ひとことだけ log

　浦和の安楽椅子女帝ことミス・マープル・克也子です。と、「それを言うなら『安楽椅子探偵』やろ！」というツッコミを期待しながら皆様こんばんは。

　忙しい彼とのやりとりは今や携帯でのメッセージがメイン。やってる人は知ってるとおり、携帯のメッセージって着信通知が来るのよね。それが月曜日から来なくなってしまったの。彼にメッセージが届いてない…。うーん、そんなことされたことないからわからないけど、着信拒否ってやっぱり違う通知が来るのよね？と、不安になってみたり。

From 克也兄貴。
23日月曜　「キシャーッ（挨拶）。今日も僕のハニーはぐったりちゃんかな？」
24日火曜　「あれ？昨日出したメッセージが受け取られてもいないぞ？大丈夫かー？って、もしかしてただの電池切れ？」
25日水曜　「おっ、メール受け取ったな。過労で入院して携帯使えない、とかそんな想像しちゃったぞ。って有り得る想像なのが怖い・・・。」
25日水曜　「今日は元気？元気だったらメッセージくらいくれー。」

From彼。
26日木曜　「今入院中。」

　あららら…。やっぱりねえ。仕事柄携帯の電池切れをほっとくわけはないし、これは、

・携帯の電源を切らなくてはいけない場所にいる。
・ここんとこのあまりのハードワーク。

　という２点から推理して入院してるんじゃないかなあ、と思ってたらやっぱり当たったわ…。その直前にe-mailで出そうと思って「どうして連絡くれないんだ恋人に対する気遣いが足りないぞ」って要旨の文章を書いたんだけど、出さなくて良かった。推理のおかげで「もう１日待ってから出そう」って思えたもんね。それにしてもあんまり予想通りの行動なのでちょっと笑っちゃいましたよ。

　そして、「入院中」ってメッセージを寄越した後、５分くらいで返信したのにまた受取られなかったことを考えると、１日のうちで病室の外に出られるのがほんの短い時間なほど具合が悪いのね…。届かなくなった日を考えると多分東北で倒れてるから、携帯の電池切れを心配したんじゃないかとも思うけど、入院中なら暇だろうし、体調が良ければ公衆電話から電話してくるだろう。

　きっと、あの短いメッセージも精一杯だったんだろうなあ…。ホロリ。


　と、泣かされつつも、いつも通り電車ではハッテン。最近、「これはキープしとこう」と思ってる人とまた会ったのよね。って「彼がこんな時に克也兄貴の鬼ー！」というかわいこちゃんたちの声が聞こえてきそうだが、まあ、それはおいといて。

　この人とは何度か話もしてた。実家じゃないことは聞いてた。「実家じゃないけど、今日は家によべない」とも言われた。それなのに「あ、寮か何かに住んでるんですか？」なんてマヌケなことを聞いた私が悪かったよ。普通、ここまで聞いたら、「同棲してる」or「今日は彼氏が来てる」って考えるのが普通だよね。ハイハイ。そうだよね。

　でも！でも！この人にまさか彼氏がいるなんて思わなかったんだもの！同棲してるなんてまさか×10よ。

　だって…その人、ブスなんですもの…。顔の系統は好みだけど、誰専のアタクシでもストライクゾーンギリギリだし…かなりのブスよ。性格良さそうだから、いいなあ、と思ったけど、外見は…ねえ。ああ、まさか本人読んでないわよね、も、も、もし、読んでても、あー、あの、人は外見だけで判断されるべきものではないのであり…ということで許して…っていうか鏡見たらわかるでしょ！ブスはブスなのよ！（←開き直り）

　ああ、「ブスだから彼氏いないだろう」って推理ははずれたわ…。そりゃそうよね。「ゲイは余り物が出ない」ってくらいに趣味が幅広いんですものね…。

　まったく、今日はどこかの物好きのせいで推理がはずれて不愉快な思いをしちゃったわ。って同類なのね…。

　お盆も終わりましたね。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。アタシはずっと働いてましたが、いやー、盆前後は道路が空いてて通勤楽だったわ〜。いつもより発車が20分遅いバスに乗っても会社に間に合ったもんなあ。一番前の座席に座って１人でクイーン・オブ・ハート（註）ごっこしてました。

