ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 とある日の出来事
タイトル 流れ(98/05/26)
 前回話題にした水着カタログについて補足。カタログの中の水着の紹介文。

 「すべての男性の夢が実現しました。私どもは男性の顧客から何百通ものお手紙を頂きました。水着の中にある種のコックリングを設けられないかというものです…」

 うーん、多分、訳はあまり間違ってないぞ。これって「すべての男性の夢」かあ?それにそんな手紙が何百通もメーカーに届いたりしないだろ。テレコンワールド(海外通販のテレビ深夜番組)に通じるうさんくささだ…。しかし水着を着てる間中勃たせてたらなんか病気になりそう。仮に(99%確実だとは思うが)ゲイ向けのマーケティングをしてるからといってそれは「すべての男性の夢」ではないと思う。現に私はそんなもの望んでないぞ。

 前置き終わり。っていうかツカミはオッケー(<そうか?)。

 さて、私が掃除嫌いで部屋が惨状を呈してるのは折々に触れてきたとおり。まあ、こんな状況だと探し物に時間がかかるのはいつものことなのだが、それでも無くしたら困るものは一応ちゃんと決めた場所に置いてるのね。それなのに珍しく失敗して借りた本を部屋の中で(^^;)なくしてしまった。どうしても返さなくてはいけないので深夜部屋の掃除を始めた。最後にその本を見かけたのがここで、それから約2週間が経過して私の行動パターンと部屋の中の物(半ばゴミ)の流れの速度と方向性を検討するとこの当たりに埋もれているはず…とその当たりを中心に掃除を始める。始めたら始めたで床が見え始めると、うーん、こりゃきたねー。カビと虫だけは嫌なのでそのへんは大丈夫だが、詳しく書くとアタクシのイメージが更に崩れるのでヤメ。まあ、本は見つかったものの、寝坊して遅刻確実。二度寝のバカ。とりあえずシャワーだけは浴びて出勤しようと思って玄関脇の風呂場の方に行くと、玄関のドアが開いている。あー、昨日帰ってきた時に鍵を閉めるのを忘れていたんだねー。こういうのもめったにやらないんだけど、失敗って続くもんだ…。どうせシャワー浴びたら出かけるんだし、鍵を閉めるのも面倒…とそのままシャワーを浴びる。こういう鍵をかけるのさえ面倒がる無神経さが多分部屋を散らかすのね。前に、「家の近くの牛丼屋で晩御飯にする時、家に持ち帰るかその場で食べるか」という話を友人としたのだが、ここで「家に持って帰った方がゆっくり食べられる」というのが友人の言で、彼の部屋は2DKがきっちり片付いてて、置き時計が多数飾ってあったり意味のないオブジェがあったりとテーマを持って整えられたゲイチックな部屋(でも趣味悪い)。で、「家に帰ったら自分でお茶入れるのが面倒」とその場で食べるアタシの部屋は汚いの。このへんの細かいことを面倒がらない神経があるかないかが部屋の汚さと強い相関性を持ってくるのよね、つまり性格なのよ、だったら部屋が汚いのもしょうがないわ…と徒然に考えながら(って遅刻確実で徒然もへったくれもないのだが)シャワーを浴びているとチャイムの鳴る音。なぜに朝8時に来客が…と腰にバスタオルを巻いて出てみると小包の宅配の人だった。不在配達票が入っていたので休みの日に届けるように電話しておいたのだが、その連絡がいってなかったそうで今日届けにきたそうだ。

 特にたいしたできごとではないのだが、なにか運命というか宿命のようなものを感じることってない?返し忘れた本、深夜の掃除、寝坊、閉め忘れた鍵、朝のシャワー、予想外の宅配便…普段と違う行動のどれかひとつ外しても最後のできごとまで辿り着かなかったと思うと奇妙な感じがする。この奇妙な感じは当人以外にはわからないんだろうが、これが運命?縦糸は時、横糸は人、綾なす巨大な織物は運命…。別に運命論者ではないですが。

