1号



原産国:モンゴル  製作者:エンフジャルガル(アジナイホールアトリエ)

製作年:2001年1〜2月   入手年:2001年3月

2000年12月に、アマルトゥヴシン師匠に連絡して購入しようとしたら在庫が無く、
2001年1〜2月に製作、3月にボルトバータル師匠が持ってきてくれた、思い出の第1号馬頭琴。

     

改造点

下駒を私の手に合わせて、低くした駒を製作(2001年)
ビビリ音が出たので、ネックとボディの接合部の隙間の修理(2002年)
糸巻きが滑り出したため、糸巻き調整(2003年)

チェロ用の機械式ペグを装着したが、トルク不足で正調まで上がらず断念(2004年2月)
バイオリン工房で、穴埋め&ペグ交換調整(2004年2月)
上駒を黒檀(自作)に変更(2004年5月)

ビビリ音発生の為、バイオリン工房で表板の剥離&接着部分の膠補強作業(2005年3月)
ビビリ音の発生源と思われる、下駒の切り込みの隙間開け作業(2005年3月)
上駒を高めに調整(2005年4月)
エンフジャルガル工房で、音を柔らかくする為の調整(2005年8〜9月)
下駒を、高めに調整(2005年11月)

内モンゴルの馬頭琴工房で、指板に黒檀を接着(2006年8月)

   
      
2003年夏に、ウランバートルのアジナイホールアトリエを訪ねると、
現在は650ドル以上のオーダーのみの製作との事でした。
演奏者の体格や演奏レベルに応じて、細やかなオーダーが可能で、
制作期間も3ヶ月は欲しいという、根っからの職人といった好青年でした。

    
全体の仕上げの美しさは特筆ものです。表板・裏板のふくらみは見事です。
表裏とも3枚の板の張り合わせです。


   

馬頭の下にモンゴル国の国旗がデザインされていたり、
馬の額に青い石がはめ込まれていたり (紛失しました、ごめんなさい)と、
製作者の楽器に対する深い愛情を感じます。


ンゴル国の馬頭琴の中でも特別大型のもので、通常の馬頭琴よりも約10センチ全長が長く、
通常のケースでは入らずソフトケースのオーダーを3回やり直しました。
昔の馬頭琴はこれぐらい大きかった・・・という話を聞いた事があります。

高音が美しいのが特徴です。