ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 フレンチトースト(もどき)
タイトル 男の料理(99/05/31)
 木曜日から風邪ひいてます。「なんで?」と言われても(言われた)、ひいたもんはしょうがない。土日は寝て過ごそうと金曜日に食料品を買い込む。普段は食パンは食べないんだけど、冷凍しといてトーストすることにすれば保存もきくし…と、買う。御飯と違って炊かずに食えるし。後、苺とか。

 土曜日、苺を食べる。すっぱーい。うーん、失敗じゃ。コンデンスミルクかけてもあんまりおいしくないよ。

 と、いうわけで、ジャムにしてしまおうと、煮る。しかしジャム作りって自分でやると、砂糖入れるのが怖いわね。凄まじい量なんですもの。まあ、お菓子作りはなんでもそうなんですが。

 うーん、ジャムはやっぱり手作りが一番おいしいわね。日持ちしないし、サンドイッチにして明日の朝も食べようっと、と、ホットサンドにすることにして、マーガリン、蜂蜜、ジャム、の3種類作る。耳を切り落としてラップして出来上がり。

 うーん、この耳どうしよう…。すごくたくさん耳が余っちゃったよ。病人だし、ミルク粥でもするか。と、ミルクを温め、サイコロにした耳(←パンのよ。言わずもがなですが)を煮込みはじめてから思ったの。考えたらアタシ、ミルク粥って好きじゃないのよね…だって所詮牛乳でパンを煮ただけよ。しかも耳。だったら冷たい牛乳に浸したパンの方がマシだわ…。そういえばミルク粥ってきちんと作ったことないわね…あれって調味料を何かいれるのかしら?砂糖よね?確か。後、シナモンを入れても合うかも。あ、でもシナモン切れてるや。うーん、このままじゃ牛乳で耳を煮ただけ…そうだわ、コンデンスミルクで甘みをつけてみましょ…あら、そうだわ、ここで卵を入れたらフレンチトーストにならないかしら?入れましょ。

結果:まずくはないが途中で食う気なくした。見た目はひどい。

考察

1.克也子は強引に創作料理をするが、たまに大失敗。しかし高い材料では冒険しないので被害は少ない。今日の被害は卵1、牛乳少々、パンの耳。

2.強引&ダイナミックが男の料理の代名詞。でもフレンチトースト。

3.風邪ひくと退屈。

4.2日間1歩も家を出なかったので1円も使わなかった。

5.良かった探し終了。

今回の話題 裏切りのフーガ
タイトル 大好き(99/05/24)
 さて…大半の人に気づかれてるような気づかれてないような。アタシと彼の関係はここんとこどうもうまくいってませんでした。友達にグチグチ愚痴ったり、ページにもチラチラそんな様子が見えたり。

 忙しくて会えないのは別にいい。僕のことを尊重してくれ大事にしてくれほっとかないでくれ。口にするとカッコワルイようなことをずっと考えてた。自分が年上だから更に言いにくかった。

 そんな中、同僚N子(モノホン女)がアタシと似たような状態なのが発覚したの。お互い彼氏はいるんだけど、不満で、即行で今の男を切ろうという程積極的にはなれないけど…ってくらい。N子は「いいのがいたら乗り換えよう」とまで思ってるけど、アタシは「キープくらいは欲しいなあ」というくらいだったのね。で、2人でグチグチグチグチ、キープ欲しいね、キープがいると安心だね、そんな話をしてた。意気投合。

 まあ、N子は「本能がより良いDNAを求めてる」と自分を正当化するんだけど、アタシは子供が欲しいわけじゃないところが違いかしらねえ。

 で、まあ、アタシだって声かける人がないわけでもない身、っていうか、彼に言うと恨みがましいから言うわけにはいかないだろうけど、アタシ彼とつきあうために随分と色々な可能性を切ったのよ。「あの時あっちを選んでれば今頃結構好きになってて穏やかな関係になってたかも」と過去の岐路で違う選択をした自分の現在を夢想したりしていたのです。まー、こんな夢見てるようじゃ、本気で別な男探そうって感じじゃないんですが、今別れたら自分が捨ててきたものが惜しくて悔しくてしょうがない、と思ったのですよ。間違った選択をしちゃったのかなあ、と。DNA、教えて。そんな感じ。

