――月は煌々と俺の病室を照らし出す。  蛍光灯もつけずに、無意識に窓の外を見ていると また夢の中に陥ったのではないかと錯覚してしまう。 (いつたい誰が夢の中に出てくるのだろうか……)  つらつらとそんなことを考えてみる、ちよつとだけ京極的に。  そう、全ては夢である――。  ついこの間のことだ。  俺はすずねえと本番なしのパイズリプレイに興じてしまった。  ただし、夢の中で。  それがあんまりリアルリアリティ(超造語)な感触だったため、 しばらくすずねえの顔をまともに見れなかった(まともに見ると顔から火が 出そうだった)くらいだ。  お陰ですずねえに怪しまれること勘ぐられること。  しばらくの間生きた心地がしなかったくらいである。  で、何でそんな夢を見たかというと……覚えてない。  何か凄く重要なことを忘れている気がするんだが――。  ともかく、俺が覚えているのは「また誰かが夢の中に出てくる」、これだけだ。  正直、不安半分、期待半分というところだ。  すずねえはこの間「出てきた」から、次は初子か?(乳だ) ひよひよ先生か?(尻だ) はるぴー(……無乳?)という線も棄てがたいが……。  思わず、顔がニヤけてしまう。  夜空を見ると、エンジェルすずねえがムーッという顔をして、 「オミくん、不埒なことばっかり考えていると、バチが当たるぞっっっっっっっっ!」  と自分に警告していた。  とりあえず、完全無視。 「むーっっっ! こら、オミくん! 天使の忠告は素直に受け取るものだぞっっっ」  いいや、俺は欲望に忠実に、怠惰で堕落した人生を送るんだ! 「わかったか、エンジェルすずねえ、いやむしろすず!」  エンジェルすずねえに向かって、俺はそう絶叫した。 (ハタから見ているとただのバカだが、見ている人間がいない以上、どうでもいい)  エンジェルすずねえは、悪鬼羅刹の表情になって――。  コンコンコンコンコン。 「うわあ! ごめんなさい、ごめんなさい!」 「え? ま、間違ったカナ?」  一瞬頭がパニックになったが、どうやらエンジェルすずねえが降臨あそばした 訳ではないらしい。  マジで恐かった。 「だ、誰だ?」 「あ、わたし。若菜じゃないカナ」  ……なんだ、カナ坊か。 「どうぞ」  俺が入室を促すと、カナ坊がおずおずと俺の部屋に入ってきた。 「ごめん、寝てたカナ?」 「いや、全然……お前こそ、どうしたんだよ」 「ん、ちょっとお話しようと思って。  ダメ?」  よく見ると、カナ坊はパジャマだった。 「あれ? なんでお前パジャマ……」  ……あ、そっか。  カナ坊も今日からここに入院することになっていたんだっけ。 「えへへ、入院なんて結構久しぶりだから寝付けなくて。  でも、今日から靖臣君と入院仲間カナ」  嫌な運命共同体だった。 「まあ、いいさ。椅子あるから座れよ」 「うん」  ちょこん、と可愛らしい仕草でカナ坊が椅子に座った。 「脚、大丈夫カナ?」  カナ坊の質問に、俺は意味もなく胸を張って答える。 「ああ、明日にでも歩けそうだ」 「それは……無理じゃないカナ」  困ったように、あるいはしょうがないなあ、という風にカナ坊が笑う。 「お前こそどうなんだよ、躰」 「え? あ、今回は検査が主なだけで特別病状が重くなったって 訳じゃないんだよ。  だから、元気元気」 「二回言うな」  と言いつつも、ガッツポーズを作るカナ坊に俺は安心した。  何だかんだ言ってこいつが躰が弱いのも事実だし、病気がちなのも事実だ。 「ね、ね、それより学校でね、こんな事があったんだよ、あったんだよ」  ……。  ……。  ……。 「へー、初子がねえ。意外だな」 「でしょでしょ?」 「だから二回言うなって」  ……。  ……。  ……。  他愛もない、世間話をひたすらだらだらだら。  それはこの上もなく楽しい瞬間だった。  ところでもしかすると、 「カナ坊、お前こんなところで世間話してていいのか?」 「うっ……め、面会だからいいんじゃないカナ」 「面会時間はとうに過ぎているんだが」  カナ坊が言葉に詰まって、大変に困った顔をする。  俺はその表情が何とも可笑しくて――。 「あ、そうそう。靖臣くん、チョコ食べる?」  唐突にカナ坊がチョコが入った箱を取り出した。  一口サイズのチョコが箱で区切られてずらりと並べられている。  うむ、美味そうだな。 「おう、一つくれ」  俺は手を差し出した、カナ坊が一番隅のチョコを摘む。 「はい、どうぞ」  カナ坊がそう言って手に載せたチョコを、ぱくっと一口で食ってしまう。 「あっ、早い早い」 「ふふぁいひうわ(二回言うな)」 「何言っているのか、全然判らないんじゃないカナ」  カナ坊は冷たかった。 「でも、このチョコ美味しいね……」  カナ坊がげっ歯類のように、チョコを両手で齧りながら幸せそうに呟いた。  確かにカナ坊の言う通りで、硬いチョコの外皮をかみ締めると、どろりとした 甘い液体が舌の味雷を刺激する。  ――けど、この甘い液体って……。  俺はちょっとした不信感を抱いて、カナ坊に尋ねた。 「カナ坊、これ、何ていうチョコなんだ?」 「え? あ、これ手作りなんだよ、手作りなんだよ」 「ほぅ……」  カナ坊の手作りか。となるとこの液体は……。 「栗か?」 「違うよ、違うよ」  俺の灰色の脳細胞は機能してないようだった。 「手作りだけど、わたしが作ったんじゃないの」 「……初子か?」  彼奴ならば梅のエキスあたりをぶち込むはずだが。 「違う違う」  じゃ、結論は一つ。 「すずねえ!」 「外れ、江ノ尾君」 「ぶっっっっっっ!!」 「わ、汚いんじゃないカナ!」  予想を越えた結論だった。 「……で、中身は何だよ」 「知らない知らない」  とりあえずデコピンしておいた。 「でも、おいひい……」 「あのな、忠介が関連している時点でただの美味しいチョコじゃねぇだろうがっ!」  カナ坊がここまで無謀だとは、誤算だった……。 「そ、そうカナ……」  と言いながら、もう一つチョコを摘んだ。 「怪人カナカナクリボーに変身しても知らんぞ」  クリボーというあたりがかなり弱そうだった。 「……ふにゃ」  ――おい。  カナ坊の目があからさまにトロンとしてきた。  心なしか頬は紅潮し、わずかに身体を振るわせる。 「大丈夫……か?」  そう言いながら、俺も意識が一瞬ぐらついた。 「えへへー、靖臣くんも、眠たいのカナ?」  ほんの少しカナ坊の輪郭がボヤけた。  それと同時に現実と夢の境界線が少しずつズレていくのを感じる。 「眠たい……かも」  いや、眠たくはない。  あの眠気独特のぐらぐらする感じがどこにも無い、意識はむしろハッキリ している、であるのに目が霞む。  頭を振って、それから逃れようとするが、身体の熱っぽさはどうにもならなかった。  ふと気付くと、カナ坊がぽすっと俺のベッドに腰掛けている。 「にはは」  まるでどっかのどろり濃厚女のような笑い声で、カナ坊が俺にしなだれかかってきた。 「靖臣くん靖臣くん」 「二回言うな……ってのに」  熱が頭の中でぐるぐる回り、電流が全身を走り抜ける。  忠介のヤロウ……何を飲ませやがった。 「それはね、ガラナチョコをものすごい勢いで甘口にしたものでね」  窓の外の夜空でブッダ忠介が余計なことを言いやがってました。 「おーーーまーーーーえーーーーはーーーーーー!」 「はっはっは、では靖臣もがんばってくれたまえ」  神々しい笑顔と共にブッダ忠介は雲に乗って消えていった。  