ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 言葉裏ABC
タイトル 100%ピュア★ゲイガール(00/10/27)
 アタシ、自分ではそれほど鈍いとも常識がないとも思わないんだけど、時々ポカンと抜けてるというか、あまりにも人の言葉を額面通り受け取っちゃってるところがあるの。それには勘ぐってもしょうがないとか、人の心を読むのがめんどくさいというのはあるにせよよ。

 大分前の話なんだけど、友達と話してる時に「(見た目が)お若いですねえ」というのは、「他に外見の取り柄がない人に対する誉め言葉」だと言われたの。そんなこと思いもしなかったからとてもびっくりしたわ。でもこれってゲイの間では結構一般的な認識なのね?

 まあ…世間では「お若いですねえ(でもブスだけどね!)」とか、そういう陰湿な会話が交わされてるのね…。想像もしなかったわ。

 幸い「若い」って言われることはほとんどないからこの言葉に関しては言われて見当はずれに浮かれたりしてないから被害はないわね。っていうかアタシを持ち上げても誰も得をしないだけか。

 この件で思ったのよ。人の言葉って裏があるものなのね。いや、20代後半にもなってこんなこと言うのは今更なんだけど、知識としては知っていても、そんなふうに騙されたなんて思ったことほとんどないし、自分も追従は言わないしねえ。まあ、セックスの時とか口説く時とかはウソでも「かわいいよ」くらい言うとはわかってるけど…。アタシだって「(バカっぽくて)かわいい」とか「(若くて)かわいい」とか一部省略で誉め言葉を口にするし。それにしても今までよっぽどうまく騙されてたのかしら?アタシがおめでたいだけ?それとも周りによっぽどいい人が多かったのかしら?

 そんな古い記憶を思い出したのは、最近いくつか陰湿な噂(アタシのことじゃなくてよ)を耳にして他人事ながら妙に思ったからなのよ。アタシだって嫌いな人はいるし悪口だって言うけど、それはもっと直接的で相手に「これは悪口ですよー」とちゃんとわからせてあげてるのよ。まあ、親切ね、アタシったら。

 で。アタクシ、そんな悪意プンプンの噂を短期間で大量に仕入れて、人々の裏の顔を知った(ような気がする)の。あまりにも急速に人々の裏の顔を知った(ような気がする)ので、アタクシ、あることを思ってしまっているの。そう、それは、

「アタシってピュアだったのね…」


ってことよ。

 我ながらこんなに裏表がないなんて!仮に考えることは黒くてもストレートに実行しちゃえばそれは(ある意味)ピュア。


そうだったんだ…きっと、きっと、いい人そうにしてるあの人も心の底では人を嘲笑ったりひどい陰口を言ったりしてるんだ…。怖いよう。こんなピュアなボクが怖いオカマさんたちに囲まれてやっていけるのかなあ?もっと用心深くならなきゃ。


オ・マ・ケ★
ちょっと裏変換考えてみました。

■性格編
・優しいんだね(はっきりしなさいよ、この優柔不断!グズ!)
・頭いいんだね(理屈っぽいのよ!あからさまに興味ない顔してるんだからその話やめなさいよ!)
・純粋なんだね(その年でそれはバカって言うのよ!)

■外見編
・熊系っすね!(ケッ、黒ブタだろ!)
・SG?(おいおい、ただのデブだろ!)
・男らしい顔ですね(エラ張り過ぎなのよ!)
・モデルみたいですね(その鼻はどう見てもいじってるでしょ!?)
・今時のカワイイ子って感じだね(眉毛抜き過ぎで怖いのよ!)
・スポーツやってたの?(コスプレ姿を想像でもしないと誉めようがないのよ!)
・ヒゲ、お似合いですね(マズいツラごまかしてんじゃないわよ!)
・金髪似合うね(貧乏臭い予備校生って感じでな!)




