ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 ゲイの女友達
タイトル おこげ女嫌い(99/07/29)
 土曜日はケーキ持寄り会という名の同僚女の引っ越し祝い。18ピースと1ホール。いや、こんだけ並べると壮観ね。それもデメル、喜八、マキシム、銀の葡萄、アンリシャルパンティエなどなど、うまいの取り揃えてね。デメルのキャラメルのトルテ、アンリシャルパンティエのグレープフルーツケーキがその中でも良かったです。マキシムのナポレオンパイもグー。

 メンツは男はアタシ以外に1人、他は全員女子。仲良きことは美しきかな、といった感じで、座っているところをノンケ男子に背もたれのようにだっこされて「気持ちいいなあ…」と短パンの足を撫でたり、女子に「会社休んだ次の日は『風邪じゃないの…ウフフ、あたし、女の障子張り替えたの』と言え」と強制したりでございました。

 このページを長く読んでいる人はもう気づいてると思うけど、アタシは女の子とも仲がいいのね。それでどうも勘違いされてる気がするんだけど、アタシはこのページを読んでいるノンケ女の99%が嫌いなのよ。FONT SIZE="7"で言いたいくらいにね。

 ゲイページを作る以上、製作者は他の人より気を使ってる部分があるわよね。うっかり見ようと思ってない人に見られないように、アタシはgooとかのロボット検索では引っかからないように処置してるし、仲のいい人のHPでも、ゲイ以外のコンテンツがメインにあるなら、基本的には相互リンクにせず、こちらからだけのリンクにしてるの。それに多分、このページにリピートして下さってる方は今ご覧になってるページ(index2.html)にブックマークしてくれてるんだろうけど、本来のトップページはindex1.html、ここには「ゲイのページよ、ノンケは入るんじゃないわよ!」というようなことが書いてあるわ。リンクしてもらってるのは全てここ。おまけに、アタシのディレクトリだけを指定した場合は、JavaScriptが有効になっていればランダムにどこかのページに飛ばされ、無効なら白紙ページが出るようにしてあるの。

 ここまでしていれば、アタシのメールアドレスを知っている人からも、ゲイに興味のない人からもまず見られないはず、でしょう?これらは「知らせたくない人にまでゲイだということを知られては嫌だ」というのと、「嫌がらせが嫌」という2つの理由で当初は始めたことだったの。でもそれ以上に嫌な気分になったのが俗に「おこげ」と言われる人からのメールだったのよ。

 1行メールを始めた当初、アタシ相当気分が落ち込んだのよ。だって、おこげ女からのメールがやたらと多いんだもの。全体の3割くらいかしら。「即返確」って書いたせいで「女の子からのメールにも返事来るんだ」って思ったのかもしれないけど、多すぎて本当に嫌だったわ。そんな人達に見られてると思うと、「ウフフ…ゲイ男子(&その他セクシャルマイノリティの人達)との仲間内の楽しい語らい」って感じでページ作ってたアタシの筆は鈍ったわ。交換日記をどこの誰とも知らないおじさんに読まれてると知ったら女子中学生だって書けないことが増えるでしょ?そんなもん。

 「私はゲイに理解があってお友達になれる」なんて思ってる女ってはっきり言って勘違いよ。そりゃ、アタシは女友達は それなりにいるし、仲もいいわよ。だけどね、それは「アタシがゲイだから」って理由で寄ってきた人ではないわけよ。わざわざゲイだから、って理由で寄ってくる女なんて、大別して2種類。1つは妄想に突っ走っちゃってるタイプ。「ゲイってオシャレで優しい」、とか、「生殖を目的としない恋が純粋」とか。もう1つは「ゲイ男性からも親しまれるアタシ」ってのをかっこいいとかオシャレとか思ってるタイプ。前者の代表は「やおい系」って言われる人達ね。後者は、ゲイに好かれる女はかっこよかったりオシャレだったりいい人だからゲイにも親しまれてるのに、逆に自分をよく見せるためにゲイを引き込もうとする自己愛過剰見栄っ張り女。ま、どっちのタイプにしろ、ゲイ男性は自己を満足させるための道具ね。馬鹿にすんなブスって感じ。

