2010年5月31日(月)
担当エリアの心霊スポット?

 晴れてはいるが・・・気温が上がらず湿度37%、銀行で釣銭の確保等。1時間の早出で、武蔵新城で内職。3時半に一巡終了、センターで基幹ドライバーとドッキング。6月21日の正式なオープンに向けて、エネゴリ君係長他が準備中。疎らな時間指定に・・・だらだらと時間が経過、8時過ぎの時間指定を処理して・・・45分の残業で内職終了。

 担当エリアに、5か所の心霊スポット?がある。1つ目は廃墟と化した病院、2つ目が廃墟と化したアパート。他の3か所は鬱蒼とした竹と雑木林に囲まれた、湿気の多い奥の細道のような場所で・・・日が暮れた後にはあまり訪れたくは無い場所である。ご丁寧に暗闇坂という名称や、神社付きという演出もある。鳴き声練習中の鶯達で、このところ賑わっていた。心霊スポットの近くで、何の猜疑心も持たずに寄ってくる子狸を・・・先日目撃した。後ろ脚に包帯を巻いているので、人間に手当されたのだろう。狸は比較的人里に生息していて、私の住んでいる和泉多摩川の商店街でも見かけた。おそらく・・・多摩川河岸に棲んでいるのだろう。釣り仲間の住むひばりが丘でも、明け方狸を見かけ・・・驚いたことがあった。
2010年5月30日(日)
2011年の目標・・・

 朝ごはんをご馳走になり、神戸方面に今夜移動するバヤルサイハン君の高速バスのチケット検索。日曜の夜便ほぼ満員御礼状態だったが、何とかチケットを確保。肌寒い曇り空の中を、暇乞いをして帰路へ。下北沢で途中下車、「ユニクロ」で内職用のベルトの購入。狛江で途中下車、本屋探索後、「三和」で食料品・「薬のセイジョー」でポカリスウェット・「100円ショップ」で車載携帯食のピーナツを購入して帰宅。

 バトエルデネ師匠から電話、来年の春に演奏会をしないか?という。2年前にバトチョローン氏から「果てしなき草原」が評価され、今回は作曲者のジャンツァンノロブ氏から「心のゴビ」を評価された。少々・・・目標不在状態で、歓迎すべき話ではあるのだが・・・。前回は演奏だけでなく、雑多な用事(リーフレット・チケット製作からチケット販売・リーフレットの配布・当日の運営体制)が多く・・・難儀した。この辺りを誰かに担当して貰えれば、演奏に集中できるのだが。伴奏者をモンゴルから招聘するのではなく、日本人のピアニストとじっくり取り組んでみたい。

 1週間分の料理の下ごしらえあれこれ、洗濯した制服のパンツのアイロン掛け。サッカーA代表対イングランド戦をBGVに、不在票2冊に名前・勤務時間・携帯電話番号の記入。闘利王選手の先制点で始まり、川島選手が鬼人のようなゴール死守でPKまで止めた。ようやく目覚めたかに見えたが、後半自殺点2点で・・・自滅。後半得点する為に5人を投入した監督采配と、足が止まったにもかかわらず・・・無策の監督。4年後に向けて、4年間を積み上げられる監督を切望する。
2010年5月29日(土)
バヤルサイハン君来日

 今にも小雨がちらつきそうな肌寒い曇り空、湿度35%。午後からのレッスン予定の生徒が、体調不良で・・・ドタキャン。空いた時間に、依頼された楽譜の転調作業。半音上げるだけの作業だが、♯1つの譜面が♭5個の譜面に変わる。弓&指番号を確認し、PCで清書。プリントアウトして、打音を書き込む。ブロック間の調整をすれば、もう少し見やすくなるのだが・・・時間切れ。護国寺まで遠征。

