【企画書】

ツィゴイネルの舞い(仮題)
京都をかけぬけた若き知の群像

太田代志朗


 オンりー・イェスタディー。

196070年代に向けて熱くほとばしる時代。

風がたち、光が眩しく揺れた。

京都を舞台に疾走した若き知の群像。
 

梅原猛が吠えた。

高橋和巳が絶叫した。

白川静が鋭く眼光を光らせた。

 

同人雑誌l『対話』を巡り、

研究があり、討論が続き、青春の葛藤があった。

哲学が、文学が、SFが火花を散らした。

 

梅原猛は苦悩の淵から這い上がり、

高橋和巳はその梅原猛を兄と慕い、

文学の鬼と化していった・・・・。

 

周辺に奈良本辰也、山元一郎、

埴谷雄高、高橋たか子、多田道太郎、杉本秀太郎、真継伸彦、

鶴見俊輔、冨士正晴、岡部伊都子、小松左京、山崎正和、荒井健、三浦浩。

そして吉川幸次郎、桑原武夫。

 

インタビューも交えたノンフィクション形式で、団塊世代をはじめ、
若い読者層も視野に入れ、
熱い時代の息吹を鮮烈に伝えます。

(仮題『ツィゴィネルの舞い』は、高橋和巳『生ける朦朧』の詩章より)



某出版社との編集打ち合わせから当企画書提出

 【1950 年5月】


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