ひとことだけ log

　先週の金曜日は久しぶりに大学時代の友達と飲んでいたのです。地方に就職した友達が誰かの結婚式のために上京したので集まったのでした。この人とは卒業以来なので４年半振りに会いました。

　金曜日ということでその人以外はみんな会社帰りよ。アタシの大学時代の友達って固い職業の人が多いわ。アタシをのけて６人中公務員４人、銀行員１人、動力炉メーカー１人、という構成。かて〜。国立大経済学部卒だとこんなもんなのかしら。まあ、結婚相手にはいいかもしれないけど…。それはそうと、働き出してから皆のスーツ姿を見るのは初めてなんだけど、なんだかオヤジ臭いわ。

　なんというか…おっさんだ。スーツじゃないのを考えに入れてもアタシが一番見た目若い。それに７人いる中で、元からかっこいい男（Ｍちゃん）の次にマシなのがアタシだわ。そして２位のアタシと３位以下は大差があるわ。これは客観的に見ても間違いなくそうよ。

　４年半ぶりに会った友達がアタシを見て「めっちゃかっこよくなっとるやん！？」と驚いていた。うーむ、多少は外見は変わったが、別に普通レベルよ。「整形した？」ってしてないわよ！まあ、世辞を言う必要なんて全くない関係だし、当人はそう思ったのでしょう。しかしこの程度でかっこよくなったなんて、アタクシ学生時代のイメージが相当悪いのかしら。

　飲み始めて、言動を見てると、外見だけじゃなくやっぱりみんなオヤジ化してる。飲み屋の店員が注文聞いた後離れたら「あのネエちゃん（店員）のケツ触れるで」とか言ってるし。こんなこと昔は絶対言わなかったし、おそらく言えなかったはずよ。それにおしぼりで顔拭くし。

　別にいいのよ、おしぼりで顔拭いても。でも、それをそのままほっといて平気ってのはどうかと思うのよ。汚れは落ちるかもしれないけど乾燥して却って肌に良くないわ。「オヤジくさい」って指摘したら「１日働いてたんやから…」ってねえ…。

　アタシだって１日働いてたけど、会社出る前にあぶらとり紙（30枚300円・高いけどいいやつ・通販）でアブラ取って、化粧水して（1700円・通販・オイルフリー）、リップつけて（オイルフリー・新商品）、顔整えてきたわ。これだけやってる男とおしぼりで顔拭いてる男じゃ４年半で外見に差が出て当然よ。

　同年代のゲイに会ってると、自分の見た目が若いと思うことってほとんどないのね。バケモノの多い世界でもあるし。でもノンケと比べたら…うーん、格段の差だわ。まあ、元からたいしていい男がいないグループではあったんだけど、みんな容色の衰えが激しいぞ。

　世間の「ゲイって小奇麗」という先入観ってどうも納得いかないものがあったのよ。熊系とかSG系とかを「小奇麗」って言葉で表現するのは違和感があるでしょ？でも、わかった。ノンケって「こういう外見になろう」ってビジョンを持たないのが大半なのね。きっと普段から自分が性的な対象として見られることを意識しないからね。それで何も手入れしてなければ、どんどんオッサンになってくだけだわ。

　それに話がつまらない。そりゃ元から友達だから一緒にいて楽しいし、共通の話題もあるけど、初対面だったら思い出話も共通の知人の話もできないし、プロスポーツと仕事と風俗の話しかない男なんて退屈だわ。アタシが女だったらつきあわないわよ。「女欲しい」なんて言っても、それじゃモテないわ。