 本日来日したバヤルサイハン君が、F字ホールから下端まで入ったヒビを修理している。移動中に落としたそうで、もう少しクッション材の入ったソフトケースであれば・・・ここまで酷い状況にはならなかっただろうと思われる。ウランバートルで渡し損ねたメンテナンスバッグをプレゼント、お土産にチンギスハーンウォッカを頂く。ビール・シャンパン・焼酎とメートルが上がり、そのまま・・・沈没。
2010年5月28日(金)
1997年に香港が、英国から中国に返還された

 爽やかな晴れ空で湿度38%、45分の早出で武蔵新城で内職。メールが多かった為に、通常の荷物量だったが・・・3時前に一巡終了。センターで基幹ドライバーとドッキング、18時までに処理する荷物が、1件しかない・・・。長〜い休憩後、時間指定の処理と不在分の電話攻勢をかけるが・・・不毛。
20時半指定の集荷物が発生、8時40分に戦闘エリア離脱。45分の残業で・・・内職終了。

 季節料理「おばら」で暑気払い。着ていたTシャツが、話題に上る。返還前の香港で、地元企業とのジョイントベンチャーでスーパーの開店宣伝を担当した。数年後には英国から中国に返還されるという、不安定な時期だった。頂き物のTシャツの絵柄は、英国の国旗が半分中国の国旗に塗り替えらている光景である。文化大革命を恐れて逃れた広東人の作った街が香港で、彼らにとっては恐怖の時が迫っている事を意味する。漢民族にとっては願っても無いチャンスの到来で、その後の中国の発展は・・・語る必要も無かろう。花わさびのしょうゆ漬け・ちりめん山椒・初物の鮎の塩焼きを肴に、生ビール+冷酒3杯。
2010年5月27日(木)
多摩センターの稼働日が確定し、自転車が・・・

 蒸し暑い晴れ空だったが、戦闘エリア上空に黒雲が出現し・・・雨で湿度45%。30分の早出で武蔵新城で内職。出勤時間制限に加えて、3ヵ月目の添乗指導というペナルティ?が加わった。出発前の荷物処理がスムーズに完了、通常の時間で出発出来た。1時間半後に添乗指導から解放され、3時半にセンターで基幹ドライバーとドッキング。20分稼働しては30分休憩状態が続き、給油をして帰店。40分の残業で・・・内職終了。

 多摩のセンターが、6月21日から正式稼働する事になった。今は6駅の移動だったが、2駅の移動になるので・・・通勤時間が多少減る。それよりも大きいのは実質の稼働時間の延長で、現在は朝晩のエリアと店との往復で小1時間を費やしていたが、最も遠いエリアからでも10分以内で帰店出来るようになる。今は8時半を最終としていたが、9時まで粘ることが出来るようになり、不在分の処理が多少改善するだろう。

 家を出て世田谷通りを左折、府中街道で右折すると・・・センターに到着する。ほとんど平坦な、歩道の確保された広い道路である。電車を待つ時間よりも、自転車を利用したほうが時間の短縮になりそうだ。中学・高校は、自転車通学だった。ハンドルの角度調整が出来て、ドロップハンドルとセミドロップハンドルに設定できる自転車を愛用していた。その後は自転車に縁が無く、自動車ライフだったが・・・。年齢的に考えると電導アシスト自転車が欲しいところだが、如何せん値段が高い。デザイン的にはミニベロが美しいのだが、さて・・・どうしたものか?
2010年5月26日(水)
南武線が人身事故で大幅な遅延

 朝の内は陽射しがあったが、家を出る頃には曇りだし・・・3時過ぎから雨本降り。湿度45%、「エドヤ」&「薬のセイジョー」まで買出し。南武線が人身事故で遅延、登戸駅で25分の足止め。30分の早出で、武蔵新城で内職。1勝2敗の劣勢が続き、小物が無くなるばかりで・・・大きな荷物が減らない。5時に基幹ドライバーとドッキング、慌ただしく・・・昼食。電話攻勢をかけて不在分に対処するが・・・劣勢は変わらず、45分の残業で内職終了。