とりあえず、三千世界の彼奴をいつか殺し尽くす。 「オミくんオミくん、んふふ、オミく〜ん」  鼻にかかった甘えた声で、カナ坊がしなだれかかってくる。  首筋にチョコの匂いの吐息がかかってかなりくすぐったい。  と、何を思ったのかカナ坊は自分の小さい舌にくだんのチョコを載せた。 「……カナ坊、お前何するき……むぐっ」 「んーっ……」  いきなり俺の両頬を掴んだかと思うと、俺の頭をぐいっと引き寄せて、 小さい舌で俺の口にチョコを差し入れた。 「〜〜〜〜〜ッ!?」  文字通りチョコのように甘いカナ坊の舌が、俺の口内をねぶる。  粘着質で、どろりとして、引き剥がそうとすると月に照らされて黒く光る 糸が俺の唇と、カナ坊の服を汚す。  ――ぷつん、と何かが切れた。  いつもだったら、自分の汚れたパジャマを半泣きで見るであろうカナ坊が、 そんな些事を投げ捨ててしまうほど、欲情していた。  俺も、こんな発育不足の幼女に、親しい友達に、欲情していた。 「服……汚れ……ちゃうカナ……」 「だったら、脱げ……よ……」  きれぎれの言葉で俺たちはさらにドツボに嵌るような会話をしていた。 「う、うん……脱ぐよ……脱ぐ……」  カナ坊がベッドの上で、俺を跨ぐように立ち上がった。  それからゆっくりと、焦らすように服に手をかける。  俺はふと、懐かしいことを思い出して言った。 「言えよ」 「え?」 「若菜の、恥ずかしい姿を見てくださいって、言えよ」  あ、とカナ坊は小さく声を出して、それからちょっと思い出して笑うと、 俺が言うまでもなく、扇情的に、切なげに囁いた。 「若菜の……恥ずかしいとこ……見て……くれない、カナ」  こんなことやらせても、やっぱりカナ坊はカナ坊だった。  ぱさりと、まずパジャマのズボンが脱ぎ落ちる。 「白か……」  色気も素っ気もない、見事な下着だった。 「う〜……入院するんだから、仕方ないんじゃないカナ」  まさか入院するのに勝負下着を身に付ける馬鹿もいるまい。  そのちょいと野暮ったいパンツをするりと足から抜けさせると、 カナ坊は羞恥と――それから期待感も持ち合わせて、頬を真っ赤に染めた。 (……すずねえの言った通りだったか)  下半身には、きちんと生えていた。  ……でも、産毛かコレ? 「恥ずかしいから……あんまり……見ないで、欲しいカナ……」  顔を手で覆った。 「ああ、悪い」  そう言いながら秘裂を中指でなぞった、ほんの少し粘着質の液体が 指に絡まる。 「ひゃんっ……」  ぺろりと舐めると、お世辞にも美味しいとはいえなかった。 「な、舐めないで舐めないで」 「残念だが、断るッ!」  胸を張ってそう答えてもう一度、中指でゆっくりと撫でる。  さっきより液体の分泌量が確実に多くなっている。 「ひんっ……あふっ……」  カナ坊がゾクゾクと背中を振るわせる、俺はパジャマの上を めくり上げ、カナ坊に咥えさせた。 「放すなよ」  そう厳命しておいて。  それからゆっくりと指を挿入した。 「……一本でもキツいか」  まあ、お子様の躰だから仕方あるまい。  カナ坊に痛みを感じさせないよう、ゆっくり、ゆっくりと指を挿入していく。 「んっ……」  痛みを感じたのか、それともそれ以外の何かを感じたのか、 カナ坊が呻いて咥えた布切れを口から放そうとする。 「放すな」  俺は若干の嗜虐心もあって、少しキツい調子で言った。  カナ坊は少し涙目だ――その一方で少々感じているところが、 薬の効果覿面だといえよう。  ……それは、俺もだが。  次第に柔らかくなりつつあった肉襞を解すように指で摘む。  広げたそこには、半透明の糸が引いていた。  舌で直に、ぺろりと舐めてみる。 「むーーっ!」  