ひとことだけ log

(さらに過去log)

今回の話題 恋の駆け引きABC
タイトル 一言の意図しない結果(00/01/29)
 アタシのいる部署って人間関係悪いのよ。まあ、お互い進んで親しくはなりたくないメンツなせいだと思うの。それに社内故の各自の思惑、利権が絡んだりしたらもうダメでしょう。

 そんな中、アタクシの周囲は仲いいわ。私設秘密クラブも結成されてるの。

■フェロモン部:フェロモンを出すことを目的とする会。名誉会長アタシ(他薦)。
■BF:Black Friendsの略。黒い性格の人が集まる会。会長アタシ(他薦)。

 そして、2ヶ月程前、新たな秘密クラブが結成されたのよ。その名も

「Sさんを落とす会」


 Sさんとは99/11/14の「ひとことだけ」に出てきた、御歳三十のステキな殿方。同じ部署なの。童顔醤油顔、有名私立大卒、スジ筋、実家はお金持ち、そりゃ男女問わずモテモテよ。腐れ男子に満ちたアタシの部署では掃き溜めに鶴ね。そして多分ゲイ。

 Sさんがゲイなことはほぼ確実と思っているアタクシは「あなた達が何をやってもムダよ…」とSさんを口説き落とそうとする女子連を余裕の半目で見つつ、なぜか勧誘されて「Sさんを落とす会」に入っていたの。

 でもアタシだって伊達に5年もOLをやってるわけじゃないわ。ゲイの社内恋愛がどんなに危険で足踏みしちゃうものかわかってるの。「ちょっといいな」くらいではSさんはアタシとつきあったりはしないわ…。

 だからまあ、Sさんのことを「ちょっといいなあ」とは思ってたけど、全然本気じゃなかったの。それでもネタとしては面白かったのでかなり本気風リアクションだったせいか、「Nさん(アタシ)は付いてないんだからダメですよ!」なんて言われて「ついてないのはアナタのほうよ…」と心の中で答えてたの。おまけに「Nさん(アタシ)ってどっちもいけるんですか!?」とか聞かれちゃったけど、ま、それには「ううん」って答えても全然嘘じゃないわ(ある意味)。

 Sさんは「みんなのSだから」なんて言って、全ての人に無難な対応。隣の席の女・N子は「モテモテSさんは正攻法には慣れてるだろうから笑いで落とす」なんてアタックしてたけど、もちろんムダ。アタシはSさんがユーミンマニアなことを知ってシャツの肘をつまんだりしたの。わかってはもらえたけど、反応薄だったわ。
手を繋ぐほど 若くないから あなたのシャツの 肘のあたりを…(ためらい/松任谷由実)


 そんなある日のこと。Sさんは月例会議へ行き、アタシは自分の席でとあるゲイ男子にメールを書いていたの(←仕事しろ)。そのゲイ男子は会ったことはないんだけど、なんかいい感じの子で「あー、この子がアタシのニュー彼氏になったりすることもないとは言えんよなあグフフフ」と妄想克也子。傍から見たら微笑不気味子。ちょっとヤバめよ。いけないいけない。

 そうしてると、隣の席の女・N子とアタシの携帯電話がほぼ同時に震えたの。あら、スカイメール…Sさんだわ。「つまんない、ネムイ」って…。社長も出てる会議でスカイメール打つなんて、根性の太い人ねえ…。

N子「会議中に返事出して平気ですかね?」
アタシ「平気じゃない?送ってくるぐらいだし。」
N子「なんて返事します?」
アタシ「あ、私、出さない〜。」
N子「え?なんでですか?」
アタシ「ん〜。私、Sさんのこと、もういい。」

 アタシの態度の豹変にN子ビックリ。なんで?どうして?とアタシを問い詰めてきたけど、まさか上記の妄想に浸ってたからつい余裕が出ちゃって…なんて説明できないわ。

 別に理由はないの…と答えたのに「若いツバメができたんですね!ズルイ!」となぜかキレるN子。Sさんにその推測をスカイメールで報告してるわ。

 SさんからN子への返事は一言、「奪う!」

 いやん、どっちを?若いツバメ?それともアタシ?アタシだったら喜んで、なんだけど。

 会議から戻ってきたSさんは「会議中ずっとそのことを考えてた」ですって。んまあ…。

 アタクシ、美人(ウソ)故に駆け引きなんてものはしたことがありませんの。あれはそんな手練手管を使わなければ男1人ひっかけられないブスのするもの、アタクシには必要ないわ…と思ってたのよ。ウソ。本当は単にめんどくさいからよ。駆け引きの楽しんでる暇があったら好きな人に好きって言われてだっこされてる方がいいもの。でもわかったわ。今回のことを意図的にやるのが駆け引きなのね。これをやれば無理めの男でも落とせる(かもしれない)のね。ちょっと面白いかも。

