日録●太田代志朗●2026年 

5月15日(金) 晴れ。
各地30℃の夏日のようだが、当地はカラリとして過ごしやすい。
月光短歌「うたほろびぬか」30首、推敲中。変わらぬ反時代の雄たけびなり。
極めて快調ーー食事、散歩、読書、快眠。


5月12日(火) 晴れ。
晴れて、高気圧におおわれ気分が軽くなる。
朝食終えて小庭の水撒き。紫蘭、定家葛。枝折戸をおおう青紅葉は茂るままになびかせてある。
昼前、川辺のコースで30Y、120発。芝生の感触がいい。ひと汗かく。

ああ汝、寂寥の人
いづこに家郷はあらざるべし。
ーー荻原朔太郎


5月9日(土) 晴れ。風あり。
晴れわたっているのに、風がビュービューと吹く。
家人が東京へでかけ、公園ウォーク4.500歩。
樹々が大きく揺れ、轟々と鳴る。午後、転寝&読書。

・美ならぬーー掛け軸の薄墨の一書にあはれはつなつ詩歌(うた)ほろびぬか
・悪業もわが身のゆめもいづくにて風に吹かれて何語らむや



5月8日(金) 時々晴れ。
さいたま赤十字病院・整形外科でO先生に受診。
脊柱管狭窄症で2週間後ブロック注射。手術予定7月下旬となる。
高齢による不安がよぎる。その脊柱管拡大手術(堆弓形成術)。
*初診から検査、その間の心臓治療・入院で腰の手術延期1年になる。
低気圧で気分優れず、早々に家に帰る。

・老いはてつこの身にメス入れ骨削る手術を告げし医師をみつめる
・さむしろに喘ぎさはぎて腰痛の何しか老残八十六歳
・落莫の身辺たれよこしかたに五月ゆふぐれ雨降りはじむ



5月4日(月) みどりの日。25℃の夏日に。
夜来の雨に洗われた緑が美しい。
昼前の公園ウォーク。杖行5.200歩。

・ブルートレインで上京せしに恋冷めて越前に発つ博徒になり
・何せむに老いておもふに北海の逆巻く牡丹雪(ゆき)に埋もれゆくかも
・花札の月に盃さらぬだに凶(まが)つ身なれば酔はづ立ち去る
・古都(みやこ)大路に死体四万三千二百余りとう 風の栖に浮雲の汝(なれ)


5月2日(土)  晴天。緑映え。
昨日と打って変わり晴れ上がり、緑が躍る。
小家の楓も一層枝葉を大きく広げ、豊かに翻っている。
静穏な日々、夕べはよく眠った。近くの公園ウォーク4.500歩。
菖蒲が美しく咲き乱れ、老体なりに五感をしずかにひろげる。
「月光」96号掲載の「くれないの雨」30首。如何せん、その詞書は乱れ判面外れ1行空白など無神経な編纂にて暗澹没却。

・繚乱の菖蒲(あやめ)の紫紺あかときに滲み深まり嗚咽すごとく
・晩年の墜ちゆくわれ重ねて氷見の痩面に問ひしか誰も知らぬに
・遁れきて背中(せな)の般若を内隠し父とわれとは故国を去りぬ
・花影に亡き娘(こ)の黒髪なびけるを髪長姫はいづこにあらむ
・わが過去の徒なるを未だ膚(はだえ)にたそがれ花札もちて死すか



5月1日(金) 雨。メーデー。
はや5月ーー青葉ひるがえり、杜鵑、初松魚の好季節となった。
朝から激しい雨。気温も低く寒気がしのびよるが、午後から晴れる。
このところ早寝で早朝に起き出し、デスクに座っている。

世はGWでお出かけ日だが、静かに家で過ごす。
2月、急性心筋梗塞でさいたま赤十字病院で手術(カテーテル&ロータブレーター治療)。その後の経過良好だがムリはできず、公園ウォークを日課にしている。また特段の会合、研究などの予定なくも日々、本は読むが、もう小説は力およばず書けないだろうと思う。とまれ1日10首余つくる。最後の歌集をだしたくととのえているが、さてどうなるか。
ーー然り、わが本命星(六白金星)は波瀾大凶の停滞運なり。

 

日録サイト:2002年7月~2026年5月

WEBサイト「花月流伝」は2002年7月より開信。
掌篇、短歌、高橋和巳研究、書評、エッセイ、著書目録など随時編纂・発信。
しかるに、多くのデータが遺憾ながら消失されている。

鋭意検討中だが、その大半は老学無才にて手に負えないのが現状だ。

さあれ、ネットワーク時代をひめやかに思索、迷走、
わが意識の天頂をいろどる暗黒の形而上学。
「文学終焉」の荒野に、ロマンと鎮魂の黙示録をたどる




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