 やだ、アタシ、何か素質あるのかしら…スラスラ出てきちゃったわ。克也子は公然とピュア★ゲイガールを主張できる身のはずなのに。でも「好きこそものの上手なれ」なんてことわざが頭をよぎるの…。どうしてかしら。


今回の話題 HATTENBA2000
タイトル 最後の宴?(00/10/18)
 ホームページに書いていいことかどうかで迷うこともあるの。自分のことを書かれただけで不愉快な人もいるだろうし、特にコトがセックスのことだとねえ。

 この間、珍しく室内有料系ハッテンバに行ってきたの。アタシの過去のハッテンバ経験は2回。その過去2回がどっちもページに載ってるのがナンですわね。そして今回のス・テ・キな経験も書いてしまおうと思っているのですが、うーむ、今回は上記の「相手に対する気遣い」のためだけじゃなく、書けないことが多いのです。それはなぜかと問われたならば「あの時でかい声でアンアン喘いでたのが克也子ちゃんなのね☆」なんて絶対特定されたくないからですわ。アハン。と、いうわけで今回は筆が鈍っております。ハイ。でも書くんだけど。

 ハッテンバに行った話を書くのになんなんだけど、実はアタクシ狭義な意味での性欲と言うものがほとんどないみたいなのよ。最近まで言語化できなかったのがマヌケだけど、「他人にされる行為で射精したい」っていうのがないのね。だから本格的なハッテンバに行く意味はあんまりないっちゃないんだけど、なんていうか、遊びたかったの。暗闇とか、迷路とか、蠢く男たちとか、求められるアタクシというファンタジーとか、そういうものが欲しかったのよ。

 それにその時に行かなくてはならなかったの。だってアタクシには予感があったんですもの。そう、9/25のひとことだけに書いた○○○○似のおにーさんの件よ。なんだか恋の予感がするんですもの、おつきあいすることになってからハッテンバなんぞに行ったら浮気になってしまうわ。遊びたいなら、そうなる前に行かなくてはならなかったの。

 さてと、前置き終わって、本番突入(下品ポイント10)。アタクシ、都内某所へ出かけました。室内有料系ハッテンバ…それも風呂がある本格的なヤツとなれば、アタクシはほとんど初体験よ。ワクワクドキドキですわ。ずっと以前にケツマン子姉様からいただいた「使い捨てビデ」で秘所の洗浄(下品ポイント20)もバッチリでしてよ。これは非常に便利ですので皆様にもお勧めいたしますわ。

 そして入館〜。入り口の近くに休憩室があるらしく、オネエで騒ぐ声が聞こえていきなり萎えたわ。あん、もう、ハッテンバでオネエで騒ぐんじゃないわよ、常識でしょ…と思ったけど、よく考えたらアタクシはハッテンバはほぼ未経験、常識なんてわからないわ。これが普通なのかしら…。でもやーね。TPOを考えて欲しいものだわ。

 気を取り直してお風呂に入ったの。ふう…。それにしてもこれは一体どこでモーションをかければいいものなのかしら?お風呂に入る前に館内を一周してみたんだけど、風呂場と休憩室以外は暗くてロクに顔が見えなくてよ。廊下は薄明かりでまあまあ顔くらいはわかるけど…できれば風呂で相手を選びたいところだわ…と思いながら髪を流して振り向くと、なんとそこには知った顔が!お互いびっくりよ。アタシがたまに行く銭湯にいつもいる人だったわ。やっぱりお仲間だったのね。いらない男リストのかなり上位だけど。世の中狭いわ。

 そして風呂から出て、「何をすればいいのやら?」とボンヤリ〜とウロウロした時間を数十分は過ごしたと思うのです。行った時間がやや遅めだったせいか、もう既に寝ている人も多数、あんまり活動している人がいないのね。うーむ。

 でもそうやってベンチでぼんやりしていたアタクシにかっこいいお兄さんが寄ってきてくださったのです。あん、よくってよ。ウフ。というわけでおセックス。アタシがタチ。

 楽しく終わって、風呂。そしてまたベンチでぼんやりしていると、かわいい男の子が袖を引くの。あん、いい感じ。ウフ。というわけでおセックス。アタシがネコ。

 この人は寝るまで気づかなかったけど、外国人で、台湾の人でした。うーむ、台湾人なのに喘ぎ声は「Oh Yeah!」と英語でした。ナゾですわ。その後色々話をして電話番号もらったりしました。

 また風呂に入って、もういいわと思って寝ることにしたの。でも全然布団が空いてないのね。うーむ。ウロウロ。今度は男探しじゃなくて寝場所探しよ。そうして何周もウロウロしているうちに布団が空いたのを見つけたの。やれやれ、やっと眠れる…と思って布団に入ったら、しばらくして襲われたの。あう…。「もう今日は疲れたので寝させてください」と言ったら、とりあえずは眠って、朝になったらヤることになってしまったわ…はああ…。しかし話を聞いているうちにハメられたことに気づいたの。この人は風呂場でアタクシを見て、狙っていたそうですわ。で、アタシが寝場所を求めてウロウロしているのに気づいて、一旦自分の布団を空けて、アタクシが寝に入ったところを襲ったそうですの…まあ、色々とハッテンにもテクニックがあるものですのねえ。ちなみにこの人はアタシが今までで見た日本人の中で一番の巨根でした。マジででかかったです。アタシはネコ。