 明日は内部監査だそうで、11時30分前に出勤しては駄目だと言う。車内の整理・持ち物類の点検と社員手帳の記載事項確認・安全靴の着用が、必須である。今日の状況と同じだが、出発時間が当然・・・いつもより30分遅れた。明日も慌ただしい状態での出発になるのかと思うと、少々気が滅入る。あと5分処理する時間が欲しかったので、今日は1本早い小田急線に乗ったのだが・・・南武線の事故遅延。予定通りには・・・事は運ばない。
2010年5月25日(火)
髭剃り道具

 蒸し暑い晴れで湿度47%、支給された半袖のポロシャツ着用の陽気。1時間弱の早出で、武蔵新城で内職。飛び飛びの場所の時間指定にリズムが乱れ、一勝一敗の攻防が続く。蒸し暑さが増すにつれて・・・徐々にペースがダウン、3時過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング。19時以降の時間指定が・・・不在の連続、電話を掛けまくるが労少なく・・・撃沈。50分の残業で・・・内職終了。 

 風が南に変わり、嫌な音を立てて・・・窓を揺らしている。新入社員となった1年半は髭を剃っていたが、辞表を提出してからは・・・髭を生やしたまま会社員をしていた。店舗応援時は剃ったが、年に数度のことだ。内職の関係で、この半年髭を剃っている。髭を生やすことにそれほど意義を見出してはいないが、単に髭が濃く皮膚が弱いから・・・面倒なのである。大学時代は長髪に髭・・・だったが、父親は髪を切れと言い、母親は髭を剃って欲しいと言う。間を取って、どちらも伸ばしたままにしていた。

 強固な髭と軟い皮膚は、髭剃り道具の選択に神経を使わせる。昔はフィリップスの電気式を使っていたが、最近は電池で振動するシック・クアトロ4チタニウムを使っているが・・・根性無しである。2枚刃の使い捨ての方が、はるかにストレス無く・・・気持ちよく剃れる。ジレットの同様の機構を持った製品は、どうなのだろう?ウェットシェービングスタイルのものが、電気式にも出ているようだ。良い道具に、めぐり合いたい。
2010年5月24日(月)
ウランバートルの楽器店?

 雨が降り続き・・・湿度55%。小田急線の大幅な遅延で、南武線1本乗り遅れる。1時間弱の早出で、武蔵新城で内職。先週の月曜と比較して、半分以下の荷物量。3時にセンターで基幹ドライバーとドッキング、長〜い昼食休憩。その後も30分稼働しては・・・30分休憩状態が続くが、再配達の依頼で・・・8時40分に戦闘エリア離脱。30分強の残業で・・・内職終了。

 狛江在住の方から馬頭琴関連のメール到着、「ウランバートルの楽器店で買った馬頭琴を持っているのだが・・・」という内容。「ウランバートルの楽器店」というのが、少々怪しいかもしれない。好意的に解釈すれば「ウランバヤル氏のショップ」、少々穿った見方をすれば「バイガルジャブ氏のショップ」、絶望的な見解だと「ノミンデパートの民族楽器売り場」。さて・・・正解は?今度の土曜日のレッスンに、馬頭琴を持ってお越しください。

 モリンホールクラブの主催者から、楽譜に関する問い合わせメール着信。手持ちの楽譜の中に・・・有るには有ったのですが、歌手の音域に合わせた「F♯/B」という少々変則なチューニングの楽譜。転調するので、少々お時間をください。間奏・後奏を加えた、美しい仕上がりの楽譜です。メロディラインを他の楽器で弾くなら、単純な音で効果的な二重奏も可能です。

 サッカー・A代表の岡田監督が、またしても・・・やってくれました。またしても・・・の、韓国戦敗戦。試合後のインタビューでは、進退を仄めかす様な・・・最悪な答弁。この期に及んで、出口の見えない暗中無策。またしても・・・4年間が無駄になってしまった。オシム監督が倒れなければ・・・と、死んだ子の年を数えてしまう。協会も4年後に向けて、真剣になって欲しい。トルシエ・ジーコ・岡田・・・と、いったい何年を無駄を無駄にするのだ?毎日一歩づつ進めば・・・いつかは千里先に到達できるが、暗闇の中を這いずりまわっていても・・・何処にも行けない。
2010年5月23日(日)
馬頭琴コンクールの総括?