「１キロ先の本だって読めるし、飛んでくる銃弾だって見えるわ」

そのくらいバスの前が見渡せるほど道が空いてたのよ。

註：週間少年サンデー連載中の漫画『ARMS』に出てくる、生体ナノマシン（説明不足）、ARMSの１つ。ハートの女王（クイーン・オブ・ハート）は戦略偵察型ARMS。久留間恵の目に埋め込まれており、上記のような超能力的な視力がある。透視、熱計測なども可能。ちなみにこの漫画で克也子好み男子は白兎（ホワイトラビット）の巴武士である。弱っちい男の子が頑張ってるのを見るといじめたりかわいがったりしたくなるのよ…ウフフ…（サドか？）。

　はてさて通勤と言えば、ということで、帰りの電車でボヘラ〜とハッテン。それがちょっといい兄ちゃんだったんスよ。いかにもホモ〜って感じでね。短髪、日焼け、ガッチリ、顔もホモ受けするっていうかこう、ハンサムじゃないけど味のある顔でヒゲ濃いめ。ちょっと位置どり悪くて（←なんだかプロっぽい発言で嫌←プロってなんだよ）内容には満足できなかったものの相手には満足、ウフ。といったところで大量下車駅着、兄ちゃんも降りて本日のハッテン終了。兄ちゃんバイバイ。またね。

　で、ハッテンタイム終了でもオイラは埼玉県民、つまり田舎住まい（少なくともうちの周辺は県庁所在地のくせにイナカだーっ！）、電車は空いてもまだまだ通勤電車に乗ってなきゃいけないのさ…というわけで暇だったので空いた車内でクイーン・オブ・ハートを発動したら（ウソ。ちょっと見渡しただけ）、最近結構見かける高校生が乗ってるのに気づいたの。この子がねえ…まあ、アタシ好みの系統の顔立ちだし、前に他の人とハッテンしてたのを見たこともあるのでお仲間だってわかってるんだけど、なーんか、そそられないのよ。アタクシ、最近じゃ大人っぽい高校生は許容範囲内になってきてるんだけど。

　はて。この子の何が気に食わんかと暇なので自問。まず制服でハッテンってのが向こう見ずな感じで嫌だなあ。ちょっと変わった制服だし、学校わかっちゃうよ。身元探られたりしたら普通はヤでしょ？それにどうもこの子、手当たり次第なのだ。手を出してくる人を全部受け入れ、ってのならまだいいんだけど、近くにいる男に手当たり次第手を出してるのね。それも、まず手とかに触れて相手がゲイかどうか、自分のことがイケるかどうかを確認するってんじゃなくて、いきなり股間を相手の手に押し付けるとか、自分の股間を揉んで見せるとか、非常に大雑把なの。電車が空いてるのによ？アタシはその子からちょっと離れたところにいたんだけど、それでもそういう行動がイチイチ確認できちゃうくらいだったもの。それにその時の相手はどうもノンケっぽかったわ。だって変な人を見る目でその子を見て、避けてたもの。

　どうもなあ…個人的に「誰でもいいから」ってんでハッテン相手に自分が選ばれるのもプライドが許さなくて嫌だが、「誰でもいいから」ってこと自体も嫌だなあ。誰専ったってある程度傾向とか年齢制限はあるじゃん。それに、なんかその子、別にハッテンがしたいわけじゃなくて、どうも一方的に触られたいだけみたいなのだ。それを初対面の、自分をいけてると思ってるかどうかもわからない相手に求めるのもどうもなあ…。義理でもちょっとくらい相手になんかしてやれよー、自分から迫るくらいならさー、とも思う。

　そして、何より気になるのが、彼の目が虚ろなことだわ。少し病的な感じがする。想像でしかないが、ハッテン車両で通常得られるコミュニケーションとか快楽とか、そういったものを求めているのではない気がする。


