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東京国際女子マラソンを斬る!

【東京国際女子マラソン出馬表】

※勉強不足のため、間違い等あるかもしれませんが大目に見てくださいね。
2001東京国際女子マラソン(11/18・東京国立競技場発着)

世界最高:キャサリン・デレバ 
2’18”47(2001シカゴ)
日本最高:橋尚子様     
2’19”46(2001ベルリン)
大会記録:山口衛里      
2’22”12(99年)
本紙 BIB 選手名 所属 自己ベスト 直近の成績 寸評
デラルツ・ツル エチオピア 2’23”57 01・4・22ロンドン
@ 2’23”57
00・11・19東京
B 2’26”38
00・4・16ロンドン
E 2’26”09
マヌエラ・マシャド ポルトガル 2’25”09 00・11・26リスボア
A 2’34”57
00・9・24シドニー五輪
21 2’32”29
00・4・16ボストン
H 2’26”41
マルゴルザタ・ソバンスカ ポーランド 2’26”08 01・10・7シカゴ
C 2’26”08
01・4・16ボストン
A 2’26”42
00・11・19カンクン
C 2’27”52
× イリーナ・ティモフェイエワ ロシア 2’27”46 01・8・12世界選手権
J 2’30”48
01・4・16ボストン
E 2’28”50
00・10・22シカゴ
B 2’29”13
ジャクリン・ジェロティッチ ケニア 2’28”32 01・5・20プラハ
A 2’32”01
00・10・15カルピ
@ 2’28”32
00・1・16ヒューストン
C 2’35”43
ディタ・コンスタンティナ ルーマニア 2’30”38 01・8・12世界選手権
I 2’30”38
01・4・21ベルグラード
A 2’33”30
01・1・28大阪
途中棄権
ブルーナ・ジェノベーゼ イタリア 2’30”39 01・8・12世界選手権
P 2’33”13
01・4・16ボストン
H 2’30”39
99・10・24ヴェニス
B 2’31”06
スーザン・ホブソン オーストラリア 2’32”37 00・9・24シドニー五輪
35 2’38”44
00・4・30シドニー
@ 2’35”20
00・1・30大阪
I 2’32”37
31 有森裕子 リクルートAC 2’26”39 01・6・24ゴールドコースト
@ 2’35”40
00・11・5ニューヨーク
I 2’31”12
00・1・30大阪
H 2’31”22
32 安部友恵 旭化成 2’26”09 01・3・11名古屋
D 2’27”02
00・8・27北海道
B 2’35”21
00・2・20泉州
@ 2’29”09
33 後藤郁代 旭化成 2’26”37 01・3・11名古屋
E 2’27”16
00・3・12名古屋
途中棄権
98・11・15東京
C 2’31”26
34 坂下奈穂美 三井住友海上 2’28”09 01・3・11名古屋
H 2’28”09
× 35 片岡純子 富士銀行 2’28”20 01・3・11名古屋
P 2’31”58
00・11・19東京
D 2’28”20
99・11・21東京
E 2’30”10
欠場? 36 堀江知佳 積水化学 2’29”12 01・8・26北海道
M 2’49”24
00・4・9長野
C 2’29”12
37 市川良子 東京陸協 2’29”29 01・3・11名古屋
O 2’31”28
99・1・31大阪
H 2’32”10
98・9・20ベルリン
D 2’33”30
38 赤木純子 積水化学 2’31”00 01・8・26北海道
B 2’36”23
01・3・11名古屋
N 2’31”00
99・8・29北海道
C 2’36”03
39 貴貫広子 沖電気宮崎 2’32”20 00・8・27北海道
D 2’37”54
00・3・12名古屋
H 2’32”20
99・11・21東京
L 2’36”43
40 木内美緒 関西電力 2’36”08 01・3・11名古屋
25 2’36”08
41 吉村英子 小島プレス 2’37”49 01・4・15長野
C 2’37”49
00・11・19東京
N 2’37”50
00・3・12名古屋
25 2’38”59

【リーフの懺悔】

(2001.11.22 )

☆いやあ、正直言って完敗ですよ完敗。惨敗と言ってもいいです。

☆何が一番悔しかったというと、ジェノベーゼに無印だったことが悔しく、そして恥ずかしいっす。

☆ソバンスカのあの記録は目論見どおりでしたが、格が一枚違うと思っていた3人があそこまでやるとは…。ディタなんかも世界選手権のタイムぐらいが一杯一杯だと思っていたのですが…。いやはや予想は難しい。ポテンシャルをどう読み取るか、そこが今後の課題ですな。

☆というか、もっと厩舎コメントをよこしてくれ。まあ、坂下さんのように崩れることもあるので万能なわけではないですが…。

【リーフの予想】

(2001.11.18 10:00AM確定)