 さて、久々のデート。あー、うおー、タハッ。うーっ、大好きだぞ。好き好き好き。と、なんだか再確認してしまった。別にセックスしたわけじゃないぞ、外デートです、念のため。それに君も僕が好きなんだね。クーッ。嬉しいなあ。そんな無防備に笑うとなめられちゃうぞ。それに聞いてないようでちゃんとオイラの話、聞いてくれてたんだな。直すべきところがしっかり直ってるぞ。学習能力◎。

 すごく単純だけど、お互いに大好き、って思ってるだけで、幸せだ。全能感ってこういうのを言うんだろうか。ごくごく単純に、好きな人に好かれてる、ってことがふたりの関係の全ての問題を解決してくれる。勘違いってわかってるんだけど、何かがスコーンって突き抜けて、世の中とか幸せとか言ったフレーズがとてもシンプルなものに思える。

 と、いうわけで、端的に言って幸せ状態に戻りました。

 ウフフ…幸せ…と、会社に行って、N子に会って、「あ、ごめーん、私、幸せになったからー」と言ったら「ヒドイ!、裏切り者!」他、罵詈雑言を浴びせかけられました。まー、アタシが逆の立場でも同じこと言うかしらねえ…でもN子につきあって不幸を維持するわけにもいかないし、しょうがないじゃないの。気持ちはわかるけど。あ、どんな罵詈雑言も非難もその時のアタシには馬耳東風だったわよ。だって幸せなんですもの。

 ページを読んで心配してくれた人や愚痴ったお友達にもごめんなさいだわ。やっぱり恋で騒ぐオンナにはまともにつきあうとバカみるからやめなさい、ってことね。言い方悪いけど。と、初めて人に迷惑をかけて気づいたのでした。まあ、アタシはそういうの迷惑に感じないタチだから今までよくわからなかったのよ。

 そういや、幸せボケしてたからよく覚えてないけど、N子の非難と呪言は並じゃなかったわ。マウス、髪の毛、背後、なんて単語は覚えてるんだけど。聞き直すのもナンだしねえ。クワバラクワバラ…。 
今回の話題 加齢とともに(C)ケツマン子姉様
タイトル 3億(99/05/18)
 土曜日はゲイ外国人と逢瀬。久しぶりに会って、「外見がいい」と言われても、それは誉められているのか、口説かれているのか、単に健康そうに見えると言われてるのかわからない自分の英語力にもどかしさを感じながらも、三社祭りは楽しかった。日曜日はアニメソング限定カラオケ3時間半。出張中の彼氏のことは忘れてそんな週末も楽しいね。たまには、よ、ダーリン。明後日のデートすっぽかしたら許さないからね!って本人は読んでないっすよ。てへ(←オイ)。

 ちょっと古い話なんですが、3月の末にアタクシ郵便局の簡易保険に入りました。4月から保険料が上がると聞いていたので、いい機会だと思って。いやー、入って良かったよ。だって数日違いで月あたり2千円くらい違うんだもん。ああ、アタシが死んだら法定相続人には1千万円入るわ…。順番からいったら家族の中で一番若い私は遺産を残す血縁者はいないはずだけど、もし不慮の事故で死んで金すらも残らなかったらここまで育ててくれた両親も虚しいだろうなー、と考えたら、金くらい残してやろうと思ったのよ。でも後になってわかったんだけど、母親がアタシの知らないうちにアタシに総合保険をかけてたわ。数年前から。いやん、ママン、それってアタシのため…?事故にあったりした時にはありがたいけど、死んだ時はねえ…ちょっと怖いじゃないのよ。一言言っといて頂戴。親ってこういうとこが妙に大人というか、まだアタシにはない発想だと思うのです。家族持ちの発想というか。