 そして、この人はアタクシに「意識が飛ぶ」というのを初めて体験させた人でした。うーん、だけどねえ、その意識の飛び方が「快楽で」というのとは違うのよ。半分くらいは痛みで、四分の一はラッシュで、残りの四分の一が快楽、といった感じ。

 そして、アタクシ、やっぱり自分が淡白だということを再確認したわ。確かに楽しい、楽しいけど、それは性の快楽、という意味ではないのよ。むしろ「おもしろい」「興味深い」に近いわ。だから三番手の巨根の人がセックス自慢をしてきて、そして自慢する通りテクニックもかなりのものだし、デカいし(デカけりゃいいってもんじゃないとも思ったけど)、セックスが好きな人ならはまるんだろうなあ、とは思ったけれど、それだけよ。うまいセックスをエサに口説かれても心は動かないわ。

 ああ、アタシったらクール…っていうか冷めてるわ。この冷めぶりとおもしろいように反応するカラダに楽しい会話、甘えぶり、アタシが女だったらかなり有能な色恋仕掛け系ソープ嬢にもなれたんじゃないかしら。尤も好みじゃない男にはつれないからやっぱりダメね。

 そうだわ、一応言っとかないと誤解する方が出そうだから言うわ。自慢じゃないですわよ。っていうか誰でもいいって人も大勢いるのでハッテンバでモテても全然自慢にならないんだけど、一応これでもお断りだって何件かはしたのよ。これを書かないと友人M君みたいにアタシのことを「淫乱ババア」とか言う人が出そうで嫌なんですもの。そんなことなくてよ。ちゃんと選んで寝てますわ。それにしても一晩で三人って多いのかしら…。ハッテンバほぼ未経験の純情乙女はわからないまま男たちに揉まれて花を散らしたのでした。

 話は戻って。アタクシ、結局どこでモーションかけるのが普通なのかしら?と、いう悩みを解決すべく、寝たお兄さんに聞いてみたり(答えは曖昧)したのですが、観察してわかりました。(少なくともこの)ハッテンバでのきっかけとは、明るいところで顔を確認、合意の上で寝るというのが、多分1割くらい。そして、残りの9割は「寝ている人を襲う」というものなのです。ほえ〜。びっくり。だって顔もロクにわからないのによくやる気になるわねえ…。まあ、明るいところからつけてきてればいいんだろうけど…。そんなにみんな飢えているのかしら?見ていたら、寝ている人の布団をまくったり、丸出しにしている人を狙ったりで、いきなり触ったり咥えたりして、そこで断られなければセックスに入るようでした。うーん、びっくり。それでいいのか?

 全く余談ですが、アタクシ、ちょっと変わった趣味と言われるかもしれないけど、萎えたモノが好きなのです。見たり触ったりするのが。そんなわけでアタクシも2人ほど、いいのかなあと思いつつ、完全に寝ていて丸出しな人をジーッと観察してみたり、ちょっと玉を触ったりしてみました。フフ。これはいい思い出。でもアタシみたいに「プニプニしてていいなあ」で終わって立ち去る人は稀だと思うの。みんなそんなに無防備でいいのか?とまた疑問よ。

 話があっちゃこっちゃ行って申し訳ないのですが、続き。そうやってなんだか顔もわからない人たちがまぐわう淫乱スペースの驚きはまだあったの。なんとここでは乱交が基本だったのよ!うーむ。乱交と言っても、一人の人を次から次へ犯す、とかそういうのじゃなくて、セックスをしている人達がいたら、とりあえず触ったりするとか、そういうこと。アタクシ、普通はヤってる人達がいたら見て見ぬ振りというか、二人の世界にしてあげるもんだと思ってましたわ。ウブすぎ?

