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ちょっとだけびわ湖毎日マラソンを斬る!

【びわ湖毎日マラソン出馬表】

※勉強不足のため、間違い等あるかもしれませんが大目に見てくださいね。
2001びわ湖毎日マラソン(3/4・皇子山陸上競技場発着)

世界最高:ハリド・ハヌーシ 
2’05”42(1999シカゴ)
日本最高:藤田敦之     
2’06”51(2000福岡)
大会記録:マルティン・フィス
2’08”05(1997年)
本紙 BIB 選手名 所属 自己ベスト当 直近の成績(判る範囲) 寸評
× マルティン・フィス(38) スペイン 2’08”05 00・10・1シドニー五輪
E 2’13”06
00・3・5びわ湖
@ 2’08”14
99・11・7ニューヨーク
H 2’12”03
コスマス・デティ(29) ケニア 2’07”15 00・4・9長野
B 2’12”52
アントニオ・ペナ(30) スペイン 2’07”47 00・9・10ベルリン
A 2’07”47
00・4・16ロッテルダム
D 2’08”59
99・8・28世界選手権
途中棄権
アンドレ・ルイス・ラモス(31) ブラジル 2’08”26 98・12・6福岡
21 2’17”27
ジャコモ・レオーネ(29) イタリア 2’08”41 00・10・1シドニー五輪
D 2’12”14
00・1・1ローマ
A 2’08”41
99・4・19ロンドン
E 2’10”03
サイモン・ボル(32) ケニア 2’08”47 00・11・7ニューヨーク
G 2’16”23
00・5・21ウィーン
A 2’08”50
00・3・5ロスアンゼルス
C 2’20”12
白承道(32) 韓国 2’08”49 00・10・1シドニー五輪
65 2’28”25
00・2・12東京
D 2’08”49
99・12・5福岡
H 2’11”24
モーゼス・タイエ(27) エチオピア 2’09”21 00・11・26サンセバスチャン
H 2’20”53
00・10・15イスタンブール
A 2’18”21
00・9・10ベルリン
I 2’13”35
シルビオ・ゲッラ(32) エクアドル 2’09”49 00・10・1シドニー五輪
M 2’16”27
00・4・17ボストン
I 2’14”18
00・3・5びわ湖
途中棄権(ラビット)
10 エドゥアルド・ナシメント(28) ブラジル 2’12”12 00・2・6別大
H 2’15”32
99・9・26ベルリン
F 2’12”12
11 フォースティン・バハ(18) タンザニア H59”37
21 早田俊幸(32) ユニクロ 2’08”07 99・12・5福岡
F 2’10”38
98・12・6福岡
K 2’12”01
97・12・7福岡
A 2’08”07
22 小島忠幸(24) 旭化成 2’09”10 00・2・13東京
N 2’16”37
99・8・28世界選手権
36 2’24”29
98・12・6福岡
B 2’09”10
23 森下由輝(29) 旭化成 2’09”36 99・12・5福岡
D 2’09”36
99・2・7別大
A 2’10”13
24 花田勝彦(29) エスビー食品 2’10”02 99・2・14東京
途中棄権
98・12・6福岡
N 2’13”51
25 松田和宏(26) 佐川急便 2’10”24 00・3・5びわ湖
D 2’10”24
99・3・7びわ湖
C 2’12”25
98・12・6福岡
O 2’14”41
× 26 油谷 繁(24) 中国電力 2’10”48 00・3・5びわ湖
F 2’10”48
27 ダニエル・ジェンガ(24) ヤクルト 2’11”49 99・12・5福岡
I 2’11”49
28 鈴木博幸(29) 富士通 2’13”00 00・9・10ベルリン
K 2’14”34
99・8・29北海道
A 2’13”00
29 方山利哉(27) NTT西日本 2’13”48 00・12・3福岡
E 2’13”48
30 柳橋友治(29) 西鉄 2’14”10 00・2・6別大
D 2’14”10
99・8・29北海道
44 2’34”12
31 綱崎真二(27) 九電工 2’14”25 00・12・3福岡
21 2’20”59
00・8・27北海道
B 2’18”02
00・2・6別大
E 2’14”25
32 浜野 健(26) トヨタ自動車 2’16”06 00・12・3福岡
I 2’16”10
99・3・7びわ湖
L 2’16”06
147 大西雄三(23) 日清食品 H1’05”10
191 大村 一(22) 法政大学 1’01”42(20k)