 で、話は戻って、貯蓄型の保険にしたのは、積み立て感覚だねえ…。私はあまり性格的に長期計画の貯金ができないので、勝手に貯金代わりをしてくれるのがありがたかったの。

 最近、妙にお金の計算をするのが好きになっちゃったわ。趣味は貯金通帳と家計簿ってのはどうもババ臭いが、なんだかハマっちゃったの。

 まあ、原因はわかってるのよ。

 ・カシオペア(WindowsCE搭載マシン)がうちに来て、家計簿とかつけはじめたせい。
 ・同僚が「高校出てから始めた保険(積み立て)が満期になって120万おりる」という話をしてた。
 ・ゲイ雑誌でカップルが「○○万円貯まる貯金箱」で数十万貯めたという話を読んだ。

 学生時代はきっちり家計簿をつけてたし、元々そういうことは好きなのよ。でもそれとは微妙に意味合いの違う楽しさがあるの。老後、とかそんなのはまだ全然実感のない年齢だし、ゲイってノンケと違って結婚しないから(少なくともアタシはね)一般的なライフサイクルモデルはあてはまらないので結婚資金ってもんでもないし、お金はあるに越したことはないけど、将来のためにお金を取っとく、ってのも実感がない。でもなぜか猛烈に貯金がしたいの。発情と同じで加齢にともなって本能が貯金をしろと言ってるのかしら。貯金缶(一度入れたら缶切らないと出せないやつ)も始めたら、入れたくて入れたくてしょうがなくなって必死にそれをとどめてるのよ。

 試算してみたら、普通に生活すれば月に4、5万は貯金できそう。じゃあ、今までほとんど使い切ってたのはなんだったのかしら…。

 話は飛ぶんだけど、お金と言えば、昨日宝くじが発売になりましたね。1等前後賞合わせて3億よー。すごく惹かれる…。なんでかというと、今までってジャンボでも1等が1億6千万だったでしょ?それだと、サラリーマンの平均生涯給与の2億ちょいには届かないイコール一生遊んで暮らすわけにはいかなかったのよ。3億なら一生遊んで暮らせると思うととても惹かれるの。連番で10枚くらいは買ってみよう。うーん、これこそ無駄遣いか?

 それで、当たったら、2億使ってアパート2軒建てて、5千万で自分が住む家建てて、残りはお小遣い!というなんだか堅実なハイミスのような計画を話したら「そういうこと言う人には絶対当たらないような気がする」って言われちゃった。でもね、宝くじなんて元々当たらない人がほとんどなわけで、「○○な人には当たらないような気がする」って予測はほとんど当たるわけよ。

 だから、「それってもてない人に『あなたがアタックしてもふられるわよ』って言ってるようなもんで全然予言になってないわよ、ふられる確率の方が圧倒的に高いんだから」と、返事したら、その人にはウケたけど、ハタで聞いてたあまりもてない人が大変辛そうな顔をしていたので、なんだか悪いことをしてしまったような。わかりやすい例えではあったと思うんだけど。
今回の話題 元上司の家に行く
タイトル タイプではないんだが。(99/05/12)
 彼氏を叱りつけました。3日間熟考の末、どう考えても向こうが悪いと思ったので。まあ、マイルドに。

 アタシの「別れることも考えたわよっ。つきあってく気、あんの!?」に対する答えは「と、いうよりも(仕事の忙しい俺とのつきあいに)そっちが耐えられるかどうかだと思う」。

 ふーん、克也子姐さんのクドい攻撃をそうかわすか。ま、勘弁してやりましょう。かわしたことにも気づかないフリ。「そりゃアンタ論点ずれてるわよっ!アタシはアンタの気持ちを聞いてんのよっ!二者択一の質問にはYes、Noで答えりゃいいのよっ!さあっ、答えてみなさいよっ!」は年下にアマアマ加点で胸に収めた。うーん、やっぱりまだこの年で3つも年下だとガキだなあ、と思うことはあるしな。もうちょっと大人になるまでゆっくり待とう。それまでに修復不能なくらいアタシが切れなくて向こうがアタシを嫌にならなければだけど。

