ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 4時間
タイトル その後が問題(99/03/28)
 夜になってもあんまり寒くなくなりましたね。こんばんは、克也子です。闇を縫って沈丁花が馥郁と香り、黒を背景に浮き上がる木蓮、斑入りの椿。母様が椿と山茶花は葉で見分けるのだと教えてくれたのはいつのことだったかしら。乙女椿と皐月が好きな母様。と、花を愛でる散歩も行き先アリ。コンビニ。カルビ弁当購入というところがまた日常ってヤツなのね。

 少し前にあるメールマガジンを読んでいたら、ちょっと面白い話が出ていた。恋をしていると、「神経伝達物質セロトニンを合成するたんぱく質が、通常より40%も少な」くなるそうである。うーむ。血液検査をすると、恋をしているかどうかがわかるわけである。そりゃー、便利だね。ここまで読んで気になるのはその「恋をしている」という定義でしょ。なんとなく好きかも〜ってのも恋か?

 で、その研究グループによると、恋をしているってのは「1日4時間以上相手のことを考えている状態」だそうで。うーむ、それはそれは…。ってことは片思いでも両思いでもつきあってようがなんだろうが、1日4時間以上相手のことを考えてたら蛋白質的にはそれは恋なわけだ。で、自分が今、恋をしていると認識してる方に聞きたいわ。4時間も考えてる?アタシャそこまで長時間考えてませんよ。

 そりゃー、アタシだって恋の始まりとか盛り上がり中とかは1日じゅう相手のことを考えてたりしますけど、そんなのせいぜい1、2ヶ月よ。でもこの研究者グループによると半年から1年半で蛋白質は元に戻るそうである。ってことは他の人はそんなに「4時間以上考えてる」状態が続いてるのか?うーん、アタシが飽きっぽいの?そんなことないわよ。どっちかといえばアタシしつこいわよ。蠍座だし(←?)。

 数年前に「人は遺伝子の乗り物」っていう利己的遺伝子の話題が盛り上がったけど、これもそうなのかしら。恋をしているから蛋白質が減るわけではなくて、蛋白質が減ってるから相手を求めるの?

 まあ、それはともかく、アタシの蛋白質は現在通常状態(のはず)。蛋白質が通常に戻ってからが勝負なんだろうなあ。新しい関係を作っていく岐路というか。

 「一番近い非日常への扉は恋愛」と至言を吐いたのはユーミンですが、関係が続いていけばゆっくりとお互いが日常に組み込まれていく。なんだかそれがうまくいってない気が、ちょっとする。彼のほうが先に私を日常に組み込んでる。ありがたいことなのかもしれないけど、最近、そのせいでか少し不安定な気分や、ブルーな気分になったりする。きっと、ノンケみたいに結婚という制度に組み込まれればこの移行がわりとスムーズにいくんだろうなあ。それが単純に幸せなことだとは思わないけど。

 いつか、数年前の花の想い出を語り合えるような関係が欲しい。非日常だったと思えるほど遠い日常の想い出を共有したい。それが今の彼となのか、と聞かれるとちょっとわからないけど。まだ23歳の男の子にそこまで求めるのは無理か。元々情緒に欠ける男だしなあ…ハッ、逆に、アタシが過剰に情緒たっぷり乙女チックあは〜んな時があるのって、もしかして元々蛋白質か何かが少ないせい?とか責任転嫁の意味も込めて、思ったりする。

 うーむ、ここまで考えてくと、「恋愛がうまくいかない」とか「男運がない」とか「本気で人を好きになれない」なんてよく聞く相談事も「遺伝子だか蛋白質のせいだからあきらめなさい」って答えちゃっていい気がする。ダメ?全てのことに「アンタそういう体質なんだからあきらめなさい」ってのは?うーん、若者の希望を奪う発言なのかしら…。

 じゃ、「恋ってお互いの舞い上がり度というかテンションの上がり下がりの周期が合わないとそれだけでうまくいかなくなったりするからねえ。そのうちアナタと合う人が現われるわよ」って無責任な慰めで今日は〆。