 Sさんの頭の中では既にピチピチ19歳のかわいい男の子(ツバメ)とアタシが戯れてる様子よ。妄想って怖いわね。19歳なんてどこから出てきたのかしら…。

 駆け引きを覚えたアタシの心の蛇が囁くの。

クスクス、Sさんったらカ・ワ・イ・イ☆
あんまり反応カワイイからもうちょっとからかっちゃおうかな?
僕のこと小悪魔って呼んでもいいよ?(←悪魔の間違いだろ!)
(↑それ以前に27の男が半疑問シャベリすんな!)



 …で、それから約2日経ちました。その間ずっとSさんはアタシのことを「Nさん」って呼ぶの。今までは「N君」か、たまに「かっちゃん」だったのに。これっていい結果なのかしら…。
今回の話題 この思い、伝えたい。
タイトル 君が恋を語るのか?(00/01/23)
 平日昼時のベーカリーショップのことである。要は中で食べられるパン屋だ。連れは会社で隣の席の女N子。

 N子はいつになくなんだか、モジモジと「とても話したいことがあるけど言い出しにくい」という風情である。ワイルド、杉夫人、ルシール((c)『からくりサーカス』藤田和日郎)と私が仇名し、「女用の風俗があったら行く」と言う程はっきりした性格のN子にしては珍しい。

 「こんなこと無闇に言い広めるのはどうかと思うんですけど……」

 そう切り出したN子はまだためらう。しかもなぜか敬語。

 「K野さんって彼女いるんですって!!」

 これを読んでいる方には「???」であろう。K野さん(26)とはうちの部署に最近よその会社から出向してきている男性である。別にその人に彼女がいようが不思議でもなんでもないし、N子がK野さんに思いを寄せているわけでもないのである。普通なら別に言ってはいけないことでもないだろう。

 しかし、それを聞いて、私も相当驚いた。言われた瞬間にN子がなぜそんな話をしたかったのかもわかった。K野さんに彼女が、ねえ…。確かにうちの部署はシステム系おたっきーで外見に恵まれなくて太ってて性格的にも人と交際するのには向いてないかな〜っていうか半径30センチに長時間いたら吐いちゃうかも☆って人が結構多いわ。それと比べればK野さんは、まあ、マシではあろう。マシではあるが、それは近くにいても吐かないという程度で、なんというか…彼を一言で言い表すなら「愚鈍な人」なのである。愚鈍でチビデブでとっちゃん坊や風ブサイク。アタシの好まないタイプよ。まあ、マニア以外の女性にも好まれないタイプであろう。そして、「彼女がいる」と聞くと、「これが『彼女がいる男』の下限だろうなあ」と思ってしまったのよ。

 N子は、そのことをもう言いたくて言いたくてしょうがなかったらしいのね。ああ、アタシもその気持ちがわかるわ。人は驚いた時は、誰かに伝えて共感してもらいたい生き物なのね。と、いうわけで今回HPで書いてるの。

 上記の「近くに来たら吐いちゃうかも☆おたっきー軍団」のことはシャレで「あんなのとつきあってセックスとかしたりすることを想像する」なんて究極的にハードな遊びをすることもたまにあるアタクシ達なのですけれど、それは「そんなことはありえない」「アレと好き好んでそんなことをしようという女はいない」という絶対の仮定を以ってやってるわけよ。しかし、K野さんに関しては、実際にK野さんとセックスしてる(と思われる)相手がいるわけなのよねえ…。

 信じられない!信じられないわよ!だってアレが甘い囁きを交わしたり、肌を重ねたり、ちんちんを入れたリするわけよ?それが現実なのよ!

