10月19日 アボ島・マムサ〜そのずっと先まで
気温32度 晴 水温 29 度
風 無風 波高 10cm〜20cm
透明度 20〜25
最大深度 25メートル
潜水時間 60分以上
潜水目的 ファンダイブ(下見)
あんまり暇なので、ダイビングに行きました。
潜行して一番最初に目に入るものと言えば、これでしようか?。しかし、後でどんな形のブイだったのかを思い出すのはなかなか難しいですよ。
ベタ凪ぎ、無風、快晴と絶好のダイビング日和に、お弁当もってピクニック・・・・。
昨日、マムサポイントでマンタなんか見た後なので、まあ、本日はなんか出るのかなぁ、なんてね、思いながらエントリー。
今日はBCのポケットに出次亀を忍ばせてみました。なんたって最近この辺じゃ、カメラ持ち込みは有料ですからね。
私ゃ、少ないとは言え、お客を運んで来るガイドだって言うのに、プライベートで潜る時には私からも金を取ろうとするんですよ。
そんな訳で、カメラはこっそり持って行きましたと・・・では、少しづつ写真を入れながら御案内します。
マムサのブイの写真
まあ、ガイドでもない限りブイの位置や形なんて覚える必要もないと思いますが、このブイの下にタンク一本分の時間粘っていると、実にいろいろな魚寄って来ます。私は潮の静かな時にブイやロープの側でじっと見ているのが大好きです。
潮が早い時には、潜行開始から一気に深度を下げますが、この日のように静かな時には、ゆっくり深度を下げて行きます。潮が早い時にゆっくり潜行していると、肝心なポイントの深度に達する前にダイビングが終わってしまうのです。しかしこの日の潮は本当に穏やかでしたから、浅場のコーラルを堪能してゆっくり潜行しました。
元気なAPOのコーラルの写真
APOのサンゴやソフトコーラルは基本的にはまだまだ元気と言えます。しかし、中には原因不明のまま白化しているサンゴも有ります。
白化したサンゴの写真
でもすぐとなりにはこんな元気なサンゴとソフトコーラルが・・・元気なサンゴとソフトコーラルの写真
元気なソフトコーラルやサンゴの周りには小魚が群れます。ハナダイの類いの群れて泳ぐ様は本当にきれいです。
ソフトコーラルに群れるハナダイの仲間たちの写真
マムサの深場は50mも行くとロウニンがむれていたり、巨大なハタに出会ったりと、なかなかエキサイティングではありますが、やはりレジャーダイバーが気軽に行ける深度では有りませんから、どんな大物がみられると言っても非現実的な場所であります。しかし、潮が流れず海面も穏やかな日には、ロウニンも水面近くを遊泳している事が多いようです。この日はまさに水面間近をゆっくり泳いでいました。ロウニンの写真1
ロウニンは警戒心が強いのか、それとも好奇心の強いタイプなのか良く分かりません。水面間近を泳ぎながら私に近寄って来ました。ほぼ真上を通過するロウニンの写真。そしてほんの少しの間旋回して、悠然と去って行きました。ロウニンの写真3
この辺まで、潮が早い日にはものの2〜3分で通過してしまいます。この日は透明度も良く、潮も少しづつ押してくれる程度で、ここまで流されて来るのに10分以上かかりました。
潮が利いていない日はロウニンだけでなくギンガメも浅場に群れる事が多いようです。ギンガメの群れは初め、遠くにボヤーッとカスミがかかったように見えます。あれ、あの辺は周りの海の色となんか違うな、と、感じられたら貴方もAPOのガイドになれますよ。でもギンガメはもっと簡単に分かります。まずほとんどの場合、先走りがやってきます。2〜3尾のギンガメが偵察隊よろしくやって来るので、やがて本体に遭遇するのは姿が見える前に分かってしまいます。あとはどの深度で出くわすかを読んで、ぴったりの深度で当たれるかどうかがガイドの腕でしょう。
遠くに見えるギンガメの玉の写真
深度はまだ16〜17m前後です。APOで20m前後は十分光が届いています。まだまだコーラルも元気で、その周りには沢山の魚が集まります。サザナミヤッコの写真写真はサザナミヤッコですが、この前に同じ場所でロクセンとアデヤッコが追いかけっこをしていました。
潮が流れている時にはプランクトンの補食に奔走しているタカサゴやササムロの類いもこんな日にはサンゴやソフトコーラルの周りにいます。写真を撮っても逃げませんし、群れに近寄っても散りません。クマザサハナムロの写真
エダサンゴの周りにも沢山の種類の魚が群れています。今日の写真はほとんど全部自然光で撮っています。色が今一つはっきり出ていませんし、シャッターがスローになって少し手ブレぎみのボケで見にくいですが、種類分かりますか?エダサンゴに群れる魚の写真
マムサの終わりのブイはとっくに通り過ぎてしまっています。エダサンゴはサンクチュアリに近い所の物です。そして、群れハタタテとカスミチョウチョウウオが見えてくれば、ロックポイントにかかっていると思って間違いないのですが、そんなに泳いで来たつもりは有りませんでした。
そう言えば、マムサのエンドあたりから逆潮になるどころか少し早くなって気持ちよく押されているのには気付いていました。これはポイントとしては3箇所分を一本にまとめて潜っている訳で、普段はとっても出来ない芸当です。
APOと言う所は潮が複雑で、必ず巻きます。気持ちよく乗っていたら急に逆潮になってしまった等と言うのは良く有る事です。この日は本当に穏やかな流れが続いていました。
ロックポイントに近付いたらしいと気がついたのは、ムレハタタテとカスミチョウチヨウウオが群れて見えた時です。
ムレハタタテの写真。
どれくらいの数がいるのか見当がつきませんがそれでもこの日は少ない方でした。たいていの場合ムレハタタテの方が深場に居て、少し上にカスミチョウチヨウウオが居るようです。
カスミとムレハタタテの入り交じる辺りの写真
ボートにはどこまで行くか分からないけれど、多分サンクチュアリーは通過してしまうと言ってあったのですが、海の状況がすばらしく良いため、泡を追ってついて来ていました。エアーが大分少なくなっていましたがこれならばいつ浮上しても安心とばかりに、本当に少なくなったエアーでまだ潜っていました。水深はもう6〜7mに上がっています
ロックポイント浅場の写真ナンヨウキサンゴの濃い緑とウミシダの黄色がきれいでした。
私の宿敵「ゴマモンガラ」も子育てシーズンを終わって噛み付いて来なくなりました。ゴマモンガラの写真
ゴマモンガラもこのくらいの大きさになるとかなり危険です。噛み付かれると3ミリのウエットなら破けます。そして、強烈に痛いです。キスマークと言うにはあまりに素敵なマークもくっきりと残ります・・・だって、サンゴ砕いて食べる歯ですからね。
ああ、なんだかんだと言ってる内にとうとうロックの最後のブイまで来てしまったようです。カメの写真1
このカメはいつもこの辺りで餌を探しているのかね良く会います。この日は大きな紫色のクラゲをつついていました。カメの写真2
のんびり漂うカメを見ていたらこちらのリミットが来てしまいました。浮上したら、ブイの20mほど手前でした。
ながーーーーい、長い一本でした。もう一度できるチャンスが有るとは思えない、とっても素晴らしいダイビングでした。