 二番目の台湾人の男の子はやっている最中にアタシと自分に伸びてくる手をかたっぱしから払ってくれてたから、ネコ中のアタシは「ああ、守られてるなあ」なんてぼんやり思ってただけでしたけど、三番目の時のお兄さんは乱交(?)好きのようで、伸びてくる手を払ったりしないのね。そうすると派手にヤっていたせいか、んもう、手を握ってくる人、触ってくる人とかで大変よ。アタクシは朦朧としていたので人数なんて数えていませんでしたけど、両手を握った人と、股間をまさぐってきた人と、足を触っていた人がいたから最低でもお兄さんを除いて4人はいたわ。それプラス、お兄さんのほうを触っていた人とか、ただのギャラリーなんかを考えたら、一体何人いたのやら…。この夜、ちゃんとセックスしたのは3人だけど、ちょっとでも触られたのをカウントしたら15人は下らないと思う。

 ハッテンバが病気の温床になるのがよくわかったわ。こんなこと危険すぎよ。アタシは意識朦朧としてても「生でやりたい」という三番目のお兄さんを拒否して確実にゴムを着けさせたし、入れる時にさりげなく手で握ってちゃんとゴムが着いてるのを確認したし、フェラもゴム越しにしかしなかったからHIVの感染はまずないと思うけど、それ以外の病気はなにかしらもらってても全然不思議じゃないわ。ハッテンバに行く時は最低限「ゴムをつけること」と「病気をもらう覚悟」をしなきゃねえ。「HIVはハッテンバ以外でも感染するのだからハッテンバに行く人を非難するのはおかしい」と言うような論調を見るけど(そしてアタシもそう思ってたし、それは確かに理屈は正しいけど)、そういうふうに一言で片付けるには、カップルでするセックスとはリスクのケタが違いすぎるわ。少なくともアタシが行った店はそうでした。生でやってる人もいたし。裏を返せば、病気の心配がなければこんな楽しい淫欲の館(←…?)もないだろうってことなんだろうけど。

 まあ、良い経験でしたわ。Safer SEXの必要性が実感できただけでも十分にお釣りがくるし、楽しかったしね。

 でももう行かないかもなあ…。だってアタシの予感は当たったんですもの。9/25のひとことだけに書いた「○○○○似のおにーさん」とはやっぱりお話しするようになりまして、現在1日10通はスカイメールが来るような関係になっております。キスもしちゃったし。きゃ。初めてお話しした翌朝は「俺、こんなだからもうバレバレだろうけど、君に夢中です。」ってスカイメールが来る夢見ちゃったし(←夢かよ)、出勤しようと出かけたら目の前を白鷺が横切るし、んもう、吉兆バリバリって感じ。ククク。うー、にやけちゃうぜ。

今回の話題 世代交代
タイトル ある専業主婦の疑惑(00/10/15)
 アタシの家は駅から徒歩30分かかる辺鄙不便なところですが、実はちょっといいところもあるのです。それは、別の駅にも徒歩30分で行けるということなのです。

 もっとも、その行ける駅が、同じ路線の隣の駅なのでほとんど意味はないのですが。

 ある日のこと、アタクシ、大宮(※埼玉県の繁華街)に行こうと思ったのです。それなら普段使っている駅ではない駅から行った方が20円電車代が安いので(主婦?)、テクテクそちらに向かって歩いていたの。

 そうしたら慣れないせいか、なんと道に迷ってしまったの。ドジねえ…。ちょっぴり方向音痴な癖に「そのうちどっかには着くだろう」という後先を考えない性格のせいでアタクシ時々かなりダイナミックに道に迷うの。

 でも、そうして道に迷ってみたら、ステキなお店を発見したわ。とても大きなリサイクルショップよ。入ってみたわ。まあ…店の構えは汚いけれど、随分と変わったものが置いてあるのね。アタクシ、こういうお店は初めてなので物珍しく見たわ。缶コーヒーの懸賞の賞品のブルゾンなんかはどうでもいいけど、どう考えても現代でこれを着こなすのは難しいと思われるような数十年前の洋服とか、ウェディングドレスとか、名の知れた陶器とか。

 そんな中で最もアタシの興味を惹いたのが家具なの。そして、重厚な木や繊細なガラスの家具を久しぶりに見て、「そういえばうちには家具らしい家具がない!」ということに気づいたのよ。