自分が誰かに求められる存在であることを確認したいのか。
心のない、ただの「若い肉体」として扱われることを望んでいるのか。
ゲイであることを人に言えなくて、自分を知る人が誰もいないところで発散しているのか。
自分の仲間がいることを確認したいのか。


　私の思春期にゲイであるが故の悩みというのはほとんどなかった。それは12歳の時に初めて同級生に迫られたおかげだと思う。その時には自分がゲイだって自覚はなかったし、その告白自体はどう対処していいかわからなかったから正直言って困らされた。戸惑ったのは相手が男の子だったことに対してではなくて、まだ恋愛感情や性欲といったものが感覚的に理解できなかったから。でも先にそういった経験があったおかげで、自分がゲイであることを自覚した時に孤独を感じることも、自分が変だと感じることもなかったんだと、今になって思う。そんな、悩まなかった私でも、不安定な若いゲイを見ると、なんだか父親のような気持ちになってしまう。いい子だ、君は何も悪くないよ、そう言ってあげたい。このページを見ている、インターネットができる環境にある若いゲイはほとんどそういう悩みはないはずだけどな。仲間がいくらでもいることがわかってるだろうし。

君にはゲイの友達はいるかい？
ノンケの友達でも君が「ゲイでいいよ」って言ってくれる人はいるか？
僕で良ければ友達になろうか？
仲間はたくさんいるんだよ。
保護してくれる人が必要か？
大丈夫か？

　…それにしても制服の魔力ってすごいわ。アタクシ、ここまで全くの推論で話を進めてきましたけど、これで、

制服でハッテン→夏休み長期合宿で東京に来ているので旅の恥はかき捨て、制服でも平気だぜ。
手当たり次第→極めて誰専。プラス凄まじく発情中。
虚ろな目→ハッテン車両フェチで乗ってるだけで涙目になるほど興奮中。

なんて可能性もあるのよね。…うーん、おじさんの夢を破らんでくれーっ！高校生ーっ！

ま、悩みなく高校生ゲイが発情してるような環境の方がいいのはもちろんだが、でもちょっとくらい「青春中！｣って感じで悩んで欲しかったりもするのよ…おじさんとしては。だってどうせそのうち「タチだぜ！」とか言っときながらケツ掘られたがったり、「とりあえず」でセックスしたり、アクの強さだけでゲイだってバレたりする汚れた大人になってくんだぞーっ！今のうちくらい悩んだり泣いたりして人の気持ちのわかる優しい大人になってね。

ということで今日はきれいに締めてみたわ。

　皆様初めまして。克乃でございます。克乃は彼氏の不満や愚痴を並べ立てるために生まれた、克也子嬢の新しいペルソナですの。なんだかこれからしょっちゅう登場しそうな（嫌な）予感が致しますので以後お見知りおきをばお願い申し上げますわ。

　それにしても忙しすぎる彼氏を持つのはどうかと思いますわね。なんと最後にあったのが6月の26日ですのよ！これは克乃がお友達に「今日はデートなの〜」とノロケメールしてるので間違いありませんわ。

　新入社員の彼の仕事が忙しいのも休みがないのも重々承知しておりますのよ。彼の言葉を信じるならば、仕事はハードワーク、そして週のうち４、５日は終電で帰宅、それすら間に合わないこともあるそうですし、泊りもちょくちょく、休みは月に１、２日らしいですの。こんな状態で「１ヶ月以上友達に電話したこともない」なんて言われると、克乃としては以前に要求した通り「優先順位１位」の地位は確保しているようだと、電話があるだけでも満足すべきなのかもしれません。

