ログブック 10
ナイトダイビング
01月10日頃 バーコン・ダイノー桟橋下
気温 寒い(28〜29度) 天気 夜だけ晴れ 水温 25度
風 強風 波高 1.0m
透明度 5〜15m
最大深度 25m
潜水時間 45分
潜水目的 ガイドのアシスタント
お客様のリクエストでナイトダイビングのスピアにでかけた。
連日の雨で透明度が悪く、おまけにこの日の夜は風もあって岸寄りは最悪の透明度だった。潜って行って水深が7〜8になってやっと上濁りが取れると言う、ナイトダイビングには向かない日だった。おまけに夜になって月夜となる始末、スピアにも良く無い。
しかし、どう言うわけかスピアの戦果は結構良くて、桟橋の橋脚、水深12mで小振りだったがハタまで仕留めた。小降りとは言え4〜5キロは有る。これはすぐにキニラオとティノーラにして食べた。ちなみにこれを街中のラブアスの生け簀から買うと、キロあたり850ぺソになる高級品だ。
ナイトスピアのガイドはその道のプロ、ロイのガイドと決まっていて、この日もロイは砂地からエントリーしてアカヒメジを中心に刺して行った。お客様はロイが見つけた魚をスピアガンで撃って仕留めると言う遊びだ。魚は夜は寝ているので撃ちもらす事は少ないが、なかなかエラの後ろのポイントを打ち抜くのは難しいようだ。腹を打ち抜いて逃げられる光景もあったが、すぐにコツをつかんで急所を打ち抜くようになって行った。
ナイトダイビングの楽しさは、昼間は近づく事さえ出来ない魚に簡単に近付けたり、隠れていてみる事の出来ない生物が見られる事だろう。特に、エビ・カニと貝の類いは夜に限る。エビなどは夜でナイト見られない・・・シャレたつもりなのだが?
そしてもう一つ、ソフトコーラルの類いも夜に花が咲いたように綺麗に触手を開くものが多く、ライトを当てた瞬間の鮮やかな色に驚かされる事もたびたびだ。
しかしナイトダイビングで写真を撮るとなると少し難しい。マクロしか撮る気が無いのなら何も難しい事は無いのだが、少しでも大きめの物を撮ろうと思うとなかなかきちっとは撮れない。
ストロボの加減が難しいのだが、陸上と違って距離に拠る光の減衰が激しいので、綺麗に光が回ったライティングなどはほとんど無理な世界だと私は思う。たくさんのストロボを被写体の周囲から同調発光させれば良いとは思うが、現実にはなかなか難しい作業だと思う。
さて、たっぷりと下手な写真の言い訳をした上で、この日の写真をいくつか載せてみます。
これはけっこう大きくて1キロ以上はあります

この貝は捕獲海外持ち出し禁止。美味です
これが獲物のハタです

喰ったら最高に美味です
これは砂地を歩いていました

生意気に泳いで逃げようとしました
ナイトダイビングを上手に紹介する事が出来なくてちょっと残念です。なにせ、ライトの届く範囲だけの世界なのでカメラを持っていても撮せるものは運しだい。もしくは、マクロに徹して居場所の決まったものを撮るか。しかし、教科書通りに昼間の下見と同じ条件はなかなか少なく、上げ潮と下げでもまったく生物層が変わってしまう場合も有ります。
当たり外れも有りますが、他の場所では体験し難いちょっとスリルの有るナイトダイビングでした。
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