Role-Playing


 Role-Playing−日本語に訳すと"役割演技"か?誰でもそれをしている時がある。当然だと思う。2人以上の人がいればお互いの関係を支えたり変えたりするためには演技力が要求されることもあるし、演技をしてでも喜ばせたいと思う相手もいる。なんとなくやってしまう時もある。それ自体はきっと悪いことじゃないんだろう。

 私は多分普通の人よりも感情が希薄だと思う(特に、泣く、とか、怒る、ということがほとんどない)。物心ついてから泣いたことは1度しかないし(恋愛のことで、ではない)、多分精神的に普通の人よりは頑丈な(というか鈍い)作りになってるんだろう。別に特にそういう訓練をしたわけじゃないし、特に変わった環境で育ったわけでもないから生まれつきだろう。

 それでも落ち込むこともある。それは私が好きな相手が私のことを見ようとしてないんだなあ、と感じた時。別に私が必要とされているわけじゃなくて、なんらかの役割を果してくれる人が必要とされてるだけなんだ、とわかった時だ。年上の彼氏が「若くてかわいい従順な男の子」の役割を求めてるだけだと気づいた時、友達だと思っていた人が「よき理解者である」役割だけを私に求めていることを感じた時。愛情でも(快楽のためだけでも)なくて、「ぬくもりを与える」役割の私が欲しいだけの人と寝てしまった時。それは切ない。

 職場の人間関係なら役は我慢できる。"しょうがないこと"と割り切れるから。でもプライベートではやはり自分のことを見てくれる人だけとつきあいたい。私を何かの役に嵌めようとするのはやめて欲しい。

 一見おとなしそうに見えても私には強い自我がある。お人形じゃないよっていいたい時がある。ただ何かの役割を果すことを求められるよりは、演技じゃない私を見て非難する人の方が友達になれる。

Role-Playingは遊びと仕事以外ではしたくないね。