　でもこれがきっとノンケ男20代後半の平均像なのねえ…。つまらない。みんなただのオッサンになっていく。そのうち、社内で適当なのと結婚したり、見合いで自分が釣り合うのと結婚したりして、郊外に小さな家を建てたりするのね。子供は２人？別に本人がそれでいいなら傍から口出しすることじゃないし、それは本人にとってはドラマなんだろうけど、なんだかつまらない。学生時代、大袈裟に言えば、「他の誰とも入れ替えられない青春のワンシーン」を共有した人がただのオジサンになっていく。世間の人と同じレールを本人の選択でなく歩いているように見えてしまう。一歩引いたところから見ていると、そんなふうに見えるんだよ。みんな好きに生きた方がいいよ。ゲイの生き方の方がずっと自由で、人間としてまっとうな気がする。きっと、ノンケ男って「好きなように生きる」ってことがしにくいから一杯自殺しちゃうんじゃないかなあ。「自分のしたいことが自分でわかってるか？」って聞いたら「いいコがいたら結婚したい」って漠然とした答えしか返ってこない気がする。

　そう言えば、元からかっこいいＭちゃんは、大学出てから船舶免許取ったり、スポーツジム行ったり、空手始めたり、やりたいことやってるんだよな。多分、彼だけが自分のしたいことをしてる。それでいて親のことも考えてる。なんだかとても魅力的だ。自分のしたいことをしてて、しっかりしてて、空手で鍛えた胸筋を触らせてくれたのさ。いやいや、なかなかたいしたものでした。そういうカラダってあんまりタイプじゃないけど。

　「何かやってる男がいい」とか「夢を持ってる男がいい」って女の子の意見がやっとわかった。だって、みんな輝いてない。仕事以外で頭を使ってない。なんでもいいの、モテようとする努力だって構わないの。受け身じゃない行動がいい男には必要よ。仕事一辺倒でもいいの。でも与えられたルーチンワークをこなしてるだけの男はなあ…。安定した生活を与えてくれるだけの無趣味な男じゃつまらないわ。マイホームパパにはいいかもしれないけど。

　そういや、20代後半以降のノンケが出演してることを売りにしてるゲイ向けビデオの大半は「スーツ（≒リーマン）」とか「ノンケのおじさん（妻子持ち）」とか「若パパ」とか、一種のイメクラかコスプレでしかない。20代後半の何もしていないノンケ男って、ただ脱いで、本人の魅力だけで商売になるほどの人は少ないのかもなあ。何もしていない大半の20代後半ノンケ男は若さという唯一の魅力を失って大幅に価値を下げてしまうのね。

　そんなことを考えながら飲んでいたら、奥歯に違和感を感じた。やだなあ、虫歯かなあ、と思った。家に帰って口に指を突っ込んで触ってみたら、なんと、歯茎の中に歯がある！そうか、これが親知らずってヤツなのだな。初めて生えてきた。うーん、26になって生える歯じゃあ、親もそりゃ知らんわな。またちょっと大人になったんだな。親の知らないところで、いろいろと。まだ「若さを失う」って言葉は適切じゃない。微妙な年だけど、成長中なんだ。

　でも年下の子を見ていて、若いってすごいことだと思う。ノンケでもゲイでもランダムにハタチの男の子をピックアップしたら、半分くらいの子はアタシが「寝てもいい」と思うくらいにはかわいいと思うのよ。でもそれが27歳ノンケだと、ガクンとイケる男の比率が下がる。35歳のノンケじゃ20人に１人もイケる人はいないと思う。「（若くて）かわいい」から「いい男」へ移行するノンケは極少数だ。

　元から少しは言寄ってくれる人がいる身でよかった。「性的対象として見られる」ってことに慣れっこだもの。だからこそいい男になるよう努力もできるんだわ。結局のところ、モテる人はますますいい男に（女もだけど）、そうじゃない人は落ちていくだけってことよ！まあ、そういう意味ではゲイにはいい男が多いでしょうね。さ、後はもうちょっと男を見る目を養って「年とってもいい男」な若い子ちゃんをひっかけて末永いおつきあいでもしましょ。と、なんだか年下狙い風発言なのは最近気になってるとあるゲイ男子が年下だからさ。ああん、光源氏役は前回で懲りてるはずなのに、まただわ。

