ある日、私は授業が終わり、友人と帰宅の途についていた。
信号機が赤になったので立ち止まり、私は何かを友人に話そうとして口を開いた。その時、悲劇は起こった。何かが視界の片隅を飛んだと思った瞬間、口の中で強烈な味を感じたのである。ク、クサイ。マ、マズイ。これはカメムシの匂いだァ!!!!!!!オエ〜〜ベッベッベ〜私はすぐにカメを吐き出し、何度もつばを吐いたがこの味と匂いは全く取れない。友人は大笑いだった。「本当に口を開けた瞬間に入りましたね。私は見ましたよ、その瞬間。こんな確率は本当に低いですね。信じられませんね。ワッハハハハハー。」
私は駅に走り、水道の水で何度もウガイしたが全く効果がない。(;。;)
よく巷では嗅覚と味覚は別物だというが、カメムシの場合は匂いと味は同じだと思う。あの匂いをそのまま味にしたような味だ。そうですよねぇ...と言っても同意してくれる人に私はまだあったことがない。私はこの事件の後、さらにもう一回味わってしまっているのに...。
なお、カメムシのこの強烈な味(匂い)の主成分はカメムシ酸という物質だそうだ。(ただし、酸といっても全く酸っぱくはない。匂いから連想されるマッタリとしたあの味である。嘘だと思ったら試してみて。)
今年も温もりを求めてヤツラが大挙して家の中に押し寄せてくる恐怖の季節となった。口だけは開けっぱなしにしないようにご注意を!!!