【総評:ツルの軸堅し、2着争いは難解】

☆今回ははっきりいって、焦点はツルのパフォーマンスに集約されるわけで、2位以下は好きにしてって感じなのであります。それだけ2着以下は混戦であると。

☆また、当日朝のスポーツ報知の出場者一覧表には堀江さんの名前がなかったので、多分欠場ということで考えています。

☆ということで、印については出馬表をごらん下さい。

☆順位予想としては、

優勝 ツル       23〜26分台(本人の意思次第)
2位 ソバンスカ    27分台
3位 坂下       27分台
4位 後藤       28分台
5位 ティモフェイエワ 30分台
6位 片岡       30分台
7位 コンスタンティナ 32分台
8位 市川       32分台

って感じで。



【レース展開を斬る】
☆とにかく、
ツルの動きだけが気になるところですが、去年のこと(ハーフで失速)がありますから、序盤は慎重に行くのではないでしょうか。小生としては最初の5kを17分20秒くらいでも全然構わないと思うのです。下りで脚を使わず、跳ねないように慎重に慎重に下って欲しいです。そこさえ切り抜ければツルの勝つ可能性は限りなく100%に近いでしょう。いつ独走になるかはもうツルさん次第。極端な話、41kまでのんびり付いて行ってそこから本気出せば十分勝てますので。希望としては、10kくらいからペースをあげてもらって、坂下さんあたりに刺激を入れてやってほしいのですが。

☆世界大会ではないですから、敢えてディタも飛び出すこともない(飛び出したところで気にしなくてもハーフ過ぎから失速するので大丈夫)でしょうし、ツルが動かなければ久々に先頭集団が8人くらいで前半推移するかもしれませんね。小生としてはツルの一人旅で結構なのですが、テレビ朝日的には有森先生のいるダンゴレースの方がいいのかな?



【外国招待選手を斬る】

☆まずは押しも押されぬ大本命、
デラルツ・ツル(エチオピア)でありますが、「トレーニングは順調にこなせた。勝つことが目標」ということであり、若干記録を落としてでも勝ちにくるのだろうと思います。オーバーペースによる失速さえなければまあ負けないでしょうが、当日朝の朝日新聞にも「(今年のロンドンで)マラソンの走り方が分かってきた」というコメントが載っておりますので大丈夫なはず。よくみると去年の東京での序盤は跳ねまくってました。足の接地時間が短いわけですよ。で、中盤くらいからはまあバネもなくなってきたのかそこそこペタペタと足を置いてきて接地時間も長めになってたわけです。それがあなた、今年のロンドンではもう最初からしっかり足が地についているじゃないですか。むしろつけすぎでは、と思うくらいついてる。だから、もう去年の東京のような失速はないだろうと、そう思っているわけです。ま、ロンドンでの勝ちパターン(残り1kで爆発的スパート)がある以上、このメンツでは負ける方が難しいんじゃないでしょうか(笑)。

☆続いて海外勢2番手は素直に
マルゴルザタ・ソバンスカでいいでしょう。今年に入って26分台の自己ベストを2本続けてきていまだ進化中といったところでしょうか。シカゴから中5週というローテーションについても、去年も中6週で東京に来て2時間27分台の4位という実績もありますし、心配するほどではないでしょう。今回も26分〜28分でしっかり走ってくれるでしょう。その安定度を買って対抗印の評価にしております。

☆正直海外勢の3番手はティモフェイエワ、ジェロティッチ、コンスタンティナあたりが混戦なんでしょうが、まあ上記2人とは少し格が違うかなと。

☆マシャドについては、2カ月前のハーフで約75分かかっておりますので、マジ出走だとしてもきっちり仕上げてくるのは難しいのでは、と思います。



【国内招待選手を斬る】
☆とにかく目玉は、一線級ではラストラン(だろう)の
有森先生なわけですが、練習が60%しか消化できなかった時点で今回は出るだけになりそうです。本人の「2時間25分台を出したい」はあくまでドラえもんの歌の世界であり、現実味に欠けますね。

☆そして
安部ちゃん「9月まではジョギングおばさん」というように故障から立て直せてない状況でなぜか東京出場指令が下ったということで、ちょっとこれは何かウラありではないかと。旭化成サイドか日本陸連サイドか、どちらの思惑かはちょっとわかりませんが。なのでここは見送って、次走の変わり身を期待したいところです。

☆一方で
後藤さんと坂下さんは厩舎コメントを見る限りまずまず戦えそうな印象がありますよね。

坂下さん「外国選手についていって自己最高を狙いたい」の外国選手がソバンスカだったらちょっとがっかりですが、もしツルのことを指しているのだったら結構面白いですよね。30k以降をどう乗り切るかという課題についても試金石となります。まずはお手並み拝見といったところでしょうか。期待料込みで単穴評価にしています。

後藤さんについては、「25分台を狙いたい」ということで、意欲十分な感じに好印象。23分とかならともかく、25分台なら確かに流れに乗れば十分出てもおかしくないですからね。2000名古屋のように無理をして自滅することだけは避けていただきたいところ。

☆片岡さんは今年も堅実に走ってくれるでしょう。市川さんについては名古屋の印象が悪すぎましたね。今回も前半で脚にダメージが来てまた後半失速という気がしてなりません。

