今回の話題 | 春風乙女の蒔く種は |
タイトル | セコさの結末(01/04/12) |
アタクシ土筆(ツクシ)が好きなのです。字面も好きだし、季節感もあるし、父とのやさしい思い出があるので、野草の中でも特別なの。 まー、それにこう言っちゃなんだけど、食べられる野草とか言っても所詮その辺の草じゃない。正直なところ識別に自信がないのよ。食べて、「これが自然の恵みね!」なんてありがたがった後に毒だった、なんてこともありそうよ。そこまでいかなくても別に食用じゃないただのそこらの草だったなんてマヌケなことは絶対やるわ。その点ツクシなら安心よね。間違いようがないもの。 そんなわけでちょっと田舎に行くと「ツクシがないかなあ」なんてほんのり期待するアタシは春風の乙女…。でもここ数年見たことがなかったのね。ところが今日地元の駅から帰宅途中、スギナらしきものを見かけたの。そして注意してみると、あるわあるわ、ウジャウジャよ。ツクシもムラはあるけど、生えてるのね。 で、乙女らしく5、6本摘んでる内はかわいかったんだけど(アタシ基準で)、その内に食べる時のことを考え始めたのよ。こんなひょろりとしたもの、頭とハカマを取ったら食べるところなんてほんのちょっぴりよね。どっさり取って帰らなきゃ何もできないわよ。 そんなわけでもう、どう見ても乙女には見えない摘みっぷり。ハカマを取る時に数えたら127本も採ってたわ。 初めは自然からの贈り物を楽しむ春の乙女だったはずなのに、途中からガメついおばさんになってたわ。さすがに食うに困るほど貧乏はしてないし、ツクシの味がそんなに好きなわけでもないのよ。でも目の前に立派なのがあると取らなきゃ損な気がしちゃうの。 そんなセコセコ☆ギャル克也子が最近ものすごーーーーく気になってることがあるの。それは近所のスーパー銭湯のロッカー。そこは、ロッカーと靴箱がコイン式で、100円玉を入れて使うんだけど、鍵を開けるとお金が戻ってくるシステムなのよ。 で、このロッカー&靴箱、絶対結構な割合で戻ったお金を取り忘れる人がいると思うのね。風呂上りで気が緩んでるし、「ロッカーからお金が戻ってくる」ってこと自体、忘れてそうでしょ。で、気になって気になってしょうがないの。ほぼ確実にお金が落ちてるってわかってるのに、それを全く無視するなんて恐ろしいほど克己心が必要よ。 でもアタシはレディですもの。そんなところでキョロキョロなんてできないわ。でも!でも!ああ!もう人目なんて気にせずに全てのロッカーの返却口をチェックしたい! そんなアタクシの熱い思いに神様が答えてくれたのが3回目に銭湯に行った帰りのことよ。アタシが靴を入れていた2つ下の靴箱の返却口に誰かが取り忘れた100円玉が見えたの。あ、ちなみにロッカーの返却口はフタとかなくて、返ってきたコインが見えるのね。 ラッキ〜ン。イ・タ・ダ・キ☆ 一応周囲を見渡すとこれまた神の思し召しか、周りには誰もいません。チャンスよ!ざっと自分の靴を入れていた列の靴箱を見渡すと、なんともう200円見つけてしまったの!! やっぱりねえ…。絶対忘れる人多いわよ、これ。アタクシの欲望はとどまらず、どうしても全ての靴箱をチェックしたいという思いにとらわれました。でも!でも!小心者のアタシにはそれはできず、金を拾っておきながら「もっと拾えるはずの物を逃した!この比率で忘れてたら最低1000円は拾えたはずなのに!すげー悔しい!損した!」と歯噛みしながら帰宅したのです。 もし超能力が1つ与えられるなら、アタシは時間を止めたいわ。そして銭湯の全ての靴箱とコインロッカーをチェックするのよ!それが今のアタクシの最大の欲望…。 って、セコいわ。お金がいって、時間を止める能力があるなら銀行強盗でも、賭博でのインチキでもなんでもできるのにねえ。 …そうよ、問題は金額じゃないの。これってきっと幸せと同じね。傍目からどんなに素敵に見える大きなものを手に入れるよりも、小さくても本当に自分の求めるものを得ることが大切なのよ。さあ、この春はあなたも、恋に、仕事にはばたいて! と、きれいにまとめてみたけど(強引に)、セコいこと考えてるとあまりいい結果を招かないと思うの。実際こんな靴箱チェックを続けてたらいつかは大恥かくと思うし、ツクシの時の話も続きがあるのよ。 今度はあなたの街へ行くかもしれません。(c)ルンルン |