 宅配便を届けに来たのはちょっといい感じの兄ちゃんで、バスタオルを巻いて出たら、「男同士だし隠さなくてもいいよ」と言われてしまった。一瞬それもそうか、とも思ったのだが、はい、そうですね、と、いきなり腰に巻いたタオルを取るのも変だよね?なぜに全裸で宅配便を受け取らないといけないんだ…。それよりももっと不可解なのは全裸になることを勧める宅配便のお兄さんだろう。もしかしてゲイ?とも思うのだがそれも安直。しかしここで勧めに従っていたらまた違う運命の岐路を辿ったのかなあ。不思議な感じ。

 あー、それにしてもあの宅配便のお兄さんの発言の意図が知りたいわ〜。どうでもいいことなのに気になる〜。
今回の話題 カード日記
タイトル その2:水着カタログ取り寄せる(98/05/19)
私のことを傷つけてつらいと人に言わないで
すぐにすぐに忘れてしまうのに
 (NIGHT WALKER/Yuming>

 やっぱユーミンはいいなあ、と最近再認識。まあ、それは本題にまるで関係ないのです。

 さて、クレジットカードを持ってていいことといえば、海外通販がわりと簡単にできることかしらね?カード取得で浮かれたアタシは早速にカタログ(有料・4US$)を取り寄せてみました。うーん、別に買う気はあんまりないんだけど…。インターネットでそこのページを見てたんだけど、あまりにも大胆すぎてとてもはけそうにないんだもの。それなのに取り寄せたのはエロい目的さ、ふっ。って、やーん。

 取り寄せてみてびびった…。大胆な水着=T-backなんて思ったアナタはアマアマよ。これはとても水着と呼べないだろう…。スケスケ水着(どうでもいいがこれならパンストを切った方が安上がりだわ<貧乏くさい意見)もすごいが、部分的に隠してる水着があるのね。で、そのパターンとして、

1.亀頭と玉を隠してる水着。
2.玉だけを隠してる水着。
3.竿だけを隠してる水着。

 あのー、これって?これっていったいどういうこと?
 つまり1では竿が、2では竿と亀頭が、3では亀頭と玉が見えているわけです。うーん、これって総合すると丸見えってことじゃないの?っていうかそうだろ。よく税関通過してきたよなあ…。一応水着カタログだからいいのかしら…。それとも別にそんなのいちいちチェックしないからたまたま通ってきただけで本当は違法なのかなあ。

 まあ、このページの読者の方はインターネットをやっているイコール(?)無修正画像を見まくっているわけで、今更そんなもん、と思うでしょうが、やっぱり紙媒体ってのはまた味わいが違うのよね。しっかしこのメーカー、モデルの水着ビデオも発売してるのよ。これってどうみてもゲイ向けよねー。ノンケが水着買うためにカタログ以外にわざわざビデオを買うとは思えないわ。

 話は戻りますが、服って気温が十分にあって、かつ安全な環境では「見られると恥ずかしいから着る」わけよね。まあ、「見せてはいけないことになってるから着る」ってのもあるんでしょうが。で、恥ずかしい部分ってのは一般的な基準で皆が同じだから水着の形もある程度の男女別の定型があるわけで…。うーん、だったらこの水着達は単に大胆なだけではなくて人々の常識を覆すという画期的な意味合いがあるのかしら?まあ、それはいいとして、アタシはこの3つの中では1が一番恥ずかしくないと思うのよ。亀頭、竿、玉のどれが見られるのが一番恥ずかしいかって言われたら亀頭じゃない?玉はペニスケースを着けてる民族のテレビ番組では映り放題だし、なんか世間の人もそれほど見せてはいけないものだと思ってない気がする。このアタシなりの「恥ずかしい感覚」はわりと万人に共通のものだと思ってるんだけど、どうかしら?もしかして常識じゃなかったらどうしよう。まあ、それ以前に私もこのカタログを見るまでは「亀頭を見せて竿を見せない」なんて状況も服も思い付きもしませんでしたが…。どっちにしろこのメーカーの水着は着る機会がなさそうなので買いません。
今回の話題 カード日記
タイトル その1:居酒屋にて処女喪失の巻(98/05/15)
 どもども。克也子です。ちょっとネットを離れて生活しておりました。なんかねー、時々あるのよ、そういう時期が。