☆あとは個人的に、去年「強くなってくれ」と言った手前、木内美緒さんを見守ろうかと。とりあえず自己ベストを希望。

【過去のレース模様】

(2000年)

 スタートから意欲的に土佐礼子(三井海上)が前に出、序盤で独走となる。単独2番手にツル、さらにチェプチュンバと日本の有力勢で構成される3位集団と分かれ、土佐は最初の5kを16分33秒で通過。
 この後、じわじわとチェプチュンバがポジションを上げ、11k過ぎにはツルと合流、2人で先頭を行く土佐を追う。そして中間点でついに3人の差はなくなった。しかし、ツルは序盤で脚を使ったか中間点を過ぎてすぐ後退をし始めた。
 暫く土佐とチェプチュンバが並走を続けたものの、27.5kでチェプチュンバがじわじわと土佐との差を広げ始めた。土佐も35k以降はペースを挽回、差を殆ど広げられることはなかったが、数十秒開いた差を詰めるまでには至らなかった。

優勝 ジョイス・チェプチュンバ 2:24:02
2位 土佐礼子         2:24:47
3位 デラルツ・ツル      2:26:38
 

(1999年)

 スタートから千葉真子(旭化成)がぶっ飛ばし、5kでは千葉が16分18秒で先頭、山口が6秒離され2番手で通過。
 この後も山口、千葉の鍔競り合いは続いたが、14k手前から山口が千葉を引き離していく。25kを迎える頃には2位千葉との差を1分、3位集団との差を2分強とした。
 前半のハイペースにより、後半の失速が懸念されたものの、むしろ後続との差は広がる一方。最後の坂もなんのその、結局は2時間22分12秒と世界歴代6位での快勝・圧勝劇であった。
 また、37kで千葉を捕らえたロバが2位、エゴロワが堅く3位に入った。

優勝 山口衛里        2:22:12
2位 ファツマ・ロバ     2:27:05
3位 ワレンティナ・エゴロワ 2:28:08

(1998年)

 ラビットのニコル・キャロルが17分を切るペースで引っ張ったため、早くも5k時点で先頭集団は5人。しかしキャロルが消えた後はすぐにペースダウンし、ロバのいた第2集団も先頭に合流。10k地点では先頭集団が9人という展開。
 この後もサバイバルな展開は続き、先頭集団7人で迎えた28k、少し市橋とロバが交錯。やむなく市橋が前に出たところでレースは動き始める。ロバは近藤美和子とともに遅れ、30kまでにドーレ、後藤郁代も遅れてしまいついに先頭集団は市橋有里、浅利純子、宮崎安澄の3名に絞られた。

 この後は浅利と市橋が交互に先頭に出る格好となり、宮崎はじっくり3番手キープ。しかし最後の上り途中の38k手前で宮崎は力尽き、とうとう浅利vs市橋のマッチレースに。

 結局トラック勝負に縺れ込み、最終コーナーでの市橋の仕掛けを凌いで浅利が逆転勝利。95年の東京以来3年ぶりの勝利であった。

優勝 浅利純子    2:28:29
2位 市橋有里    2:28:29
3位 宮崎安澄    2:30:06
5位 カトリン・ドーレ2:31:44
8位 ファツマ・ロバ 2:36:22

(1997年)

 序盤マゾフカ(ベラルーシ)がペースを作るが、他の選手がそれに応じず1人飛び出す格好となり、5kでは2位集団と20秒の差がつく。
 8k手前からようやく2位集団は解体、まずはロバと市橋がマゾフカに追いつく。10kでは7人の集団。しかしここからは集団が膨れる度にロバがペースを上げて集団が解体、しかし暫くすると後続が追いつくという面白い展開になった。
 32kでずっと先頭集団を追いかけていたサルマエ(エストニア)が追いつき7人の先頭集団となったところでレースは動いた。伊藤、ロバ、市橋、ジョイス・チェプチュンバ(ケニア)、エレナ・マイアー(南ア)が先頭集団、またサルマエが取り残され、マゾフカは完全に後退。
 先頭集団に取りついていたマイアーも一杯一杯で集団から後退、34kでサルマエに捕らえられサルマエが5番手浮上。ロバも34kで脚が止まってずるずる後退、35k手前でサルマエにとらえられる。サルマエこれで4位浮上。
一方先頭では伊藤真貴子がペースアップ。市橋がこれについていけず遂に伊藤、チェプチュンバの一騎討ちに。終始主導権を取った伊藤は38kあたりからじわじわとチェプチュンバを引き離して追撃を許さず快勝。市橋は35kの給水地点でサルマエにかわされるとずるずる6位まで後退。サルマエはついに3位までポジションを上げたのだった。

優勝 伊藤真貴子        2:27:45
2位 ジョイス・チェプチュンバ 2:28:02
3位 ヤネ・サルマエ      2:28:23
4位 ファツマ・ロバ      2:30:39
5位 エレナ・マイアー     2:31:00
6位 市橋有里         2:31:25