　それでも！と思うのですわ。海外出張の話は以前聞かされておりましたが、明日出発だというのを今日聞きましたわ。それもスカイメールで。しかも克乃が「明日会える？」とスカイメールで聞いたからですのよ。聞かなきゃ言わずに遠国まで行ってたのでしょうか？そして土日に克乃はスカイメールや電話をして「なんの返答もない！」と怒っていたことでしょう。ついでに言うなら来週も東北に出張で会えないそうですの。まあ、これは浮気を疑いがちなところなんですけど、職業柄出張が多いのはわかっていますし、「これで浮気してたら却って尊敬しちゃうわ」と言うほどハードワークですので浮気はほとんど疑ってないんですの。

　彼が「平日は電話も無理、スカイメールなら毎日でもする」と言うので克乃、携帯の機種と電話会社の変更もしましたわ。彼が会えるようになった時のために土日はできるだけ空けてますし、電話をかけてもほとんど掴まらないことにも、かかってくることが少ないことにも会えないことにもずーっとずーっと耐えてますわよ。譲れるところは全部譲りましたわ。でも、もういい加減限界ですの。会えないこともそうなんですけれど、何より気遣いとか尊重というのをあまり感じられないところが嫌なんですのよ。克乃にも予定というものがありますし、気持ちの準備もあるのですから、会えないなら会えないでとっとと言って欲しいんですの。それにこれは前に彼に言っておいたことなんですのよ。

　会えなくて３週間くらいまでは克乃も理解ある兄貴としてふるまえるんですけれど、それ以上は無理ですわね。彼は精神的に非常に参ってる時期があって、その２週間ほどはスカイメールすらほとんど来なかったんですの。きれいごとを言わないなら、恋なんて鏡のようなものですものね。どんなに愛してたって仮にもつきあってるのになんのレスポンスもなければ虚しくもなりますわ。留守電に入れても電話もかかってこないし、何度かけても「おかけになったお客様は現在電話に…」ですし、スカイメールを送ってもなんの反応もなしじゃやる気なくしますわよね。定番ですけど、避けられてるのかと思って何度か非通知で電話したりしちゃいましたわ。それでも出ませんでしたからほんとに忙しいんでしょうけど。とにかく恋の一人相撲なんて片思いならともかく、おつきあいしてるのにやってられませんわ。

　その後、精神的に参ってたことを聞きまして、まあ、許そうかと思ったわけですの。でも参ってたとしても半月も電話もなし、メールもなし、ひと月以上会わないなんて恋人にする仕打ちとは克乃にはとても思えませんわ。克乃もう60%くらいふる気でしたのよ。そういうわけで電話で少し切り出してみたんですのよ。

克乃「オイラそばにいていいっスか？」（っていうかつきあってく気あんの？ないなら速攻でふるわよ！）
彼「いいよ」
克乃「（ブチッ）何それ？そういう時は『側にいてください』って言うものよ！」
彼「いや、こんな（忙しくて会えない）俺じゃ言えないです」

　と、カワイイことを言うもんで捨てられなかったというわけですの。でも克乃は本当は「俺のそばにいろ！」と言って欲しかったのですわ。気遣いはいいけど、そんな曖昧なことでは不安ですもの。捨てなかったのはそれプラス彼があまりにも忙しすぎてかわいそうになってしまったというのもありますわね。克乃の会社にも死にかけるほど忙しい人というのはいて、「死ぬほど忙しい」というのはどういう状態かはわかりますのでね。まあ、そういう人の半数以上は仕事量が多すぎるというよりは単に要領が悪いだけということも知ってますけど。彼がどっちかは知りませんわ。

　話戻して、正直言ってこのくらいのセリフは初歩の恋のかけひきとも考えられますけれども、基本的に彼のことを信じている克乃としてはそう断定して切って捨てることはできなかったというわけですの。彼が仕事で参ってることはよくわかっていましたし。

　「標準的なおつきあい」なんてものがあるわけじゃありませんから、連絡があまりないことだけで怒るのはどうかとは思いますわ。克乃自身も今よりずっと若かった頃、以前の彼氏を適当にあしらったりしていましたしね。そういう過去の自分も鑑みてつい年下の彼氏に甘くなってしまうというわけですの。それでも自分がされると腹が立つのですわ。まあ、年上とつきあうことに慣れた身には粗末に扱われるなんてことも初めてですし、あまりにも都合のいいオンナに自分がなってしまってるのがシャクですの。はっきり言って、こんな扱いしててもキープしとけるオンナなんてその希少価値だけでも十分お釣りが来るくらい貴重ですわよ！ついでに言うならバカですわ。