 予報通り西から雨雲が飛来して湿度43%、気温が一気に10℃近く下がって・・・過ごしやすい。昨日準備していた多摩川河岸の大規模な消防イベント、雨降りだと言うのに朝からヘリコプターが飛んで・・・五月蠅い。取り敢えず・・・ウランバートル滞在記を成就!

 狛江まで買出し、歩いていると・・・手が冷たいほどに冷え込んでいる。本屋を探索後、「三和」・「エドヤ」で食品、「お菓子の卸店」で豆類を購入して帰宅。制服の夏物のパンツの裾上げ後、不在票に名前・勤務時間・電話番号の記載。7月のピアノ教室の発表会でご一緒するピアニストからメール着信、携帯電話でメールを打つのがとても苦手な為・・・最小限のお返事。電話でリハーサルの打ち合わせ。

 ジャミヤン杯馬頭琴コンクールに参加して、モンゴルでのコンクールの対処法について総括します。プロの部とアマチュアの部がありますが、プロの部は35歳までという年齢制限が有り・・・アマチュアの部にエントリーせざるを得ませんでした。バトエルデネ師匠から、課題曲4曲のうちから1曲、自由曲を1曲・・・という連絡が有った際に、ウランバートルのピアニストやリハーサル事情を考慮。十分なリハーサルの時間が取れるとは思えず、ピアニストの質もそうそう多くは望めない可能性が高く、自由曲はソロの曲を選択しました。

 実際にリハーサルをやってみて、アマチュアの部のピアニストはミストーンも多く、難度の高い曲を選んでも上手くいかなかったであろう事を実感。プロの部とアマチュアの部のピアニストの差は雲泥で、アマチュアの部はピアニスト1名あたり30名の伴奏を・・・流れ作業のように処理するといった感じ。
アマチュアの部の成績を見ると、自由曲の曲の難度が成績に反映されているように感じました。さて・・・この矛盾をどう解決するか?与えられたピアニストで難度の高い曲を選択したら、最低1カ月はリハーサル期間を要すると思われます。馬頭琴と合わせる練習では無く、ピアニストに曲を練習してもらう為の時間です。

 奥の手と言うか、モンゴルの事情を理解しきれていれば・・・抜け道がありました。プロの部のピアニストに伴奏を依頼することが、問題はあるけれども・・・可能でした。プロの部とアマチュアの部のコンクールはまったく別の場所で行われており、ピアニストもプロの部を優先するので・・・演奏の順番が来てもピアニスト不在で演奏できないと言うトラブルが発生していました。本来なら主催者が用意したピアニスト以外を選択し、順番がきたときに演奏できなければ失格ですが・・・そこは寛大なモンゴル。ここまで読み切れていれば、このような禁じ手も有りなのでした。

 私のCDで演奏をしてくれたモンゴル国立馬頭琴交響楽団の琴奏者のムンフトグトホさんに伴奏をお願いして、アルタンゲレル氏の曲でも選べば・・・違った結果が出ていたかもしれません。与えられた条件の中で最善の選択をしたつもりですが、冷静に考えると・・・貪欲さが欠落した控え目な日本人でした。不完全燃焼、残り火が燻っているが・・・次のコンクールは4年後。57歳だなあ・・・。
2010年5月22日(土)
久々の馬頭琴レッスン

