高橋尚子様

髙橋尚子様（たかはしなおこさま・1972.5.6生）
　自己ベスト　２時間２１分４７秒（９８年・アジア大会）

　過去の戦績（５戦４勝）

日付	大会	タイム	順位	１位（２位）の選手	タイム差
９７．０１．２６	大阪	２：３１：３２	７	ドーレ（独）	０５：３５
９８．０３．０８	名古屋	２：２５：４８	１	ビクタギロワ（露）	０１：３１
９８．１２．０６	アジア大会	２：２１：４７	１	キム・チャンオク（北朝鮮）	１３：０８
００．０３．１２	名古屋	２：２２：１９	１	土佐礼子	０２：１７
００．０９．２４	シドニー五輪	２：２３：１４	１	シモン（ルーマニア）	００：０８

　過去のレース模様

（９７年：大阪）２時間２５分台のペースにもしっかり付いて行ったものの、２７．５ｋ（大阪城内）で集団から取り残される。後日調整の失敗が明らかに。ホロ苦いデビュー戦となった。

（９８年：名古屋）スローなペースで３０ｋまで大集団の中でレースを運んでいたが、小出監督のＧＯサインと同時にギアチェンジ。後続を瞬く間に置き去り日本最高記録のおまけ付きで快勝。後日ヘモグロビン数値に一抹の不安があったため自重する作戦を取っていたことが明らかに。

（９８年：アジア大会）勝負の行方は一瞬で決し、後は世紀の大独走。世界最高まで後１分まで迫ったが、追い風と暑さを修正したら結局このタイムの評価はどうなるのだろうか？

（２０００年：名古屋）前半の予想以上の向かい風に自重を強いられたが、２２ｋ過ぎからの爆発力はさすが高橋尚子様の本領発揮。後半を１時間９分台で乗り切り、狙い通りのタイムで快勝。後日、徳之島合宿直前に食あたりして入院していたことが明らかに。

（２０００年：シドニー五輪）１８ｋの先制、アンザックブリッジでの中押し、３５ｋ前の駄目押しとほぼ完璧なレースで完勝。野球で言えば９回に６－０から満塁ホームランを打たれたような感じでもありますがそこはご愛嬌。「競り合いに疑問符」「アジア大会の記録に疑問符」という国内外の不当な評価を一蹴する痛快事でありました。

　寸評

「化け物」だと思っています。最近の表現で言えば「超サイヤ人孫悟空」でも可。もう勝ち負けとかそういう次元を超えた存在。シドニー五輪優勝で大衆化の波が押し寄せるでしょうが、小出監督がいる限りはそんなに道を踏み外すことはないと思っています。