平成25年度
 

● 引き継ぎに 願うこと



長野県美術教育研究会 会長 西澤  剛  

 教師としての自分を振り返ると、30年を超える長い時間をいろんな悩みや迷いの中、時間だけが過ぎてきたのではないかという思いにかられます。自分自身の信念や精進、子どもたちへ教え伝えるべきことの肝心の本分については、反省ばかりです。そんな私が本研究会の会長の職に就くことには今でも戸惑いがあります。しかし、青木正治前会長が本研究会と会員の一人一人に託している思いと、今後を担う先生方の図工美術教育に寄せる思いを聞かせていただき決意をいたしました。とは言え、もとより非力でありますので、精一杯努力させていただきますが、皆様のお力とご協力とご意見をいただき、共に方向を確かめながら進んでいけますようどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、挨拶に添えて、願いと思いを、3点についてお話させて下さい。
(1) 今日の課題を、共有し合っていただきたいこと
(2) 互いが、発信し受け止め合い、語り合っていただきたいこと
(3) 子ども達の図工美術の真実(姿)から学び感じ取っていくこと

 (1) 本研究会の『課題』の共有
 会員の減少、現場の多忙感、教科外の先生方への支援と啓発、などが課題の上位に上がります。この現状を会員のみなさんと共有するために、同僚の会員や自校の先生方と図工美術科の教科としての現状への思いを語り合っていただきたいのです。そういう時間や機会が大変貴重です。また、個人としての課題や迷いもしまい込んでおかずに、共有して関心を高めてほしいのです。
 (2) 『発信と受信』
 このことは一人でもできます。勇気を出して相談や話し掛けてみることです。二人ならもっと始められることだってあるはずです。前へ踏み出してボールを投げてほしい。そうして見えてきたことや感じてきたことは、大会や授業研究会、また、いつでも事務局へ発信して下さい。そして支部長や代議員はしっかりとキャッチして投げ返して下さい。多忙感や閉塞感に負けることなく、同じ思いの中でがんばっている会員が近間にいることを実感できるはずです。その為の美術教育研究会ですしそのための本会と支部の事務局です。
 (3) 子どもの学ぶ姿から学ぶ
 図工美術は、子どもたちにとって計り知れない魅力を秘めた教科です。そのことを子どもたちも先生も授業で実感できていますか、子どもたちと満足感を共有できていますか。美術教師としての感性と感受性とで問い返してみるところから、始めていただきたいのです。聞こえない声が聞こえ、子どもたちの輝きが見えてきます。

 本年度は、美術館学芸員さん方も、会員として登録していただきました。異校種(高校や幼保園)との交流、また特別支援教育の教室や通常教室を問わず、どの子にも図工美術は欠かせない言語ツールです。必ず、うち解けます。共通言語姓を高く持つ教科ですから。
 どうぞ、そのための研修を、一年通して、共に積んでいきましょう。トライしましょう。
 同好会のメリットは、連携できることを再確認実感していただきたく願いを述べました。共感していただけたでしょうか。ご意見、感想、日ごろの思いをどうぞお寄せ下さい。そしてお行き会いできた時に、多いに語り合いましょう。
 県下各支部で魅力ある活動が発信されることを期待して、挨拶とさせていただきます。


平成25年9月20日発行 長野県美術教育研究会会報 第98号より



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