 溜まった疲労で、首から背中にかけて・・・軋んでいる。昨日ほどではないが、晴れて・・・湿度36%。週末恒例の、メール関係の処理作業。ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改&新人馬頭琴&メンテナンスバッグを持って、ミャンマー人の生徒の個人レッスンへ。生徒が来るまで、2本の馬頭琴を弾き比べてみる。新人の素性は良く、弾き込めばかなり良い楽器になりそうだ。ひげスペシャル・改は私の小さな手用に微細に調整してあるので、弾き比べてみると・・・格段に演奏しやすい。

 1年以上ブランクの出来てしまった生徒の再レッスン初日、案の定・・・すっかり降り出しに戻っていました。ギア付きの糸巻きの新人馬頭琴で、調弦からスタート。外弦をチューナーで合わせ、2弦を一緒に鳴らしながら・・・内弦を正しい音程まで上げて行きます。ギア無しの馬頭琴ではスムーズに糸巻きが回せませんでしたが、ギア付きだと・・・徐々に感覚が掴めてきたようです。続いて弓の持ち方&ボーイングの点検、弓自体の運動能力を殺さぬように軽く持ちます。唯一力を入れる右手の薬指は方向&位置が大切で、これが間違っていると・・・力のコントロールが出来ません。

 休憩後、ファ・ソ・ラ・シの音階練習。親指を基準として固定して、間隔を指に覚え込ませます。だらりと手を下げた時の、シュークリームを掴んだぐらいの手の平の空間が大切で、これが崩れると・・・指の運動が制限されてしまいます。この指のアーチには重要な意味が有り、指を伸ばしたままではどんなに力を入れても弱いのですが、自然な形に曲げてやることで・・・格段に強くなります。

 現在は指の筋力が不足しているので上手く音が出ませんが、トレーニングを積むに従って・・・改善されます。百害あって一利無し、小細工をしてはいけません。私は優秀なコーチだと自負していますが、実際に走るのはあなたです。あなたがトレーニングを積んで走ってくれないと、私には成す術がありません。私がデッサンの勉強を始めた頃、私の先生はこんなことを言いました。毎日毎日デッサンを描いて、描いたデッサンを積み上げて身長の高さにまで達したら・・・今持っているあらゆる疑問は解決すると。日々の積み重ねが、数年後の成果となります。

 多摩川河岸はBBQ客で大賑わい、当然トイレの問題が浮上する。1階には公衆トイレがあるのだが、レッスン会場の2階のトイレにまで・・・家宅侵入してくる。ここは狛江市に会員登録した団体が、有料で使用している。管理人はおらず、使用者が自主管理する規約。トイレ使用者を容認しては、練習どころでは無くなってしまう。ちょっと外に出た隙に楽器を置いた室内で、幼児を走らせているおばちゃん達まで現れた!この無神経な傍若無人ぶりには・・・開いた口が塞がらない。
2010年5月21日(金)
ボール紙のボディの乗用車「トラバント」が復活?

 恨めしいほどの蒸し暑さで湿度45%、予報では29℃!に達するらしい。45分の早出で武蔵新城で内職、暑さの為に・・・能率が上がらず、3時過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング。荷物は少ないのだが、8時半という時間指定がネック。15分稼働しては、30分休憩・・・という状態が続く。8時40分に戦闘エリア離脱、帰店して早配未遂の始末書・担当地区の危険エリア報告・運転中の危険回避報告書を提出し、1時間強の残業で・・・内職終了。唐突に・・・夏の制服一式が届けられた。半袖のポロシャツ4枚・ベスト1枚・夏用のパンツ2本・バミューダ2本・・・である。月曜からは、多少の暑さ対策にはなる。

