スーパーセクシー桃色えっせい
策士策に溺れる〜銭湯編
話は唐突なんだけど、私は銭湯とか健康ランドとか温泉とか好きでたまに行くのね。う〜ん、まあ、単純に「でかい風呂が好き」ってんで、「日本温泉党次期頭首」を自称する友達(ノンケ)と遠出したりもしてます。そんなアタクシですが、結構、気に入ったところには3ヶ月に一度とかの割合で行ったりしてたのね。で、あるときゲイの人に「○○という銭湯というか健康ランドみたいなとこに行ったら痴漢に遭った」という話をしたら「あ〜あそこってゲイが多いよね〜」というお答え。え?そうなの?気づかなかった…。私はとにかくホモセンサーの感度が悪いので、それまでマジで全然気づいてなかったの。そうかあ、じゃあ、あれは痴漢というよりもモーションかけてくれてたのね。と、変に納得。それから私がそこに行く時、何かを期待して行ったからといって誰が責められよう。いや責められぬはず。
と、いうわけで去年の11月くらいかな?そこに行ったのよ。やっぱりそういう目で見たらそれっぽい人が多い。で、いきなり触ってきた人がいてそんでその人に「今晩泊まりに来ない?」と言われたのだが、気が進まなかったので「明日仕事なので(ウソ)」と言って帰りました。
そんでちょっと前の3月のある日(ってまだ3月に入ってから1週間も経ってないぞ)、またそこに行ったのよ。そしたら、しっかりその人がいたのね〜。その時のアタシの正直な気持ちは「げ!」です…。私は基本的に八方美人なので(自分で言うか)、「断る」ってのをあんまりしたくないのよ。はっきり断るくらいだったら気づかれないほうがいいって感じ。そんで「まー、4ヶ月も前のことだし、向こうも顔、覚えてないでしょ。だったら知らん振りしちゃいましょ」と言うわけで気づかないふり〜。ちなみに私がその人を覚えてたのは、その人がかなり(90キロはあると思う)太ってるからです。話の都合上この人はヒゲまる夫を呼ぼう。
そんで知らん振りしてのんびり風呂に入ってたのだが、私が湯船を移る(とかサウナに行く)たびについてくるハタチくらいの男の子がいる!それがまた私好みで、なんか幼い顔なんだけど男っぽくてかわいいのよ。う〜んわたしのこといけるのかなあ?と思ってたら、ちょこちょこっ足が触れたりしてくるのでらっきー?と思っていたらなんかしばらくしてはぐれてしまった。ちぇっ。くそ〜。まじで惜しい!話しかければよかった〜。
そうこうするうちにヒゲまる夫(30代後半か?)が話しかけてきた(&触ってきた)。
まる夫「久しぶりだね〜」
私「そうですね〜」(ちっ!覚えてやがったか)
まる夫「明日は仕事?」
私「いえ、休みです」(アタシの馬鹿馬鹿〜!どうして正直に答えちゃうのよ〜。口滑らしてる場合じゃないわよ〜)
まる夫「じゃあさ、今日泊まりに来ない?」
私「えっと、ちょっと考えさせて…」(馬鹿馬鹿〜さっさと断った方が楽なのに〜)
ああん、煮え切らない私が悪いけどさ、はっきりいって、さっきあんなにかわいい男の子と巡り合っちゃったしー、なんかいまさらでぶおやじ(キャー、怒っちゃイヤよ該当者の方。こういうのって単に趣味の問題だからね!)のうちに泊まりに行く気なんて皆無よ。それに私はそういう「会って即セックス」ってのをやったことがないし、淡白なので特に寝たい相手でもないのについてくのもなあ…。それでも、すぐにはっきりした返事をしなかったのは、その人があまりにフレンドリーだったのとアタシが八方美人なせいね。それと最近ちょっと「デブもいいかなあ」なんて思っちゃってたせい。
いかん、そんなことをしてるうちにヒゲまる夫は期待満々だ…。どうしよう…。いまさら断りにくいがついて行く気はさらさらないぞ…。
そんなときに私に天啓のようにいいアイデアがピーンとね!「そうだわ。私が誰かと仲良く話してるところを見れば、ヒゲまる夫も諦めるに違いない!」
名付けて「助けて!王子様大作戦!」よっ!