 これらの女達って本当に鬱陶しいの。「(ゲイで)大変ですね、頑張ってください」とか的外れな同情を寄せられたりするのね。人間の価値って何を以って判断するのかわからないけど、知能でも寝た男の数でも、家柄でも人格でも顔でも、とにかくたいていのことは何を基準にしたって、アタシは人後に落ちることはないわよ。それを「セクシャルマイノリティである」ってだけで1段上から同情するような女を好きになることなんてないわ。性的に少数者であることは悪いことでも不幸なことでもない。しいて言うなら、成長過程でうまく波に乗れないと精神的に辛い可能性が高い、また、めんどくさいことが多い、ってくらいでしょう?それがどうして同情の対象になるのかしら?同性愛が弾圧されてるならともかく、アタシたちは90年代に生きてるのよ。性的嗜好だけで無差別に同情される必要はないわ。アタシは同性愛者であるということで不幸になったことはないし、そんなのページを読んでればすぐわかるはず。能力にしろ、幸せであるかどうかにしろ、仮にそれらを指標とするなら、アタシに同情メールを寄越したあなたはアタシより美人で頭が良くて(自分と同じ性嗜好の)男性をアタシ以上にひきつけるほど魅力がある自信があるのかしら?そしてアタシより幸せなつもりなのかしら?プッ…たいした自信ね、ヘソで茶ァ沸かしちゃうわ。どこの勘違いブス女よアンタ。このアタシと勝負して勝てるとでも思ってんの?

 ここを読んでいるノンケ女へ。あなたが「ゲイを理解出来る」ほどに想像力というものを持ち合わせているのなら、「ストレートの男性からメールを寄せられたレズビアンページ製作者」を想像してみてはどうでしょう?せっかくレズビアン同士で交流をしようと思ってページを作ったのに、トップページにもそう書いて仲間と語らおうと思ってるところに、毎日舞い込むそんな興味本位のメールを彼女は歓迎すると思いますか?また、世間は「クローズドなレズビアンページ製作者にメールをする男性」をどう思うでしょう?「変態」「嫌がらせ」と非難されるのは一般的に男性の側だと思いますよ。あなたのしていることはそれと同じ事です。そんなことすら想像したことがないなら、ゲイページを見るのなんてやめたほうがいい。あなたには想像力も知性も決定的に欠けている。ゲイページであり、トップページにセクシャルマイノリティ以外の閲覧を断る文句が書いてあるにもかかわらず、それを無視して馴れ馴れしいメールを送ってくる厚顔無恥さにも我慢ならないわ。ここはゲイページ、アタシに悩みを相談したり甘えたりしてもいいのはゲイ(他セクシャルマイノリティ)のみよ。

 と、書いたところで、1人1人はいい人である可能性もなきにしもあらず。とかフォローを書くところがアタシもまだまだ甘いんだけど、ま、少なくともアタシはこれまでノンケ女子から貰ったメールで返事を積極的に書こうと思ったのは極少数よ。

 「女友達が欲しい」「偽装結婚希望」ってゲイも見かけるから、ゲイにとって女性が不必要な存在だとは言わないわ。精神的にも、なんらかの利用目的があるにしてもね。アタシ自身、(ノンケの)女友達を大事に思うし。

 でもね、意識的にであれ無意識であれ、ゲイを道具や妄想の対象としてしか見られない女は百害あって一利なし。これは真実だと思うわよ。

 そういうわけで「即返確」の1行メールも女性名の場合はセクシャリティを明記していない場合、返事は書きません。

 あー、最近イライラしてたことを放出して今日はすっきりしたわ〜。他のゲイページ作者は同じ悩みはないのかしら?ちょっと疑問。
今回の話題 泪姉さんの謎。
タイトル 泪姉さんは実在するか?(99/07/19)
 前回のひとことを読んで誤解なさった方が多いようなので、補足。アタシは別にそこまで太ってるわけじゃないのよ。あまり身長体重の数値は公表したくないけど、体重は50キロ台。だから身長がいくつでも大デブってことはないのはおわかりいただけるでしょ。腹(前及び横)の肉と太股のタプタプが自分でヤなのよ。「美白クリームを売り出した時、まず買いに来たのは普通より色の白い女達だった」っていう故事(?)を思い出していただければ、アタシがダイエットや美白にせいを出す理由がおわかりいただけるかと思います。って、やだ、さりげなくビシャ子しちゃったわ。

 はてさて、ところで、「CAT'S EYE」という20年近く前の漫画をご存知でしょうか?喫茶店「CAT'S EYE」を経営する美人3姉妹、でも裏の顔は怪盗「CAT'S EYE」、予告状を出して100%盗みを成功させちゃうの。でも実は行方不明の画家の娘でゴルフ場やデパートのオーナーで大金持ち、という、今考えたらかなり無茶な設定。っていうかあからさまに後から付け加えられた設定多数である。そこまで大金持ちの娘が高卒ってのもなんか変だしさ。ま、白状おしっ!アタシと同世代以上のオカマならキャッツカードを投げたりしてたはずよ!(アニメのみの設定)