　まあ、そのアタック前に「いつ脱いでも平気！」なカラダを作らなきゃねえ。この腹だけが27歳のアタシの中で突出した欠点だわ。ああ、カラダだけは24歳に戻りたい。あの「何を食っても太らない」と豪語していた時代に（切実）。

<参考資料>

今日の克也子自己評価グラフ(相対比)
顔	■■■■■■■
性格	■■■■■
カラダ	■■■■
腹	■

　仕事忙しい→ページ更新しない→メールがあまり来なくてつまらない。そんな日々でございます。今回はちょっと切ない話をお聞きくださいませ。

　アタクシの食生活は「朝は適当、昼は外食、夜は自炊かコンビニ弁当、夜も週に１、２度は外食」といったものだったの。貧乏になってくると自炊が増えていくのね。そして、コンビニ弁当に頼らない、自炊の時期の方が体調が良かったのよ。さすがに自炊した方がコンビニ弁当よりはマシよね、と納得がいってたわ。

　さて、また太ったなあ、と思ってダイエットすることにしたのね。今回は栄養士崩れ女子（短大家政科中退）Ｋちゃんに聞いて、「栄養バランス食品（バラン●デイトよ）＋水分」というのを普通の食事替わりにするダイエット法よ。これは１箱350kcalしかないので、１日三食をこれにしてしまえば、1050kcal、カロリーは普通の成人男性の栄養所要量を遥かに下回り、ビタミンなんかはパーフェクト。カロリーはオヤツを食べてもまだ下回る計算なの。

　そのダイエットを「さあ、始めよう！」と思ったらいきなり風邪ひいたのよ。んもう、季節の変わり目ってこれだから嫌ね。でも無視して計画通りダイエットを始めたの（良い子はマネしないでね）。そうしたら、あっという間に風邪も軽快に、体調もなんだかすごく良くて、朝もすっきり目覚め、駅まで30分歩いてみたり、通勤路の犬に「おはよう★」って声をかける程の余裕ぶり。なんでこんなに体調いいの？やっぱり栄養がいいから？アタクシが１時間かけて作る食事よりバラン●デイトの方がカラダは喜んでるっての？ああ、アタシの料理にかけてた労力って一体何？虚しい、切ない話ですわ。まあ、さすがに味はバラン●デイトよりマシな食事が作れますから、その点だけは勝ってますけどね。

　お腹空いて耐えられないかと思ったけど、やってみるとスープ＋バラン●デイトの組み合わせって意外に腹持ちがいいので、平気。昼は普通に食事してるし、オヤツ食べてるし。ダイエット効果は１ヶ月くらいで出ることでしょう（希望的観測）。その頃には最近ちょっと気になるゲイ男子に接近してみましょ（即ヤる計画）。

　今の腹回りじゃ人様の前で脱いだら犯罪な気がするの…。現時点で「旧・壮大な貞操帯：散らかった部屋」は片付いてるんですけど、新たな貞操帯「出た腹」を外さなければ次の恋（？）に二の足踏んじゃうのよ。やーね、年とともに身軽じゃなくなるって。あー、こんなこと気にならない無神経な人がうらやましいわ〜。

　って、こんなこと書くようなオンナは十分大雑把で無神経よ！

　フラレ女克也子です。皆様こんばんは。

　と、書いてももう当てはまらないほど遠い昔の話のようです。あー、そういやふられてからまだ２週間しか経ってないんだよなー、って感じ。

　なんだかあっという間に精神は回復しちゃって、ふられた次の日にはもうかなり元気でした。うーん、なんというか、ふられようがなんだろうが、傷ついてはいませんわ。今回はおつきあい終盤がとても疲れるものだったので、こう言っちゃ悪いけど、解放された、って気分もあるの。他人の気持ちはわかりませんが、ほぼ確実にお互い様ね。それなのにページを更新してなかったのは、新業務突入で忙しかったせいというのがかなりのパーセンテージです。連休も、次の資料作成までの勤務時間が短くなってしまうと思うと嬉しさより気が重かったりするのです。

