2014年8月31日(日)
手作業の時間を換算すると・・・

 窓辺に差し込む陽射しは晴れているようだが、弱々しい。内職9日連続出勤、深夜のダブルヘッダーをカウントすれば・・・14日連続の出勤。空腹で目覚めては・・・睡魔に襲われ、雑用をあれこれ始めるが・・・小休止で失神を繰り返す。ここ数日の気温低下で持ち応えたが、体の要望に応えて・・・自堕落な1日を浪費する。

 体力の消耗=気力の減退=集中力の欠如と、新型ペグの作業が中断している理由を言い繕う。作業続行には、20ミリ径のドリル刃の購入が不可欠なのだが・・・。思いついた蓋の加工、2個目の方は・・・単純に切削前に仮止めすれば解決しそうである。問題は荒削りしてしまった1個目の方で、なだらかなラウンドに削ってしまった面に蓋を仮止めしなければならない。蓋の内側を本体のラウンドに合わせるべく、彫刻刃の丸刃を駆使して削り始める。
2014年8月30日(土)
久々の・・・太陽&月

 水墨画のような雲の隙間から、徐々に太陽が見え始めた。午後からは晴れたが、冷え切って・・・気温は上がらない。帰宅時には、剃刀のように薄い三日月が浮かんでいた。明日は再び雨の予報が出ていて、火曜日辺りまで・・・気温が上がらぬ愚図ついた天気らしい。

 振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。大量の梱包作業のち、少量の塗装あれこれ。電動サンダーで、色の合わなかった塗装面の剥離作業。薄い張り合わせの素材のため、削り過ぎて表面を突き破らぬよう神経を使う。先日面取りをした大量の材料が、小型の脚立のような形状に組みあがって・・・あちらこちらでオブジェ化。プチプチで梱包作業、定時で内職終了。給油をして帰宅。
2014年8月29日(金)
待機遺骨

 小雨がちらつき・・・終日降ったり止んだりで、本日も気温が上がらず。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。解体&梱包、塗装各種、荷物の積み込みを・・・延々と繰り返す。2時間の残業で・・・内職終了。内職連続出勤、8日目が終了。

 通勤路の世田谷通り沿いに、「墓地建設反対」という掲示がされている。テレビの報道では、宗教法人の名義を借りた一般業者が墓地建設を強行しようとしているらしい。首都圏を中心に墓地が不足していて、待機児童ならぬ待機遺骨が増えているそうだ。
2014年8月28日(木)
あああ・・・肌寒い

 今にも泣き出しそうな曇り空、終日小雨が降ったり止んだり。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。電動サンダーで、7時間の面取り作業。通常ならサンダーを木材の上に置いての作業なのだが、45度の角度で電動サンダーを保持せねばならず・・・右腕が重さと振動で悲鳴を上げている。3時間の残業で・・・内職終了。

 今朝の気温は、20℃を下回っていた。バミューダを普通丈のパンツに替え、休憩中も扇風機を止めないと・・・肌寒い。作業中の水分補給も、ほとんど不要である。来週には最高気温が30℃程度に復活するらしいのだが、前半は雨マークが並んでいて・・・梅雨のようである。
2014年8月27日(水)
空調服・・・とは?

 朝から小雨が降ったり止んだり、気温が上がらず・・・半袖&バミューダパンツでは少々肌寒い状態。レインスーツ&フィッシングブーツで武装して、振り子号で千歳台までドライブ。レギュラーの木材塗装内職、少量多品目の処理・・・時々積み込み&荷降ろし。1時間半の残業で内職終了、「サミット」で買出しをして帰宅。

 昨夜はパワードスーツの他に、熱所作業用の「空調服」なるジャケットも紹介されていた。腰の両側に付いた2個のファンで、ジャケット内に風を通して体温を冷やすものである。ネット検索すると、直射日光下での作業用の素材を使用したものまでラインナップされている。作業着っぽくないカモフラ柄もあるが、「グリーン」の野戦服より洒落た「グレー」のタイプは・・・品切れでした。
2014年8月26日(火)
パワードスーツの未来

