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ちょっとだけ東京国際マラソンを斬る!

【東京国際マラソン出馬表】

※勉強不足のため、間違い等あるかもしれませんが大目に見てくださいね。
2001東京国際マラソン(2/18・東京国立競技場発着)

世界最高:ハリド・ハヌーシ 
2’05”42(99シカゴ)
日本最高:藤田敦史     
2’06”51(2000福岡)
大会記録:ゲルト・タイス  
2’06”33(99年)
本紙 BIB 選手名 所属 自己ベスト 直近の成績(判る範囲) 寸評
テスファエ・ジファル エチオピア 2’06”49 00・10・22シカゴ
M 2’16”01
99・10・17アムステルダム
A 2’06”49
98
  2’22”13
テスファエ・トラ エチオピア 2’06”57 00・10・1シドニー五輪
B 2’11”10
00・4・16ロッテルダム
N 2’11”42
99・10・17アムステルダム
C 2’06”57
欠場 ジョセフ・チェベト ケニア 2’07”37 00・4・17ボストン
G 2’12”39
99・11・7ニューヨーク
@ 2’09”14
99・4・19ボストン
@ 2’09”52
× ゼベダヨ・バヨ タンザニア 2’08”51 00・10・1シドニー五輪
61 2’26”24
00・4・9パリ
C 2’09”18
99・11・7ニューヨーク
L 2’16”15
ドミトリー・カピトノフ ロシア 2’09”32 00・10・1シドニー五輪
34 2’19”38
00・1・1ローマ
G 2’12”14
99・10・10アイントホーフェン
A 2’09”32
レオナルド・ゲデス ブラジル 2’11”33 00・4・16ロッテルダム
M 2’11”33
アルトゥル・オスマン ポーランド 2’11”58 00・10・29フランクフルト
C 2’11”58
00・1・1ローマ
H 2’12”31
99・10・31フランクフルト
E 2’16”22
ミハル・バルトシャク ポーランド 2’12”19 00・10・29フランクフルト
D 2’12”37
00・4・17ボストン
K 2’15”24
99・10・24シカゴ
K 2’12”21
ミヒャエル・ブフライトナー オーストリア 2’12”43 00・10・1シドニー五輪
33 2’19”26
00・4・16ロッテルダム
22 2’13”53
99・4・25ハンブルグ
E 2’12”43
10 アンドレイ・ゴルデーエフ ベラルーシ 2’12”54 00・10・15ポツナン
C 2’19”34
00・6・17ダルース
C 2’15”26
00・3・26トリノ
I 2’12”54
11 ネグル・ニコラエ ルーマニア H1’01”45
21 エリック・ワイナイナ コニカ 2’10”17 00・10・1シドニー五輪
A 2’10”31
00・4・9長野
@ 2’10”17
22 渡辺共則 旭化成 2’09”40 99・12・19防府
@ 2’09”40
99・4・18長野
K 2’21”22
98・12・13防府
B 2’12”03
23 尾方 剛 中国電力 2’11”43 00・4・16ロッテルダム
O 2’11”43
99・12・5福岡
24 2’15”22
24 松本政大 NTT西日本 2’12”08 99・8・29北海道
@ 2’12”08
99・4・18長野
R 2’23”52
98・10・25
  2’20”57
25 間野敏男 八番麺屋 2’14”27 00・12・3福岡
J 2’17”04
99・12・5福岡
S 2’14”27
99・2・14東京
K 2’17”53
欠場 26 佐々木 淳 日立電線 2’14”54 00・4・17ボストン
80 2’37”24
00・2・11勝田
@ 2’14”54
98・3・1びわ湖
  2’26”24
27 森川貴生 NKK 2’11”21 00・10・22シカゴ
P 2’17”16
00・3・2びわ湖
途中棄権
99・12・5福岡
42 2’23”18
28 高橋健一 富士通 2’15”27 99・2・14東京
途中棄権
98・3・1びわ湖
P 2’15”27
97
  2’15”31
× 29 小林雅幸 三井海上 2’18”50 00・10・8新潟
@ 2’18”50
98・12・6福岡
63 2’25”56
欠場 30 市之瀬 進 カネボウ H1’02”40

【リーフの予想】

(2001.2.18 10:00AM確定)

【総評:日本男子マラソン関係者の皆さん、目を覚まして下さい!】

タイスや山口衛里さんのおかげで「東京は高速コース」の印象も世界的には出てきていることでしょうから、それをふまえてエチオピア勢がここを本命に参戦してきたとすれば、記録的には6分台は軽くでることになるでしょう。天気予報も最高気温11度、風は殆どなし、降水確率0%ということでほぼ絶好のコンディション。寒さでエチオピア勢が止まるというパターンもなさそうなので素直にエチオピア勢を上位に持ってきていいでしょう。なんか世界陸上で勝てそうな幻想を抱き始めてるやも知れぬ日本勢にはもう一度目を覚まして欲しいですね。そんなに世の中甘くねえぞ。