 ちょっと更新の間が空くと心配してくださる方もいらっしゃるのがありがたいです。私は元気です。うーん、久しぶりの挨拶オネエバージョンと言えば「久しぶりー、元気ー?いいことあったー?」ですがこの「いいこと」ってやっぱりセックスとか、彼氏ができたとかを指すのかなあ。だったらそうそう「いいこと」なんてないぞ。

 さて、アタクシが「腹まわり気になる友の会」を結成し、それをアピールしだしてからどうも食事とか飲みの誘いが増えた気がするの。んまぁっ、まさかこれは若く美しいアタクシに嫉妬したお姉様達がこれを機会にアタシを追い落とそうとしてるのじゃないかしら?いや、きっとそうに違いないわっ!でも大丈夫、アタクシは多少容貌が落ちたところで、「客の前では淑女、家事は事務員のようにテキパキ、ベッドでは娼婦」という良妻3条件を満たすオンナですもの(掃除除く+誇張あり)。ダテに高校時代、男子達の間で「お嫁さんにしたい男子校生ナンバーワン」の地位(他称よ)を守り通してきたわけじゃないのよ、ホホホ。どうでもいいけど、高校の時、同学年に1人ブスオネエがいたらしくてよく比較されたもんだわ…今となっては優越感をくすぐる懐かしい思い出ね。

 それはさておき、ちょっと前にも書いたのだが、アタクシ、機会があってクレジットカードを作ったの。25歳にして初めてクレジットカードを持つってのも今時珍しい気もするが、どうも現金払い以外がヤだったのと、バイトだから作れないかなあ、なんて思ってたから持ってなかったのね。丸井カードは持ってたけど、あれは全然使えないからねえ。そんなわけで初めてのクレジットカード、らららら〜ん♪なんかうかれちゃってました。昼間その話を友達にしたらなんかつられたらしく、その人たちもカードで買い物してました。なんだかねえ…。別にいいけど、アタシはちょっと定期入れふぜいに7000円も出せないわ…。うーん、プレゼントならともかく、自分のために7000円の定期入れって買う?もしかしてアタシって金銭感覚が貧乏人かしら?そして、その日の夜は、

「克也子カード作成記念スターターキャンペーン利用のため克也子のカード支払いによる飲み会(ただし割り勘)」

 まあ、これもそれを口実にしたアタクシを醜く太らせる戦略かしら?なんて馬鹿げたことを思いつつ、そこまで人を疑うなんてねえ、と反省。しかし、「克也子を太らせてやろう」という悪意はないにしても「どうせ落ちるなら道連れにしてやる」という気分がお姉様方にあったのは確かな気がするの。

 さて、チェーン居酒屋・天狗(安い&かぼちゃアイスうまい)で飲んで支払い。アタシは今までカードを持っていなかったとはいえ、仕事でカード引き落とし関係に携わっているので「あら、うちの会社のCAT(カードの承認番号をとる機械)と似てるけどカード会社のコードは違うのね」などどマニアックなことを考えてました。でもそんなことより、「提携カードでは分割払いはできない」とかの方がずっと実際的な知識ね。カードを持って、友達とカードの話をして初めて知りました。うーん、ほかに知ったことと言えば、海外旅行に行くときは、カード会社に言えば一時的に限度額を上げてくれるとか、その場合は提携カードでもリボ払いにしてくれる(こともある)とか。まあ、いずれは役に立つこともある知識かなあ。

 と、いうわけでカード処女を居酒屋で喪失したアタクシですが、25歳になってもまだまだ処女を守ってるものって結構あるのよね。セックスとか。っていうのは嘘だけど(わかってるって)、アタシ、ラブホテルって行ったことがないのね。そう、ずばり、「ラブホテル処女」なのよ。いやん、これも25じゃあ珍しいのかしら?ハッテンサウナ(今はクルージングスペースって言うのかしら?)とかビデボとか淫乱旅館も行ったことない。つまり、個人の家以外では「セックスのためのお泊りor休息」ってのが未経験なのよ。あらー、我ながらちょっとあらためてびっくり。もしかして希少価値?