 薄鉛色の雲に覆われた墨絵のような空、振り子号で千歳台までドライブ。正午前から時折り小雨、帰宅時は雨の予報だったが・・・降られずに済んだ。レギュラーの塗装内職、本日も作業満載。最高気温は25℃を下回ったが、湿度が高く・・・作業を始めると蒸し暑い。2時間半の残業で・・・内職終了、「サミット」で買出しをして帰宅。コインランドリーで洗濯。

 広義には「エヴァンゲリオン」なども含まれるのだろうが、体に装着して筋力以上の能力を引き出すパワードスーツが間もなく実用化されるようである。コツや慣れだけに頼ることなく、無理な姿勢での重労働の負担を軽減する。右の脹脛の重度の肉離れを患って以来、自分の肉体や筋肉の限界に不安を感じている。普及するかどうかは、価格次第だろうな。
2014年8月25日(月)
9日連続出勤の・・・4日目が終了

 振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。湿った鉛色の空、雨の予報が出ていたが・・・内職先到着5分前から小雨がぽつりぽつり。正午前から一時小雨、自宅到着2分前から・・・再び小雨。強烈なシンナー臭に悩まされつつ、ラッカー塗装作業。3時間半の残業で・・・内職終了。

 5日分のレギュラー内職依頼メール着信、今日で4日連続出勤中ということは・・・9日間連続出勤となります。仕事があると言うのは・・・アリガタイ事ではありますが、エアコンの壊れた休憩室で・・・少々バテ気味。雨気味で最高気温が低めになることを祈りつつ、洗濯物も溜まってきたし・・・。
2014年8月24日(日)
昨日は二子で、今日は調布

 おぼろ昆布のような雲がたなびく晴れ、昨日よりも気温が上がって・・・ガラステーブルが体温を超えている。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。残業無しで・・・内職終了。

 昨日は残業中に、爆撃でも始まったかのような爆音がし始めた。どうやら・・・二子玉川の花火大会の音らしい。振り子号で帰宅中、雷の音かと思ったら?調布の花火の音でした。広い歩道の中に一時停車して・・・しばし鑑賞。かつては狛江市でも花火大会があって、多摩川河畔が賑わっていたのですが・・・。体験した一番立派な花火大会は、やはり・・・琵琶湖かなあ?
2014年8月23日(土)
振り子号のプラグ

 雲の多い晴れ空、風が爽やかである。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの木材塗装内職。お昼前から一時小雨、気温が上がらず・・・凌ぎ易い。2時間の残業で内職終了、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。

 振り子号に、少々気になる現象がある。エンジンをスタートさせた直後、毎回ではないのだが・・・回転を上げようとするとエンジンが失速しそうになってスタート出来ない。数分で走り出せるようにはなるのだが、何とも・・・気になっている。アウトドア好きの友人に尋ねると、プラグの劣化ではないかと言う。気のせいか?高回転のエンジンの回り方が鈍いような気もする。
2014年8月22日(金)
ビニールプールで行水
 
 本日も陽射し全開!昨夜の悪行が祟り・・・目が眩みそうである。振り子号で高津区まで、12キロ・20分のドライブ。荷物の積み込み後、ラックの移動&解体作業。おやつ時に港北ニュータウンまで移動、ナットをペンチで緩めながら・・・ラックの解体作業。定時で臨時内職終了。給油を済ませ、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。

 休憩時間中、向かいの学習塾の前で羨ましい光景を目撃。小学校低学年の子供達が、ビニールプールでキャッキャと遊んでいる。勉強前のお楽しみタイムか?レギュラーの内職先に向かう途中の小学校界隈でも、明らかにプールのために登校する児童に出会う。水面に仰向けに浮かんで、ぼんやり空を眺める浮遊感が好きです。
2014年8月21日(木)
利酒師の誕生日

 窓辺に差し込む陽射しは強烈そうだが、おやつ時まで夢の中を彷徨う。コインランドリーで洗濯、狛江のお気に入りの花屋に向かうが・・・お休み。コインランドリーのお隣の花屋で花束を調達し、先日頂いた内モンゴル・赤峰製の白酒を持って、武蔵新城まで遠征。

 季節料理「おばら」の、お世話になっている利酒師の誕生日。鯛の兜煮を肴に、生ビール+冷酒を3杯。大女将のお伊勢参りのお土産とプレゼントのお酒各種が振舞われて、強烈なちゃんぽん状態。終電でヘロヘロになって帰宅、考える間もなく・・・爆睡。
2014年8月20日(水)
内職ダブルヘッダー