【リーフの予想】

(2001.3.4 10:00AM確定)

【総評:史上最大の敗者復活戦】

☆予報とはうらはらに、意外と好コンディションにめぐまれそうな印象(風も朝の段階では1〜2mですし)、かなり高速な面白いレース展開が期待できるのではないでしょうか。

☆日本勢には復活にかける面子が多いので、そのあたりが要注目。筆頭は何といっても早田さんですが、花田さん、旭化成勢もそうですしね。

☆世界選手権に出られない日本選手にとっては、フィスと戦える最後の機会なわけです。日本勢ももう8分台なんか出してる場合じゃないので、7分台を狙うようなレース運びをして、フィスにも7分台をプレゼントするくらいの心意気が欲しいですよね。それが彼に対する最高の恩返しですよ。ただ、フィスは風邪の影響が心配。

☆印は上のとおり。あえて順位予想をするとすれば、

優勝 早田 7分台
2位 ペナ 8分台
3位 森下 8分台
4位 レオーネ 9分台
5位 油谷 9分台
6位 松田 10分台
7位 白承道 10分台
8位 フィス 10分台

というハイレベルな結果ということでいかがでしょうか。

【外国招待選手を斬る】
☆まず、とりあえず寒そうなので、スペイン、イタリア、韓国勢以外はずばっと切り捨てることにしました。

☆引退カウントダウンもラス前になった
フィス(スペイン)ですが、本人いわく「風邪で体調に問題はある」というところが気にかかります。でも…風邪はまずいんじゃないですか、風邪は(ここらへん市民ランナーでもない小生、実感がわかないのがつらいところ)。春マラソンは7回走って5回2時間8分台を叩き出す(2時間8分台は全て春マラソン)ところからも、体調に問題がなければ2時間8分台でのVは非常に濃厚なんでしょうが…。重い印つけて「やっぱり風邪じゃだめなんだー」と悔やむのはいやなので、思い切って注意まで落としました。無印にできないのが所詮小生の限界です。

☆後の外国招待選手のコメントがないのがつらいところですが、フィスは
レオーネとペナを気にしているので少し注意でしょうか。白承道も去年の東京でみせた頑張りがあれば上位に食い込む可能性は十分あるでしょうね。

☆特に
ペナとしては、フィスの後継者として連れてこられたのであれば、失礼な走りはしないでしょう。もしかしたらこのまま第二のフィスとしてびわ湖を走り続けてくれるやもしれません。そういう意味もこめて外国勢1番の評価をしたいです。レオーネは安定していますが9分台が多く、勝ち味に薄いかなあと思って連穴です。2着に来る可能性は十分あるとは思っています。

☆しかし、毎度のことながら、春のメジャーマラソンとの兼ね合いで、外国勢が本気で走ってくるのかどうかの判断って非常に難しいですね。

【国内招待選手を斬る】
☆まずは復活にかける
早田俊幸選手(本田技研)。本人いわく「(1人じゃなくなって)スピード練習とか質の高い練習ができた」と、他の選手と競うことで自分を追い込むことが出来ているような感じなので今度こそは期待が持てるかも。ハーフのスピードを生かす練習ができれば、正直言って敵はいないんですから。「迷惑をかけた人々にも恩返しをしたい」と謙虚な早田さん、今回は期待を込めて本命、打たせていただきます。

☆続いて、このまま一発屋となってしまうのか、岐路に立たされているといっても過言ではない
小島忠幸選手(旭化成)。目標は自己記録の更新で、優勝できる位置で最後まで競り合いたいとのこと。厩舎コメントの印象としてはまあ普通ですね。