 話は飛びますが、年下とつきあうと(ちなみに今の彼氏が初めてよ)、自分が年上の人とつきあってたりデートしてたりした時、如何に自分が年下だということに甘えてたかよくわかりますね。なんか思い出すだけで眠れなくなるほど失礼なこと連発してたことに気づきました。もうっ、昔のアタシのバカ!と、いうわけでMさんSさんには特にごめんなさいです。年下だから甘くみるったってあれは失礼すぎたよ。ほんとすみません。そういや昔、人は一生に2回恋をするといいと聞いたことがあるわ…。初めは年上から恋の手ほどきを受け、次に年下に大人の恋を教授するの。って今時ゲイで一生に2人しかつきあわない人もいないだろうけどねえ。こんだけいくらでも男がいるのに一生に2人じゃなんだか損した気分になっちゃうもの。と、言いつつ、「一生一緒にいたいなあ」は割と思うんですが。同棲願望もありあり。

 ここらで「あら…?次回は克也子『会社生活とゲイ』とかやるって次号予告してなかった?タイトルはそれっぽいのにねえ…?」と、思われた方は前回をきっちり読んでくれてて、しかもまだボケてもないナイスゲイね!ウフフ、ステキなゲイのお兄さんね…一晩だけならつきあってあげてもよくってよ…フフ…でもアタシ高いわよ…。

 と、前置きが長いのはアタシのいつものクセ。「そんな克也子さんが好き!」ですって…「ごめんなさい(ト書き:克也子、薬指を見せる)…アタシ結婚しているの…」。っていいかげん本文始めろよ>自分。

 さてさて、ゴールデンウイーク初日のこと。アタクシ同僚女数人と元上司と夜遊びに出かけたのです。で、でかいゲーセンとテーマパークのあいのこ(←人間に使うと差別用語らしい。なんで?)みたいなのとか、ボーリングとかの後はクラブで踊り狂う予定だったの。ところが、いきなり消防条例にひっかかったとかでクラブがその日の夜から休止しちゃってたのね。ああ、アタクシゲイナイトとかMIXとかはあるけど、セクシャリティに関係ない踊るとこって行ったことがなかったから、とっても楽しみにしてたのに、残念でした。

 まあ、それでちょっと予定を早めて、そのまま元上司の家に遊びに行くことにしました。早めて、ったって、0時近かったんだけどね。

 さて…この元上司(30代前半)なんですが、直属じゃなかったのでアタシそれほど親しくはなかったのよ。同僚女達も同様。なのになぜ一緒に遊ぼうと計画したり、家にまで押しかけたかというと、その元上司は女達にとっては魅力的な人らしいのね。アタシはあんまりタイプじゃないんだけど(細すぎ。女物の27インチのジーンズを穿いてるし、顔もタイプじゃない)、同僚女達のうち3人が、「おもしろい」「魅力的」「セクシー」と、「恋人候補」として見てるのよ。それで親しくなりたいらしいのね。そういうわけで計画が立てられたのよ。

 そういう競争ってアタシも好きだから「じゃあ、アタシもアタックするわ」と本気じゃないけど言ってみたら「ああ、Nさん(アタシ)が参戦すると、男なのに絶対勝てないと思っちゃうのはなぜ!?」とN子も言っておりました。決まってるでしょ、そりゃアタシの方が美人だからよ。

 そんな冗談はともかく、アタシ実は半ば本気で勝てると思ってたのよね。なぜならこの上司どうもホモ臭い…お仲間の匂いがするの。ここは一丁、ゆっくり時間をとって確かめてやるわよ〜、お宅拝見でなにか証拠を掴むわよ〜とアタシには密かに別な目的があったのでした。

 お仲間ってそれなりにピンとホモレーダーに反応するのでわかるもんなんだけど、ホモレーダーって大雑把に分けて2つの根拠でホモを見分けるもんなのよね。1つは服装とかしぐさとか、要は外見。もうひとつは男を見る目。ハッテン車両とか銭湯とか会社とか、一般人とホモが混じってるところで、かつ、服装によってあまり判別できないところだと、ほとんどこれでしょう。この元上司は外見はフルフェイスひげだし、ホモっぽいんだけど、目線がどうもそんな感じじゃないのね。会社でしか会ったことないから当然なのかもしれないけど。アタシなんてお仲間が見ればすぐわかるくらいホモバレバレなのに、そのアタシの魅惑の視線になんの反応もないなんて、ホモじゃないか、まったくタイプじゃないか、どちらかしか考えられないわ。