そうよ、この手しかないわ…。と思い込んだアタシ。自分のホモレーダーが鈍いのはわかってるので、「こういうとこ(銭湯というか健康ランドというか)に来てる人でヒゲの人ならきっとホモよね…。よし、あそこにいるちょっと好みなおにいさんにしましょ」と勝手に決めて(相手に失礼だぞ!)「おいらホモっスよ」目線を送ること15秒。目が合ったところで「にこっ」とはにかむように笑って(たつもり)目線をそらし、不透明な浴槽に移動。しかけはこれでばっちりね。
そしたらも〜狙い通り。おにいさんは同じ湯船に移動してきて、触りつつ話しかけてきましたよ。よっしゃあ。
この人を仮にHさんとするわ。Hさんは気さくな人で、
Hさん「複数とか好き?」
私「え〜、やったことないです」
Hさん「いいよ〜」
私「なんかおやじくさい…」
Hさん「そんなことないって。今は大学生でも複数とかするんだよ」
私「ここって(ホモ)多いんですか?」
Hさん「そうだねえ、今で10人くらいいるよ」
私「そういうの全然見分けつかないんです。初心者で…」(ちょっとカマトト。でもほんと。)
Hさん「みんな…でもないけど結構ここでやってるよ。サウナとかで」
Hさん「閉店が12時なんだけど、そのくらいになると空くから…」
Hさん「そしたらしようよ」
私「あ、私、終電があるんで11時にはここを出ないと行けないんです」(ほんと)
な〜んてフレンドリーな会話をしつつ、締めるとこは締めて変なことにならないようにしっかり予防線を張るアタシ。う〜んここまでは成功だったのよ。
Hさん「おデブさんが見てるよ。知り合い?」
私「以前ここで一度会っただけの人です」(ホント)
よしよし。作戦は完璧に成功してるわ。私が誰と話そうとヒゲまる夫は文句言えないだろうし(しっかしHさんと私が話し出した途端にすげー不機嫌ヅラ)、こう仲良くしてれば間に割り込んでくることも不可能ね。ああ、アタシってマジで謀略の天才?それにしても他力本願な作戦だ…。
10時50分になったので、そろそろ帰ろうと思っていたら、Hさんがあごで「こっちおいでよ」と言っているのでそっちに行ってちょっとお話。そうしているうちに私たち以外近くに誰もいなくなって、
Hさん「そこに座れば向こうから見えないから大丈夫だよ」
Hさん「してあげるからそこ座りなよ」
「え〜!なんでこんなことに」と思ったけど、しゃぶらせるくらいいいか、とちょっとしてもらって、全然よくなかったけど、「緊張しちゃってダメ〜」とさっさと切り上げさせる。
Hさん「気持ちいい?」
ってこんな状況で私みたいなウブな子が気持ち良くなるには相当神経が太くないと無理よ…。
Hさん「ね、今度は俺のもして…」
「がび〜ん、してもらってしまって断りきれない…」
はい、そういうわけでしましたよ、もう。やっぱり「(こんな状況じゃ)緊張しちゃってダメ〜」でさっさと切り上げましたけどね。もう、先走りだらだら出ちゃってて思わずエイズの心配しちゃったじゃないのよ!まあ、口内発射されなかったから大丈夫だとは思うけど…。まさか銭湯で「コンドーム使って」は言えないしねえ。ああ、私はただヒゲまる夫から逃れようと思っただけなのに、どうして銭湯で見知らぬ男のモノを咥えるハメに…。
ま、そんなわけで、Hさんとは手を振って「今度またね〜」って感じでお気楽に別れて、私は服を着て、休息室でタバコを吸っておりました。そしたらヒゲまる夫が登場。私の耳元に「テレビカメラもあるからあんなとこであんなことしないほうがいいよ」とささやいて去っていった…。Hさん、思い切り気づかれてるよ…。
しか〜し!キーッ!!確かに期待持たしといて他の男のモノを咥えてた私が悪いっちゃー悪いよ。そうだよなあ、罪なことをしちゃったと思うわよ。でもこれはないんじゃない?普通に考えて、男湯とは言え銭湯にカメラ仕掛けてあったら客が来なくなって死活問題じゃないのよ!そんなこと経営者がするか?それとも客が仕掛けたとしたらどうやって持ち込んだってーのよ。ウソつくな!第一てめーだってそのカメラがあるとこでさんざん人のモノいじくりまわしてたじゃねーかよー!と、かなりぶち切れたアタシ。
とか今になったら怒りがわいてますがその場では本当に悪いことをしたと思ってたのよ。ああ、ゆるせヒゲまる夫。後、ヒゲまる夫の言ったことが本当だったらどうしよう…とちょっと不安になったのだが、固定焦点のカメラで顔が分かるほどの映像は撮れんわな〜。よっしゃ、気にしないことにしよ。あ、後、気になったのがヒゲまる夫が私に会うために4ヶ月間銭湯に通ってたりしたんだったら悪いなあ…(&ちょっと気持ち悪い)ということなのでした。ま、そこまで心配するのは自意識過剰&自信過剰だよね。
と、今回はちょい後味の悪い銭湯経験だったのでした。ああ、それにしてもあの男の子にはもう一度会いたいなあ。しかしヒゲまる夫には会いたくないぞ(気まずいから)。ま、縁が会ったらどこかで会おうね、ヒゲまる夫じゃなくて幼顔でちょっとヒゲ濃い目の茶パツの君。
※これはすべて実話です。
※「これはどこだ、俺も行きたい〜」なんてお問い合わせは一切受け付けません。あしからず〜。