 他人事ながら気になり、推測は「高校生の時からの腐れ縁とか幼なじみとかだよ。それ以外考えられないよ。」という結論に落ち着いたのだが、ああ、馴れ初めとか確かめたい。聞いても失礼にはならないとは思うんだけど、「気がある」と思われたら困るので聞き出せないN子。そして、会話がそういう方向に向かわなければ聞くのが不自然なアタシ。

 ところでN子はその情報をK野さんと同じ出向元から来ているK村さんから聞いたそうなんだけど、K村さんは飲み会か何かでK野さんの彼女を見たことがあるそうなのね。そして、

「あんな(外見の)女とつきあうなんてK野が信じられない!!」


と、言っていたそうなの。その話を聞いた時、アタシの頭には瞬間的に「低レベルカップル」「ショボいもん同士」「割れ鍋に綴じ蓋」なんて言葉が去来したわ。

 同時に新たな疑問がわいたの。

・K村さんは友人としての贔屓目でその彼女がブサイクに見えるのか?
・それとも、K野さんとも傍目に釣り合わないほどブサイクな女がいるのか?

 ああ、もう、他人事他人事と自分に暗示をかけてるんだけど、それでも気になっちゃうのよ。これはいずれなんとしても自分の目で確かめねばなるまい…。ってこの情熱を他のところに使うべきだとはわかってるのよ。わかってるんだけど、ダメなの。


 その後のN子との会話。

 N子「私も頑張ろう!!(←あんな人でも彼女がいるなら)」
 克也子「そうねえ」

 N子「……私、K野さんと釣り合うほど(の下級ギャル)じゃないですよね?」
 克也子「ああ?大丈夫よ。」

 人のことを悪く言うと、なまじ客観的な評価がしにくいだけに自分のことが不安になるのね。色々と(陰で)話題をふりまいているK野さんである。


今日の結論
まあ、ブサイクだろうが、世の中の大抵の人は結婚してるわけだしね!


今回の話題 求ム経験者
タイトル 風邪と窃盗(00/01/17)


 目覚めてからずっと、それこそ永遠に続くかのように雪が降っています。病床から見る空は、視界の全てが明るい雲で、それは静謐な死の象徴の様です。丁度、西方に向かう窓を持つこのサナトリウムの部屋で、片側に編んだ自分の髪すら重く感じるほどに弱ってしまったわたしは、ただ待っています。嗚呼、わたしが待っているのは、貴方がいらした合図に窓に挟んでゆかれる樺の小枝なのか、それとも神の農夫たる死神の鎌なのか、朦朧とした意識ではもうわからなくなってしまいました。愛しいお兄様、もうお目にかかることはないでしょう。それならばせめて、最期のときにはお兄様の夢を見ながら儚くなりたい…それが小さな克也子の願いなのです。

 皆様、こんにちは、克也子です。風邪ひいております。上の文は風邪をひいた場合の克也子乙女チック妄想(オプション)です。たまたま風邪ひいた直後がシフトで2連休になってたので静養しております。

 一昨日、出社してから風邪ひいてることに気づいたの。早期完治を目指し、昼休みには風邪薬を買いにドラッグストアへ出かけました。店員の勧めに従って風邪ひいた時用の栄養ドリンクも飲み、ドラッグストアの前で配っていたサンプルの湿布薬を腰に貼り、熱を取るシートも額に貼り、万全の体勢で静養したせいかかなり治ったようです。良かった良かった。

 ところで、飲んだ風邪薬は確かに効いたようだけど、この「使用上の注意」ちょっと怖いのよ。「妊婦と心臓の弱い人はは医者に相談してから飲んでね」くらいならいいんだけど、

服用中または服用後は、次のことにご注意ください。

本剤の服用によりまれに次のような症状があらわれることが報告されています。このような症状があらわれた場合には直ちに服用を中止し、医師または薬剤師にご相談ください。

  1. 本剤の服用後すぐにじんましん、浮腫(喉頭、まぶた、口唇等)、胸苦しさなどとともに、顔色が青白くなり、手足が冷たくなり、冷や汗、息苦しさなどがあらわれた場合。

  2. 高熱を伴って、発疹、発赤、火傷様の水ぶくれ等の激しい症状が全身の皮膚、口や目の粘膜にあらわれた場合。

  3. ぜんそくがあらわれた場合。

  4. 全身のだるさ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)等があらわれた場合(肝機能障害)