　さて、夜中にインポテンツって日本語でなんて言うんだったかなあ、と国語辞典を引いていました。辞典の「い」の辺りを開いた途端に「陰萎症状」だったと思い出したんですけど、その時、「いや」という項目が目についたのです。

　ほう…「いや」の第一義は「否（いや）」と書いて不同意を示すのか…。では「いやでも」は「否でも」で「嫌でも」ではないのだな。「あなたが不同意でも」であって「嫌がっても」とはまた違う意味だな…。日本語って奥が深いなあ。

　と、それは全くの余談で、なんで夜中に「インポテンツ」なんて言葉が気にかかったのかと言うと、実はここんとこちょっとタチが悪かったのさ。うーむ、書いててかなり恥ずかしいが、もう治ったからいいさ。ここ数ヶ月どうもタチが悪くて、「年のせいかなあ」なんて思ってたんだけど、違ったみたいだ。

　「電車ハッテンまではＯＫ」って言われてても「好きな人がいるから誘われても悪い気がしてたたない」ってんならなんだか純粋で良い気もするんだけど、一人でなんかしようとしてもタチが悪かったのさ。ストレスのせいだと思う。ずっと思い詰めてたしなー。精神が疲れてました。

　何で読んだか忘れたけど、「男の子は陰茎を握り締めて世界に対峙する」というような文を読んだことがある。

　「男」としてこの不安定な世界に立つことは大変だ。一生を「男」として過ごすことを余儀なくされている、ということはそれだけで重労働なのだと思う。女が女として扱われることは、些末な決まりを押し付けられて鬱陶しいことが多くて、足枷になることはあっても、男のように男であるが故の義務はない。人を守るべき立場、金を稼ぐべき立場、上に立つべき立場、甘えさせるべき立場、広く永い視野を持つべき立場。女が独りでやれば「偉い」と言われることも男にとっては当然と思われる。性差が少なくなったと言われる現代でもそうだと思う。男は男であるというだけのことで、そうするべき、そうあるべきという前提が大きすぎるのだ。

　だから、不安になった時、男の子は自分が男である印を確認する。その屹立が世界の中で自分が確かに存在する証であるかのように、自身の世界の支柱を握り締める。

　と、突如硬い文になったけど、要は「やっぱストレス溜まったり自信がなくなるとすぐ影響出るよね！もう若くないし！」ということよ。

　まー、そんなわけで不調だったんだけど、別れた途端一気に回復。我ながら現金なもんよねえ。勃起の回復と共に積極性もどんどん回復。これって相互作用よね。さ、ちょっくら試させてもらうぜ（注：電車内）…うむ、あの子結構かわいいぞ…21､2歳くらいか…視線を投げてやろう…さあ、こっちにおいで………（心の声）。

　ふっ…積極的になった今のオイラの眼力に抵抗できる野郎なんていやしねえぜ（注：妄想）。寄ってきて触ってきたぞ。ヨシヨシ、いい子だ…顔もかわいいがカラダが予想以上にオイラ好みだぞ。いいなあ、太ってなくて、でも肉はあって柔らかい腹。何度も唾を飲み込むのがかわいい。

　…もう誰も私が誰と寝ようが何をしようが文句言わないんだなあ。１人の男のことを嫌でも考えてた辛い時間は終わったんだよな。独りでいられるってなんて素敵なんだろう。もう誰も私の思考を邪魔しない。なんて安らかなんだろう。強がりでなくそう思う。

　今の安楽な精神状態を捨ててもずっと一緒にいたいと望む相手が今はいない。きっとしばらくはそんな気にはならないだろう。辛かった日がそうさせる。でも、今は恋がめんどくさくなってても、好きな人はいつかきっとできる。その時突っ走るだけの体力は養っておこう。