 自分が悲しい結末になった時も今日のこのページを読んで自分を慰めることにしよう…。ってなんか暗いぞ。



 今日は11年間続いた「松任谷由実のオールナイトニッポン」の最終回でした。お疲れ様ユーミンちゃん。ずっと応援します。
今回の話題 ひとりだけないの
タイトル 花の東京勤務・異動話1(99/03/23)
 なんだかご無沙汰でございます。九州Y嬢の「彼氏がいない時は暇で更新がマメなんじゃないの?」という指摘ははずれましたね。バタバタしてました。

 さて、アタクシ、ここ1年と少し「ゆりかもめ」というとってもトロい、観光用と思われる電車で通勤しておりました。ご存知の方も多いと思いますが、臨海副都心のほうを走ってる電車です。さらに関東の地理に詳しい方なら、アタクシの現住所、埼玉県浦和市からは随分遠いことがおわかりいただけるでしょう。大変だったわ…。そう、望んで通ってたわけじゃないのよ、部署が異動したせいだったの。冬コミ当日、見た目でそれとわかる人たちに囲まれつつ通勤したり、何かのイベントらしく大量のピンクハウス娘に囲まれたり、というのも望んでのことじゃなかったのよ。

 そんな遠距離通勤にも耐えて働いてたらついに池袋に戻る話が出たの。キャー。と、いうわけで現在池袋勤務です。そのことを話したら話した人ほぼ全員が「ハッテン車両に乗ってられるのが短くなって不満でしょ」というのはなぜ?っていうかアタシのイメージってまずそれなの?まあ、乗ってるけどさあ…。

 さて、今回の異動はアタシのいるグループがよその部署に吸収される形で行われたのね。関係のある部署なので、アタシはそこの人を多少は知ってたの。でも、アタシのいるグループに最近移ってきたTちゃんはそこの部署の人をまるで知らないの。で、それをいいことにTちゃんはイメチェンをしたいと言い出したのね。

 Tちゃんはちょっと太めでいつも元気で、地声の大きい明るい女の子(24)。誰からも好かれるけど、男には縁がない、というタイプです。かわいいんだけど、ペット的なのね。

克也子(以下K)「どんな風になりたいの?花で言うとどんな感じ?(←なぜ花?)」
Tちゃん(以下T)「んー、かすみ草とか、そんな大人しいイメージ」
K「浦和のかすみ草は私がもう使ってるから、Tちゃんは桜草になさい。浦和の市花だし(←関係ない)」

K「ふたり合わせて『かすみとさくら』で漫才する?」
T「なんだかネタになってるんですけど…」

 と、いうわけで、引越し当日、新しい部署に行ったら引越し屋さんが手際良すぎてやることない。うーん、暇ねー。

K「暇だし、漫才でもする?」
T「ええっ?」
K「『かすみとさくら』じゃそのまんまだから、『かわいいお花屋さん』にしましょ」

有無を言わさず始める。

K「こんにちはー、かすみでーす!」
T「こんにちはー、さくらでーす!」
K・T「2人あわせて」
K「かわいいお花屋…」
T「かすみとさく…」

K「なんで初めから間違えんのよ!もうアンタとはやんないわ!」


と、いうわけでバトンタッチ。お笑い好きなS子がさくらをやることに。

K「こんにちはー、かすみでーす!」
S子「こんにちはー、さくらでーす!」
K・S子「2人あわせて」
「かすみとさく…」
S子「かわいいお花屋…」

いやん、アタシが間違えちゃったわよ。

S子「かすみちゃん今本気で間違えたでしょ」
K「やーねえ、これもネタよネタ」
S子「でもかすみちゃん耳まで真っ赤よ」
K「違うの、これはね、今日のネタが恥ずかしいネタだからなの」(ホントは間違えた)
S子「今日のネタは何?」
K「今日のネタはチチです」
S子「チチ?チチってお父さんじゃなくて?」
K「そうよ、ボインのチチ」
S子「それは…」
K「最近ウォーターブラって流行ってますね。さくらちゃんはTちゃんの乳をどう思う?水?」
S子「違います。あれは脂です」
K「それはってことね」
K・S子「キャーーッ」
K「じゃあじゃあ、Tちゃんは全身の脂を集めたらこーんなボインちゃんねっ!」
K・S子「キャーーッ」