　そして克乃の一番のジレンマはこんな扱いをしつつも彼が克乃のことを、どの程度にかはわかりませんが、好きなことですわ。ふっても自殺はしないでしょうけど、激しく落ち込むことは目に見えてますわ。そう思うと克乃としても彼のことが好きなだけにふりたくはないんですの。でもユーミンの「ふってあげる」なんて曲が頭の中を流れたり、「早めにふってあげることが親切かしら」なんて思ってしまいますのよ。ああ、「いっそふって！」とも思いますわ。生殺し嫌いですもの。

　話が飛ぶようですけど、花火してても「後１本だけ！」ってしつこい子供っていますでしょう？今の彼との関係ってそんな感じですわ。克乃も子供の頃はそういう諦めの悪い子供でしたの。

　でもまあ、これだけ放っておかれると、ついつい他の殿方にも目がいってしまいますわね。ところで克乃パチンコって下手ですの。パチンコの腕が特に悪いわけではないんですけど、やめ時が掴めないのですわ。もう少し打ったら出るんじゃないかとか、投下資本回収しよう、なんて考えると止められなくて負けてしまうというわけですのね。例え悪いですけどそろそろ克乃も彼に対する投資はやめにしないと損をするばかりな気がしますの。他に出そうな台がいくらでもあるわけですしね。まあ、人間はパチンコ台と違って替えがきかなかったり、損をしてもつきあっていきたかったりするわけですからやっかいなんですけどもね。

　大体克乃は外見並ですがそれ以上にモテ男なんですのよ。彼が就職してあまり会えなくなった４月から数えたって10人以上の殿方から、セックスのお誘い・ナンパ・交際申込を受けていますもの。そういうのを全てきっぱり断ってしまっているのもますます「損してる気分」に拍車をかけてる気がしますの。ああ、この貧乏性がいけないのですわね。もっとフランクに浮気できれば克乃もストレスはたまらないのですわ。でも他の男と寝たいなんてサラサラ思えませんの。ぶきっちょですわ。

　そういえば「仕事のせいで恋が終りになるなんてイヤッ」という悔しさもありますの。全く、損得勘定をすぐ考えてしまうオンナってやっかいですわね。それに加えて今は、「海外出張前にキツいこと言われたら嫌だろうなあ」って言えない自分のせいでまたストレスたまってますの。普段傲慢子なくせに恋をして普通のオンナになると面倒なことって多いんですのね。そりゃ相手の条件が嫌になったらあっさり捨てて次に行くのは簡単ですけれど、お互いに好きなうちは続けようと努力する方が好きですし、できるだけ傷が浅いうちに別れようなんてセコくて嫌ですわ。

　それでも、どうせ別れるなら次を探しやすい若いうちに…なんて思ってしまうのが女心ですわね。

「オンナにこんな不幸そうな顔をさせる男なんてダメよ！」
「恋なんて余裕の産物でしょ？今の貴方には恋をする資格がないわ。」

　なんてどこかで読んだようなセリフが頭の中をグ〜ルグルしている、遊んでくれない彼氏持ちの美女（ウソ）克也子です。みなさんこんばんは。

　ストレスってどこにいくのでしょう？アタクシは食に走るタイプなの。それも大喰らいになるのではなく、美食＆甘いものね。お金もかかるけど、ダイエットの敵でもあるわ。ああん、もう、アタシにはananの「セックスできれいになる」特集実践の前にどこぞの女性誌でやってそうな「ストレスをためないおつきあい」ってのが大事だわ。

