ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 fortune
タイトル 葬式発情青年(99/11/29)
 帰ってきたよ、埼玉へ〜♪、というわけで皆様こんにちは。祖母の葬儀で1週間ほど実家に帰ってました。今回死んだのは京都在住の母方の祖母だったので、本来なら葬儀は京都で行われるはずですが、1年前の事故から植物状態で神戸の病院に入院していたことと、祖母の子供達が3家族神戸に住んでいる、ということで神戸で行われました。

 母から「おばあちゃんが亡くなった」という電話を会社で受けました。その時に家に帰ってまずしたことは、辞書をひくことでした。私はずっと「亡くなる」というのを尊敬語だと思っていて、身内に対して使うのを変に思っていたのですが、普段割と正しい日本語を遣う母にそう言われて、私の方が間違っているのかと思ったのです。調べた結果、「亡くなる」というのは「死ぬ」の婉曲表現でした。でももう尊敬語だって思い込みがあるから、「亡くなる」って身内に使えないだろうなあ。

 そんな余裕をかましつつ、飛び石連休ついでに休みをとって、遊ぶつもりで神戸に帰りました。母方の祖母のことは好きだったけど、1年前(1日も狂わず、ちょうど倒れてから1年後に死んだ)から覚悟はできていたので、ショックもなかった。それは多分、みんな同じで、祖母は多くの人に慕われていたけど、それほど湿っぽい葬儀でもなかった。

 祖母はおっとりして優しい人だった。そして、死んでからいくつか知らなかった事実を知った。「絶対に延命措置はしないでくれ」と言っていたこと…私としては、あの祖母が「絶対に」なんて強い言葉を遣うことすら想像ができないのだが、死後のことについては随分色々と考えていたらしい。後に残す者が労力を使わないで済むように、ということで色々やってあった。立派である。祖母が考えてくれたおかげで、一種の非常事態であるにも関わらず、残された者に苦労の少ない死に方だったと思う。

 葬儀の司会者が祖母の略歴を話していく。

「××(京都某所)の素封家N家に生まれ…○○小町と呼ばれ…三男二女をもうけ…」

 なんじゃそりゃ?さすがに死人は良く言うもんだなー、司会者が作ったんだろうなー、と思って、母に聞いたら、「全部ホンマよ。おばあちゃんの実家から駅までかなり距離あるけど、ヨソの土地通らんでも駅まで行けたわ。それに小町娘の話もホンマよ。」

 げ。知らんかった。武家の出だとか、城から四頭だての白馬の馬車が迎えに来ていたとか大昔の漠然とした話は聞いたことがあったけど、駅までの土地全部って…おばあちゃん金持ちの出だったのね。経済的な心配がなくて美人だったからおっとりしてたのかしら。比べて、伯父の奥さんが、すぐに金の話をして卑しいわ。不愉快。少しは姑をみならって頂戴。

 そうは言ってもうちの母はいくらなんでもボーッとしすぎよ。香典(子は1人10万)を忘れるなんて、それはいくらなんでもちょっと…しっかりして!伯母が「ええよ、ええよ、おばあちゃんのお金から出しとくから」って言ってくれたけど、どこの世界に自分の香典を出す死人がいるのよ!んもう…。次の日には払ってたけど。

 それと、祖母の死に顔はきれいでした。最後は苦しんだらしいのですが、化粧ってすごいです。姉と「確かにきれいだけど、あの口紅はちょっと若向き過ぎよね」なんて話してました。

 さて、そんなわけでどこかノホホンとした葬儀だったのですが、アタクシは受付嬢兼会計に通夜・葬儀とも任命されたのでなかなか大変でした。んもう、美人ってこういう時は大変ね。

 大体、母方の親戚なんて15年以上会ってない人が大半なのよ。すると、アタクシは今でも「かわいくて利発な子供」のイメージのままよ。9人の孫の中で8番目と若いってこともあるし。そういうわけで久しぶりなのもあって注目の的+受付任命。ところが途中で従兄弟の子供が来て、これが、結構ブサイクなのよ。でも老人達は「かわいいかわいい」ともてはやすのね。親戚にチヤホヤされるのって鬱陶しいとしか思えないんだけど、それでもお株を取られて「チヤホヤされるのも今のうちだけよ、ブサイク!」とちょっと言いそうにはなりました。

