「害虫駆除唱歌」

瑞穂の国の皇民等は、我にあだなすものあらば
力に叶ふ手業もて、 攘ひつくして大君の
大御心を安むるが  本分なるぞやよ皇民
田畑を害する虫あらば、 露けき朝もとく起きて
砂礫をとかす夏の日も 鬢凡うんか打殺し
瞑虫青虫用捨なく、 あつめて流し取りて焼き
豊けき秋のみのりをば、 祈れや祈れやよ皇民
祖先に受けたる特性を、皇国のために顕せよ


「出雲崎おけさ」
[注意:おけさという遊女を唄った酒盛り唄が歌詞の基らしい。
http://hamadasensho.hp.infoseek.co.jp/minyo/izumozaki-word.htm
から歌詞を引用。]

おけさ踊りと磯打つ浪はノ (ハ ヨシタナ ヨシタナ)
いつも心がソーレ いそいそと (ハ ヨシタナ ヨシタナ)
※以下唄ばやしは、ハヨシタネ ヨシタネ または ハヨシタ ヨシタ ヨシタナとも
                                          
オーヤオヤオヤ 
海の出雲崎ちょいと来て見やれ 春は鰯で大漁の浜よ 夏は小鯛で舌鼓 秋は秋鯖嫁には内緒 
冬は鱈の味噌汁ソーレ 雪見酒
仇し仇浪 寄せては返すノ 寄せて返してソーレ また寄せる
泣いてくれるな 出船の時はノ 沖で艪櫂が ソーレ 手につかぬ
厚司縄帯 腰には矢立ノ 伝馬櫂かく ソーレ 程のよさ
おけさ見るとて 葦で目を突いたノ 葦は生葦 ソーレ 目の毒だ
おけさ正直なら そばにも寝しょがノ おけさ猫の性で ソーレ じゃれたがる

オーヤオヤオヤ
海の出雲崎魚の本場 とれる魚は何やと聞けば 大鯛 女鯛 鮭にカマスに鮟鱇にひらめ
まだもあります 八百八品  穴子の浜焼きゃ コイツァマタ うンまいな
尼瀬胡瓜だよ 新田町や南瓜 間の仲町 小鯛手ぐりの ソーレ 船でもつ
松をすかして 良寛堂が見ゆるノ 沖にゃ艪の音 ソーレ 唄の声
姑雷様(かんなりさま) 稲妻小姑 嫁がさつきで ソーレ 雨となる
一人寝てさえ 小腹が立つにノ 烏猫めが ソーレ 鼻なめた
小木の青葉に 赤坂つつじノ どれが姉やら ソーレ 妹やら
乙茂照る照る 馬草は曇るノ 間の藤巻 ソーレ 雨が降る

オーヤオヤオヤ
ないないづくしで 申そうならば 良寛さまには 欲がない 家もなければ 金もない 
妻子もなければ 色もない
渡る世間にゃ ソーレ 鬼は ない
わしが思たとて お前さんがどやらノ 磯の鮑の ソーレ 片想い
三味は一締め 二の糸緩めノ 三にゃお主の ソーレ 心締め
ちょいと良寛堂へ お詣りすればノ 家内和合の ソーレ 風が吹く
今じゃ天下の 良寛様もノ 昔ゃ行脚のソーレ 草枕
鐘が鳴るかや 橦木が鳴るかノ 鐘と橦木の ソーレ 間が鳴る

オーヤオヤオヤ
越後出雲崎良寛様は 破れ衣に鉄鉢持ちて 子ども集めて毎日日々
手毬つくやらかくれんぼ 鬼にされてもその身は仏
仏心にソーレ 鬼はない
刺せや簪 入れれやかもじノ 男泣かせの ソーレ 投げ島田
小木の城山 山鳩鳴いてノ ふごのわらびが ソーレ 背におもい
小木の城山 朝日をうけてノ さても見事な ソーレ 男ぶり
浅い川なら 膝までまくるノ 深くなるほど ソーレ 帯をとく
浅い瀬にこそ さざ波たてどノ 深くなるほど ソーレ 波立たぬ
そろたそろたよ 踊り子がそろたノ なかの五六人が ソーレ よくそろた

オーヤオヤオヤ
右と左に 米山弥彦 向かいに見えるは 佐渡ヶ島 あまた港の 数ある中で 
殿が見そめた ソーレ 出雲崎
嵐ばせでは 高帆をもつなノ 風に情けは ソーレ ないわいな
吹けよ西風 上がれよぎばさノ 可愛い殿御は ソーレ 磯まわり
来いと一声 来るなと三声ノ 来るな三声が ソーレ 気にかかる
沖の大船 碇で止めるノ 止めて止まらぬ ソーレ 気が勇む
させば気がいく ささねばいかぬノ 生木筏は ソーレ 竿次第