 飲んでた人と一緒の帰り道、ふと上のようなことを考えて、「私、ラブホテル処女なんですよ」と口に出した瞬間、昔、その人が話していたことを思い出した。その人は昔、1回行くと1つスタンプをくれるホテルで35ポイント貯めて時計を貰ったと言っていた…。それも奥さんがいる相手と。しかも別の人とも同じホテルに行ってそのスタンプを集めた(せこいわ〜)せいで浮気がばれたとか。ツワモノだわ…。うーん、世の中上には上がいるというか、やってる人はやってるっていうか、なんちゅうか、ねえ。

 アタシの知り合いの女の子(モノホン・千葉在住)で、処女で、「男の人は絶対処女の方がいいと思っている」と言ってる子がいるんだけど、それもどうかなあ。「スタンプ集める女」と「処女」と、ノンケ男だったらどっちがいいと思うのかしら。まあ、お互いの年齢にもよるんだろうけど。
今回の話題 ファザコンかもしれない
タイトル ゴールデンウイーク(98/05/06)
 あー、やっとゴールデンウイークが終わりましたねえ。アタシのようにシフトで働いてると祝日とかが関係ないので、街中ではイライラするだけでした。電車に乗ってても、お出かけが楽しいのか、普段のサラリーマンたちとは違う人種がめいめい盛り上がってて、蝿かブヨの羽音のように、聞き取れない音でヴィーヴィーいってる感じ。子供は泣き喚いてるし、騒ぐし。子供嫌いに拍車がかかったわ。うるさい子供って嫌い。それを放っておいてる親もバカに見えて嫌。特に母親って子供が泣こうが騒ごうが無視してる人が多いわね。なんかゴールデンウイーク中は「普段、周りの人がこんなにバカに見えたもんだったかしら?」と思っちゃったわ。連休で浮かれてる人の中で冷静だとダメねえ。やっぱり一緒にバカになったほうが楽しいには違いない。しかし、「連休で浮かれてる人」というのは、「サラリーマンの仮の姿」ではなくて、普段は出歩いてない人のような気もする(専業主婦とか)。そうじゃなかったらあんなにエスカレーターの右側が詰まってないだろう。遅刻しそうでイライラした。アタシは年をとってもそういう人種にならないようにしようと自戒。

 連休中は親子連れを多く見かけた。話は飛ぶようだけど、よくゲイポルノビデオで「ノンケ○○」みたいなのがあるでしょ。アタシは別にノンケビデオが嫌いとかそういうわけじゃなくて、「ノンケがいい」って感覚がわからないのよ。これは「ノンケが出てる」ことを売りにしてるわけで、それ以外に比べて別に顔とかカラダがいいというわけではない。やってることも大差ない。「やりたくないのにやってる(金のためとか)」というSMに近い感覚を売りにしているものがそう大多数とも思えないの。それに別にゲイだからってオネエばっかりってわけでもないし、ましてゲイだから外見とか性格が女っぽい人が多いってのはウソでしょ。

 話は戻って、父親+男の子の組み合わせの親子連れを何組か見た。なんであんなに男の子の父親って良く見えるんだろう。結婚して子供がいるってことは、まあ、たいていの場合はノンケよね。でもアタシは上記の通り、ノンケだからという理由ではひかれていないはず。不倫願望でもない。だったら娘の父親でも同じだもの。でも、その人が仮に1人でいたとしたらなんとも思わない相手でも、息子をつれていたら、かなり魅力的に見えちゃうの。アタシより年下で父親でもそうなのよ。こういうのもファザコンなのかしら?「父親に似た人」も「大きくてたくましい人」も「父親の年代の人」も求めてないんだけど…。つまりこれは「父と息子」という関係に憧れてるのかしら?この場合、自分を息子の方に仮託して、自分にとって絶対的に上位にある男を求めているのかもしれない。掌の上で遊ばせてくれる男。少なくとも今は、自分がどんなに努力しても超えることができないのがわかってるから努力を放棄して甘えてしまえる男。そして初めから関係が規定されていることで甘えることに罪悪感も不安も覚えずに済む男。そして私が何をしても将来もその関係が変わることはない男。