 と、よく打ち合わせもなしにそこまで…と言うほどの漫才を繰り広げていました。引越し屋さんもまさか引越し中に漫才をやる人がいるとはさぞ意表を突かれたことでしょう。ああ、文章では爆笑ぶりが伝えられないのが残念です。かなり受けました。

 ある時は女漫才師、ある時はTちゃんにレディー化教育を施すマダム克也、そして新しい部署の水が合わなかったらアタシをママにしてクラブを開こう…と、多彩な女っぷりが認められている克也子です。これらが全て他称なのがまたステキ。第一男扱いされてたら上の漫才は思いっきりセクハラです。

 …と、それはいいのだが、色々あって、今度の部署のバイトはアタシを入れて9名。うち男はアタシ1人なのね。で、今度の部署は勤怠等、とても厳しいところなのです。勤務予定時間のうち、7%遅刻早退欠勤をすると、減俸。と・こ・ろ・が、女子のみ生理休暇として1日分は遅刻早退欠勤がOKなのよ。

月20日×8時間×0.07=11.2

 病欠も含めてこれだから結構きついでしょ?それが女子のみプラス8時間なわけです。いや、こんだけ女(モノホン)に囲まれて働いてりゃ生理が辛い人はホント大変だってわかってるし、頭では理解してるつもりよ。でもでも、1人だけナシ、って思うとすごく損してる気分なの。Mさん(上司)!アタシ、こんなにいいオンナップリよ。望まれれば女漫才師にだってママにだってマダムにだってなれるわ。今いる部署の誰よりもオンナらしいわ。部署内乙女チック度ナンバーワンの地位だって他称なのよ!部署内の誰より寝た男の数だって多いし、男を操るのだってうまいわよ!「ワガママと矛盾はオンナの美徳」を座右の銘に今日も頑張ってるわ!それでもダメなの!?

 …ダメよね。ま、生理はほんとに大変そうなので「じゃあ生理の痛みと辛さを味わうなら休んでもいい」って言われたら断るわ。女の子って大変ね。


フォロー。アタクシ「男っぽさ」でも部署内ナンバーワンということになってます。
今回の話題 オネエ講座初歩
タイトル 怒りたいから。(99/03/08)
 やっ、みんな元気かな?克也だよ。林真理子も言ってるけど人間って怒りたいから怒るんだよネ!なんていうかさ、自分が機嫌悪いとちょっとしたことでもブチキレちゃうじゃん?

 そうねえー、例えばだけど、電車のボックス席で目の前のカップル(ノンケね)がイチャイチャしてたとするじゃん?で、平常時のアタシだと「マァ…2人ともいかにも愚鈍って言葉がピッタリの顔つきね!おまけに揃ってブスね!まっ、チンケな者同士でお似合いね!」って思うくらいなの。十分?で、まあ、その、ハッテン車両でハッテンできてない時に目の前でカップルがイチャイチャしてると不愉快度が一気に300%増って感じ。座れてないしさ。「あー、もう、脂ぎった顔(女)に混んだ車両で菓子食わせてんじゃねえよ。どっかいけよ、ウゼエ。散れ!」とまで思っちゃうわけね。

 この間電車の中で(ハッテン車両よ…って別に言わなくてもいいか)、いかにもギャル〜って感じのアタシの嫌いなタイプの女が携帯で話してたのよ。そしたらちょっとかっこいいお兄さんが「不愉快だ、降りろ!」って言ってその女を次の停車駅で降ろしたのね。うーん、確かに不愉快だったけど、そこまでするほどかなあ、って程度でした。お兄さん、そんなに不快だったの?何か会社嫌なことでもあったの?それともハッテンできなかったから?ってちょっと心配しちゃいました。

 さて、最近届いた2通のメール。1通は昔メールやりとりしてた人からで、ページ作ったからってことで相互リンクの申し込みでした。「リンク集の機能を果たしてない気もするけど」「メール書いても返事が1年後くらいな気もするけど」って…。うきゃー。

