リディア・シモン(ルーマニア・1973.09.04生)
自己ベスト 2時間22分54秒(2000年・大阪)
過去の戦績
日付 | 大会 | タイム | 順位 | 1位(2位)の選手 | タイム差 |
90.08.14 | ブカレスト | 2:58:18 | ? | ||
91.04.21 | ワールドカップ | 2:52:46 | 89 | ||
91 | ブカレスト | 2:52:20 | 5 | ||
91.11.03 | ヘラクリオン | 2:53:58 | 4 | ||
92.04.05 | チャテラウルト | 2:49:48 | 1 | ||
93.05.26 | ブカレスト | 2:51:28 | 5 | ||
93.10.10 | イスタンブール | 2:52:00 | 2 | ||
94.04.27 | カストリア | 2:32:38 | 1 | ||
94.08.07 | ヨーロッパ選手権 | 2:36:14 | 10 | ||
94.10.02 | リヨン | 2:33:59 | 1 | ||
95.04.09 | ワールドカップ | 2:31:46 | 2 | ||
95.08.05 | 世界選手権 | 2:33:18(距離不足) | 10 | マシャド(ポルトガル) | 07:39 |
95.11.12 | ニューヨーク | 2:37:39 | 8 | ロルーペ(ケニア) | 09:33 |
96.03.10 | 名古屋 | 2:30:13 | 8 | 真木和 | 02:41 |
96.07.28 | アトランタ五輪 | 2:31:04 | 6 | ロバ(エチオピア) | 04:59 |
97.01.26 | 大阪 | 2:27:04 | 3 | ドーレ(独) | 01:07 |
97.04.13 | ロンドン | 2:27:11 | 3 | チェプチュンバ(ケニア) | 00:20 |
97.08.09 | 世界選手権 | 2:31:55 | 3 | 鈴木博美 | 02:07 |
98.01.25 | 大阪 | 2:28:31 | 1 | ドーレ(独) | 00:07 |
98.04.26 | ロンドン | 2:28:41 | 5 | マッキーナン(アイルランド) | 02:15 |
99.01.31 | 大阪 | 2:23:24 | 1 | ロルーペ(ケニア) | 00:22 |
99.08.29 | 世界選手権 | 2:27:41 | 3 | チョン・ソンオク(北朝鮮) | 00:42 |
00.01.30 | 大阪 | 2:22:54 | 1 | 弘山晴美 | 00:02 |
00.04.16 | ロンドン | 2:24:46 | 2 | ロルーペ(ケニア) | 00:13 |
00.09.24 | シドニー五輪 | 2:23:22 | 2 | 高橋尚子様 | 00:08 |
01.04.22 | ロンドン | 2:24:15 | 4 | ツル(ケニア) | 00:18 |
過去のレース模様
(96年:アトランタ五輪)ロバが19kで飛び出した後、2位集団(4人)の中で30kまで推移したが、30kに有森、31kにエゴロワがそれぞれ集団を抜け出した時に対応できずそのまま後退。競技場時点では7位まで後退したがトラックでマシャドを捉え6位に。
(97年:大阪)22kで原万里子が飛び出した後、28kまで2位集団(4人)の中にいたが、28kに原を追い始めたドーレに対応できず後退、勝負できないまま3位確保にとどまる。
(97年:世界選手権)典型的なサバイバルレースの中、26kまで先頭集団(5人)をキープ。しかしここで鈴木博美、マシャド、カトゥナ(ルーマニア)のペースについていけず飛瀬貴子(京セラ)とともに後退。一旦5位まで落ちたがその後粘り39kでは飛瀬を捉え3位浮上。念願の世界大会でのメダルを獲得した。
(98年:大阪)積極的に終始先頭集団を引っ張る展開。40kからのドーレの揺さぶりにも動じずしっかりと背後で機会をうかがう。そしてドーレの足色が鈍った残り1kから逆にじわじわとドーレを引き離し粘り勝ち。
(99年:大阪)世界レベルのハイペース。30k給水で先頭6人からロルーペとともに抜け出しそなままマッチレースへ。再三にわたるロルーペの揺さぶりにも粘って追い付き、逆に残り1kで満を持してスパート。ロルーペを突き放し大会新で快勝。
(2000年:大阪)高速サバイバル展開で弘山晴美、恵寿多との3人の先頭集団となったが、残り5Kでの弘山のスパートに対応できず。しかし残り2kから追撃開始、残り500mで遂に弘山を逆転し2時間22分台で大阪3連覇達成。
(2000年:シドニー五輪)18kでの橋尚子様の飛び出しにも対応して、27kからは橋尚子様とのマッチレース。しかし34.5Kの橋尚子様のスパートに突き放され、ゴール前その差を詰めるも届かず。
(2001年:ロンドン)先頭集団の前の方で終始レースを引っ張っていたが、中間点過ぎでツル、アレムと3人になった後牽制して後続集団に追いつかれるなど精彩を欠き、かといって末脚も不発。逆に残り1kでツルにスパートを決められ完敗。
寸評
従来からの安定感と粘りに加え、世界レベルのスピードを得て誰もが認める超一流に成長。40kからの強さは世界一だが、逆に言えばそこまで勝負を縺れさせないと勝てないのも事実。この点が世界大会で勝ちきれない原因でもある。早めに自らが動くレースを作れれば鬼に金棒。夏マラソンを苦にしないのも過去の実績で証明済み。けだるい表情で走る姿もポイントが高い。弱弱しい話し声もラブリーだ。