「団塊世代」


最近、団塊の世代が大量に退職することに関するニュースをよく目にする。「今の若い者は、、、」という言葉が、大昔の遺跡からみつかるということからもわかるように、いつの時代も年寄り世代には、若者世代のことが歯痒くて頼り無さげに映るのであろう。ある意味、若さへのジェラシーの裏返しに他ならない。

団塊の世代を揶揄して、退職金をもらい、年金をもらい逃げ切る世代、何もしてこなかった食い逃げ世代、と言ったりもする。一方、親の世話をする最後の世代で、子供にされなくなる最初の世代、とも言われる。様々な見方がある。

ここでは世代論を語る気は無いが、ずっと以前からこの団塊の世代に関してはいい印象がないので、ひとこと言っておきたい。(もちろん、結局は世代より個人に帰属する問題であるのだが。)

いい年こいて、「定年後に自分探し」などをすることはやめよ。長年かけて創るのが自分だ。まして、大勢で旅行や山歩きは迷惑行為だと気づいてほしい。山道や山頂が踏み固められてひどい状態になったり、身の程をわきまえないために遭難し、迷惑を引き起こすのだ。身の程をわきまえて、人の行かない山や人の通らない道をこっそりと楽しめばよい。

さらに、団塊の世代の公共施設や電車内での、携帯電話の使用に関するマナーの悪さは目に余るものがある。 よく注意をすることになる。 統計を取ってはいないが、高校生などのほうがまだマシである。

また、学生運動当時から、この世代は集団行動好きだ。付和雷同世代ゆえに、社会に及ぼす弊害がおおきい。人と同じことはするな。

大量生産、大量消費を支えた世代でもあるが、急激な経済成長が如何に人間を蝕むか容易に想像できたはずだ。個人個人が考えて行動していたら、こんな馬鹿げた経済成長はしなくて済んだのではないか。

現在はこの団塊世代が社会の中心世代でもあり、社会的地位も高く、定年後もある程度安定して生活できるであろう。せめて、ノーブレス・オブリージュ(そんな上等なものではないが)はわきまえてもらいたい。
(2007/3/20)

戻る