ウディン・スコウホイとヒンメルベルゲット
〜デンマークで一番高い所


ヒンメルベルゲット遠景

2006年9月16日、普通の週末だったが、コペンハーゲンに次ぐデンマーク第2の都市、オーフスへ向かった。
オーフスの近くにあるデンマークの最高地点、ヒンメルベルゲットとウディン・スコルホイに登るためだ。自宅からだと900km近くあるが、デンマークも、経路途中のドイツもロードサイドキャンプは禁止されているので、目的地近くで一泊する必要があった。それで、近くの街、オーフスに泊まることにした。予算を節約するため、安いホテルを予約した。普通、ヨーロッパのホテルは部屋が日本と比べて格段に広いのだが、泊まったホテルは異様に狭いのに驚いた。こんなに狭い部屋は日本でもなかなかお目にかかれない。おまけに昔の日本の夜行特急のように折りたたみ式の二段ベットまで付いていた。寝るだけなので、全くかまわなかったが...。
 翌日、まずは象徴の最高峰、ヒンメルベルゲット(標高147m)を目指した。
目的地近くまで来ると、至るところに看板が立っていたから、容易に駐車場まで行くことができた。駐車場はP1からP5まであったが、P1, P2はすぐ近く。P3〜P5は少し離れた低いところにあった。 車をP2に止めてしまった為、ほとんど上らずに頂上についてしまった。本当は自分の足で歩いて登りたかったから、P3〜P5にとめるべきだった。P3〜P5はきれいな森の中にあったから、そこから登れば気持ち良いのは間違いないと思った。
 頂上には塔が立っていた。

この塔は誰でも自由に登れるようだが、それを知ったのは帰り道の看板を見た時だったため、登らずに帰ってしまった。ちょっと残念。この山は湖の畔に立っているために見晴らしが良かった。

だから本当の最高地点ではないにもかかわらず、象徴の最高地点とされているのだろう。 と言うことは、真の最高地点は見晴らしが悪いに違いない。それでもここから19kmしか離れていないので、真の最高地点にも行って見ることにした。
 真の最高地点(標高173m)はとうもろこし畑や牧草地に囲まれた小さな林だった。北海道のように緩やかな丘と谷が続いていて、最高地点はその中の丘のひとつに過ぎなかった(この緩やかな丘や谷は雪が作ったもので、周氷河地形のひとつで皿状地と言われるものだ)。

入り口には小さな駐車場があり、案内板が立っていた。Yding Skovhøj デンマークの最高地点。何て読むのか分からなかったので、横に立っていたおじさんに聞いてみた。英語で話しかけると、おじさんは大声で少し離れたところにいた息子さんと思われる少年を呼んだ。何か困ったことでも起きたのかと、心配そうに少年は急いで来てくれたが、「これは何て読むの?」「ウディン・スコウホイ」何だ、それだけか?という風な拍子抜けした様子で帰っていった。こんなことでわざわざ呼んでしまい申し訳ない。
林の中には小さな塚が2つほどあり、ここが最高地点なのかと踏みしめて帰った。塚の横には大きなテングタケが生えていた。