☆今回の日本勢ではがっぷり四つでは太刀打ちできないでしょう。高橋健ちゃんの一発あるのみです。

☆印は表のとおり打ちましたが、順位予想としては

優勝 ジファル 6分台
2位 トラ  6分台
3位 尾方 8分台
4位 バヨ 9分台
5位 カピトノフ 11分台
6位 ワイナイナ 12分台
7位 渡辺 12分台
8位 松本 13分台

くらいにしときましょうか。


ていうか、ジファル − トラの1点買いで勝負したいね。


【外国招待選手を斬る】
「エチオピア選手は東京をないがしろにしない」、と以前エチオピア選手の東京に賭ける想いを教わった小生は、今回の招待選手の2人、ジファルとトラの2人については最大級の賛辞をもってお迎えしたいと思います。2人の「質の高い練習を積んできた。2時間4分台が目標」という言葉にも自信ありという判断を致した次第。

☆本命については迷いましたが、ここは
ジファルの方に本命を打たせていただきます。昨年のシカゴでの走りは度外視です。1ヵ月後の世界ハーフで最速男・テルガトに3秒差の3着に入っていますので。ちなみに99年も3着です。シカゴはブランクからの復帰戦として足慣らし程度のものと考えるべきでしょう。この年末年始のロード(15k、10k)でもテルガトに2秒差(3位)、1秒差(2位)で走り切っているところからも調子はいいはず。どうも彼は右目が見えないらしいのですが、別にそれでレースに不利益が生じるかというとそんなことはないらしい。給水なんか距離感必要っぽいんだけど大丈夫なんでしょか。

トラについても、同じく年末年始でテルガトに1秒差(2位)、10秒差(3位)で走っています。99アムステルダムでもジファルとトラはほぼ互角。ならば、シドニーで銅メダルを取ったことで人気を集めるに違いないトラを本命に推してもしゃあないということです。シドニーを見ましたがいい走りですよね。

バヨは結構がむしゃら系な走り(ちょっと五十嵐選手っぽい気がする)をするので、頑張って欲しいなあと。エチオピア勢の一角が崩れれば2着には来る可能性も十分。

【国内招待選手を斬る】
☆どうみてもスピードマラソンになる展開で、日本勢から一矢を報えるとするならば、そりゃあもう
高橋健ちゃん(富士通)しかいませんですよ。ただし、条件としては、ハーフまでは絶対に我慢すること。間違いなくラビットがいいペースで引っ張ってくれるんだから、前半はウォーミングアップと思って走って欲しいです。本音を言えば橋尚子様も理想とする「途中でつぶれてもいいから最初からとばす」走りをまた見たいですよ。でも、一度は結果を出して欲しい気もしますし、複雑な気分です。1月に体調を崩したということですが、shibuの例もあることですし、いい方向に考えてもらえればと思います。印はホームランか三振かという意味での単穴です。

ワイナイナ(コニカ)については、12月1月といい練習が出来ているようですが、ここはひと叩きしてロンドンで本格勝負とみます。早々とロンドン参戦のニュースも流れていたことですし。ここは思い切って無印。

渡辺共則選手(旭化成)については、防府で2時間9分台を出したとはいえ、35kからがくんときた印象が強く、ここが克服できているか否かの一点にかかるでしょう。防府では5k14分台に入らなかったので、今回そこもどうなるか未知数。今回は旭化成は信頼しないと決めたので、評価を下げました(笑)。

尾方剛選手(中国電力)については、ロッテルダムでトラに1秒差で負けた借りを返したいところでしょう。ニューイヤー駅伝、丸亀でも順調さをアピール。走りに走って過去最高の仕上がりで「最低でも選考に残る結果を残す」とのコメント。サブテンはクリアする自信はありそうですね。日本選手トップ争いには絡めるとは思いますが、ただ優勝まではちょっと…。

☆大穴があるとすれば
小林雅幸選手(三井海上)。昨年の名古屋ハーフで61分04秒とスピードマラソンに余裕を持ってついていけるだけのスピードがある証明はしています。女子マラソン勢の勢いがこちらに波及すれば…。