☆福岡からスライドしてきた
森下由輝選手(旭化成)は、福岡後はいい練習が出来ておりかなりいい状態で、優勝できるタイムで走りたいと。いい感じのコメントだと思います。この単穴は一発があるという意味ではなく、純粋に日本勢で2番目という評価です。

☆昨年途中まで見せ場を作った
油谷繁選手(中国電力)。「質も量も練習は十分できたので自信はある」との充実振りがうかがえる厩舎コメント。積極的なレースで世界選手権代表を狙うとのことで、期待したくなっちゃいますね。まあ、尾方さんの件もあるので注意印くらいで。

☆こちらも復活に燃える
花田勝彦選手(エスビー食品)は、「これまで残り7kで失速してきたので、スタミナ重視のトレーニングを積んだ。後半で勝負したい」と。フォーム改造によりダメージを残さず後半を迎えられたら、持ち前のスピードを活かせるんですけどね。「フィスとレオーネが中心になうが、後半で勝負したい」とのコメントに、ペナは今回まともに走らないという情報でもあるのかが予想屋としては気がかりですが、気にしないようにしますか…。印も打ちたいんですが、他にも打ちたい選手が一杯いたので打てませんでした。

☆厩舎コメントが載っていないのが残念ですが、佐川急便の
松田和宏選手も安定した成績を残してきていますから、上位争いには食い込むでしょう。ただ、優勝までは少しきついかな…。

☆そのほかに注目したい選手は、まず
大西雄三選手(日清食品)。戯言にも書きましたが、1998年の箱根では西田・藤田と今回世界選手権行きを決めている2人のたすきをもらって3区で走っているという因縁があります。これはドラマチック大好きな小生としては格好の伏線。一発決めると男泣きですな。

☆そして、おの漢(おとこ)がやってくる。みんな覚えていることだろう、箱根の山登りでのあの走りを。我々に魂の走りを見せてくれた、
あの大村一がやってくる。法政の大村一選手である。我々は生涯、君のあの時の走りを忘れることはないだろう。そして今一度、あの時見せた魂の走りを見せてくれないか。
 卒業後は塩尻市役所で日本一速い公務員を目指すという彼のこれからの人生に乾杯。

【レース展開を斬る】
☆バハのラビットには不安がありますが、ここは今年もゲラがラビット役を買って出てくれると思いますので、ペース的には例年どおりハーフ63分30秒前後のいい感じで行ってくれるでしょう。

☆今年も世界選手権がかかっていますし、ハーフまでならついてこれる面子は多そうですから今年もハーフの段階で20人くらいのごちゃごちゃした展開になるんでしょうね。後半の風が恐いので早い段階の単騎逃げもなさそう。今年も30kからが勝負かなあ。

☆そうなってくると、今回は日本勢の早田、小島(忠)、森下、花田、松田、油谷は横一線だと思いますよ。後は仕上がりと当日の体調次第。みんな調子よければ、早田さん復活だと思ってるんですがね。いやあ、今回は予想難しいわ。

【過去のレース模様】

(2000年)

 ゲラとチプのペースメイクで、例年と同じく安定した好ペースでレースは進むものの、予想以上に集団は大きく、中間点でもまだ20人程度の大集団。
 サバイバルな展開に11人まで集団が減った30kで川嶋伸次(旭化成)の第1弾スパート。ようやく落ち着いた32kでは集団は6人に。ここからさらに川嶋は第2弾スパート、他の4人を振り切り、フィス(スペイン)とのしのぎの削りあいとなった。
 互いに仕掛けあいながら並走を続けていたが、残り4kでフィスが満を持してスパート。ついに川嶋は力尽き、フィスの2連覇達成となった。、

優勝 M・フィス     2:08:14

2位 川嶋伸次      2:09:04
3位 武井隆次      2:09:23
4位 佐藤敦之      2:09:50(学生最高)

(1999年)

