1、はじめに
この講義ノートは主に、新潟大学工学部の2年生ー3年生を対象に13−14回の90分講義に
合わせて構成したものである。板書をし説明や学生への質問に時間を割きながら勧めるための
覚え書きという意味合いも強いので、テキストと異なりこのノートのみでは細かな記述が足りない
部分がある。 実際の講義では、資料をコピーして配布したり参考映像をビデオでみたり、
インターネットでweb上ににあるJavaのシミュレーションを見たりしながら進めることもある。
対象の学生は教養課程で一年間物理の基礎を履修し、その後半年間、解析力学の基礎を
学んであることが前提であるが、単位を取っていても実際に中味をどこまで習得しているかに
関しては、かなり疑わしい点があるため、復習という意味合いも込めて、進むペースはゆっくりと
基本的なことが理解できれば十分であるとする。
成績評価は、「中間テスト50点」「期末テスト60点」「出席10点」「問題の回答で加点」で
合計(120+alpha)点満点で60点以上を合格とする。100点以上になるものは100点とした。
一応このHPの「講義」にある「応用解析力学」が基なので、そのシラバス、参考文献なども
参照してもらいたい。シラバスに載せてない参考文献をここに挙げておく。
参考文献:
○山内恭彦「一般力学」(岩波 1959) 絶版だが図書館で借りられる
○ランダウ・リフシッツ「力学」(東京図書)
○吉田春夫「力学」(岩波, 1994)
少し専門的に力学の構造を学ぶには次の文献が参考になる。
○木村・菅野「微分形式による解析力学」(マグロウヒル 1988)
○アーノルド「古典力学の数学的方法」(岩波書店)
○大森英樹「力学的な微分幾何」(日本評論社)