今回の話題 | オチ付き浮気 | |
タイトル | これは拾い物の巻(01/04/04) | |
前回の「ひとことだけ」、誤解された方が多かったようなので訂正をば。アタクシ、半年間料理しなかったわけではなくて、「おにーさん(彼氏)のために」料理したのが、「一度こてっちゃんを炒めただけ」と言いたかったのですわ。誤解を招く書き方で失礼いたしました。 アタシ、掃除はダメだけど、主婦として全くダメなわけでないのよ。料理はそこそこするの。ほとんど和食しか作らないのが偏ってるけど、味もまあまあいけるのではないかと思うわ。で、今度越して来たところでは、駅付近にスーパーが2軒と、駅ビルに食料品のフロアがあるので買い物はわりに便利なのよ。 比べてみたんだけど、魚は駅ビルの中の魚屋が一番安いようなのね。それに冷蔵の棚が腰くらいの高さなので見やすいし、種類も豊富だわ。昨日はスズキの塩焼きにサツマイモの煮物、今日はカレイを焼いて、小松菜と鯨肉を炊き合わせて…となんだか年寄り向けな気もするけど、自分で作る料理はやっぱりおいしいわね。それに魚って外では食べる機会が少ないんだもの。ああ、焼き魚とか煮魚はいいわねえ…。そういや水菜が売ってなかったから小松菜で代用したけど、売ってないのは旬を過ぎたからなのかしら?それとも関東では水菜ってあまり食べないものなの? と、のんきな上に意味なく長い前置きをしたけど、今回の話題はちょっぴりエッチなの。きゃ。 一月ほど前にページを更新した時に、アタクシが「浮気をしたい」というようなことを言っていたのをご記憶でしょうか?アレは結構本気だったのよ。で、アタクシ翌日「浮気したいですよ〜」という電波(毒)を垂れ流しながらお決まりの電車に乗っていたのね。そうすると、あっさり声をかけてきた人がいたのよ。なんていうか、物事って思い通りに進むものね。 で、一度お茶をして、次の時には食事をして…。そこでアタクシその人がすっかり嫌になってしまったの。坊主憎けりゃ袈裟まで…じゃないけど、一度嫌なところが気になりだすとダメね。パスタ屋に入って籠に入っているフォークを出して手渡されただけで、「相手がスプーンを使うかもしれないんだから、まずそれを聞けよなあ。気がきかないわ。それにあまり親しくない人に手渡しでこういうもの渡されるのって嫌よ、籠ごと渡してくれればいいのに」なんてほとんどイチャモンなことを考えてましたわ。 あんまり人の悪口を言うのもなんだから端折るけど、一言で言って、「うざい」人だったの。仮にも一応自分に好意を持ってくださった殿方相手に「友達にもなりたくない」なんて思うことはアタクシの場合めったになくてよ。は〜。正直、「お茶したり食事までつきあったのに『友達にもなりたくない』と思ったことをマイルドに伝えるにはどうすればいいのか?」とあまり経験のないことだけにかなり悩んだわよ。つきあってくれとか寝たいとか言われれば「やっぱりタイプじゃないみたい」で済むんだけど、友達になるのを断るって、断る方も断られる方も正直に理由を告げると傷つくように思うのよ。「そんなことすら断られる自分」っていうのはねえ…。 でも結局、携帯電話のメールも返事をせずに自然消滅させてしまいました。まあ、これがお互いのためにベターね、と偽善ではなく結論づけたのよ。だってアタシが正直な気持ちを感情のままに告げたら立ち直れないのは向こうよ。 と、いうわけで仕切り直しよ。引っ越してきて知ったのですが、アタシの家からはチャリで行けるくらいの距離にスーパー銭湯があるのね。まあ、素敵。昔はたまに電車を乗り継いで銭湯に行ったりもしていたアタクシですが、なんと言っても風呂上りに電車で帰ってくるのは面倒なのよ。知らないところだから「副」の目的が達成できるようなところかどうかはわからないけど、「主」目的のくつろいだりのんびりしたりだのは達成できそうよ。それにジジババしかいない普通の銭湯よりかは目の保養にはなるでしょ。 と、いうわけで出かけたの。ふむ…。あからさまにお仲間な人が結構いるものね。
