3号
原産国:北京+内モンゴル 製作者:北京(ボディ)+布和(ネック)
製作年:2002年前期 入手年:2002年7月
2002年夏、内モンゴルの首都フフホトで行われた「国際馬頭琴合宿」の際に、
中国国立野馬馬頭琴楽団のチ・ジリムト氏から譲り受けました。
改造点
下駒を変更。(2002年)
下駒をビオラ用に変更(2003年)
E・Aチューニング専用で使用(2003年)
太目の弦に変更。(2004年)
弦高調整の為、下駒の足に継ぎ足し(2004年4月)
通常の1.5倍の太さの弦を張って、D/Gチューニング専用で使用(2005年3月)
ボディは北京のバイオリン工房で製作されており、バイオリンと同じ素材が使われています。
表板が松、横・裏板が楓で、裏板の木目の美しさには目を奪われるほどです。
ネックはフフホトで組まれていて、かなりの角度が付けている等、
多くの実験を試みている馬頭琴です。
裏板に氏のサインを頂きました。
松・楓材は固めの音になりやすいそうですが(中国の楓はヨーロッパの物よりも硬い音がするそうです)。
この馬頭琴も正調(G/C)のチューニングでは「ツンツン」した音なので、
ボラグ先生と相談の上「E/A」チューニングで使用しています。
他の馬頭琴よりも余韻が深いとでも言うのでしょうか、音の表情が出やすいのが特徴です。
ブルグッド師匠によると、この素材の楽器は弾き込むと音が良くなっていく・・・
ということなので、先々が楽しみな1本です。

チューニングが低いのでテンションの保持の為、太い弦を張っています。
内弦には外弦を、外弦には内弦+他の弦を足して太くしています。