 あまりの蒸し暑さに、季節料理「おばら」で暑気払い。常連氏が突然、トラバントが欲しいと言いだした。東ドイツ製の、ボール紙のような質の悪い樹脂ボディの乗用車である。東西ドイツが統合されて20数年が経過、ボール紙状のボディが残っているだろうか?残っていたとして日本の規制では、ナンバー登録が出来るとは・・・考えられない。他人が乗っていない車が欲しい・・・という単なる思い付きだったようだが、意外にも議論が白熱した。近々電気自動車として復活するようで、妙にレトロなデザインの写真も見つかった。肉厚の岩牡蠣&茄子の揚げびたしを肴に、生ビール+日本酒2杯。最終電車でご機嫌で帰宅、即・・・爆睡。
2010年5月20日(木)
ウランバートルのインターネット事情

 朝から雨が降り続き・・・湿度60%、武蔵新城で内職。45分の早出、荷物は通常量の40個弱。3時半にセンターで基幹ドライバーから時間指定ぎりぎりの小荷物を窓から受け取り、滑り込みで配達完了。再びセンターに戻り追加荷物の積み込み、荷物が少なく電話で不在分の処理を試みるが・・・不調。8時10分に戦闘エリア離脱、一時止んだ雨が再び強くなりだした。30分弱の残業で・・・内職終了。

 ウランバートルのインターネット事情も、随分と変化した。2008年のゲストハウスには1台スタッフ用のPCが有ったが、今回ゲスト用に3台のPCが用意されていた。ソニー・HP・韓国ブランド等が混ざって結線されていて、2台は日本語に対応していた。ダウンロードのスピードはかなり遅く、帰国してからたいして速くも無いこのPCが・・・快適である。ゲストハウスのスタッフはゲーム専門、ホンゴル君は馬頭琴動画の検索に使用していた。インターネットカフェも頻繁に見かけるようになり・・・大盛況であったが、少年たちがネットでは無くオンラインゲームを行っていて・・・ゲームセンター代わりらしい。ここには、コピー機も設置されていた。
2010年5月19日(水)
ウランバートルの車事情

 湿った南風が吹き続け、曇り空で湿度52%。「エドヤ」まで、ライ麦パンの買出し。45分の早出で武蔵新城で内職、出発後程なく・・・小雨。本降りになり・・・肌寒い。3時過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング後、長〜い昼食休憩。19時以降の時間指定が大半で、長〜い休憩時間を持て余す。30分強の残業で・・・内職終了。

 ウランバートルの車事情も、野菜同様に激変した。2003年に訪れた時はロシアの置き土産の、東欧圏の遺物のような車が大半を占めていた。トヨタ・ランドクルーザーや三菱パジェロが高級車だった。2年前に訪れた時には一般人が乗る車が日本の中古車になり、高級車はごく稀に見かけるメルセデスベンツになっていた。空港まで迎えに来てくれたムングン君の友人の車が、トヨタ・プリウスなのには・・・驚かされた。馬頭琴関係の友人たちは、みな日本車に乗っていた。

 今回ノミンデパートには、アメ車のオープンカーが展示してあった。メルセデスベンツはフルラインナップ!で走っており・・・GクラスやCLSも頻繁に見かけたし、Aクラスまで走っていた。レンジローバーも珍しくは無く、ポルシェ・カイエンもよく見かけた。驚いたのはオープンカー事情で、ポルシェ・ボクスターやモーガンまで見てしまった。メンテナンス的には難しいであろう、スカイラインGT−Rも存在した。巨大なアメ車のハマーH2も見たし、馬頭琴製作者のウランバヤル氏はハマーH3に乗っていた。新品同様の中古車だったが・・・約500万円だそうだ。未だ見ていないのはアルファロメオ等のイタリア車、気候的にはモンゴルに適していると思われる北欧系。ロールスロイスにイタリアンスーパーカーぐらいだが、数年後にはフェラーリやランボルギーニが走っているかもしれない。
2010年5月18日(火)
ウランバートルの野菜事情