 そうだよそうだよ、僕が悪いよ。気づいたら1年くらいリンク集更新してないよ。メールも前回の返事は半年くらい間が空いた気がするよ。ごめんねごめんね、いろんな人に不義理してるといつも気は咎めてるんだよ。

 でもこんな言わずもがななことをわざわざ言ってくるなんて、きっと君も嫌なことがあったんだね。前向きにガンバだゾ。

 そしてもう1通…。これはアタクシ全く気づいてなかったんですが、99年になってからの「ひとことだけ」と「今日の○○」のコーナー、ずっと日付が「98年」になってますね…。うおー。指摘されるまでほんとま〜ったく気づいてなかったです。教えてくれてありがとう。時間がある時に直すね。

 でもこんなことを書いてきた上に僕のことをブス扱いなんてきっと君も嫌なことがあったんだね。くじけちゃダメだゾ。

 …ハイ、今日のオネエ講座は、「いきなり違う価値観を持ち出して誤魔化す」「責められた時はとりあえずいい人になる」「なぜかいきなり高見から見下す」など色々と応用が利く技でした。みんなもバンバン使って立派なオネエさんになってね!でもバレバレだとバカみたいだゾ!

 ってこんなこと書いた後に書いても信じてもらえない気がするけど、2通のメールはどっちも嬉しかったのよ。ありがとう、Kさん、Rさん。チュー。

 …なんか今日の克也子文体もキャラも違うよね。ネットだとこういうのも有効だね。あ、テンション高いのもね。なんでテンション高いかって言うと〜、僕の王子様☆がハンガリーから電話くれたり、チェコから手紙くれたりしたから〜。ってノロケて終わる。

 今日のオネエ講座をまとめると、オンナの人生、要は男のいるもん勝ちってことよ。ハハン。
今回の話題 さよなら王子様
タイトル エアメールを待ちながら(98/03/01)
 先週から彼氏が1ヶ月の卒業旅行に出かけてるので、しばらく独身生活。っていうか独身生活

 出発前日にデートすることになったんだけど、な、なんと、葛西の水族館に行ったのさ。イエー。って別に水族館くらい行っても全然不思議じゃないと思うんだけど、前に行こうって言ったら断られたのね。彼氏はバイ(自称)で、男と付き合うのはアタシが初めてなんだけど、男同士でそんなとこ行くのは恥ずかしいからダメってんじゃなくて、男女でも行きたくないそうだ。そういうとこ行くのは彼とそのノンケ友達の間では「終わってる」ことらしい…。わかるようなわからんような感覚ね。

 でも…あんまり人に言ったことないんだけど、克也子はちょっぴり乙女チックゲイ男子。動物園とか水族館に恋人と行くのは長年の夢だったの。叶ったことはなかったけどね。ふっ…ゲイだって柴又とか浅草とか薪能とか茶会とかよりはメジャーなデートスポットなはずなのに…。

 話は戻って、なんであんなに嫌がってたのに急に行こうって言い出したのかしら?ハッハッーン、こりゃー明らかにポイント稼ぎだな。1ヶ月いなくても浮気すんなってことか?ミエミエよ。ってハタから見てもわかるでしょ。それに細々と優しすぎるわ。彼のこういうところ、付き合いのテクニックというか、円満な人間関係を作る技術は買ってるんだけど、それでもふと寂しくなる時もあるの。そんな余裕がなくなるくらい恋に溺れて狂って欲しいなあ、と思うわ。年下なんだしさ。

 と、そこまで読んでても、水族館のテラスから海を見ていて、振り返って彼と目が合った時に「こんなに僕の望みを叶えてくれるなんて、この人僕の王子様?」って思っちゃいましたよ。いやー、ハッハッハ。

 チクショウ。なんか悔しい。彼の思い通りになっちゃってて。しかもアタシの方が年上なのよー。オネエ経験値だって高いのよー。

 でもアタシは負けず嫌いよ。思い通りにならないためだけに他の男と寝ることも辞さないオンナよ…とも思うのだが、やっぱりダメね。浮気なんてできないわ。ハメられた。

 手紙くれるって言ってたけど、まだかな、なんて思ってる時点でアタシの負けね。いいもん、次は動物園に連れてかせてやる。