　さてそんなアタシの最近のお気に入りは小林カツ代の店。料理はうまくて、懐かしい味がする。給食、母の手料理、自分の料理、それぞれを発展させた味といった感じ。そこでわいた疑問なのだが、カツ代は基本的に「簡単に作れるうまい家庭料理」を作っているはず。だとしたらその美味は、珍しい材料や、料理人の腕前による部分が少ないはずである。

　だったら本を買って、その通りに作ればこの味になるのだろうか？だとしたらレシピをそんなに簡単に公開しては客足が鈍るのではないか？いくらうまくても家で全く同じ物が作れるならあまり外で食べたいとは思わない気がする。しかし店は流行っている。と、いうことはカツ代の店の料理はカツ代の店でありながら、カツ代の本に出ているレシピ通りには調理していないのではないか？特殊な材料を使っているのではないか？

　と、煩悶していたのだが、店の売り上げより本の売り上げの方が高く、そっちが本業なら全く問題がないのだな。解決。それに池袋の店は場所がカルチャーセンターの横で、そこには他に店がないのでカツ代独占市場なのだった。カツ代の手堅さを見た思いです。ステキ。ケーキのクリームが独特でうまいし。


備考：池袋のカツ代の店の欠点
　・19時閉店
　・料理によってレベルの差が激しい。どれも標準以上ではあるが、人参のサラダは私がこれまで食べた中でダントツでうまかったのに、ミックスサラダは普通、など、どれを選ぶべきかが非常に微妙。
　・メニューが少ない。食事は週代わりメニュー２つ＋定番数品しかない。

　更新久しぶり。お元気ですか〜♪
ってテメエが元気か？って感じですね。元気です。ドリキャスでサイキックフォース2012にはまってたり、新聞勧誘員の態度があんまりだったのでクーリングオフしちゃおうとしてたり、また部署の引越しがあったり、部屋は散らかったままだったり、とそんな感じです。

　アタシが「幸せ？」って人に聞く時は「（男関係は）」っていう言葉が心の中でついているので、聞かれた人はそう思って答えてね！というわけでアタクシ、友達に「別れたら？」って勧められるようなおつきあいをしています。全然会えないんだもん。ふー。

　大好きだ、とは思うものの、顔を忘れかけるような、そんなおつきあいはどうなのか。ダーリンが忙しすぎてケンカもできないほど弱っちゃってるってのもまたジレンマ。これでたいして好きでもなければとっくに乗り換えてる。乗換案内してくれる人はいくらでも（←言い過ぎ）いるさ。

　時期外れの歌ですが、

世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

　古今和歌集に収められている有名な歌なのでご存知の方も多いでしょう。大意は「（いつ咲くのかとやきもきさせ、すぐ散ってしまう）桜がなければ春の気分ものどかなのになあ」といったところ。なんだか最近似た気分を味わったのでふと十年近く前に読んだ歌を思い出してしまいました。

　穏やかな春、幸せ、それをより華やかにしてくれる桜も散り急ぐ故に憎きもの。花がなくても生きてはいかれるし、春は美しい。

　そんな歌も、在原業平といえば恋で有名なので、つい、そこに結び付けてしまったの。九十九髪の老女を抱いた話が印象に残っててね。で、思ったのよ。これは恋についての歌なのかしら、と。

　「世の中に」を重く見るなら、「恋」そのものがなければいい、という解釈。「桜」を特定の個人を指すものと読むなら、「こんなにやきもきさせられる恋をするくらいならいっそ相手がこの世からいなくなってしまえばいい」という、なんだか女の情念歌のような解釈。なんかどっちもマッキーの歌にありそうだわ。そして、今、共感してしまうところがあるのよねえ…。

　そうだ、「桜」を人と見るなら「春」も人を指していてもおかしくないよなあ…春が指す人物と言えば東宮（皇太子ね）よね、などと空想は広がります。専門じゃないから余計無責任に考えられるし。

　きっと私、暇なのね。でなけりゃこんなこと考えないだろうしなあ。そんな余裕のないに違いない彼を思いながら、ふと遠くを見てしまいます。

　腰折れを一首。

　君がため君なき世界を夢に見る 切り子の器 独り寝の夜