 朝から陽射し満開!振り子号で千歳台までドライブ、木材塗装のレギュラー内職。本日も別室で、長物と格闘。時折りサンダーで面取り作業が入るが、白とグレイの塗装ばかりで・・・目が飽きた。社長からSOS電話着信、急遽ダブルヘッダーとなりました。2時間半の残業で・・・内職終了。

 帰宅してシャワーを浴びて、振り子号で都立大駅まで12キロ・30分のドライブ。目黒通りは閑散としているが、気温が下がらず蒸し暑い。カフェの2階から、40分のテーブル&椅子の搬出作業。1時間20分の早上がりで、ダブルヘッダー終了。ようやく夜風が心地よくなってきた。
2014年8月19日(火)
モンゴルの草原で海老の養殖

 朝から強烈な陽射しが降り注ぎ、室内のガラステーブルが温かいを通り越して・・・熱い!振り子号で千歳台までドライブ、木材塗装のレギュラー内職。別室の大半を埋め尽くす長物と格闘、4行程で1日が終わってしまう。3時間の残業で・・・内職終了、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。

 モンゴルの草原で、海老の養殖に取り組んでいるドキュメンタリーを鑑賞。羊肉が主食のモンゴル人だが、この十数年で経済状況が劇的に改善し・・・富裕層が増えた。富裕層の関心は・・・食と健康で、牛肉の3倍の価格の中国産の冷凍海老が爆発的に売れているという。

 中国産のウォッカやカップ麺では、死者が度々出ている。安全な日本の技術で、安心な食べ物が供給されることは良いことである。ただ・・・富裕層だけがターゲットになってしまいそうだ。塩茹でした羊の肉しか口にしないモンゴル人、味覚が未発達である。普通のモンゴル人が、海老を常食するようになるのは・・・何時だろうか?
2014年8月18日(月)
取っ手の取り付け部分の処理

 薄鉛色の雲が徐々に無くなって、真夏の陽射し全開!振り子号で千歳台までドライブ、木材塗装のレギュラー内職。4トントラックからの荷降ろし&「積み込みで、1時間のハードなトレーニングでスタート。5色展開の指定、塗装・解体・追加塗装・梱包の繰り返し。2時間の残業で・・・内職終了。

 製作中の馬頭琴のギア付新型ペグ用の取っ手、ペグと取っ手の接合部分をどう処理しようかと・・・思案中。ペグのシャフトの径が18ミリ、20ミリ径の穴を開けた蓋を被せる事に気が付いた。仮接着して成型すれば、何とかなりそうだ。20ミリ径のドリルを持っておらず、調達しなければならないのだが、ボール盤に挟める直径の最大が13ミリ。そんな都合の良い、ドリル刃が見つかるかな?
2014年8月17日(日)
本日も・・・取っ手の製作

 空に夏雲が浮かび、風の無い晴れ空。昨日から取り掛かった・・・馬頭琴のギア付新型ペグ用の取っ手、1個目を銀杏型に成形したところで、台付きヤスリの在庫切れ。「ユニディ」までドライブ、もう少し効率よく削れる工具類を物色するが・・・徒労。給油&タイヤの空気圧の調整をして帰宅。

 2個目の製作に着手、丸ノミ・平ノミ・彫刻刃の丸刀&半円やすりを駆使して切削手作業。「ドレメル」あたりの小型のドリル型切削工具があると、多少は効率化するかもしれません。夕食を済ませ、振り子号で人形町まで23キロ・1時間のドライブ。実質35分のカフェへテーブル&椅子の納品作業、2時間25分の早上がりで臨時内職終了。心地よい夜風に吹かれながら帰宅。
2014年8月16日(土)
取っ手の製作に着手

 湿った曇り空、おやつ時から一時小雨。1号に取り付けた西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグ、何の問題も無く稼動している。逆回転防止策なのか?手巻きの腕時計のゼンマイを巻き上げるような・・・チープな音がします。馬頭琴本体の仕上げの精度にもよりますが、通常の糸巻きの馬頭琴が画期的に快適になります。