 どうよ?原文ママよ。赤くなったり青くなったり黄色くなったり、信号じゃあるまいし。じんましん・高熱・発疹・ぜんそく・肝機能障害なんて同時に出たら、わざわざ続けてその薬飲もうとはしないわよ!それに「医師にご相談」なんてしてる場合じゃないわ!救急車を呼ぶでしょ。それでも間に合わなくて死ぬかも…いや、電話がかけられるかどうかも怪しいわ。と、相当覚悟を決めて風邪薬を飲んだのよ。恐ろしくて飲めない人もいるはず。アタシだって「まれに」というただそれだけの言葉を信じて飲んだのよ。市販薬の説明書がどういう法律のもとで書かれてるか知らないけど、ここまで詳しくなくったっていいわ…知らぬが仏よ。昔の薬はここまで説明がなかったわよね。法改定されたのかしら?なんだか余計なことな気がするの。だって注意しろったって注意しようがないしねえ。どういう人がこうなるか書いてないし。


 もうひとつ会社で発症したアタクシが今回の風邪で気になったこと。それは自宅のお手洗いの紙が最後の1つになっていたことなの。周りの既に風邪をひいた人によると、今年の風邪は腸にくるとのこと。ああ、なんだかピンチの予感。駅から自宅まで30分歩いて帰れば途中にディスカウントショップやらスーパーマーケットもあるけど、風邪ひいてダルいんだからバスで帰りたい…。

 悩み苦しんだ末、アタシは会社のトイレの紙を1巻盗んで持ち帰ったの…ああ、このアタクシが盗みに手を染めるなんて…借りたことにして、こっそり返しておこうかしら?ってバレなきゃたかが安便所紙、1巻10円20円の世界だからどうでもいいわよね!いっそ、香りつき柄入り高級トイレットペーパーを返しておくってのもおもしろいかもしれないけど。

 まあ、しかし、早めの薬が効いたのか、元々腸が丈夫なのか、お腹はなんともなく、風邪も大体治りました。それとも美人は便秘ギャルにはなっても下痢ギャルになったりはしないだけ?確かに美人のお友達にトイレさんは似合わないわよね。でもちょっと気合抜け。同僚Kちゃんは下痢で1キロ痩せたって言ってたのに。


 と、いうわけで今回は経験談募集したいわ。

1.風邪薬の説明書が怖くて飲むのをやめた。
2.風邪薬の副作用でエラいめに!
3.やむにやまれず、トイレットペーパーを盗んだことがある。

そんなあなたは是非1行メールを。


 ああ、なんだかまとまりがないままもうシメに入ろうとしている自分がいるわ…

許して、お兄様…病床の克也子にはこれが精一杯なの…イヤッ、肛門にネギを入れるのはよして!許して…って、いうかね、なんで風邪をひいたってページに書いたり人に言ったりするたびにこの民間療法勧められるのかしら…?アタシってそんなにケツ穴ガバ子なイメージなの?んもう、やあね!以後アタシにこれを勧める人は「俺、Sっ気あるんで、克也さんが辛そうな顔してるの見たいんス」と思ってるもんだとみなしますわよ。んー、そうだな、そう言われたらちょっと考えちゃうね。君の喜ぶ顔がみたいからさ…なんてね…ウフフフ、アハハハ…(熱暴走)。


今回の話題 ピエロ・部族・ヤマンバ
タイトル 正直になっていいかしら。(00/01/11)
 多分今回の話は東京に出てきたことがない人にはあまりわからないんじゃないかと思うのよ。まあ、それを幸せなことだと思ってくださいませ。

 皆様は雑誌などで「ヤマンバ」と呼ばれている人達を見たことがありますか?大雑把に言うと、厚底靴+黒コゲの肌+ボサボサの金髪or銀髪+凄まじいメイク(白口紅、ラメのアイシャドウ、濃いマスカラなどが代表的)な女子のことです。初めて見た人はギョッっとすること間違いなしのこのバケモノ装束、非常に汚く、貧乏臭いものよ。「ヤマンバ」という言葉が定着する前はアタシと友達は「部族」または「ピエロ」と呼んでおりました。丁度その頃、彼女たちの間で目の下にシールなどを貼るのが流行ってたからなのよ。こいつらったら以前のコギャルちゃん達がかわいく見えちゃうほど醜いの。