 序盤から安定した好ペースでレースは淡々と進み、20kを11人で通過。タイムは1時間と9秒とかなりよい。エスピノサのペースメイクに松田和宏(佐川急便)だけがついていく。後の9人は自重。22kで集団は一つになるがすぐに縦長に。そして

前:エスピノサ、松田、フィス(スペイン)、実井謙二郎(日清食品)、ガイドス(ポーランド)、ヘーズス
後:藤田敦史(駒大)他3人

と二つに集団が割れる。27kで実井が落ちて結局棄権。28kで松田とヘーズスが遅れ加減で先頭は3人。藤田が松田と並走で前を追う展開になったが、藤田が迫ってくるのに気づいたか、フィスがペースをあげる。29kでガイドスが遅れ、エスピノサは30kまでフィスを導いてお役御免となり後はフィスの一人旅であった。

 一方2位争いは30kで藤田、松田組がガイドスを捕らえ2位グループとなる。さらに31.5kの給水で藤田が単独2位に浮上。フィスを追うも既に勝負はついた後だった。

優勝 M・フィス     2:08:50

2位 藤田敦史      2:10:07
3位 G・ガイドス    2:11:37
4位 松田和宏      2:12:25

(1998年)

 ラモス(ブラジル)、ゲッラ(エクアドル)のハイペースなペースメークで5kを14分58秒で通過した時にははや先頭集団は10数人になる。5kから10kは14分35秒と明らかにオーバーペースで早くも先頭は10人、しかし流れに乗ったか10人共こぼれず20kを59分50秒で通過。自制した高橋健一(ダイエー)が25秒差位で1人前を追う展開。このまま25kまで推移。

 26kでラモス、28kでゲッラがお役御免となって8人になってからが勝負の始まり。28.5kで磯松大輔(コニカ)がまず脱落。29k過ぎでF・キプロプ(ケニア)がスパートし集団が小島宗幸・忠幸兄弟(共に旭化成)とキプロプの3人の前の集団と、三木弘(旭化成)、清水康次(NTT中国)、フィス(スペイン)の後続集団に割れる。ゲブレ(テクモ)は脱落。

 35kで小島宗幸がスパートし小島忠幸、キプロプを引き離す。後続集団からはフィスと清水が残り5kで2位集団に浮上、先頭を追いかける。しかし流れに乗った小島宗幸と流れに乗りそこなったフィスとの差は歴然。小島宗幸は殊勲の金星となった。。


優勝 小島宗幸      2:08:43

2位 M・フィス     2:09:33
3位 清水康次      2:09:57
4位 三木 弘      2:10:01
5位 小島忠幸      2:12:43 

(1997年)

 10kまではまでは押さえた出だしであったが、10kを過ぎてペースが良い感じに上がっていく。15〜20kは14分台でカバーするペースアップのため一気に集団は崩壊し20kでは10人に。25kも10人で通過。26.5kでドナシメント(ブラジル)と櫛部静二(ヱスビー食品)が遅れ8人になる。

 28.3kで携帯電話のクソガキを避けようとした選手と交錯してリコ(メキシコ)が転倒し脱落。

 30kを7人で通過した後集団はバラける。先頭はフィス(スペイン)、ツモ(エチオピア)、真内明、佐藤信之(以上旭化成)の4人に。花田勝彦(ヱスビー食品)は遅れ加減だが32kで追いつく。ピネイロ(ポルトガル)と高橋健一(ダイエー)は脱落。

 35k手前で佐藤が遅れ集団は4人に。後ろからひたひたと先頭に迫るピネイロに気づいたか、フィスが35.5kでスパート。花田がまず離され、36k過ぎで真内も遅れる。ツモは最後まで抵抗するも残り5kでギブアップ。フィスの力強い走りだけが印象に残った大会となった。


優勝 M・フィス     2:08:05

2位 T・ツモ      2:09:00
3位 J・ピネイロ    2:09:11
4位 真内 明      2:09:23
5位 花田勝彦      2:10:02
6位 L・シュベツォフ  2:10:58