09月15日 アポ島・ココナッツ
気温 暑い(32度) 天気 晴れ/くもり 水温 28度
風 強い 波高 1m
透明度 20〜30m
最大深度 25m
潜水時間 45分
潜水目的 ガイド
ココナッツです。
朝一でココナッツに入るのは定石であります。
何故ならば、午後は流れる事が多く、また、午後に風が吹くと、コーナーから先が極端に濁るからです。
従って、凡ガイドBOMBEEは朝一でココナッツに入ったのであります・・・この時、マムサに入ろうとする某サービスのSANPEIさんが見えました。後にチャペルのビーチで話し掛けると彼のゲストが「マムサは良かったょー・・・ギンガメが群れていたよ。ココナッツは失敗でしたねぇ」なんて言われてしまいましたよ。ハハハハハ、ハッと・・・マムサポイントにマムサが群れるのは、至極当たり前の事なのでありますが、なんちゃって。
さて、ココナッツでありますが、ここはエントリーしてしばらく、第一コーナーと私が勝手に名付けている辺りまでの透明度はアポの中でナンバーワンであろうと思います。この日は30メートル以上抜けていました。おまけに太陽サンサンありがとさん、というほど明るかったので、飛び込むとなんとも言えない爽快感がありました。
ほんのりと、まったりと、程よい流れに押されながらのドリフトで眺めるお花畑のようなソフトコーラルやサンゴの数々。中層にはクマザサハナムロ、イッセンタカサゴの群れ。大きめの岩やサンゴの周りは無数とも言えるキンギョハナダイが群れて踊っていました。
第一コーナーを抜けて大きな砂の落ち込みの中層を横断するところでは、マムサが数百の小さな群れで廻っていました。ここの横断は底が見えないので慣れない人は恐いと言う人も居ますが、本当のドリフトが味わえて私は好きです。
ここからは深度を少し上げ16〜18メートルをキープして、道なり?壁なり?と言う感じで流して行きます。早めに丘に上がってしまうガイドが多いのですが、私はギリギリまで壁沿いに行きます。
壁沿いを流してまず最初に現れたのが大きな冠ブダイの夫婦でした。いつもロックポイントで見かけていましたが、最近遇わないなぁと思って心配していましたが、ちゃんと仲良く揃って元気でした。
次に目に入ったのは、群れハタタテとカスミチョウチョウウオの乱舞でした。少し沖目め潮の流れの中に群れていたので群れに突入は出来ませんでしたが、透明度が良かったので良く見えました。
壁沿いに流すと所々に大きな岩が流れを分けているところが有ります。その岩の周りにはキンギョハナダイを始めパープルビューティー、ルソンハナダイなどが群れています。今は丁度キンギョハナダイの子供が生まれたばかりで、1センチにも満たない幼魚がメダカの学校のように群れています。この姿には、大物派で小魚には興味が無いと言う人でも、思わず微笑む事間違い無しです。
さて、第2コーナーの手前では、いつもエントリーポイント辺りにいるはずのロウニンアジがいました。こいつは本当に大きくて、この辺りの主であろうかと思われます。この日は2匹のやや小振りのお供を連れていましたが、小振りのお供の大きさでも1メートルは有ったと思います。
第2コーナーを曲る手前で水深4〜5メートルまで上がって丘を超えます。この丘越えをしないで外側を廻っても良いのですが、ここは潮が複雑で吹き上げとダウンがごちゃ混ぜになって・・・まあ、潮が廻っていれば吹き上げの後はダウンで当たり前ですね。それでも外側の潮は沖出しになるので用心して丘越えのコースを取っています。
丘越えの後、第2コーナーを廻るとしばらくまた壁沿いのお花畑遊覧コースが続きます。ここも生まれ立てのキンギョのベイビーが沢山群れていました。
お花畑を流していて濁りが見え始めたら、ココナッツ外回りドリフトコースの終点です。丘に上がると水深は12メートルから10メートル位になってこのままだらだらと砂地とも岩場とも付かない所を進みます。この砂地も面白いのですが、色とりどりのコーラルを堪能して来た後では少し色味に欠けるようです。探せばハゼなどの小物天国なのですが、あまり評判は良く無いようです。たぶん、いつも濁っているせいだと思います。
ココナッツのエキジットポイント近くは、ロックポイント側からの流れとココナッツ側からの流れがぶつかって潮が止まる所なのでゴミの吹きだまりにもなるようです。ココナッツから流して来てロックからの潮が強いと逆潮になる事も有り、ココナッツのエキジットは読みが難しい場所でも有ります。
約50分、久しぶりに良いココナッツでした。
2本目・・・この日が最終日のお客様でしたからマムサかなとも思ったのですが、潮がそれほど変わっていないので、マムサのギンガメの玉の大きさもそれほどでは無いだろうと読んで、再度ココナッツを勧めました。
こういう場合ガイドの意見に異を唱える人は少なく、すんなりとココナッツへもう一度と決定しました。
これで外せばガイドが悪いとしか言い様が無いので私も勝負でした。
しかし賭けは当りました。透明度はまた一段と上がっていました。入って直ぐにバラクーダ−が2本ゆったりと泳いでいました。アポのバラクーダーは結構珍しいもので、しかも太さの勝負なら世界ランキングに間違い無く入れると言う大物なので群れていなくても見ごたえは十分有ります。
第一コーナーの手前ではカメが出ました。その少し深場に大きなクエ。中層にツムブリの群れ。先の1本で見られた小魚やギンガメは相変わらずの群れをキープでした。
バッファローフィッシュはもう居ないだろうと思っていたし、お客様にも廻っているからもう会えないと思うと言って入ったのですが、なんと本当に廻っていて、随分手前でまた会えました。
その後第2コーナーの手前でも先ほどのロウニンアジが再度現れ、しかも今度は我々の方に向かって接近して来て、その距離2〜3メートルをゆっくりと廻って行きました。
ココナッツで、こんなに潮が安定して午前も午後も一定の強さと方向を保つ事は少ないと思います。しかも天気もまずまず、透明度も抜群と言う恵まれた日は、年間にそう何度も有る条件では有りませんでした。
2本続けてココナッツと言って大正解の一日でした。
KONNOさん撮影
BOMBEEおやじを追い越して行くロウニンアジ
さいしょに戻る
ログブック表紙へ