 こんなことを言うとやらしいんだけど、彼氏がいる時だろうがなんだろうが、やっぱりもてたいし、最低限ちょっと目をとめさせるくらいの反応はどんなゲイ男子からでも引き出したいでしょ?だから、もしこの元上司が本当はホモで、それなのに無反応だったらなんか悔しいの。そういう意地汚い根性もあってアタクシ確かめたいと思ったのでした。

 で、元上司宅訪問。あら〜、なんだかやっぱりゲイっぽい部屋…ってラッシュとかディルドがあったわけじゃなくて、小奇麗&オシャレ。間接照明ってゲイ宅にはやたら多いけど、ここんちもそう。思い出してみてもアタシが訪問した一人暮らしゲイ宅では蛍光灯を使ってる人って2人だけ。あ、アタシもね。照明には凝る人が多いみたいねえ。

 うーん…なんの先入観もなく、部屋と本人の外見だけ見れば90%の確率でゲイって感じ。あらっ、ダッシュボードの上にクマさんのぬいぐるみが…軽く十数体。トイレのドアノブにもタオルかけにもクマさんが。しかも豹柄のクマまでいるわ…。うーん…。どう思います?ノンケ男子がこんなもの集めるかしら?「クマのぬいぐるみたくさんあるんですね」克也子ジャブ。「クマ好きなんだ。今は安物だけど、子供ができたらいいやつ買ってやろうと思ってる」元上司ガード(?)。

 いきなり子供とか持ち出すあたりが却って怪しいのよね…というのは深読みしすぎだろうし、洋楽とかロックとかの話になって、「もしかしてただサブカルチャーとかが好きなノンケのオシャレさん?」とアタシは思いはじめました。壁に外国人男性の セクシー顔(多分、香水か何かの広告切り抜き)が貼ってあったり、ウォン・カーウァイの映画ポスターがずらっと貼ってあったりと臭いことは臭いんだけど…。「ウォン・カーウァイ好きなんですか?」って聞いたらブエノスアイレスだけ(!)観たって言うし…。

 確信が持てないまま、ジェンガってゲームをすることになったのよ。積み木でやる将棋崩しみたいなものよ。で、盛り上がってきたのね。「夜にこんなに騒いで隣とか大丈夫ですか?」とN子が聞いたのよ。そしたら「隣はホモのオヤジで店やってて2時(午前)くらいにならないと帰ってこないから大丈夫」と元上司。ホモレーダー反応ありよ!

 まず。東京の単身者向けマンションで、隣の人がどんな人か、職業とか、セクシャリティまで、ただのお隣さんなら知っていることは普通ないわよね。受け狙いのウソにしては突飛だし…。だったら、元々知り合いで隣が空いたから紹介したと考えるのはそれほど無理はないと思うわ。恋人同士と考えたらそれは飛躍しすぎかしら?

 そして、それに対してN子は「私、ホモの人って会ったことないです。会ってみたいなあ」と言ったのよ。そこでアタシは「アンタねえ、アタシ週に5日はアンタと会ってるわよ」と思ったけど、それはさすがに口にしなかったわ。で、そこで元上司は「んっ」と言って自分を指差したのよ。女子連は当然ジョークだと思って笑ってたし、アタシも笑ってみたけど。

 昔と違って、ゲイであることを「絶対隠さなきゃ!」って思ってない人ってかなりのパーセンテージでいると思うのよね。そういう人だと、ホモネタも平気でやるし、それに無理がない。ホモネタをゲイを馬鹿にしてやらない。そういう感じだったの。感覚的なことで文章で伝えにくいんだけど。