 昨夜から南の風に変わり、不穏な音を窓にぶつけている。蒸し暑い晴れで湿度48%、武蔵新城で内職。45分の早出をするも、荷物は通常の量で・・・順調に推移。3時半に基幹ドライバーとセンターでドッキング後、長〜い昼食休憩。30分稼働して30分休憩状態が続き、給油を済ませ・・・30分強の残業で内職終了。

 この2年間で、ウランバートルの野菜事情が激変した。街中に、野菜や果物が溢れている。2003年に初めて訪れた時は、人参とジャガイモ・玉葱ぐらいしか見かけなかった。訪れたジャミヤン先生のお宅で野菜スープが出た・・・と馬頭琴日記に書いたら、当時の留学生からジャミヤン先生のお宅はブルジョワなんですねえ・・・と感嘆の感想を頂いた。2年前には、レストランの付け合わせに紫キャベツが出て・・・驚いた。もっとも・・・ほとんどのモンゴル人は、食べはしなかったのだが。

 今回はザハで、キーウィまで売っていた。ベジタリアンカフェまで出現し、大盛況である。大豆たんぱくを使った料理や野菜だけのホーショル、野菜スープも野菜の甘みが旨く出ていて・・・美味しかった。焼き鳥丼には親指の太さの焼いた葱が載っていたし、野菜スープを頼んだら「今日はブロッコリーが切れていて」・・・と言われた。野菜は100%国産なのだそうだ。中国式の農業だと農薬が心配だが、かなり厳格にチェックしていると言う。
2010年5月17日(月)
他の方は飛行機に祟られた・・・モンゴル行

 蒸し暑い晴れで湿度42%、銀行で釣銭用の千円札を確保。1時間の早出で武蔵新城で内職、月に1度の愛車ディで・・・洗車&エンジンルームの点検。4段階の2段階目の安全運転度を示す緑のシールを貰ったが、張る為の車体用のネームプレートが・・・無い。通常の1.5倍の量の荷物と格闘し、5時に基幹ドライバーとドッキング。20時以降の時間指定が多く、9時10分に戦闘エリア離脱。1時間強の残業で・・・内職終了。

 この1週間頭を悩ませ続けた件の女性からメール返信が有り、音楽大学でピアノを習い、関西で馬頭琴を習った経験が有ることを・・・知る。最初にこの事実を伝えて頂けたなら、こんなに悩まずにもっと現実に即した回答が出来た筈・・・。馬頭琴に関する質問をくださる場合は、客観的に判断出来るような情報をください。初心者なのか?経験者なのか、誰に習ったかを聞けば・・・何を必要としているのかを考察する材料になります。お持ちの馬頭琴の作者名を聞くだけでも、その楽器がどんな状態に調整してあるのか?推測できます。

 ゲストハウスで共に過ごした札幌の成田ご夫妻からメール着信、飛行機が飛ばず・・・2日ほど帰国が遅れたそうだ。先生方も帰国してしまい、ゲストハウスの宿泊客の日本人の手助けで・・・何とか航空券の手配ができたらしい。それでも・・・スーツケースが未着だそうで、保険請求やら面倒が残っているという。私の飛行機はほとんど定時で運航したが、後続組はウェイティングになってしまい便や日時を変更したり、風の影響で大幅に遅れたり・・・散々だったようだ。
2010年5月16日(日)
年に数度のレッスンで、馬頭琴が習得できるか?

 火災報知機が欠陥品とのことで業者来訪、欠陥品ではない事が判明して・・・ひと安心。午前中を夢遊病者のような状態で過ごす。晴れてはいるが少々風が強く、湿度43%。午後から迷惑メールの処理等に悪戦苦闘、夕方になって買出し。「薬のセイジョー」で車載ウェットティッシュの詰め替え用・マウスウォッシュ、「お菓子の卸屋」で作業中の携帯用食量(豆菓子類)、「本屋」で雑誌の物色、「三和」・「ヤヒロ」・「エドヤ」で食料品の調達。「薬のセイジョー」で、5キロ1,490円のこしひかりを発見!