 知らない人のために説明しておくと、上から、泪、瞳、愛、と、それぞれ目に関係した名前の3姉妹、長女は色っぽい美女、次女(主役)は美人で俊夫という刑事の恋人がいて、三女はかわいくて生意気な感じよ。

 きっかけは彼と喫茶店といる時だったの。向かい合わせに座ってたんだけど、ふと「男と女が向かい合わせに座るもんじゃなくてよ」(と言って妹の恋人の横に滑り込む)という泪姉さんのセリフが浮かんだのね。そのまま言ってみたけど、彼の反応はイマイチ。チッ。まあ、それはいいとして、考えたらアタシ、泪姉さんと同い年くらいだと思うのね。子供の頃はなんの疑問もわかなかったけど、27、8くらいで、あんな色っぽい美女がいるだろうか?いや、それ以上の年齢だとしてもいるだろうか?泪姉さんは、ネズミ(アダ名)という泥棒に頼まれて、ドレスアップして宝石店にでかけるのね。すると、店員&客の視線は美女の泪姉さんに集中、ネズミはその隙に堂々と宝石を盗んじゃうの。これ、今考えたら絶対無理だと思うのよ。そこまでオールマイティに誰の視線をも引き付け続けられる美人なんていないわ。芸能人は「あ、有名人だ」ってんで人を引き付けるだろうけど…。

 頭の回転が速くなってる時にそんなこと考え出しちゃダメね。もうCAT'S EYEの疑問点がグルグルと頭の中を回っちゃうの。

・金髪とカラーコンタクトにしただけで恋人がわからなくなるか?
・同じ部屋に住んでるのに何もしない恋人達???
・喫茶店やってないで金かけて行方不明の父親を探した方が早いのでは?金持ちなんだし。
・展望レストランからドレスの布地をブレスレットでつたって降りるなんて無理でしょ?
・カジノでダイヤのピアスを外して「これでチップを」って言っても通らないわよね?
・父親が白人のハーフの三姉妹なのに、誰もそのことに気づかない=どうみても日本人、なんてことがあるかしら?
・それに美人3姉妹で、それぞれタイプが全く違うってのもまずないわよ。

 なーんて、そんな感じ。しかし何より気になるのが泪姉さんの色っぽさなのよ。そこまでの美女なんているのか?それが喫茶店経営してる(けどそれほど流行ってない)なんてのは漫画だからまあ、いいとして、とにかく不思議である。

 うーむ、これってアタシがゲイだから美人にそれほどひきつけられないのでわからないってんじゃないわよね?

 ゲイって趣味が千差万別、だからこそ余りものが出なくて幸せとも言えるけど、ダレ専(アタシ含む)は除いて、趣味がはっきりしてる人が多い気がする。すると、「オールマイティに誰もが惹かれる」って人はあんまりいないのかしら。ああ、そんなの嫌、誰からもモテモテになりたい、それが女の子の夢…。って言うかアタシの夢。そりゃ虫も食わないほどモテないわけじゃないけど、もう、モテモテで困っちゃうっていうか、MMKっていうか、街を歩けばゲイ10人中8人が振り返るくらいの美人になってみたいの。いえ、一応貞淑妻の身ですから、それでどうこうしようってんじゃないのよ。それに大勢の人にモテるより好きな人とずっと一緒にいたいと思う四捨五入三十路のこの頃ですもの。その他大勢なんてどうでもいいっちゃいいんだけど、ああ、心の中の淫らな蛇がアタシを誘うの。もっと大勢のいい男を誘惑しろと…ああん、きっと、優秀な子孫を残すために(←違う)遺伝子がアタシを操作してるのね、アタシのせいじゃないわ。同僚S子も「(魔女っ子)メグになりたい!♪お化粧なんかはしなくてもあなたは私にもう夢中♪真珠の涙を浮かべたら男の子なんてイチコロよ♪」って言ってたし。そういやメグも男がゾロゾロついて歩いてたわねえ。

 うーん、まあ、そんなわけで、男に不自由してるわけじゃないのにモテる男になるべくゴチャゴチャ考えちゃったわよ。誰からも好まれるって、特にゲイ男子の誰からも好まれるのは難しいわ。