カナ坊が咥えたパジャマの端をぐっと噛み締めた、既に先ほどからの悪戯で、 服の端はもう涎でベトベトになっている。  ついでに、平べったいやたらと発育不良の胸を掴んだ。  上のパジャマは着たままなので、俺はカナ坊のパジャマの中に自分の首を 突っ込むことになる。  第三者から見たらまごうことなきロリペド変態鬼畜野郎の扱いを受けることは 想像に難くないだろう。  カナ坊の躰はあまりにも未成熟で、正直背徳心をゾクゾクと突き動かされる。  ロリコンの気持ちが少しだけ理解できた気がした。  ――少しだけだぞ。  そんなことを考えて、ちょっと上を向いたらカナ坊と視線が交差した。 「カナ坊、嫌か?」  カナ坊は薬のせいなのか、あるいはそれ以外の何か――俺はそれについて考える のは止めておいた――のせいなのか、潤んだ瞳で訴えかけた。  ぱらり、と口から布切れが落ちた。 「嫌……じゃないカナ」 「じゃあ」  俺はカナ坊の秘裂に舌を滑らせた。 「もっとして欲しいか?」 「う……ん……」 「声が小さい」  そう言って乳首をキツ目に摘む。 「はんっ!」  切なげに首を振った。 「もっと……して……もっと……」  二回言うなっつーのに。  俺はカナ坊を抱き寄せて、腹の辺りにその躰を載せた。  上半身を起こしているだけの俺と、屈んだカナ坊とはちょうど同じくらいの 位置にあった。  カナ坊の頭をそっと撫でて、キスをする。  すぐにカナ坊は積極的に舌を絡ませてきた。べちゃべちゃと音がして、 唾液が交換される。  どうでもいいがかすかに栗の匂いがしたのは、気のせいでも何でもないだろう。 「じゃあ……いい、かな」  ごくりと唾を飲んだ。 「うん……」  カナ坊は俺の腹のあたりからそろそろと移動し、一旦立ち上がると 自分で自分の秘裂の襞を広げた。  割合長めのパジャマが、まるでミニスカートのようだ。 「っ……いたっ……」  既に反り返るくらい怒張していた俺の肉茎に、秘所を擦り当て、ほんの少し 挿れようとする。  それだけで、ずいぶんと苦痛があるらしい。  その苦痛を和らげさせようと包皮を剥いて、露出した陰核を充分に濡らした 指で突っついた。 「ひゃんっ! そ、そこっ……ダメだよ……」  そう言いながら、苦痛を通り越して襲ってきた快楽にカナ坊は身悶えしている。  その隙にほんの少しだけ、深く自分の肉茎をカナ坊に埋め込ませる。  するとまた苦しくなるので、それを和らげさせて、また押し進める。  それをひたすら繰り返し続けた。  少しずつ、固かった彼女の躰がほぐれていく。  俺の肉茎を根元まで突き入れられた状態で、改めてカナ坊を見た。  目尻に涙を浮かべているのは、それまでの苦痛のせいだろう。一方で 頬は真っ赤で、時折わずかな喘ぎが混じった。  パジャマが俺とカナ坊が交わっている部分を微妙に覆い隠していることが、 余計に劣情をそそられる。 「動くぞ」  カナ坊の承諾を得るより先に、俺は腰を動かして、カナ坊を下から 突き上げた。 「……〜〜っ!」  息苦しいのか、カナ坊は口を開いて空気を目一杯吸い込もうとする。  俺の方はというと、肉茎の締め上げられる快感にもう少しで発射しそうだった。  ――もう少しがんばれよ、俺。  そんなことを呟いて、腰をゆっくりと動かし続ける。  次第にぬるぬるした愛液がカナ坊の膣内に溢れ出し、楽に動かせるようになった。 「んっ……はんっ……ふぅ……」  とは言え、やはり息苦しさがあるのは確からしく俺が一度突くたびに、 喘ぎながら、大きく息を吸った。 「カナ坊、大丈夫か?」  声をかけると、 「うん、もう平気……カナ……足先まで、しびれてて……なんか、気持ちいい」  俺はカナ坊の両手をしっかり握り締めた。 