 黒いプラスチック製で、見た目も馬頭とのバランスも悪いのが気になります。象嵌をして塗装途中の糸巻きの取っ手をボール盤にセットし、穴を開けて嵌め込めないかと画策するが・・・挫折。購入してあった板材に現物を当てたりノギスで測り、丸ノミ・彫刻刃の丸刀&半円やすりを駆使して切削作業。フランクリン社のタイトボンドで部材を接着し、台付きやすりで整形作業。木粉塗れになって、気がついたら日が暮れていました。
2014年8月15日(金)
西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグのトルクテスト・・・良好

 南の強烈な風が窓を叩き、熱風が吹き込んでくる。PCが夏バテ?立ち上がらない。電源を外してみたり、あれこれ試みた挙句・・・放置プレイ。コインランドリーで洗濯、乾燥機を使おうと思ったら・・・タオルらしきものが入っている。椅子に座った婆さんが、予約しているという。他が空いていたから放置したが、空いていなかったら・・・強制執行したであろう。迷惑ボケ老人、他人を省みないと・・・地獄に落ちるぞ。

 シャフトの真ん中に弦を通す穴を開けたら、内側のシャフトが回らず・・・弦が通せなかった西ドイツ製のチェロ用のギア付ペグ。あれこれ穴を開け直す位置を考えて、リカバリー作業強行。次回の穴開け方法は確立したが、今回のぺグの強度は・・・少々心許ない。1号にセットして、弦を張ってみる。トルクも十分で軽く回るが、チェロ用の摘みでは・・・回し難い。見た目も・・・良くないし。放置プレーしていたPCが復活、不安で・・・再起動させたくありません。
2014年8月14日(木)
レディ・ガガがリスペクトする、4人の日本人

 穏やかな晴れ空、おやつ時から曇り始めて・・・一時大雨。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。ボケ老人の傍若無人ぶりに辟易しながら、嫌がらせのような共同作業が続く。3時間の残業で・・・内職終了。雨が止んで、「サミット」で買出しをして帰宅。

 「「レディ・ガガがリスペクトする4人の日本人」というタイトルの、「文芸春秋」の記事が面白かった。震災直後から復興支援のブレスの販売やら、放射能汚染のデマを払拭するかのように来日を重ねる彼女には敬意を表している。過度なボディラインの露出には少々戸惑うが、花魁のぽっくりをオマージュ下したブーツ以外に、このボディスーツ「スキンシリーズ」も・・・日本人のアイデアだそうだ。

 これらの発掘に当たっては、専属スタイリストのニコラ・フォルミケッティ氏の存在が大きいようだ。日本人とイタリア人のハーフで沼津育ち、彼女の日本贔屓の根源らしい。天賦の才能やアイデアがあっても、選者に恵まれなければ・・・埋もれたままである。
2014年8月13日(水)
天才と秀才の距離感

 雲の多い晴れ空、おやつ時から曇り始めて・・・一時小雨。夕暮れ時から、再び小雨。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。別室での4行程メニューを消化し、大部屋での助っ人作業。3時間の残業で・・・内職終了、「サミット」&「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。

 「春の庭」は、私の思う・・・秀才の作品である。急ぎ過ぎた終末の安易さは受け入れがたかったが、「旧い洋館」という言葉とそれらの断片を描写した表現で・・・ほどほどに想像力は満たされた。だが今後・・・この著者の本を読むことは無いだろう。選者をしている村上龍氏や山田詠美氏と、初めて出会った時の印象は鮮烈であった。どれほど努力を積み重ねても、天才の領域との差は・・・埋まらない。
2014年8月12日(火)
芥川賞受賞作「春の庭」

 爽やかな晴れ空、振り子号で都筑区まで11キロ・30分のドライブ。4トン車1台分の荷物を積み込み、高津区まで10キロ・20分の移動。先日の続きの、引越し商品の梱包作業。おやつ時から少々小雨、30分の早上がりで臨時内職終了。多摩川の橋を渡るあたりで、小雨が降り始めた。

 芥川賞受賞作、柴崎友香著「春の庭」を読み始める。選評を読むと・・・決め手に欠ける作品が多く、どうにかこの作品に決まったようだ。ちなみに「ユーチューブ」で、審査風景が生中継されていたそうです。少々嫌な先入観を持って読み始めたが・・・予感的中、良く描かれているのだが・・・面白くないのである。楽譜どおりには・・・弾けているが、音楽になっていない演奏のようなものである。
2014年8月11日(月)
台風の爪痕

