抜刀隊について


 英語では「a band with drawn swords」
 一般的には刀を抜いて強行白兵攻撃を行う部隊である。
 歴史上有名なのは明治10年の西南戦争における警視庁巡査抜刀隊がある。 
 当初西郷軍が示現流で鳴らした斬り込み隊「抜刀隊」を編成し近代装備の政府軍を圧倒していた。明治を代表する将軍乃木希典大将も当時少佐として小倉連隊を率いて参戦していたが、西郷軍の村田三助の指揮する抜刀隊に攻め込まれ軍旗を喪失している。この西郷軍の抜刀隊に手を焼いた政府軍は士族出身兵を集めた五十名から成る抜刀隊を三月九日に横平山に投入、激しい斬り込みを敢行し奪取するも隊は壊滅。
 三月十三日南関・征討軍本営では、警視隊三百名から選抜された百名により警視・抜刀隊が結成され、さらに東京警視庁で選抜された警部・巡査約九百名が、司令官・大浦兼武のもと、警視庁巡査抜刀隊として田原坂に到着した。巡査抜刀隊には多くの旧会津藩士が戊辰の仇を晴らそうと参加していた。
 両抜刀隊は田原坂南において衝突し激しい戦いを繰り広げた。
この戦いはその後軍歌「抜刀隊」として今も演奏され続けている(昭和18年神宮外苑にて雨中行われた学徒出陣時の際の行進曲「分列行進曲」と同じ)。
参考HP:
ある慷慨の士の記録(國語問題研究會)
拔刀隊(西南の役、田原坂の戰ひ)
西南戦争の部屋
(TOP→激戦!!田原坂・吉次峠その3<薩軍防衛線破られる!! designtimesp=27797>
HYPER Philatelist
(TOP→諸資料集→西南戦争の郵便物 ─完全版─

宇蘇浦官軍墓地
西南の役における官軍将兵及び抜刀隊で活躍した警視等戦死者が葬ってあり、吉松少佐や武勲で有名な谷村計介の墓もある。
熊本県玉名郡玉東町


池田屋事件
元治元年(1864)六月五日、新選組は密会現場の三条小橋の池田屋を急襲、尊攘派と激闘をくり広げた。池田屋事件である。この事件は禁門の変の導火線となり、禁裏御衛総督だった一橋慶喜は、「長州と会津の私戦」と、当初は日和見主義であったが、川路利良率いる薩摩の抜刀隊の活躍によって幕府を圧勝に導いた。

秩父事件
秩父事件で蜂起した農民から「東京ノ先生」と呼ばれていた千本松吉兵衛(千葉県旭市出身)は、抜刀隊長として最後まで闘い抜き、長野県八ヶ岳山麓の東馬流(まながし)まで転戦した。

また、明治6年香川県で起きた西讃農民竹槍騒動において、当時の羅卒総長三橋政之が旧藩士により抜刀隊を組織し、これに対応している。
参考HP:西讃農民竹槍騒動





西南戦争

  拔刀隊

作詞:外山正一
作曲:シャルル・ルルー(仏)

1.
吾は官軍我が敵は 天地容れざる朝敵ぞ
敵の大将たる者は 古今無双の英雄で
これに従うつわものは 共に慄悍(ひょうかん)決死の士
鬼神に恥じぬ勇あるも 天の許さぬ反逆を
起こせし者は昔より 栄えしためし有らざるぞ
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし
2.
皇国(みくに)の風ともののふは その身を護る魂の
維新このかた廃れたる 日本刀(やまとがたな)の今更に
また世に出ずる身のほまれ 敵も味方も諸共に
刃の下に死すべきに 大和魂あるものの
死すべき時は今なるぞ 人に遅れて恥じかくな
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし
3.
前を望めば剣なり 右も左もみな剣
剣の山に登らんは 未来のことと聞きつるに
此の世に於いて目のあたり 剣の山に登るのも
我が身のなせる罪業を 滅ぼすために非ずして
賊を征伐するがため 剣の山もなんのその
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし
4.
剣の光ひらめくは 雲間に見ゆる稲妻か
四方に打ち出す砲声は 天にとどろく雷(いかずち)か
敵の刃に伏す者や 弾に砕けて玉の緒の
絶えて果敢(はか)なく失する身の 屍は積んで山をなし
その血は流れて川をなす 死地に入るのも君のため
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし
5.
弾丸雨飛の間にも 二つなき身を惜しまずに
進む我が身は野嵐に 吹かれて消ゆる白露の
果敢(はか)なき最期を遂ぐるとも 忠義のために死する身の
死して甲斐あるものなれば 死ぬるも更にうらみなし
われと思わん人たちは 一歩もあとへ引くなかれ
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし
6.
吾今ここに死なん身は 国のためなり君のため
捨つべきものは命なり たとえ屍は朽ちるとも
忠義のために死する身の 名は芳しく後の世に
永く伝えて残るらん 武士と生まれし甲斐もなく
義のなき犬と言われるな 卑怯者とな謗られそ
敵の亡ぶるそれ迄は 進めや進め諸共に
玉散る剣抜きつれて 死する覚悟で進むべし

参考HP:軍歌の花道軍歌の花道