「はっ、はっ、はっ、はっ……あ、なんかヘン……ヘンだよぅ……」  カナ坊の小さい躰が俺の上で人形のように揺さぶられる。  ……いや、よく観察するとカナ坊も俺に合わせて腰を動かしている。  小ぶりの尻を振って、無意識の内に快感を高めようとしている。 (うーん、やっぱりチビで発育不良でもちゃんとした女の子なんだよなあ)  罪悪感と背徳感が少しだけ薄れ、代わりにカナ坊への愛しさが高まる。  足が少し痛んだが、構わず腰を使ってカナ坊へ突き入れ、 手を使って彼女の乳房とも言えないような胸を弄る。 「んっ……あんっ、な、なんか……くる……」  カナ坊がどこか遠くを見るような眼で、そう呟いた。 「カナ坊……俺も、もうダメかも……」 「うん、その、わたし、だ、大丈夫……だから」  ――ナニが大丈夫なのか。 「だ、だから……膣内(なか)で出して……いいよ」  カナ坊が顔を伏せて、そう俺の耳元で囁く。  瞬間、かなり必死に防波堤を張っていた俺の精神も限界に来た。 「か、かな……若菜、もう……出るっ!」  そう言って突き入れた瞬間、俺はカナ坊の躰の中に思い切り射精していた。 「ひっ……あああああああああああああっ!」  カナ坊も絶叫して躰を痙攣させ、絶頂に達した。  意識が遠のいていく瞬間、俺が最後に見たのはふにゃふにゃと抱き着いて 俺にキスをせがむカナ坊の幸福そうな顔だった――。                 *** 「――どうでしたか」  前回と同じように、浮遊少女with物体X(原題「The thing」)ののむーの登場だ。  ちなみに今回もフリフリのいかにもカードを封印したり空飛んだり 電撃放ったり心臓に注射を撃って変身しそうな(最後のは作者の妄想) ぷりてぃーな魔法少女の姿である。  ちなみに食い倒れ人形をモチーフにしている模様、どんなのかは想像に任せる。  俺に詳細を求めるな。 「どうでしたかと言われても」  確かに大体は前回告知されていたタイトルの通りだったが。 「ペドフィリアには是非お勧めのファイルだったのですけど」  ののむーが浮遊しながら言う。  ファイル言うな。  そしてペドも言うな。 「とりあえず、ご満足いただけたようで何よりです」  ああ、確かに満足はした。  けど俺はこの後カナ坊にどんなツラで逢えばいいんだか。  そのことを考えるとしっかり鬱だ。 「それでは、最後の方をお選びください」  最後……か。  そう考えると、やっぱりもったいない気もしないではない。  しばらくはこの夢の回想が三度のおかずになりそうだ。 「いーち」  しかし、誰にしよう? 「にーい」  初子? ひよひよ? はるぴー? まりぽんとか?  うーむ、迷うな。迷いすぎる。  全員それなりに美少女(美女)だし。 「さーん」  あ、一人忘れてた。 「ののむー」  ……思わず、口に出してしまった。  目の前のののむーが硬直する。 「いや、今の、は、その……」 「わたし……ですか?」  ――うわ。  ちょっと照れて顔を伏せ、もじもじとこちらの様子を窺うののむーは、 衣装に目を瞑ればかなり可愛かった。  衣装に目を瞑ればな。 「……判りました、よろしくお願いします」  ふかぶかと頭を下げる。 「あの」 「ん?」  ののむーがいつものポーカーフェイスに戻っていた。 「友達、連れてきてもいいですか?」 「友達?」  すぐに隣のやさぐれたコスモス星丸だと理解する。 「ああ、いいよ。別に」 「ありがとうございます、では」  また、ふよふよ〜と去っていくののむー。 「次回のタイトルは"可愛い女子高生を縛りました。とってもエロチックですよ スクライドの戸田泰成先生.mpg"です」  どんなタイトルだどんなmpegファイルだそれから今時キユネタは古いと思う。  何はともあれ、次回で最終回。