 雲の多い晴れ、強烈な風が吹いている。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。別室にて、少量の特殊メニューの消化。白塗装+ペーパー掛け+水性黒塗装+油性塗装がやっと終わり、梱包作業後に油性塗装2種類。2時間の残業で・・・内職終了。

 昨日の自宅付近の雨はそれほどでも無かったが、内職先では乾燥中の素材の上に雨漏りがして・・・惨憺たる状況だったようだ。猛烈な雨に祟られた香川県では、小学校の2階まで浸水したという。香川在住の馬頭琴仲間、フェイスブックを見ると・・・自宅の2階に馬頭琴を持って避難したそうだ。
2014年8月10日(日)
良い馬頭琴を手に入れる秘訣

 強烈な風が吹いてはいるが、雨はそれほど酷くはありません。気温が低めで気が緩んでいるのか、はたまた疲れが溜まっているのか?眠り呆けて・・・1日が過ぎてしまった。

 ギター等の場合、価格相応の音がします。楽器の価格=相応の素材+相応の工作精度=相応の音・・・となります。この公式に当てはまらないのが、馬頭琴購入の難しさです。最近の馬頭琴では、使われる素材によって・・・ある程度の価格設定がされるようにはなりました。ただし・・・相応の素材が使われているからといって、音に関する保障は何もありません。

 見た目の良い楽器が、良い音を出すとは限らないのが・・・馬頭琴の厄介なところ。修理可能な欠点を持った、良い音の楽器も存在します。結局のところ・・・本当に良い音の馬頭琴が欲しいのなら、楽器のセットアップの出来る相応の奏者が吟味するしかありません。
2014年8月2日(土)
馬頭琴を購入する難しさ

 空を覆いつくした鉛色の雲、振り子号で高津区まで13キロ・18分のドライブ。半袖のTシャツ1枚での走行は、肌寒いくらい。引越しする超小物荷物の確認作業、昼を過ぎて一時小雨。定時で臨時内職終了、雨は上がって・・・給油を済ませ、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。

 日本の楽器店でギターを購入しようとすると、あらゆるメーカーのギターが、価格帯別にラインナップされています。価格には理由があって、使われている素材やパーツによって、納得できる説明がなされています。モンゴルで馬頭琴を購入する場合、ほとんど上記の事が当てはまりません。

 馬頭琴を幅広く扱っている楽器店は無く、工房か工房直営のショップで購入します。ウランバートルの旧国立デパートの上階に例外的なショップはありますが、ここはお土産用の店なので・・・お奨め出来ません。良い馬頭琴を探すには、工房もしくはショップを訪ねるしかありません。工房といっても・・・普通の民家で、よほど慣れていないと・・・たどり着けません。
2014年8月8日(金)
馬頭琴工房の栄枯盛衰

 薄鉛色の雲が空を覆い、多少は過ごしやすい。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。昼ごろに小雨がぽつりぽつり、スマホの天気予報がおやつ時から雨に変わったが・・・降らず。2時間の残業で・・・内職終了、心地よい夜風に吹かれて帰宅。

 新たな馬頭琴工房ができると、金銭的な投資もあって・・・回収するための努力がなされます。良い馬頭琴を作って、名声を上げる活動です。この時期には良い楽器が作られ、高名な馬頭琴奏者に献上され・・・評判になります。私の2号は、これに該当します。

 順調に売り上げが伸びれば、工房の人員も多くなります。親方にお金と時間の余裕が出来ると、万国共通の男の欲望=酒と女遊びが始まります。工房を任された弟子が育つまで、低迷期となります。弟子が育てば、合格点の楽器が安定供給されるようになります。一番弟子が独立したりすると、次の弟子が育つまで低迷期です。

 プロ用のオーダーされた馬頭琴はこの限りにあらず、評判維持のために親方が自ら製作します。私が貸与されているウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改や、1号がこれに該当します。プロ用の楽器と店頭に並んだ楽器は、まったくの別物と考えてください。

 店頭に10本馬頭琴があったとして、購入しても良い楽器は・・・2・3本です。モンゴルは湿度が低いので、駄目な楽器でも・・・それなりに響きの良い音がします。高温多湿の日本に持ち帰ると、駄目さ加減を露呈します。駄目な楽器は、調整しても・・・良くは成りません。
2014年8月7日(木)
西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグの問題発覚

