初めてゲイポルノ〜女優本領発揮


 ちょっと前に話題になったゲイポルノがあったの。話題のアニメ、エヴァンゲリオン(観たことない)の構成を取り入れたとか、デブ専を初めて扱った映画だとか…。私、それが雑誌で紹介されてるのを見て観てみたくなったのよね。当たり前だけど、その映画はポルノだから、ゲイポルノ映画館で上映されるの。私はそういう所に行ったことないし、なんかハッテン目的でも行きたくなかったのよね。

 なんかホモ映画館って場末〜って感じがするでしょ。根拠ないけどイメージ的に。(普通の)映画好きのゲイの友達に一緒に行って欲しいと頼んだらOK。彼は昔、行ったことがあるそうで、まあ、予想通りそういうところには映画を観に来てる人なんていなくて、みんなハッテン目的なんだって(と、こういう書き方がブリッコよねえ…アタシってば。そこに向かう車の中でも「え?映画館ってハッテンバなんですか?」なんて無意味なカマトトかますし。)。まあ、彼と一緒にいれば手を出してくる人もいないだろうし、彼も私が手を出されないようにしてくれるって言ってたのよ。で、結局彼とその彼氏で行ったのね。ハッテン目的なら割といいのが集まる(彼談)花の東京・上野傑作劇場にでも行くべきなんだろうけど、その映画を観るのが目的だったからちょっと地方の(というか地元の)映画館に行ったのね。ところが上映されてるはずだったのに違う映画だったの。でもまあせっかく来たんだから(と思ったのは多分私だけであろう)…ということで映画館に入ったのよ。

 なんかまさに場末〜って感じ。別に建物自体は小規模だけどそれほど汚くはないのよ。ただ来てる人がねえ…。「ここはロクなのがいないよ」(彼談)の言葉は見事なほどに正しかったわ。私は外面良子(ソトヅラヨシコ)なので「私のタイプとはちょっとはずれた、年齢層の高目の方」と表現するけど、某オネエ様なら「全然イケるのいないわ、とっとと帰りましょ」って言うところね。人数も少ないの。平日だからかもしれないけど。

 で、まあ映画を見始めたのよ。初めは立ってたんだけど(足でよ、アソコじゃなくて)、だるかったので私1人だけ座ったのね。男優が良くてグラビアとかで知ってる人も出てるし、大画面で観るホモ映画もエロくていいわ〜と思ってたの。そんでボーッと観てたら彼氏さんが来て「俺ら(退屈だから)先に出てるから。映画が終わる頃迎えに来るよ」って言ったのよ。うひょえ〜ちょっと待って〜、と言う間もなく彼は去って行ってしまったわ。予想外の展開。

 う〜む、どうしよう。まあ、大人しく観てましょ、結構おもしろいし…。と思ってたら全然イケないおっさんが寄ってきて隣に座ったわ。以下おっさんが言ったこと。


 君の連れの帽子かぶった子、かわいいね〜。君たち3人で来てたけどノンケ?え、違うの?おじさん嬉しいなあ。売りやってるノンケかと思ったから帽子の子に2万でどうって言っちゃったよ、ハハハ。缶コーヒー飲む?いらない、あ、そう。(おっさん中座して缶コーヒーを買ってくる)別に飲んだからってどうこうしようって気はないからないから飲みなよ。(私コーヒー飲む)こういう所にはよく来るの?初めて?あ、そう。ハッテンバとかは?そうかそうか、やっぱり若い子が好きなの?あ、そう…。(なんかウダウダ話が続く。股間を触ってくる)


 こういう時って服の上から股間を延々触られ続けてるとイライラするでしょ(求めて同意を得られる事柄だろうか?自問)。どうせやりたいことはわかっとんねんからさっさとしろや、って感じ。中途半端ってイヤよね。それに今までページでは秘密にしてたけど、私、異常に感じやすいカラダなの。業が深いわ…。友達には「全身性感帯安上がりオンナ」なんて悪口言われちゃうわ。いやん。よくこのカラダで淫乱旅館に通ったりとかしないで済んでるよな〜、淡白で良かった。まあ、だからなんか股間は触られてもそれほどでもないんだけど、他のところを触られてると一気にセクシー克也子モードに入っちゃって自分でも収拾つかないの。乱れるわ。相手がおっさんだろうがなんだろうがとにかくやんなきゃ気が済まないのね。で、まあ、おっさんとA、B、フェラ〜となったわけです。

 でも1つだけどうしてもしたくなかったことがあるの。それは「おっさんのをなめる」こと。だって〜なんかシャワー浴びてないし〜全然好みじゃないし〜されてもいいけどすんのはやーよ(ワガママよねえ)。でも私には演技があるの(マヤ)。そう、「ウブで感じやすいカラダで男性経験があんまりなくておじさんに触られてると感じちゃってカラダが動かないからなめてあげたりとてもできないかわいい男の子」の演技をすれば済むの。

以下おっさんが言ったこと。

 かわいい、かわいいね。おじさんとホテル行こうよ、ね。おじさんベンツで来てるんだよ。え、友達が迎えに来る?断れない?そうか…。かわいいね、3時間くらいこうして抱きしめてるだけでも満足だよ。全身をなめまわしてあげたいよ、2時間くらい。おじさんボート持ってるよ、今度半日くらいボートの上でこうしてしようよ、ね。おじさんの携帯の番号教えるよ、いつでも会えるよ。かわいいね、お尻は使える?おじさんの大きいだろう?入るかなあ。かわいい…。今度いつ会える?ここに来る?かわいいね。そんなに感じてくれておじさん嬉しいよ…。

 ホホホ、アタシの演技はカンペキよ。予想通りの展開になっておっさんもなめてくれとも言わんかったし、そうして欲しい気配も見せなかったわ。こういう展開もあるかと思って、初めに年を聞かれた時に2歳サバよんで「若い男の子」演技の下地を作っといたし(そこまでするか)。おかげでなめずに済みました。ああ良かった。清純派(克也子独自基準で)キープね。その他におっさんは結構金持ちらしいことがわかりますね。金で釣る気か〜?どうでもいいが埼玉は結構大地主が多いので小金を持ってる人が多いのだ。パパを探してる人は埼玉で探すといいですね。私は今回のことで「やっぱりおっさんやとあかんな」と痛感しました。今んとこ私の守備範囲は30代前半までですねえ。そうそう、このおっさんには「再来週の火曜日また来ます」って嘘ついて逃げた。そうでもしないと離してくれなそうだったんだもん。もちろん行く気ゼロ。

 で、一応(独自基準で)無事に映画館を出たんだけど感想は「オイラ汚れちまったよ…」かな〜。いや、マジで。なんだかねえ…。ほんと「堕ちたわ…」感じ。友達と彼氏さんが迎えに来てくれたんだけど、彼氏さんの車に乗せてもらう時「こんな汚れたオイラが乗ってもいいのかい?」って本気で思ったわ。よく考えたら2人とも私より男性経験多いしどうせ昨日もやってきたんだろうけどさあ。けっ。

 まあ、そういうわけで、初めてのハッテン映画館は「二度と行かないわ」という結果でございました。だって1回座っちゃうと好みじゃない人が来ても逃げにくいんだもん。それに好みな人が館内にいなかったし(^_^;)。

終わり。