 私は父よりも母との方が話しやすい。でも、どちらの存在が大きいかと問われたら父親のような気がする。もしかしたら私は父親に縛されているのだろうか。父親を尊敬している。私は子供の頃からずっと勉強はわりとできたし、素行も普通だった。叱られたこともほとんどない。手のかからない子、問題のない子、反抗期のない子供だった。父親の褒め言葉は「カツ(私)はええ子やのう」というのがいつものことだった。私が年をとっても爪を噛む癖が治らないのだけはよく注意された。それも嫌じゃなかった。それはコドモに対する注意だったからだ。父親にだけはいつも私よりも上にいて欲しかった。コドモ扱いされたかった。

 正月に家に帰った時、ふと、父親が言った。「カツは強いのう」と。それがずっと心の隅にひっかかって不安になっていた。なぜ不安になったのかやっとわかった。初めて、父が私にコドモに対するのではない褒め言葉をかけた。そういうことだ。父が私を大人の男として認めた。それは、父親の目から見て、私がコドモとして父親に接することができない年齢になり、人格を持ったということだ。父のほうから切り出した「コドモの克也」のと別離だった。「カツは強いのう」そういった後に、私の顔をしばらく見て、父はコドモにするように頭を掴んで、撫でてくれた。何かが伝わっていたのだろうか。多分、私はその言葉をどう受け止めていいかわからずにきょとんとした不安な顔になってしまっていたのだろう。

 足りないところはあるにせよ、自分の人格の完成度も能力も平均的な同年代の男に比べて劣っているとは思わない。でも、気づいていなかったけど、それはまだ、自分が父親を超えることはない、という安心感の元で育ててきたものだった。いつのまにか、父親を超えてしまうかもしれない恐怖を超えて成長しなくてはならないところに来ていた。今、宗教でも男でも、上位自我を探してはいけない。本当の意味で1人にならなければもう成長できない。自分自身で自分の核を固定していかなければ。他人と比較して優れているかどうかという価値観には今は何の意味もない。

 思い返す。勉強は父親の苦手な科目が得意だった。父親の得意科目が苦手だった。年齢を重ねるとともに傾向が顕著になった。もし、私が数学や物理・化学が得意だったら父はとても喜んでくれただろう。父は私が自分と同じ理系の学部に進学することを望んでいた。でも同じような能力を持つ者は比較されざるを得ない。父も自身と息子の出来を比較してしまう時が来るはずだ。そして私が勝ってしまった時、父は喜べるだろうが、私は喜べないだろう。無意識に父親と拮抗してしまうのを避けていたのかとさえ思う。

 こういうことを考えていると、その答えを文献に求めたくなる。それが真剣な悩みになっていないからカウンセラーに相談、とかそういうもんでもないしね。ゲイの心理学ってどこまで研究進んでるのかなあ、と思った。こういう症例(と言うかわからんが)を説明する答えって出てるんだろうか。っていうか別にこれって後半はゲイ特有の心理でもないのかしら。