 蒸し暑い晴れ空、日が暮れてからの風は心地よい。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。2年前に流行した、表面やエッジに傷をつけて塗料を染み込ませて古くみせる=叩き。久々の・・・大量発注で、賑やかな終日。2時間の残業で・・・内職終了、「サミット」で買出しを済ませて帰宅。

 弦が当たって切れぬよう、開けた穴のエッジを滑らかにした西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグ。ギアを内蔵した頭の部分を回しているうちに、大問題が発覚した。弦を巻き取るシャフトの外側と、内側のシャフトの回転が・・・連動していない。先日シャフトの真ん中に穴を開けたが、チューニングしているうちに・・・回らなくなるでしょう。最初から開いていた大小の穴、真ん中ではなく・・・内側のシャフトを避けて開いています。この穴を拡張して、馬頭琴の弦を通すことが出来るかどうか?
2014年8月6日(水)
馬頭琴の作られ方

 蒸し暑い晴れ空、相変わらず・・・乱れた南の風が吹いている。日が暮れて気温が下がり、心地よい風が当たる。振り子号で千歳台までドライブ、レギュラーの塗装内職。壊れたエアコンは放置のままだが、気休めに扇風機が導入された。ガラステーブルが体温よりも温かく、惨状は・・・改善せず。2時間の残業で・・・内職終了。

 モンゴル国の馬頭琴は、ロシアを経由してヨーロッパのマイスター制度を導入し、1人の製作者が1つの馬頭琴を製作します。内モンゴルでは分業制で、ボディやネック・塗装等を、専門の担当者が分担しています。ただし・・・馬頭だけは両国とも、専門の担当者が存在します。馬頭を見ると・・・製作した工房が判るだけでなく、製作年度までも・・・推定できます。

 技術と知識を持った製作者が担当すれば、マイスター制度の下で安定した馬頭琴が出来上がりますが、不十分な製作者が担当すると・・・ここ数台修理したような問題が発生します。内モンゴル方式のほうが、安定した楽器の量産には向いているかもしれません。
2014年8月5日(火)
穴のエッジを処理しないと・・・弦が切れます

 朝から多摩川上空をヘリコプターがホバリングしていて、大義名分はあるのだろうが・・・五月蝿いったらありゃしない。蒸し暑い晴れ、南の強風が窓を叩いて・・・室内熱中症にでもなりそうな状況。

 1号の糸巻きを外し、西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグを仮止めする。工作精度が高く、きっちりと留まります。ペグシェーパー&リーマーのセットの工具で粗加工した後に、微妙なテーパー加工が施されています。この微調整で、回しやすい方向にするか、緩まない方向に調整するかを決めます。こういう馬頭琴ばかりだと、作業も苦にならないのですが・・・。

 弦を通す場所を確認して、万力に挟んでボール盤で3ミリ径の弦を通す穴を開ける。アルミ製なので、エッジがナイフのようになっています。この部分を棒ヤスリや紙ヤスリを用いて、ひたすら滑らかにします。内モンゴルの馬頭琴では真鍮製のギア付ペグが使われていますが、エッジが処理されていない場合も多く見受けられます。そのまま弦を張ると、唐突に弦が切れて・・・慌てることになります。
2014年8月4日(月)
精度の高い糸巻き&穴の加工

 雲の多い晴れ空、時折り突風。振り子号で座間のお隣の綾瀬まで、28キロ・1時間10分のドライブ。20&40フィートのコンテナから荷物を降ろし、開梱・検品&足にフェルトを貼る作業。この辺りは自宅付近と比較して、3〜4℃気温が低い。定時で臨時内職終了、1時間20分のドライブで帰宅。

 以前テストした国産のチェロ用ギア付ペグは、トルクが足らず・・・調弦不可能でした。ウランバートルで実績があると言われましたが、西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグのトルクテストがしたい。6号の糸巻きの穴は・・・駄目で、1号を引っ張り出す。国産チェロ用ギア付ペグのテストを1号で行い、挫折して・・・西洋楽器のリペアーマンに穴を開け直していただきました。糸巻きの材質も硬いものに代え、精度の高い加工で・・・季節ごとの調整は必要ですが、かなり使い勝手の良い仕様になっています。

