ちょこっと行って来る温泉



     山形県・小国町・飯豊温泉 


     飯豊温泉は、山形県小国町の国道13号線から、車で30分程、山の中へ入った所にあります。
    冬場は積雪で閉鎖になる、夏季限定の温泉であります。
    通称「天狗平」と呼ばれるところに、山間の一軒宿「飯豊山荘」が有りまして、そこが飯豊温泉であります。
    天狗平は、飯豊登山の山形県側からの基地でありまして、石転び雪渓コース・梶川尾根コース・丸森尾根コース・ダイグラ尾根コースがここから始まるのであります。

    飯豊山荘・・・写真で見る外観よりも中はとてもきれいです。

     飯豊温泉の源泉は湯の沢と言う沢を遡った所に有り、そこからの引き湯のようであります。
    ちなみに、この湯がもう少し下の川入り地区まで引かれ、そこにも飯豊温泉があります・・・今回は入っていないのですが、川入り荘には趣のある露天風呂が在るそうであります。

     さて、飯豊山荘は、外観から受ける印象よりも遥かにきれいな内部であります。
    木戸銭の500円を支払って風呂場へ行く訳でありますが、その通路は結構長く、そこそこの宿泊用の部屋数がある事が伺える訳であります。
    で、「ゆ」と大書された紺色の暖簾をくぐって脱衣所に入りますと、これがちょっと、 大きく吃驚であります。

    籠しか有りません・・・脱ぎ散らかされている衣類は個人の物です

     脱衣所は、質素と言いますか、簡素と言いますか、まあ、そんな感じなのであります。
    うーん・・・宿泊者の入浴時間が重なった時にはけっこうサバイバルであるな・・・まっ、山に登る人はこう言うの平気かも。
    そんな脱衣所でありますから、風呂場と湯船には期待しなかったんでありますが、戸を開けてみますと・・・おおおっ、意外にもマトモだな、と。

    源泉掛け流し・湯量豊富・適温・雰囲気良し・・・気に入りました

     湯船は、ゆったりなら4名、詰めて入って7名と言う感じで、洗い場は定員1名であります。
    給湯設備の関係なのか、シャワーや流し湯の出る蛇口が一人分しかないのであります。
    しかし、湯船のお湯は掛け流しでありまして、その量は中々に豊富でありますから、湯船から直に湯を汲んでしまえば事は足りる訳でありまして、大した問題では無いな、と感じました。
    私が入った時には貸し切りであった為、湯船の脇にドッカと座り込んで湯をざぶざぶと汲んで使いました・・・気持ち良いです。

     さて、お湯でありますが、これがアレです・・・山から下って来て入った温泉で評価が悪い物と言うのは少ない訳です。
    ただのお湯、と言いますか、山から下って来て汚い時には、汗が流せるだけで幸せなんであります。
    そして、全身くたびれ果てている訳でありますから、単純泉でもなんでも、お湯に浸かれば快感なんであります。
    しかし、そう言う事を大きく割り引いて考えたとしても、飯豊温泉のお湯は、名湯の部類であると思います。
    まず、お湯が柔らかでありまして、シャンプーの泡立ちから推測しても、中性から弱アルカリであろうと思われます・・・泉質表示が見当たらないので推測してみました。
    で、湯桶に汲んだ程度では分らないんでありますが、湯船の湯は、薄い茶褐色で鉄分を含む物と思われます。
    静かに湯船に沈み込んで底に沈んでいる茶色い成分をかき混ぜると湯が薄茶色に変わりますが、放っておくとすぐに沈んで落ち着きます。
    舐めてみますと、ホントーに微かな塩味・・・うーん、シロートには分らないかも、なんちゃって。
    そんな訳で、勝手に決めつける訳でありますが、この温泉は「名湯」であると、私は推薦する次第であります・・・行く価値あり、です。

     余談でありますが・・・風呂上がりに昼飯を頂いたんでありますが、山間の宿の特色をいかんなく発揮して、メニューは山の幸がほとんどでありました。
    で、下山後で普通の食い物に植えている身には、イワナ定食や山菜の天ぷらは、ちょっとアレでナニな訳であります。
    で、普通の食べ物と言うと、カレーライス650円・・・たぶん、恐らく、レトルトパック物・・・しかないのは、ちょっと、要注意でありました。

        「飯豊温泉」・・・うんちく

     源泉    1号〜4号を混合 加水・加温無し・・・源泉掛け流し
     泉質    ナトリウム・塩化物泉
     成分    ナトリウム・硫酸イオン・カルシウム
     効能    神経痛・リュウマチ・疲労回復・疣痔
     飲用    たぶん不可
     入湯料   500円 駐車場あり  手ぶら可 
     特記事項  山の幸豊富な食堂あり・宿泊可



    まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?


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