 で、ここまで状況証拠が揃えば、もうゲイだと判断してもいいと思うんだけど、物理的な証拠がないのね。うーん、アタシに愛の告白(キャ)なんてしてくだされば確実なんですが、それを引き出そうという気にもなれないし(タイプじゃないんだもん)、仮にゲイだとしても無理そう。よっぽどアタシがタイプじゃないのか(オ、オネエだから?それともガチガチのデブ専なの?外専?)、それとも全く飢えてないのかしら?まあ、確かに飢えてない感じはしたわねえ…あー、ありゃ、絶対男(か女)いるわー。

 と、結論が出ないまま日が経ったが、もうどうでもよくなってしまった。だってー、向こうもこっちも彼氏(?)持ちだしー、お互いタイプじゃないしー。ただ「ちょっぴり悔しいなっ」って気分だけが残ったのでした。
今回の話題 オカマごっこ
タイトル かすみ→イザベラ(99/05/06)
 皆様ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたでしょうか。アタクシはと言えば、まあ、多少遊んだもののたいしたこともなく過ごしました。そのわりにはゴールデンウイーク前に48000円入ってた財布が5日で空に近くなってるのが謎ですけど…。ああん、これから節約するわよ!

 うーん、しかし、考えてみたらアタシ、世間並みなゴールデンウイークを実感するのってほとんど初めてね。高校生以下の時はまだ5月4日は休みじゃなかったし、土曜日も学校があったから、それほど連休じゃなかったの。大学生になってからはさぼりまくってたし、1、2年生の時にかなり単位取ってたから3、4年はあんまり学校行ってなくて、普段から週休5日だったのよ。卒業してからはシフト制で働いてたしねえ。今年からカレンダー通りの休みになったんだもの。

 と、長い挨拶にはなんの意味もなく、話を始めるわ。

 ある日、同僚女子2人とアタシでこじゃれたレストランにランチに行ったのよ。女の子が喜びそうなところね。そこに向かう途中でアタクシ変なことに気づいたの。その日はなぜか3人とも妙に派手な格好なの。アタシは金と黒の細いストライプのベルベット地のシャツ。文字にするとなんだかとんでもない服だけど、アタシの趣味じゃないわよ。正月に買った福袋に入ってたの。そして、N子はとても彩度の高い水色のフリース。加えて、N子は身長169センチ、10センチヒールで180になんなんとする長身なの。S子はくっきりオレンジのシャツ。まあ、S子が一番地味かしらね。

 そしてテーブルに着いて、店内を見渡すと30人くらいいる客の中で男はアタシ1人だったの。まあ、こういう店のランチ時ってそんなもんかしらねえ…。

 そして、コジャレレストランだけあって、さすがに10代の日焼けしまくった女とか、変なアイシャドウ入れてるような女はいなくて、皆様上品めっていうか地味なカッコの人が多かったわ。事務服着てる人もいないし。そんな中、アタシ達は完全に浮いていたわ。

 ふとそこで思ってしまったの。こんないかにもオネエっていうか水商売でもないと着ないような金ピカベルベット+地がオネエなアタシと、アダナは「ワイルド」の長身N子、この2人だけでこんなところにいたら、望まなくても2人とも遠目にはオカマ友達に見えてしまうんじゃないかと…。この場合のオカマ(蔑称か?)ってニューハーフのことよ。

 素直にN子にそう言ったらバカウケ。今度オカマごっこしましょう、ということになってしまったわ。ほんとにやる気かしら…。まあ、アタシは会社でもカミングアウトはしてないのにオネエは隠してないので、「オカマをやっても似合うことが確実」と思われてるのね、きっと。

 しょうがないので「じゃあ、大塚あたりのしみったれたオカマバー(他意無し。思い当たる人失礼。)のオカマじゃなくて派手にゴージャスなオカマやりましょうね!」って言っておいた。うーん、なんだかなあ。こんなこと言ってても一応会社ではノンケで通ってる(はず)から不思議。そんなもんかしら?皆ほんとに疑ってないの?別にばれたらばれたでいいんだけど。

 次回予告。

「会社ではノンケで通ってる(はず)の克也子、ロクな男のいない部署で女子に結婚を申し込まれる」の巻

もしくは

「元上司の家で克也子の発見したものは?状況証拠はバッチリよ!」の巻

のどちらか。会社生活とゲイシリーズ。