2007年05月05日 サンタモニカ・リーフ
気温 （32度） 天気 晴れ 水温 27度〜28度
風 弱い 波 なし
透明度 15〜20ｍ
最大深度 19ｍ
潜水時間 60分
潜水目的 ガイドのおとも
昨年の12月に突然、バンタイダガッ（漁協の組合長？）からの通達で「MDS シークレットポイント」は潜れなくなった。
まあ、シークレットポイントもすっかりバレて有名になり、ドゥマゲッティー市内の有名どころが潜りだしていたので、休ませるのには良いタイミングだなと思っていたのですが。 昨年クローズした時には来年の４月には開けるからと言う事だったので、ゴールデンウィークには間に合うと安心していた。
しかし、ここはフィリピンであります。普通の事が普通には進まない国であります。しかも、只今選挙戦の真っ最中で、実力者の皆様は大忙し。そんな訳で当初の予定はどこへやら、一向に潜行開始の合図が出されないのであります。
と、そんな時、MDS恒例夜の宴会を催していた所へサンタモニカのジョイがやって来たので、MDSシークレットポイントは何時から潜れるんだよぉー・・・と聞いて見た。彼はドゥマゲッティーの名士で、色々なものに関わってチェアマンを勤めていた。目の前の保護区も彼が一枚噛んでいたのを私は知っていた。
と・・・そんな訳で、ジョイに一声掛けたら、なんて事なくＯＫが出てしまったのでありました。
久しぶりに入ったサンクチュアリーの回復度合は素晴らしいの一言でした。
元々大きなサンゴ礁では無く、砂地に根が点在する形のポイントなのでアポ島やスミロンのリーフのような迫力はありませんでしたが。
しかし、点在するそれぞれの根にはサンゴも育ち魚がごっちゃりと群れていました。
潮通しの良い沖合いの島とは環境が違うので居着いている魚はニザダイ系とハギ系ですが、その数が半端では無いのでなかなかの迫力でありました。
その他では、キンセンフエダイの大軍が行き場所が無い程に群れていて向こう側が見えないくらいの密集度でした。
小物も充実していて、この日は一瞬スコールが来て暗くなったためにニシキテグリも見られました。
イソギンチャク類も育って、それに着くクマノミも随分増えました。
クマノミは、カクレ・セジロ・ハナビラ・トウアカ・ハマ・バリアリーフの各種が見られました。
その他ではスズメダイ系とヤッコ系、ベラ系も種類が多く、カメラで撮るよりもビデオを回して魚種を調べた方が手っ取り早いと思える程に多彩でした。
エントリーとエキジットの浅場は藻場になっていますので、ここでも普段のダイビングではほとんど見る事の無い珍しいヒメジ系やハゼ系が見られます。
沈んでいるヤシの木などにはギンポの類いとベニハゼの類いが着いていていました。
夜に潜るとかなりの確率で、沈んだ木の脇にゴーストパイプフィッシュが出て来ています。
水深3メートルから2メートルの砂地にサンゴの点在するポイントでは、色々なハゼの類いが見られました・・・ハゼの特定は苦手で名前はちょっと？
そして、このポイントの売り物のバラクーダーはこの日も健在で、相変わらず数百の群れを間近に見る事ができました。
ただしこの日の群れは魚体が小さく、まだ40〜50センチ程度の物で、バラクーダーと言うよりは大きめのサンマのようでした。
しかし、この手の若魚が育っていると言う事は喜ばしい事だと思います。
たぶん潮の関係でこれより大きな魚体の群れは他所へ出掛けていたのでしょう。
バラクーダーの大きな個体が回っているのが見られるのは、上げ潮が上がり切る前で潮の流れが止まるまでが良いようです。
この日のように下げ潮の潮止まりの時間帯には大きな魚体の群れは深みに落ちていると思われます。
文章でも写真でもこのポイントの素晴らしさを十分に伝える事は出来ません・・・どうか一度潜ってみて下さい。
お勧めのコースは、ダーウィン一本・マティサン一本・サンタモニカ一本のコースです。
そして、サンタモニカでひと休みして、夕方、ニシキテグリを見にマティサンへもう一本・・・こんな感じで如何でしょうか？
キンセンフエダイ
何と言う事も無い風景です・・・これが点在しています。
ウミヘビです・・・良く見かけます。
ノノイ、です・・・こういう事すんなってば。
一昨年、クラムシェルとエダサンゴの苗を入れましたが、全滅してしまいました。
サンマのようなバラクーダー・・・でも群れは濃いです。
