2号



原産国:内モンゴル   製作者:布和
  
製作年:2001年前期   入手年:2001年7月

2001年夏、内モンゴルの首都フフホトで行われた「1,000人の馬頭琴コンサート」の為の
練習合宿に参加した際に、チ・ボラグ先生に選んでいただいた馬頭琴です。

   

改造点


下駒の高さを上げる為に、バイオリン工房で下駒を製作 (2001年)

下駒を、フランス製ビオラの駒に変更(2002年)

糸巻きが回転不良を起こした為、黒檀製に交換 (2003年)
F字ホールの飾り彫りの2箇所にヒビが入って為、バイオリン工房で裏打ち (2003年)
ビビリ音が出る為、ネックとボディの接合部2箇所のがたつきを修理 (2003年)

F字ホールが欠けたので、接着(2005年)

下駒を、3ミリ高く調整(2006年2月)
糸巻きの回転不良の為、内モンゴル製に交換(2006年7月)
糸巻きの回転不良の為、日本製エレキベース用の糸巻きに交換(2006年7〜8月)

北京からの帰国の際に、航空会社の乱暴な扱いによって
交換したばかりの糸巻きを破損、糸巻きの交換(2006年8月9


   

チ・ボラグ先生は、私の師匠チ・ブルグッドの師匠であり父親でもあります。
私はボラグ先生の孫弟子になります、
お会いする毎に馬頭琴やモンゴルの事、演奏家の心構え等を教えていただきます。
    
譲っていただいた時に、裏板にサインして頂きました。

        

  布和氏の初期の作品で、馬の顔の彫刻がとてもシンプルです。
随分とモダンなデザインだと、感心していたのですが、
その後、3号など近年製作された氏の馬頭琴を見ると、華麗な馬の彫刻が施されています。
当時は彫刻の技術が未熟だったのでしょう。
 

ネックの素材が硬く・重い、たぶん樫のような素材を使用し、しかも太いのが特徴です。
この素材のネックは他に1台しか見たことが無く、知人のバイオリニストが所有しています。
   
音量もあり、高音のきれいな馬頭琴です。