 と、すんごく長いけど、ここまでは前置きよ。ほんと長くってごめんなさいね。いや、一応珍しい経験だったので色々書き留めておきたかったのよ。本題はここからよ。


 さて、先に書いた通り、祖母の孫は9人。そしてそのうち女はうちの姉と一番年下のもう1人だけ。やたら男が多いのよ。アタシ入れて7人。で、アタシはその中で最年少なわけね。子供の頃は夏休みなどは祖母の家に集まってよく遊んだものだわ。最年少のアタクシは「かっちゃん、かっちゃん」と呼ばれてかわいがられていたの。

 そして、今回葬儀で集まってみると…んまあ、いい男が多いのよ、これが。全員喪服だから、そのせいもあるんだろうけどね。それで昔通り「かっちゃん」って呼ばれるともうクラクラしちゃうの。ああ、貴方の薬指のリングが憎い…。「ヨシト兄ちゃん!抱いて!」と喉まで出かける言葉を飲み込むアタシ。

 アタクシ、最近「年下もいけるようになった」なんて言ってたし、実際「若い子ってかわいいなあ」と思うようにもなってたんですけど、もう葬式のせいでクラクラ。求ム兄貴モードに一気に転換してしまったわ。ああ、最近口説こうと思ってた某若い子ちゃんをどうしようかしら。勝算は十分あるのに。

 …おばあちゃん、私は孫だから直接遺産は相続しないわ。でも、棺を覗いた時に気づいたの。私の顔の小ささっておばあちゃんから譲り受けたものだったのね。ありがとう。これは武器になるの…男を誘惑するためのよ。

fortune〔fortunateの名詞〕1.運,運命 2.幸運,成功 3.財産,富.

 おばあちゃんの残してくれたものはこの小顔という財産なの?それともアニキを求める運命なの?おばあちゃんの遺志ではないことは確かだけど、おばあちゃんが私の運命を変えているのは確かなのよ…。

 と、いうわけで発情モードに入ったアタクシはこの後神戸からの帰りに某地方で有料室内系ハッテンバを初体験、その後東京でもヤりに行ったのでした…。詳細は待て次号!である。
今回の話題 帰省中
タイトル 1週間休み/悲しいほどお天気(99/11/19)
 祖母が死にました。悲しくはないです。いろいろ、葬式に出てしまう前の気持ちを書きたいのですが、時間がないので残念です。月曜日に会社でコスプレする予定だった(フェロモン会名誉会長として)のが不参加になったとか、ついでだから1週間休んで羽根伸ばしちゃおうとか、これを機会に気になる彼にアタックとか、トランクスはかなきゃとか、説明抜きではわからないことを書きつつ、しばしの別れじゃ皆の衆。1週間もネットなしの生活ではログを残してないホームページを見逃すこと確実で残念だが、しょうがないなあ。
今回の話題 大人の片思い
タイトル 98%(99/11/14)
 帰省するだけで故郷に錦を飾るほどに都会の水で磨かれた美女(ウソ)克也子です。皆様こんにちは。唐突な話なのですが、昨年暮れに階段から落ちて植物状態になった祖母が肺炎にかかってヤバいらしいです。今は小康状態だそうですが、しばらくホームページが更新されなかったら、葬式などで神戸の実家に帰ってるものだと思ってくださいませ。さすがに葬式で帰るとなったら「アバンチュールしたいです。今すぐ会える人募集!」なんてやっちゃダメよね。って、しませんが。

 ところで、「襟曲がってますよ」と言って女が男の襟を直すと、された男の98%が「この女俺に気があるな!?」と思うらしいの。会社で隣の席の女・N子(25)が、テレビでそう言ってたと言うのよ。98%という数字はうろ覚えらしいからちょっとあやふやだけど、そんなふうに思うものかしら?