オーヤオヤオヤ
七尾の蚊帳をば八つにたたんで 質屋に入れた 質屋じゃ利子が食う 家に来ちゃ蚊が食う
下から蚤が食うて あっちょてかよて 寝らんね
殿さ帰りやれ 夜は更けましたノ 天の川原がソーレ 西東
吹けよ西風 上がれよじばたノ 可愛い殿さはソーレ 磯まわり
佐渡と出雲崎ゃ 棹さしゃ届くノ なぜに届かぬ ソーレ わが思い
鮎は瀬にすむ 鳥は木にとまるノ 人は情けの ソーレ もとにすむ

オーヤオヤオヤ
鉢崎 柿崎 柏崎 下へ下りて出雲崎 新潟の隣の松ヶ崎 松前鰊に 佐渡わかめ
五十嵐ゃ干子は 砂だらけ (アハットセ ハットセ)
高い山から 沖見下ろせばノ 出船入船ソーレ 出雲崎
おけさ踊るなら 板の間で踊れノ 板の響きで ソーレ 三味ゃいらぬ
蝉は鳴いても 暮れ六つ限りノ 蛍可愛いや ソーレ 夜明けまで
色は思案の 帆掛けの船だノ 風の吹きよで ソーレ 浮名立つ

オーヤオヤオヤ
沖の大船 波の上 恵比寿様なら 岩の上 大黒様米の上 チューチューねずみは梁の上
猫のラブシーン 屋根の上 わたしと お前さんは 床の上 そろそろ 上がろか 腹の上
逢えば吸いつく 手足でたぐるノ ほんにお前は ソーレ たこの性か
姉がさしたら 妹もさしゃれノ 同じ蛇の目の ソーレ 唐傘を
花の都に住んではいるがノ おけさ踊りが ソーレ 忘られぬ
山で切る木は たくさんあれどノ 思い切る気は ソーレ 更にない

オーヤオヤオヤ
柏崎ゃ閻魔さんで 出雲崎ゃ良寛さん そのまた下の
野積弘智法印人間陰干し あたり近所のじいさん ばあさん 青竹杖突き 握り飯かついで
あれが仏さんだとソーレ 言うて詣る
色で身を焼く 八百屋のお七 小粧の吉佐 
京で島原 東海道は五十と三次 大阪新町 江戸で吉原 花魁書いたる 手拭いが流行るノ
兄んにゃサ 買うてくりゃれ 村でないのはソーレ わし一人
わたしゃ青梅 かり落とされてノ 紫蘇と馴染んで ソーレ 色ついた
わたしゃ出雲崎 荒海育ちノ 荒い浪漕ぎゃ ソーレ 腕がなる
おけさ流しに ふと目を覚ましノ 主の声をば ソーレ 聞きとめた

オーヤオヤオヤ
一ツ人目に立つなとおっしゃる 二ツ文をばやるなとおっしゃる
三ツ見るよなよい男でも 四ツ嫁にはやらぬとおっしゃる
五ツ出雲で結んだ縁は 六ツ無理矢理 添わねばならぬ
七ツ情けの無い親さまは 八ツやごめで暮らせとおっしゃる
九ツここらが思案の場所で
十で殿御と ソーレ 寝たばかり
誰に見しょとて あの朝顔がノ 露の命を ソーレ 持ちながら
おらが若い時 大和田郷本七ツ石まで通うたノ 今の若い衆は ソーレ そりゃだめだ
わしとお前は 添う気でおれどノ 親と出雲が ソーレ どうじゃやら
わしの心と 蛇崩松はノ 他に気はない ソーレ 松ばかり  

オーヤオヤオヤ
あらし畑の さや豆が 一さや走れば みな走る
わたしゃ お前さんに ついて走る 酒飲みなんぞは おいて走る
西行法師は 山見ていさむノ わたしゃ主見て ソーレ 気がいさむ
かかや床とれ 枕はいらぬノ 互い違いの ソーレ うで枕
今宵一夜は どんすの枕ノ 明日は出船の ソーレ 浪枕
雨はどんどと 降れども晴れるノ わしの心は ソーレ いつ晴れる
色で身を売る 西瓜でさえもノ 中に苦労の ソーレ 種がある

オーヤオヤオヤ
瓢箪ばかりが浮き物か 岩見の鉄でも浮かせりゃ浮きます
わしの心も三味や太鼓で 浮かせりゃ浮きます
惚れたほの字は どう書く殿さノ 迷よたまの字に ソーレ へんが付く
石地ゃ内藤でもつ 椎谷は家中だノ 長い出雲崎 ソーレ 船でもつ
船も新し 船頭さんも若いノ 姉さ乗りたがる ソーレ 乗せたがる 
竹と名がつきゃ 紫竹の竹 寒竹から竹 お手つきゃ大名竹ノ
おらがとなりから 一軒二軒三軒目のとなりの しらみたけまで 
かわい下女のお竹は ソーレ なお可愛い
行こか柏崎 帰ろか新潟ノ ここが思案のソーレ 出雲崎
 

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