☆最後に、
木庭君、頑張れ!!(こればっかし) ナンバーカードは181です。

【レース展開を斬る】
☆一見して
ナンバーカード50のラガトがラビットだというのがわかるわけですが、ハーフ60分台を持っておりますし、1k3分ペースでひっぱることはたやすいです(さらにその上も可能)。今年も世界最高との時計比較でにらめっこになるでしょう。メンツが薄いので25kくらいでジファル、トラ、バヨ、ワイナイナ、渡辺、高橋健ちゃんくらいになっちゃうでしょうね。

☆しかも、今年はそこからさらにペースがあがることになるでしょう。本当の世界のマラソンが見られる可能性が大。エチオピア勢には最後の坂を過剰に意識しないでがんがん行ってもらいたいですね。高橋健ちゃんもそれにがんがんついていければ…。

【過去のレース模様】

(2000年)

 1k3分ペースで安定した展開でサバイバル戦となり、30kでは9人の先頭集団。30k過ぎの給水あたりからレースは動き始め、31kで小島(忠)、32kで三木、清水(康)、33kでモネゲッティが相次いで脱落、34.5kで白承道も力尽き、ついに優勝争いはコスゲイ(ケニア)、李鳳柱(韓国)、フズダド(スペイン)、犬伏孝行(大塚製薬)の4人に絞られた。
 犬伏は35kの給水が取れず、ゼネラルを取った直後に腹痛を起こし後退、36.5kでフズダドも脱落し、最後はコスゲイと李の意地のぶつかり合いになったが、終始イニシアティブを握っていたコスゲイが押し切り、無傷のデビュー4連勝を飾った。

優勝 J・コスゲイ   2:07:15
2位 李 鳳柱     2:07:20
3位 A・フズダド   2:08:08
4位 犬伏孝行     2:08:16
6位 三木 弘     2:09:30
8位 清水康次     2:10:41 

(1999年)

 1k3分を切るハイペースが落ち着きかけた7k過ぎで高橋健一(富士通)がそのままのペースで突っ走り独走状態。2位集団はラビットの1k3分ペースを守りサバイバルを展開しながら高橋を追う。その高橋は25kを過ぎる頃から脚色が目に見えて鈍り後続集団との差はみるみる詰まり、31kでゲルト・タイス(南アフリカ)、三木弘(旭化成)、清水康次(NTT中国)の集団に捕まる。タイスはそこですぐにロングスパート。単独首位にたちそのまま独走し、最後の坂も苦もなく乗り切って日本国内初の2時間6分台で堂々の優勝。2位争いは34.5kで三木が清水を引き離してそのまま2位を確保した。

優勝 G・タイス    2:06:33
2位 三木 弘     2:08:05
3位 清水康次     2:09:00
4位 L・ドスサントス 2:11:13
5位 奥谷 亘     2:11:24
6位 横山 景     2:11:57
7位 犬伏孝行     2:12:20

(1998年)

 1k3分ペースでサバイバル展開は折り返しまで進み、ラビットの2人がお役御免で7人の先頭集団。しかし23kでフズダドがロングスパートを見せ、集団は完全崩壊。2位集団はリマ(ブラジル)、モレノ(ブラジル)、ガルシア(スペイン)となり、日本勢はそこからも脱落した。記録の期待ももたれたフズダドは35kから失速し残念ながら東京コース初の2時間7分台を逃した。2位は35kで単独2位に浮上したリマが確保した。

優勝 A・フズダド   2:08:01
2位 V・リマ     2:08:31
3位 J・M・ガルシア 2:08:40
4位 G・レオーネ   2:09:46
5位 E・モレノ    2:10:14
6位 国近友昭     2:11:28
7位 真内 明     2:11:46

(1997年)

 5k15分そこそこのスプリットを刻み、折り返し時には14人の先頭集団にまで絞られたサバイバルレースは、23kで川嶋伸次(旭化成)が前に出たところで動き始める。24k手前ではF・R・ナーリ(タンザニア)がさらに前に出たために集団は縦長に崩壊、先頭は6人の集団となった。しかし27k手前で集団崩壊時に一旦7位グループに落ちた清水康次が先頭集団に取りつく。30kで大崎栄(旭化成)、35kでナーリ、37kで終始先頭をリードしたゲラ(エクアドル)がこぼれおちて先頭は4人にまで絞られる。38k手前で清水がついに先頭にたちスパートをみせる。これに川嶋とV・ドスサントス(ブラジル)が着いて行けず、暫く粘りを見せた服部孝宏(鐘紡)も39k手前の一番きつい上りで力尽きた。自己ベスト2時間20分、一般参加からの優勝はまさに痛快事であった。

優勝 清水康次     2:10:09
2位 服部孝宏     2:10:21
3位 川嶋伸次     2:11:13
4位 谷口浩美     2:11:26
5位 O・シルバ    2:11:58
6位 V・ドスサントス 2:12:48