 で、考えてちょっと思ったこと。ゲイの売れ筋のいくつか、「妙に筋肉ダルマな素朴顔ヒゲ男」とか「結構年食ってるくせに妙に線が細くて少年風」とか、女性から見たら多分評価は低いわよね。大抵が努力の結果なのにそれで一般評価が下がるのもやーねえ…。ああ、女の評価なんてどうでもいいはずなのにアタシったら本当に八方美人だわ。まあ、これはモテたいというんじゃなくて人様の評価が気になるってだけだけど。

 ま、どんな路線を目指すにしろ、肌はきれいに越したことはないわ。パックして寝よっと。
今回の話題 ダイエット中
タイトル 辛いっす(99/07/13)
 はてさて、ダイエット中なのです。ここんところ彼氏いながらセックスレスの生活なんですが、彼と電話してて「よし、今度久々にヤるか」というような話になったのね。そして、彼はいつも通り忙しい。これから2週間は土日も仕事、会えない。それは大変につまらないが、しょうがあるまい。それだけ会わないならそれまでにダイエットしてやるぜっ、ということで現在ダイエット中。

 今回のダイエットはいつになくハード。なんと、2週間チョコもスナックも、とにかくお菓子類を食べないのだ。あ、「なんだ、そんな程度でハード?」って思ったでしょ?いや、これがね、アタシにはものすごくハードなわけよ。アタシは普段はお菓子をバクバクバクバク食ってるからねえ。甘いもの大好き。それを断つのは大酒飲みに断酒しろというようなもの。そうねー、アタシ酒は弱いけど、お菓子(特にチョコ)に換算するとウワバミ級なのよ。

 改めて計算したら、お菓子だけで1日当たり500kcalは摂ってたわよ。とりあえず、お菓子をとにかくカット。食わない。初めは飴のみ可、と思ってたけど、それも意外とカロリー高いことに気づいたので、やめた。ピンキーとかミンティアとか口臭予防用のようなもの程度。そしたら1週間でかなり効果が出てきた(ような気がする。体重計壊れてから買ってないのだった)。うーん、当たり前か。元があんだけ食ってたんだもんなー。万歩計も買ってみたけど(700円)これはあまり意味なし。つけたからっていつもより歩くわけでもないしな。それに電車乗ってるとカウントが1日2000くらい増えちゃうし。あ、特別な振動を与えてるせいじゃなくて、普通に乗っててこの数字なのよ!

 太るもうひとつの原因と思われるのは、退社後の同僚との食事。これがねえ、いつも女の子とばっかり出かけてるから甘いものが必ずと言っていいほどつくのよ。まあ、お菓子カットだけで相当摂取カロリー減ってるはずだからこれはいいことにする。付き合いは大事にしたいし、それに全く全てをカットするとストレスで却って太りそう…(自分に言い訳)。それにしても、ダイエットを始めて今日で9日、ソフトクリーム(喜八)、スコーン(小林カツ代の店)、カレー+ケーキ(中村屋)、ドーナツ(ミスタードーナツ)と、土日を挟んで出勤日は7日なのにそのうち4日も会社帰りに甘いものを食べてるなんてなんだか多いわ。もしかして…アタシが「お菓子やめたらあっという間に痩せてくの〜」なんて言ったから妬み嫉みで邪魔しようという誰かの陰謀なのかしら?男は女より痩せやすいそうで、それが悔しいらしいし。ふっ…でもそんな嫌がらせになんか負けなくてよ!アタシは着実に痩せてるわ…っていってもまだまだ人様に堂々と見せられるカラダじゃないけどね(ハラ、モモなど)

 ふう…しかし、ダイエットにしろ筋肉つけるにしろ美顔にしろ、やるといいもんだな。変化が出始めると自信がつくというか、精神的にいい状態になるのでモテモードに入りやすい気がする。ウフフフ…と思っていたら、彼の仕事がまた入った。オイオイ、最低3週間も会えないのかよ…、オイラがダイエットしてるってのにかよっ?会えるはずの2週間後までオヤツ断ちって決めてたからオヤツ我慢してたのに延ばさなきゃダメなのか…ウウ…。ウガーッ、お前とセックスする時のためにやってんだぞーっ。このっ、このっ、チョコ愛好家同盟会員のオイラがだぞっ!?責任取れーっ!

