濃い電車



 今日は仕事の後に買い物したりしてたので、帰ってくるのがすっかり遅くなりました。家までの道を歩いていると闇を縫って、ふっと懐かしい香りが漂ったのです。すこし道を戻ってみるとそこには夜闇に浮かぶ一叢(ひとむら)の梔子(くちなし)の花がぽっかりと白く咲いていました。

 と、現在あまり使われないような漢字を使ってエセ文学調になったところでグロい話でもしますわ。あ、クチナシが大好きなのは本当よ。

 先日私が電車に乗っていると(Notハッテン車両、念のため)、後ろからもぞもぞ。「あら、ハッテン車両でもないのに痴漢?」と思ったら痴女だったのよ〜!!イヤ〜!!気持ち悪い〜!!しかもオバサン。「アタシのお尻を触らないで、背筋をなぞらないで、 アンタのために磨いてるわけじゃないのよこのバディは!」って感じ。
 で、身体の向きを変えてオバサンを避けたのね。そしたら顔を向けた方のおじさんが満員電車の中で暴れるのよ。なんか急に意味もなく肘を回転させたり、凄まじい勢いで肩を持ち上げたり、「満員電車の中で何考えてんのよ、アンタ、ツイストでも踊りたいの!?」って思ったわ。ヒジテツくらった女の子は「痛い!!」って叫んでるし、アタシも肩でのどぼとけを突かれて「テッ!!」とか叫んじゃったわ。
 で、そのおじさんの方からも顔をそむけて、違う方向を向いたのね。その日私は半袖を着てたんだけど、なんか誰かの腕がアタシの腕に当たってるのね。そんでモゾモゾ動くのね。でもアタシを触ろうとしてるわけじゃないみたいで、「ハッテンしようとしてるわけじゃないのよね?」とそっちを見ると、隣の女の子が痴漢に遭ってたのよ。そのおじさんにバックで犯されるような体勢で壁際に押し付けられて後ろから手を回されて触られてるのよ。で、股間をお尻に押し当てられてるのよ。もう、痴女には遭うし喉を突かれてボーっとしちゃってるし、痴漢(対女性)を見るのは初めてだし、アタシは何もできなかったわ。

 「なんなのこの電車〜後ろは痴女だし左は踊るオヤジだし前は痴漢だしアタシはホモだし(これはいいのよ)なんて濃いのよ〜怖いわ〜」

 とそんなこんなで会社について「こんなことがあったんだよ〜」と話すと皆「すごいね…」と感心(?)してました

 で、帰りは電車に乗ろうと駅に着いたら女子高生(バリバリのコギャル風)3人組が駅員室へ入っていったの。「何かしら?」と思ったら3人のうちの1人のルーズソックスとミニスカート(制服)の間の生足の部分に白濁した液体が…。いや〜ん、これって痴漢に精液をかけられたってことよね〜?女の子は泣きながら友達にもらったティッシュで足をぬぐってました。で、調書みたいなのを書いてました。

 こんなにいろいろなことが1日で起こるなんて…かあさま、とうきょうはこわいところです…。

 まあ、こんなことがあってもアタシはしっかりハッテン車両で結構いい兄ちゃんとハッテンしてナンパされたから1日は割と楽しく終わったからいいのよ(^_^;)