8月25日にあったパレード&ディスコパーティーに行ってきたわよ。いやー燃えた。正確に言うと私はパレードの後のイベントから参加したんだけどね。
しかし今回はいきなりのハンデが…。前の彼氏(以下S)がニューヨークでお世話になったDr.Dと言う方(本物のセンセイよ。アメリカ人で60代。日本語はダメ。ゲイ。彼氏は30代日本人。以下Tさん)がパレードにあわせて来日することに…。Sは「彼氏ができた」とDr.Dに彼の来日前に言ってしまっていたので、もう別れたのに私はDr.Dを安心させるためとSのメンツのために「彼氏」の演技をすることに…。「フン、私は女優よ、1日くらいなら彼氏のふりぐらいできるわよ」というわけでまぬけなことに昔の男と日曜の原宿駅で待ち合わせる。
パレードの集合は午前9時。ちょっとお、休みの日のそんな時間に浦和から出て行けないわよ。おまけに私のアパートって駅から30分もあるのよ。と、言うわけでパレードには出ないことにして(この力の抜け方が私らしいわね)、その後のイベントから参加する。10時にパレードが始まって2時間ほどで終わる予定だったので、11時半くらいに代々木公園に着いてパレードを出迎えられるように出かける。ところがすでにパレードは終わっていてみなさんうだうだ状態。あら〜。レザーありドラァグありの会場には当然のように槙原敬之の歌が流れる。私も当然のようにいい男をチェックする。
12時からはイベントが始まった。イベントは実行委員会の挨拶、参加団体スピーチ、フリースピーチ、という順だと司会者が言う。クソ暑いのにスーツの男(実行委員会の人)が宣誓文を読み上げる。会場のほとんどの人が退屈(だって長いのよ。来てる人も別にみんながみんなリブに燃えてるわけじゃないしねー)していい男をチェックしたり(レズビアンも多いのでそういう人はいい女をチェックしてるんでしょう)なんか飲んだりだべったりしていた。
「では宣誓文の採択をとりたいと思います。」と、実行委員会の人が言った瞬間、「異議あり!!」の声とともにマイクジャック、ステージに駆け上がる人、引きずられる実行委員会の人、とまるで暴動。というか暴動そのもの。「あら、何かの演出かしら」とのんきに見ていたが引きずられていく実行委員会の人の顔は引きつっている。本当の暴動らしい。
よくわからなかったが暴動した人たち(と言うとこっちが悪いみたいに聞こえるが会場のほとんどの人はこっち側についたようだ。大阪のレズビアン団体。名前は失念。)によると、「この宣誓文は十分な話し合いの機会を持たれずに主催者が勝手に作ったもんやからそれが採択を取られるのはおかしい」ということらしい。1年ほど前までリブをやっていたSから結構事情を聞いていた私はパレード実行委員会にいろいろ問題があるのは知っていたので、「ほう、それでこんなことになったのか…」と思った。パレード実行委員会は理由はともかく参加団体を制限したりしていたので「独裁」とまで言われていた。
結局宣誓文の採択は保留ということになりその後の各団体・個人ののスピーチは「世間にゲイ&レズビアンの社会的権利を訴える」ものは少なく、「パレード実行委員会の問題点を追求する」ものが多かった。いやー私の筆力ではその場の臨場感をお伝えできないのが残念。激しくてリアルでおもしろかったわよー。大阪のレズビアンの団体はホント頑張ってました。
それに初めの暴動の時に実行委員会のひとりが「レズのくせになにしやがる!」などとレズフォビアな暴言を吐いたので、会場のレズビアン達は怒り狂い(当然よね)もう、盛り上がる盛り上がる…。その人に謝罪を求めたり(結局出てこなかったけど)、実行委員会はイベントをとりあえず中止して会議に入ったり…。まあ、そんな感じで本来の目的とはちょっと違うけど、今年のイベントは大盛り上がりだったのでした。
そうそう話は全然変わって私のページにリンクを張ってくれているJGLと言うページの製作者・TeeBowさんが、フリースピーチをして「ホームページ見てください!」というビラを配った。私はとりあえずあいさつをしておいた。彼が私がネット上で知り合って初めてオフで会った人になりました。
その後はS、Dr.D、Tさん、私、HIVポジティブのJさん(男)とつきそいの2人、横浜の友達Iとで食事に行く。Jさんがウエディングドレスを着ていたのでお店のキュートなバイト君がびびっていた。私も食事が始まる直前くらいまではちょっと恥ずかしかったけど、人間てたいていのことはすぐに気にならなくなるもんなのね。みな平然と食事を進める。お料理はおいしかったです。
さて、これからが夜のはじまりよー。原宿OZ
Cityをゲイ&レズビアンで総フロア占領状態で繰り広げられるダンスパーティー、Club
Dorothyに当然参加。メンツはS、私、I、Dr.D、Tさん。Dr.DとTさんは早めに引き上げられたが残りの3人は夜遊びよ!半裸の兄ちゃん多数、ドラァグクイーン達も多数、ご機嫌な音楽にのってみんな踊る、踊る。
私はスクリュードライバ−&バーボンソーダ&ナチュラルハイで、もうHigh&Highやったからシ・ア・ワ・セ。後になって「踊り狂ってた」などとSに言われてしまったがそんなことはどうでもいいのよ。ふん、ああいう場所じゃねー踊りの上手い下手じゃなくてGet
High!したもん勝ちなのよ。楽しまなきゃなんのために来てるかわかんないじゃないのよー。Iと私はハイになっていたのでキスして舌からませたり抱き合ったりしていた(アタシってほんとに清純派なのかしら…。それとも最近欲求不満?)。
5時間近くほとんどぶっ通しで踊り狂っていたのでコンバースの靴の皮は破れるは、胸にかけていたサングラスは壊れるわで、我ながらすごかった。私だけじゃなくてみんな汗だくなんだけどそれが触れても全然嫌じゃない。それどころかIやSの汗を味わっていると(キャ−!)ますますハイに。ああ、男の汗の味。
そんなこんなで楽しい夜はふけ、また一歩ゲイ道を深めたところで今回のパレードは終わり。今年は来られなかった方も来年は是非イベントからでも参加しましょう。楽しいっすよ。特にレズビアンの方はなかなかお仲間と知り合える機会がないと思うので、要参加。ゲイのアタシから見ても素敵な女の子がたくさん集まっとうから…。
後日談やけどDr.Dは私のことをルックスがいいと言っていたそうだ。私ってつくづく外人&オヤジ受けする顔らしい。でも私は同年代の人にもてたいです。いや、べつにもてたくはないのよ、ひとりでいいから愛しあえる人ができれば…。
と今回のレポートでちょっと失われかけた清純派のイメージを補正したところで今回のレポートは終わりです。