◆参考:うちにある家具リスト
 ・食器棚(合板)
 ・本棚(合板)
 ・棚(木製)
 ・パソコンラック(合板)
 ・家具調コタツ(樹脂)
 ・パイプベッド
 ・ワイヤーラック(でかい)
 これらはほとんどが大学進学のために上京した時に揃えたもの、パソコンラックは小学生の時から使ってるもの。自分で買ったのは棚とワイヤーラックくらい。うーん、ワイヤーラックは、まあ、この年ならオシャレグッズの範疇に入るのでOKな気はしないでもないが、他はさすがにこの年齢にふさわしいとは思えんなあ。ちょいびんぼっちい。

 アタシのうちはとにかく古かったの。アタシが上京した約10年前には既に築70年くらいだったはずよ。家具もそれに比例して古くてどっしりとした木の家具が多かったわ。別にそんなのどうとも思わなかったけど、改めて考えると、あれこそちゃんとした家庭のような気がするの。部屋にしたってそうだわ。今アタシが住んでるような、台所に1間がついてるだけの間取りってどう考えても家として不自然よ。

 アタシの中で「ちゃんとした家」に住みたいって気持ちが高まってゆくわ。もちろん、乙女パワー溢れるアタシなら4畳半風呂ナシ木造アパートでも愛する旦那様と一緒ならミカン箱を箪笥代わりにしたって幸せに暮らせるとは思うんだけど、そんな旦那の予定も今のところないし、無理してすることでもないし、次に引っ越したら(来年3月予定)お金を貯めてちゃんとした家具を買い足していこうと思うの。コンセプトはオシャレな部屋より落ち着ける家庭で。

 できればステキなダーリンと一緒に住めればいいなあ。二人がけのソファも買っちゃいたい。お互いに触れずには座れないくらいのちょうどいい大きさのヤツ。必要ないけど、鏡台も買っちゃおうかなあ。古臭いって言われるかもしれないけど、台所には食器棚じゃなくて「みずや」と呼ばれていた昔風のものを置きたいなあ。

 と、そんなふうに夢を見ていたのですが、ふと妙なことを思い出したの。アタクシの実家は数年前、道路の拡張で立ち退きになって同じ神戸市内に引っ越したのね。その時に一旦現金でかなりまとまったお金が入ったの。で、それに気を良くしたのか、母が「デパートの外商で家具に一千万円遣ったわ」と言っていたの。

 家具の相場なんてわからないしその時はなんとも思わなかったけど、改めて考えるとどう考えても変な気がするの。実家の新しい家は、和室以外は基本的にフローリングのままで絨毯をひいていないのね。ラグくらい。それに各部屋にクローゼットかウォークインクローゼットが備え付けであるから、箪笥の類も買い足していないはず。アタシの記憶が確かなら、カーテンとソファ、台所のテーブルと椅子、ラグをいくつかしか家具の買い物はしていないはずなのよ。それ以外は古い家から持ってきたはず。

 そりゃ一言に家具って言ってもピンキリだし、数百万するソファだってあるらしいけど、いくらなんでもそんなものを買うほど裕福な家庭でもないし、母の金銭感覚も普通よ。

 そういや父は貯金通帳なんて全然見てないはずだし、家計は全部母に任せてるわ…もしかして母は200万くらい家具に遣って…残りは自分のへそくりにしたんじゃ………。

 専業主婦の母が「自分名義のお金が欲しかった」くらいならいいんだけど…そういえば何年か前に「実の母よりもおばあちゃん(姑のことね)と住んだほうが長うなったわ」なんて変なこと言ってたし…アタシの祖母はこんなにひどい姑がいるのかというほどひどいし…。いや、ほんとに。マジで。最悪よ。「もうあの横暴なおばあちゃんには耐えられへんわ…」なんて今更離婚でもする気なんじゃないかしら…。

 離婚したら残念だけど、親とはいえ他人、しょうがないわね。アタシは夢見がち乙女だけど、「絶対姑のいる家にはいかない!」という小学生の時からの決意だけは絶対に曲げないで、ママの分も幸せになってみせるから…見守っていてね…。

 そんな妄想(?)の激しいアタシも、もうすぐ母と結婚した父の年齢になる。

今回の話題 乙女たちは夢を見る。
タイトル 蛤女房(はまぐりにょうぼう)(00/10/05)
 昨日、アタクシ、夜の道をテクテクと歩いて帰っていたのです。アタシの家は駅から30分もあるというのはご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんわね。そして、もうすぐ家に着く、というところで、アタシ、何かの拍子に、自分の指をペロリと舐めてしまったの。