 余談。研究で思い出した。いまさらですが、『パラサイト・イヴ』を読みました。パラサイト=寄生虫≒ミトコンドリアで、イヴは前夜と「アダムとイヴ」のイヴがかかってます。これでかなり中身が想像できるのではないかと思います。最近読んだ本の中でダントツです。深い専門知識に裏打ちされた極上のエンターテイメイト。ありがちに陳腐な「生命の倫理」とかそういう方向に流れないで、エンターテイメントに徹した(それが作者の意図したものかどうかはわからないが)ことで成功しているのでしょう。文学史には残らなくても素晴らしいの一言。後半部分に疑問が残る点がややあるものの、いいです。無条件にオススメ。これを読むと、知識の基盤も、体験も、独自の世界の創造も何も必要としないで書かれている巷の娯楽小説がいかに薄いものであるかがよくわかります。しっかし、これが映画化されてるのねえ…これを映像で表現するのは無理。肉がブワーッとか、人体発火とかヌードとかはできるかもしれないけど…。映像を見る前から「別物」ってことがわかりました。でも観てみたい気もする。
今回の話題 生理とアタシ
タイトル 男扱いされてますか?(98/05/01)
 『BE MY BOY』観てきました。良かったです。彼氏と仲のいい女(彼氏はカムアウトしてない)にヤキモチ焼いて「彼はゲイよっ!」とバラすように「レスリー・チャンのCD買ったわよ」と言うシーンがあるんですが、これって日本だと「マッキーのCD買っといたから〜」って彼の女友達の前で言うようなもんでしょうか。後、私は基本的に女性のカラダってダメなのね。局部眼前露出とかされたら気持ち悪くなるわ。でもこれってゲイ一般ではないのかしら…?と思ってたら(ゲイ=女性の肉体嫌悪ではないでしょ?)主役の男の子がそう言うシーンがあってなんか安心した。まあ、それはいいとして、大森の映画館水曜日は1000円だそうで、混んでた。知らずに行ったから得したような席が悪くて損したような。駅前にゴム(コンドームではなくて機械のベルトとか)の専門店があってびっくりした。

 さてさて、話は変わって今日のこと。同僚女(27)が仕事の後「死ぬほど腹が減った」というので帰りに2人でご飯食べたの。で、途中下車したもんだから2人とも普段ほとんど降りたことがない駅だったのね。たまたま駅前に薬局があったの。その女が「ちょっと見てっていい?」って言うから一緒に入ったのね。で、

「あたしが使ってる生理用品安かったら買おうと思ったんだけど、あんまり安くないからやめるわ」

 おい…。一応こっちは男だぞ…。時々思うんだけど、アタシは女性に男扱いされてないと思うのよ。一応バレてないし、カミングアウトしてない相手なんだけどねえ。アタシにはよくわからないけど、恋愛対象として相手を見てるかどうかにかかわらず、ストレートの男女(同僚)が会社帰りに一緒に生理用品買うかしら?買わないわよね?それに女の子って基本的に生理の話を男にはしないもんでしょう?ってそう思うアタシの考えが古いのかしら。ちょっと御教授頂けるとありがたいわ。

 それに、最近妙にこういうのがエスカレートしてる気がするの。アタシの「男扱いされない歴史生理話編」をピックアップしてみました。

1.「あたし生理の周期がマチマチで…」
 これは結構平気で男にも言う気がする。

2.「あたし、今、生理だからきつく当たったらごめんね〜」
 かなりやばい。1と2にはかなりの差がある気がする。どうでもいいがこれが朝っぱらからする挨拶か!?

3.「あたしはピル飲んでるわよ。でも生理(のようなもの)は来るのよ」
 教えてくれてありがとう。勉強になったわ。でもねえ、これはやばい。「ピル飲んでます」は付き合ってる男以外には言わないのが普通じゃないの?

4.「生理がうつるって話?本当ですよ、この間Yさんがなった後私がうつされてTさんにもうつったんですよ」
 TさんもYさんもその場にいた。なんで?なんで平気なの?職場の誰がどういう順番で生理になったかなんて別に知りたくはないが(っていうか知ってもしょうがないでしょ)なぜに話す…。

5.「Hさん多分生理中よ(陰口)」
 これを言った人とアタシは2人ともHさんが嫌いなの。で、でもこれ、まるで若手OLがお局に対してする陰口のようだわ…。っていうかそのまんまね。末期症状…。

 さあっ、あなたは今どの段階?これってかなりOLとの同化度というかゲイっぽさ度というかオネエ度の目安になると思うんだけど、どうかしら?ゲイ界の新たなオネエ度基準が今ここに!っておおげさ…。

 ちなみに番外は「私、今、痔なんですよ」


※「BE MY BOY」は「GAY CINEMA COMPLEX」で紹介されていますので詳しく知りたい方はリンク集からそちらへどうぞ。