劇団現代劇場 ●活動記録 劇団現代劇場は1963年12月、小松辰男を主宰に発足。 「創作運動を基本路線に幅広い舞台活動を展開」することとした。 当初は創作劇、朗読詩の試み、またテオ・レゾワルシュの公演協力などを中心にした活動であった。 だが、しだいに、学園闘争など高揚する時代の中で、音楽、映画、美術、ハプニングなど前衛芸術との触れ合いにより、劇団活動のあり方も自ずから大きく変革せざるを得なかった。 60年代後半から70年代になり、水と炎の怒号が渦巻く全共闘運動を背景にした京大西部講堂の活動、その連絡協議会の動きとも微妙に絡みながら、ひとえに京洛の百鬼夜行の小松辰男の個性と行動が注目された。る幻想の劇団として、白熱化していった。
劇団現代劇場を結成
現代劇場第1回公演「小喝食」太田代志朗:作 小松辰男:演出(祇園会館)
テオ・レゾワルシュ「マイム・リサイタル」参加 (京都会館、大阪・朝日ホール、金沢・北国講堂) ●4月28日 「白夜」寺山修司:作 小松辰男:演出(京都山一ホール) ●6月20日 太田代志朗・朗読詩「歪んだ儀式」、詩劇「血と廃墟」 小松辰男・演出(岡崎公会堂) ●5月5日、6月7日 鎖陰上映委員会主催「鎖陰の儀」協力参加(円山音楽堂・祇園会館) ●8月20日〜22日 「現代アメリカ前衛音楽演奏会」制作協力(京都新聞ホール) ●10月6日 グループNLT京都公演 ジャン・ジュネ作「女中たち」 ジャン・タルデュー作「鍵穴」制作協力(京都新聞ホール) ●10月14・15日 「小喝食」太田代志朗:作 小松辰男:演出(京都山一ホール) ●11月19日 「朗読詩の試み」詩:鈴江百樹 林川健太郎 早水藤夫
「孤独がぼくたちの瞼をとじる」太田代志朗:作 小松辰男:演出(京都山一ホール) ●4月18日 テオ・レゾワルシュ「サヨナラ・マイムリサイタル」制作協力(京都山一ホール) ●6月9・10日 「絵姿女房」矢代静一:作 小松辰男・仲村政良:演出(京都山一ホール) ●11月25日 「言葉なき一幕」S・ベケット作 小松辰男:演出(京都山一ホール)
「AとBと一人の女」別役実:作 小松辰男:演出(京都山一ホール) ●6月 前衛アーチスト・コンサート「バイオゴード・プロセス」協力参加(京都会館)
「世界はオシャカを待っているーー三つのオムニバスよりなる劇精神の現象学」 作・演出:小松辰男(祇園会館) ●11月 「ZONE ここにたっているーーそして?」 構成・演出:柳沢正史 水上旬 小 松辰男(毎日新聞京都支局ホール) 「フィルムアート・フェスティバル1968」協力参加(京都会館) 「PARODY もしくは薔薇十字団の幻想」公演プロデュース(プレイスポットKYOTO)
京大、同志社、立命大に学園闘争はじまる。 京大教養学部バリケード占拠、"バリ祭"誕生。 ●3月 「ピーターズ・ダンス・カンパニー」(竹邑類:構成・演出)公演参加。 村木良彦フィルム作品集。水谷豊と裸のラリーズ・リサイタル。水上旬+ゼロ次元。 宮井陸郎フィルム作品集などの公演・開催の企画制作。 ●4月 「サロメの羊水より甦生したYOTUYA―IEMONのノゾキカラクリ劇」 小松辰男:作・演出(射手座) ●9月 「蛇海」深尾道典:作 小松辰男:演出(射手座)
「大人のための童話集70――腹も汚辱でとろけたか、おお勝ちほこった連中め」 小松辰男:作・演出(西部講堂) ●12月 西部講堂大晦日徹宵コンサート企画制作協力。 この徹宵コンサートは、以後年中行事となる。 西部講堂連絡協議会に参画。
西部講堂に木村英輝らMOJO WEST登場。 劇団現代劇場解散。 ーー以上要約。 |
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