うまい…。

 衝撃でしたわ。表現しづらいんだけど、とにかくおいしい。美味美味。汗の味でもないし、もちろん、食べ物を手づかみにしたのが付いていたわけでもないのよ。おにぎりは人間の手で握ったほうがナントカカントカ(忘れた)の成分があるのでおいしくなるってのはこれのことなのかしら?滅多に自分の手を舐める機会なんてないから気づかなかったけど、条件が満たされればまた同じことはできるはずだわ。えっと、手を洗ってから30分歩く、と(メモ)

 はてさて、で、話は全く変わるんだけど、アタクシ、夢見がち乙女だと自分でも思うことがあるのよ。いつかステキな王子様が…なんて、たまには思っちゃうし、妄想だって激しいし、人に言ったらひかれるようなことだっていっぱい考えちゃうわ。でもそんな乙女チック克也子は反面かなり現実的なところもあるのね。隣の席の女N子(26)がアタシを評して「ステキな人と同棲なんて夢を見てるくせに、別れた時にすぐに引っ越せるように2回分の引越し代を貯めるまでは同棲を始めない人」と言ったんだけど、まさにその通りよ。さすがいつも一緒にいるだけあってバレてるわ。

 まあ、更に逆を言えば、そういう自分の慎重さがわかってるからこそ、ありえないと思いつつ夢だけは突拍子もないものを見られるわけよ。

 そう、例えば、アタシは来年の3月にはもっと広くて駅から近い部屋に越そうと計画しているわ。でも、もしかしたらそれまでにス・テ・キなダーリンが見つかって一緒に暮らすことになるかもしれないのじゃなくて?とか、そんなの。

 うお。書いててなかなか恥ずかしいんだが、いいの、友達のN君(ゲイ)にその話をしたら、「俺も引っ越す前はそんなことがないかなー、と思ったし、それなら契約が1ヶ月前で、だったらこのくらいの時期には知り合わんと…とか考えた」って言ってたもん。きっと夢見てる人は多いはずよ。それも妙に細部が具体的に違いないわ。えーと、アタシのはこんなの↓



知り合ってまだ2ヶ月なのに彼(妄想)は「別な部屋に帰るの嫌だ。一緒に暮らそう。」と言う。返事は保留にした。

そんなこと言われても困る。だってまだお互いのことをよく知りもしないし。でも、彼とならずっとずっと一緒にいられるかもって思っちゃうんだよな。

なあ、もう一度、幸せな未来を夢見てもいいか?こんなに人を傷つけた私が幸せになってもいいか?私を選んだことを後悔しないか?一緒に暮らしたら今のいい関係(妄想)だって崩れちゃうかもだぞ。

同棲ってしたことないしな。ヤツはあんのかな?軽い気持ちならそんなこと言わないで欲しい。不安だ。やっていけるのかって思っちゃうし。言い出された時、「それってプロポーズ?」ってちゃかして誤魔化しちゃえば良かったかもって後悔してる。

そういや家計費ってどうやって計算するんだ?私が大量に食べるお菓子も食費に入れて割り勘にしたら怒るかなあ…。あ、掃除苦手だぞ。風呂掃除も嫌い。洗濯も好きじゃないよ。はー。家事の分担、どうしようかなあ。三度の食事は作るから、後は全部やってくれないかなあ…。




 と、アタクシの妄想も具体的ですわね。でも妄想とはいえ、しっかり現実を踏まえてはいるのよね。現実に妄想前半が起こったら後半のようなことを考えると思うし、料理以外の家事は本当に全くダメだし。は〜。妄想の中でも問題なく幸せになれないなんて、不幸せなタチなのかしら…。

 あ、でももしかしたら問題解決かも。「料理さえしてくれれば後は全部俺がやるよ!」と喜んで言わしめるほどデリ〜シャスな料理を作っちゃえばいいのよね。幸い、昨日開発したどんな男もイ・チ・コ・ロ☆の克也子オリジナルスペシャル秘密レシピがあるもの、それも可能だわ。ラッキー!ウフフ。お父さん、お母さん、この体を与えてくれてありがとう。

 秘密レシピ、特にダシは彼(妄想)にも絶対秘密☆、なのだ。




参考
1.蛤女房(はまぐりにょうぼう)…日本民話。異類婚姻譚のひとつで、蛤の化身の女が山男のところに嫁に来る。料理がうまいが、ダシは実は尿。
2.私は尿を使う気はありません。念のため。