 と、思っても3週間休みがないヤツにそんなこと言うのは酷なので言えないのだった。大変だよなあ、かわいそうだなあ。ああ、もう、ジレンマ。これでストレス太りして次のセックスの時に「太った?」とか言われたらブチキレである。

 しっかし、彼の会社の人も含め忙しい人ってどうやって恋人関係を維持してるんだろう。やっぱ同棲?←飛躍した発想。
今回の話題 君は食うか?
タイトル うんこを。(99/07/05)
 今日は前置き無しストレートで参りましょう。

君は3億円でうんこを食うか?

 あったり前田のクラッカーと答えた方はアタシと同人種よ。おめでとう。

 さて、話の発端は九州Y嬢(モノホン女)との電話です。宝くじの話か何かをしていた時だと思うけど、「3億円あったら一生働かないで暮らせるねー」とかそんな話をしたの。で、「一晩、どんなことでもつきあったら3億くれるって言ったらどうする?」ってY嬢が聞いてきたのよね。アタシは「もちろんどんなことでもするわよ」って即答したの。そしたらY嬢は「ええ?じゃあウンコ食べろって言われたら?」と。「食うわよ」と、アタシはためらいなく答えたわ。

 だってアンタ、3億よ。うんこが平均して200グラムちょっとらしいから、そんなの標準のステーキくらいでしょ。10分もあれば食えるわよ。それをクリアすれば一生働かなくてもいいのよ。食うに決まってるじゃないのよ。

 ところが、Y嬢は(貧乏なくせに<ごめんね)食わないと言うのよ。アタシャびっくりしましたよ。なんで?ちょっとだけ我慢すれば遊んで暮らせるのよ?もちろん、それでシャレにならない病気に感染するとか、それをネタにゆすられるとか、そういったことはない、と仮定して、ただ単純に他人のウンコが食えるかどうか、というそれだけのこと。アタシには「食えない」ということが理解できないわ。

 他人のウンコを食う、というのはなぜできないのだろうか?それはそれほどの屈辱だろうか?汚いから?

 屈辱的な記憶はしばしば独りの夜を苦しめる。けれども、仮にも口に糊するのに困っていない身で、自分の意志で金と引き換えに選んだことなら、そんなものはなんのこともない。汚いと言ったって(仮定だが)病気になるたぐいの汚さではないのなら、金と引き換えにできるだろう。

 何が嫌なのだろう。3億円という金額なら、増額すれば考え直す、というものではないだろう。わからん。私は金に魅力を感じない人以外なら100%食うと思ってた。

 と、いうわけで会社でアンケートを取った。

 ためらいなく「食う」と答えたのがアタシ1人。「誰の?」とか「どのくらい?」とか「ゆすられない?」とか条件を聞いた上で「食う」と答えたのが4人。絶対食わないと答えたのがY嬢も入れて2人。

 そして、オイラの彼氏。「100億でも食わない、それなら一生働く、それは人としていけないことだ」。うーむ…。心がけは立派だがなあ。まあ、彼氏に「あー、俺も食う」なんて言われてもちょっとヤだがな。

 犯罪はいけない。犯罪にならなくても絶対にしてはいけないこともある。だけど、うんこを食うなんて誰の迷惑になるわけでもない。食っていいだろう。

 しかし考えてみると、6年前に同じ質問をされたら、少なくとも迷ったはず。年をとるに従って感性は変化していく。大抵のことが「たいしたことでない」と思うようになる。今はそれを成長だと思って歓迎してるけど、このまま進んでいくとどうなるのだろう?これってただ摩耗してるだけだろうか。だけど、昔はわからなかったことがわかるようにもなってる。

 中学生の時に読んで、あまりに怖くて捨てた本を買い直した。読んでも、ちっとも怖くない。

 少なくとも、感性には絶対なんてない。だから今、本を読んだり人と話をしたり、文章を書いたり、できることをしておくのが大事なのかな。大人が「若いうちに本を読みなさい」なんていう言葉は自分の感性の変化に気づかないうちは無意味だった。もう、言う側なんだなあ。今なら私もそう思うよ。その年代でしか感じられないことがある。その年代でしか面白いと思えないこともある。今を大事にしよう。明確には考えてなかったけど、最近頭の隅にそんなことがあったらしく、気づいたら1ヶ月で20冊の本を読んでた。いつもより多い。

 好き、って気持ちもきっと変化する。でも、数年後に今の彼氏に同じ質問をして、彼の答えが変わっていても変わっていなくても、彼のことを好きでいられるな。そのくらいには私の方がお兄さんだ。あ、まだつきあってたらの話ね。