 まあねえ…ブスは何やってもブスだと開き直ってこんな格好をするのもしょうがないのかもしれません。どうせ男できないなら「個性的」って呼ばれたり、どんな形にしろ注目を集めたい気持ちもわからなくはありません。美人(ウソ)のアタシには実感はできないけどね。

 顔に恵まれないって女の子にとって不幸なことだわ。ヤマンバ話と言えば、その視覚的な凄まじさに「通りすがりのオヤジに『汚い』と言われる」「知らない人に殴られる」「某ページ作者に蹴られた」などの逸話を耳にしたことがあるわ。

 ああ、醜い女に生まれなくて良かった!どんなに凄まじいメイクをしてても、アタクシにはわかりますの。確かにメイクもすごいけど、99%のヤマンバメイク女子達はスッピンはさらに醜女ですもの。可哀相に…。

 と、同情する気はサラサラないのよ。「外見で人を判断するな」という意見は今回は横において、総体的に見て、彼女たちは品性下劣脳味噌虫並だから大嫌いなの。ちょっとエピソードを挙げさせてもらうわ。ある日のウェンディーズ(ハンバーガー屋)のことよ。アタクシは会社の仲良しと「ストレスたまったから高めのジャンクを食べに行こう」と出かけたの。んもう、そのストレスは「一生の内に5人までなら殺してもいいっていう法律できないかなー」なんて言い合う程でした。

 喫煙席に着くと、隣は集団ヤマンバ。嫌な感じだが、席が空いてなかったのでしょうがなかったのよ。

 ヤツらは、デカい声で騒ぐ。ジュースとスナック持ち込みしてる(っていうか6人いてポテト1つとジュース2個しか頼んでない)。鏡を一心不乱に見て化粧直し。ヘッドフォンで音楽を聴きながら、立ち上がって踊る。猛烈にブラッシング。と、その前に高校生(制服)がなんで喫煙席でタバコ吸ってるの?

 ああ、もうこの不愉快さが伝えられない自分の文章力のなさが嘆かわしい。とにかく凄まじく不快だったのよ。大体、食事の席で髪を梳くというだけで、どういう教育を受けてきたかわかるというものだわ。それもボサボサの汚い金髪や変な銀髪よ。なおかつギャアギャア騒ぎながらね。ああ、そうか、アタクシこの傍若無人さが嫌なのだわ。

 アタシのツレが「ウフフ、Nさん(アタシね)…あの法律が有効なら私もう5人分使っちゃう☆」なんて言うのに同意しながら、これで決定的にアタクシはヤマンバ嫌いになったのでした。

 さて、ある休日のこと…アタクシは新宿に出かけようと満員電車に乗ってたのよ。すぐ近くにヤマンバ女子が1名。ああ、近くにいるだけで不愉快だわ…と思ったら、その女、満員電車の中で携帯電話で電話しだしたの。発信、会話終了、発信、会話終了、発信…と繰り返すその女に、ああ、もう克也子キレそう…声でかい…電車の中で自分からかけんな…ウルセエ…しかもどう考えても緊急の会話じゃないわよ…ひとこと言っちゃおうかしら…でももうすぐ新宿だしねえ…マナーなんて言葉すら知ってるか怪しいわ…と煩悶しつつ、何も言わないことにしたアタシの耳に驚くべき会話が聞こえてきたの。

 「で〜○○駅で〜超高校生みたいなのにナンパされて〜」

 …ダメね、アタシきっとヤマンバに対してストレスがたまってたんだと思うの。うるさいと思いつつ何も言わなかったのに、ずっと耐えてたのに、その一言を聞いた瞬間、驚いて思わず言ってしまったの。そう、


「えっ???ブスなのに…」



って。だって本当に不思議で驚いたんだもの。「思わず」って怖いわね。その瞬間車内がシーンと静まりかえっちゃったの。ヤマンバ女子は思いがけないことを言われたせいか「え?あたしのこと?」って顔で目を見開いてマジマジとアタシを見てるし、電話中なのに黙るし。

 でもね、その瞬間感じたの、テレパシー。車内の人達が同意してたわ。きっと気のせいじゃないわ。


ま、結果的に車内が静かになったからいいよね!



 と、2000年も前向きにいきたいと思います。遅くなりましたが本年もよろしくお願いします。