 手持ちの馬頭琴で通常の糸巻きだと、ジャミヤン先生が最後にオーダーされた馬頭琴のレプリカがあります。先生のお宅を訪問した際に弾かせて頂き、その後作者のウランバヤル氏がレプリカを製作し、裏板にジャミヤン先生のサインを入れていただいて・・・プレゼントされました。この楽器は、改造するものではないと思います。
2014年8月3日(日)
前途多難な・・・新型ギア付ペグ

 暑さで目覚めては水分補給して寝る・・・を繰り返し、さすがに空腹に耐えかねて・・・正午過ぎに起床。コインランドリーで洗濯、「100円ショップ」で保冷水筒用のバッグ、「ココカラファイン」で「バブクール」&スポーツドリンクの粉末の購入。

 昨日購入した西ドイツ製のチェロ用のギア付ペグ、製作に当たって予想通りの・・・いくつかの問題点が浮上。機能だけを優先するなら・・・そのまま取り付けても良いのですが、普通の馬頭琴の形状に似せるなら・・・取っ手の組み付けが必要です。先端の摘みの部分にギアが内蔵されており、とても大きくて・・・これをカバーするのは結構な難問。

 手持ちの6号=ウランバヤル・トラベラーの通常ペグに仮止めしてみましたが、ここでも難題が発生。バイオリンやチェロでは糸巻きの加工に、穴を開けるリーマーと糸巻きの軸を削るシェーパーという道具がセットになっており、簡単に精度の高い加工が出来ます。最近のモンゴル国の馬頭琴工房で採用され始めましたが、以前はドリルで大小の穴を開け力ずくで・・・糸巻きを押し込んでおりました。糸巻き用の穴の加工に、シェーパーの購入が必要です。穴が大きすぎる場合には、一度穴を木片で埋めて・・・穴を開け直す必要もあります。当然・・・塗装も必要です。「トラベラー」は、まさにこの状態でした。
2014年8月2日(土)
西ドイツ製のチェロ用ギア付ペグ

 蒸し暑い晴れ、振り子号で西葛西まで32キロ・1時間20分のドライブ。1階&屋上に設置された給水タンクの、清掃補助作業。東京の気温は35℃を超えて、屋上での作業は・・・蝦蟇の油状態。2時間の早上がりで臨時内職終了。恵比寿に向かって走り出すが、湿った熱風で・・・干物状態。

 馴染みの弦楽器素材店で、西ドイツ製のチェロ用のギア付ペグ&新素材のテイルピースロープの調達。馴染みのスタンドで給油を済ませ、帰宅して湯沸かし器最低の37℃のぬるま湯でクールダウン。

 購入したチェロ用のギア付ペグ1個と、製作中の和風糸巻きを持って・・・武蔵新城まで遠征。夏野菜の煮込み・四万十川の鰻の白焼き・鰯の刺身を魚に、生ビール+冷酒を4杯。持参物を眺めるが、さしたる知恵も浮かびません。ご機嫌で終電で帰宅。
2014年8月1日(金)
通常の糸巻きの馬頭琴をギア付ペグ化する

 家のエアコンのリモコンが不調で、時々本体のスイッチを使用せねばならない状態で・・・少々面倒である。雲の多い晴れ空、振り子号で千歳台まで6キロ・20分のドライブ。こちらの休憩室のエアコンも、稼動後数分間で・・・「サービスセンターへご連絡を」となってしまう。上がった体温を冷やせないというのは、かなり厳しい状況。残業無しで・・・内職終了。

 ぬるい湯船につかって、体のクールダウン。遠雷の音に加えて、小雨が降り始めた。久々に武蔵新城まで遠征を目論だのだが、社長のSOS電話で明日の臨時内職が飛び込み・・・頓挫。四万十川の鰻の白焼きで、頭の中が一杯になってしまっているのに・・・。

 私の提案したエレキベースのペグを流用した馬頭琴が、非力な女性や初心者に支持されています。この楽器の購入に踏み切れない通常の馬頭琴を持っている方のために、随分前から試行錯誤しています。国産のチェロ用のギア付ペグでは・・・トルクが足りませんでした。近々西ドイツ製の、ギア付ペグを試す予定です。