 確かに、嫌いな人には「襟が曲がっている」と伝えはしても自らの手で直しはしないわね。むしろ、親しくなりたい相手だからこそそういうことするのかなあ。でもそれが「気がある」まで一気に飛躍するかしら。色気抜きで親しい関係なら、そういうふうには思わないわけだし、色気がある関係でも、親しければ襟云々抜きでもそのくらいわかるわけだし。関係ないけど、アタシ親しくない異性の身体に相手の意向を無視して触る人って男でも女でも嫌い。これって女の子に多い思考ね。まあ、アタシはゲイだから意味合いがまた違うけど。

 話は戻って、もうひとつアタシがわからないのは「気がある」ってのはどういう状態を指すのか?ってことなのよ。「寝ても冷めてもあなたのこと考えてる、辛いくらい」「あなたを見ているだけで幸せ」から「あー、なんとなくこの男いいかも」まで、かなり広い範囲を指す言葉だと思うんだけど、「なんとなく」程度を気があると思われちゃなあ、と思うし、やっぱりある程度明確な恋愛感情を指すのよね?

 そう仮定するなら、そんな「相手には悟られてないけど恋愛感情を持っている」状態の人ってそんなにいるかしら?好きならアタック、で、ダメなら冷める、OKならつきあう。ウブな小娘じゃあるまいし、延々と見ているだけなんて嫌よ。年もいいかげん締まってるんだから無駄な時間なんてないわ。タイミングを掴んだら一気呵成に落とすわよ。まあ、アタシは待ち子キャラだから落とさせる方が多いけどね。

 だから、いい加減大人になってるのに、ずーっと片思いしてるなんて人の存在がいまひとつわからないのよ。実際それほどのパーセンテージではいないと思うし…。うーん、わからん。もしそんなにたくさん片思いギャルがいるのなら98%の男は勘違いをしているわけではないのか?それともこのテレビ番組が中高生対象なのか?それならわかるわ。中高生なら異性の襟を直すってのもなかなか勇気がいると思う。

 アタクシもとっても疑問で気になったんだけど、N子も相当気になったらしく、周りの人に聞いてたわ。まあ、当然アタシはそうは思わないと答えたら、N子もアタシは2%側だと初めから決め付けてたの。そうよね、だってアタシの周りの女の子ってアタシの襟が曲がってたら直してくれるもの。そんな勘違いをしそうな男だと思ったら直さないわよ。アタシは対女子には全く色気を出さないキャラだからねえ。

 でもN子ったらアタシを含めて3人にしか聞かなかったわ。うん、その気持ちはよくわかるの。だって、その場にいた人でその3人以外の十数人って、仕事の話以外はしたくない人ばかりですものね。システム系の人が多いせいか、アタシの職場ってロクな男いないっていうか、なんだか気持ち悪い男多いんですもの。

 でも…ダメじゃないの!そういうところにこそ、98%に含まれそうな勘違い男が多数いるのよ!母集団を選別しちゃったら正確な結果は出ないわ!それにね、N子、アタシの勘だとアンタが質問したSさん(29)は多分ゲイよ。確信ないけど80%くらいの確率でお仲間よ。しかもちょっとオネエよ。当然Sさんの答えは「気があるとは思わない」だったわ。まあ、Sさん(多分ゲイ)もアタシと同じく、対女子に全く色気出さないキャラだからねえ。多分、直してもらっても女の子同士でそうするような感覚よ。


 さて、翌日。チュンチュン(雀<朝の表現)。

 Sさんがアタシの席にやってきて「襟曲がってるよ」と、曲がっていないアタシの襟を掴んだの。

 そして、Sさんったら、

 「気があると思った?」(ニッコリ)

なんて言うのよ!カ〜ッ。相手がゲイだと思ってるから変に意識しちゃうぞ。それにSさんだってアタシがゲイだってわかってるでしょ。バレバレだもの。んもう、Sさんのイケズ。ずるいぞ。そんな気ないくせに純情乙女をからかわないで。でも…もしかして…本気?どうしよう…。ちょっとドキドキ。