あら…お風呂は結構だけど副目的にはあんまりね…。それに作りがハッテンしにくい感じだわ。1人、すっごくいいにいちゃんがいたけど、これはノンケなのかしら。ああ、それにしてもナイスバディな人は世の中には多いのねえ。裸の男っていいわねえ…いい尻、胸、フウ…なんて思ってたら、ヒゲのなかなかにいい殿方がアタクシに熱い視線を送ってきているではありませんか。あらん、ステキ。この分だと副目的もばっちりかしら。ウフフ。 軽く触りあって、まあそこまでは定番。で、お風呂から出て、喫煙所でタバコ吸ってたらその殿方もいらしたの。で、無難な話をした後、チャリ置き場までご一緒したのね。そうしたら、その方が唐突におっしゃったの。 は?へ?ほ?はい、そこは前回の部署ごとの引越の前まで働いていたビルの名前ですだ。っつーか、なんで知ってるんすか?と、聞いてみたら、なんとこの人、同じ会社で働いてた人でした。アタクシ全く記憶になかったのですが、去年まで同じ会社にいて、わりと短期間だけど隣の部署でプログラム組んでたそうなの。ひー。しかもその人は当時ハッテン車両でもアタシを見てて、お仲間だってわかってたそうなのね。うひー。世の中狭いわね。その瞬間に 電車も一緒♪ 会社も一緒♪ いつも一緒のムニュムニュ♪ と変な替え歌が浮かんだわ。 ※若い方はご存知ないかもしれませんが、私がごく小さい頃に「お風呂も一緒、寝るのも一緒、いつもいっしょのムニュムニュ」というスポンジ製のおもちゃのような物のCMをよくやっていたのです。フロに入れた物を布団に入れるなんて子供ながらになんだか不潔に思った記憶がありますわ。余談。 アタシ、人の顔を覚えるのはあまり得意ではないけど、それにしたって同じフロアにいて、お互いタバコ吸うから喫煙室でも顔を合わせてるはずなのよ。いかにもゲイないい男だし、覚えてても良さそうなもんだけどねえ。 なんとなく(元)同じ会社の人って、身元がわかってるようで安心でしょ?なんだか一気に親しげな雰囲気になったのね。でも一応「遊びに行きたい」って言われた時は「うーん、でも来たらエッチしなくちゃいけないんでしょ?」と遠回しに断ったのよ。「しなくてもいい」(と言うしかないわな)と言われて、遊びに来て、当然ヤりました。ははは。 でも全然おにーさん(彼氏)に対する罪悪感みたいなものはないのよね。ケツやってないからとか、セックスも仲良しになった延長みたいなもんだからとか、向こうにも彼氏がいて、お互い浮気だと割り切れてるからとか、アタシがするセックスなんてオラオラ系の人から見たらじゃれてるみたいなもんだわ、とか、色々理由はあるんだけど。その後も会ったりしてるけど、別にセックス目的じゃないしなあ。近所でいい友達になれそうな人が見つかって良かったわ、って感じ。 まあ、おにーさんが知ったら面白くはないだろうから、とりあえず黙っておきましょう。そうねえ、おにーさんとずっと続いたら、10年後くらいに「友達」として紹介しましょ。その頃になら「昔寝たことがあるよ。10年位前。」と言ってもおにーさんと知り合う前だと勘違いするだろうし(←悪人) まあ、今すぐバレても別におにーさんは怒ったり、別れようと言い出したりはしないとは思うのよ。アタシもそんな気サラサラないし。うまく言えないんだけど、そういう空気なのね。 まあ、仮に怒られたとしたら、「会社の人にゲイだってバラされたらどうしようかと思って、怖くて言うこと聞かないわけにはいかなかったの…」と小鳥のように震えてみせて済ましちゃいましょ。 |