 98%の仲間入りをしてしまいました。



 でもその場では

「あ、全然構いませんよ、どうぞ惚れてください。私に惚れてる人が1人増えるだけのことですから」(ニッコリ)

 なんてアバズレ女な答えをしちゃいましたけどね。でも、違うの、Sさん、アタシは純情乙女なの…。Sさんみたいなステキな人に会社じゃないところでそんなこと言われたんだったら…だから次はきっと、ね。アタシからのラヴビーム、しっかり受け止めて!
(c)『素肌の放課後』栗原まもる
今回の話題 変わっていくワードローブ(予定)
タイトル 貞操帯その2→さらにモテモテ(予定)(99/11/07)
 アタクシ、先月はちょっと思い切った買い物をしたのです。ミシンよ。「あると便利だし楽しいだろうなあ」とは前から思ってたんだけど、ここのところ急激にミシン熱が理由なく高まって、ついに買ってしまったの。多分、遠因は部屋が片付いてるからだと思うの。片付いた部屋だと活動的になるのね。モノグサで掃除嫌いで有名なアタクシがなぜか3ヶ月程前の大掃除後からきれいな部屋を維持してるの。これも遠因をたどると、前彼とうまくいかなくなっていたのでいつ別れても次の男をすぐに引き込めるようにという無意識の成した業だと思うのよ。って無意識まで嫌なオンナみたいだわ、やーね。

 まあ、そんな色々があって、ミシンを買ったわけよ。物作りって楽しいわ。ここで日曜大工とかに走らないところがオネエチックだけど。アタクシとしては編み物もミシンかけも料理もママンに習ってるから昔取った杵柄というか、馴染んだ世界なのよ。下手だけど。と、フォローしてもやっぱりオネエチックだわ。ノンケの友達でお針子する人の話なんて聞いたことないもの。第一電機工作なんかも父に習ってたしねえ。ラジオ作ったりしてたし、『子供の科学』取ってたし。ああ、今更ながら子供時代はどんな道にでも勧めるように両親は道を示してくれていたのね。パパ、ママ、ありがとう。でもオネエな道が体質に合ったのだわ…。いいの、いいの。

 まあ、別に「小田急沿線(もしくは中央線沿線)住まいお洋服自作・自称オシャレ女子」も「埼玉の内職おばさん」のどっちのイメージを狙ってるわけでも、職業にする気もないのよ。っていうか後者を狙う理由は何もないわ。

 それでまあ、色々縫ったりしてるわけなんだけど、ロックカッターでは失敗したわ。ロックカッターっていうのは、ミシンをかけるだけで、端をかがりながら布を裁断してくれるミシンのアタッチメントなんだけど、これでビロードを縫ったら、ものすごい埃が出てねえ…ああ、ビロードってあたりがまたオネエくさいわ。それで、それは青い布だったんだけど、部屋じゅうに青い埃が敷き積もっちゃったわよ。もう電球の傘にまで青埃よ。

 ハンパじゃないです、この埃。なんせ、2、3日はハナクソまで青かったですもの。あら、汚い話でごめんなさいね。で、それが床だけじゃないから、もう掃除しても掃除しても埃なのよ。ああ、これがアタシの新しい貞操帯(第2弾)なのね。

 と、「散らかった部屋→腹→青埃」、と貞操帯を考えてみるとどれも自業自得なのがまたちょっとアレね。でもまあ、腹は出てようがなんだろうが、自分が恥ずかしい思いをするとかその程度だけど、この青埃の量は喘息持ちの人やハウスダストに弱い人は「入室=即死」確実、致死量よ。ああ、こうやって幸せがまた遠のいていくのかしら。でも平気。だって数ヶ月後にはステキなお洋服(注:自作)で街を闊歩する予定ですもの。幸せは近づいてるわ、きっと。多分。…おそらく。

 そうそう、買い物と言えば、体脂肪率計付体重計もついに買いました。え?何%だったかなんて聞いてはダメよ。この数値がバレた暁には手首を切ることになってしまうもの。