 帰宅して今回購入した馬頭琴の点検、現在のところ魂柱の長さにも問題は無く、弦が伸びた分を巻き直す。溜まっていたメール類の返信作業、最大の難問は・・・年に数度上京するので馬頭琴を教えて欲しいという47歳女性からのメール。この方がまともな音を出せるようになる確率は、正直に言って・・・ほとんどゼロに近い。出来るだけ丁寧に答えたつもりだが、意地悪を言っているのではなく、かなりのトレーニングが必要だと言う事を・・・判ってもらえるか?心配になる。

 不在票2冊に、勤務時間・名前・携帯電話番号の記載。洗濯した上着に装備品を準備、支給された新しい安全靴に紐を通し、制服のパンツにアイロン掛け。料理の下ごしらえ等を済ませ、疲労回復に効果的というバブで入浴ついでに古い安全靴の洗濯。モンゴル滞在記の執筆開始、どうにか4月分が終了した。貴重な1日限りの休日が、慌ただしく過ぎ去っていく。
2010年5月15日(土)
ロシア人のウォッカの飲み方

 爽やかな晴れ空で湿度35%、夕方から少々強めの風。50分の早出で武蔵新城で内職、先日の健康診断の結果が出て・・・まったく問題なし。作業開始早々基幹ドライバーからの電話で、3個の荷物追加。3時半にセンターで基幹ドライバーとドッキング、少ない時間指定の荷物が不在で・・・苦戦。7時に追加された荷物が不在、エリア離脱寸前の8時半に再配達の依頼電話着信。帰店して休日スケジュールの申告をして、50分の残業で内職終了。

 季節料理「おばら」に、チンギスハーンウォッカとスモークチーズのお届け。日本酒利き酒師の店主・常連客にも、この2つのお土産は好評でした。スモークチーズは少々塩味の強いイカ燻のような歯ごたえ&味で、細長いチーズを三つ編みにしてスモークした物。メルクールザハで、1本約4,500トゥグルグ。サランラップでいい加減に巻いただけなので、ビニール袋等に収納しないと・・・スモーク臭が蔓延します。初めてのロシア人客が来訪、目敏くウォッカを見つけて・・・モンゴルと同様の乾杯一気飲みが始まった。月山の焼筍・山菜の天麩羅を肴に、生ビール+日本酒2杯。ご機嫌で帰宅。
2010年5月14日(金)
ゲストハウスの面白さ

 晴れ空に冷えた空気で・・・湿度35%、午後から曇り始め・・・帰宅時間には雨降り。45分の早出で、武蔵新城で内職。1時間に10個の荷物の配達先訪問が会社の目標値だが、2時間半で35個=1時間に14個を達成!3時半にセンターで基幹ドライバーとドッキング、荷物量が少なく・・・18時以降が2点・19時以降が1点・20時以降が4点・・・。5分稼働しては20分休憩状態が続き、頻繁な電話での在宅確認に携帯電話のバッテリーが悲鳴を上げた。先日購入した電池交換式の、電池のみを「シャープ・エネループ」にしたかったのだが、セブンイレブンでは「パナソニック」しか取り扱っていない。車載用充電器を購入し、急場をしのぐ。帰店してクール便取り扱いのテストを受け、30分弱の残業で内職終了。

 2003年にウランバートルのゲストハウスで知り合った日本人女性からメール着信、中国の昆明に長期滞在しているらしい。4回ウランバートルを訪れたが、ゲストハウスにしか泊ったことが無い。ゲストハウスの面白さは・・・寄せ鍋のように、様々な人種や人格と否応なく接する点にある。ホテルの個室に閉じこもっては、得難い経験である。経済的な理由も大きく・・・3日間のホテルの宿泊代で、ゲストハウスの宿泊代を支払い馬頭琴が1本購入出来る。ただし・・・安さだけで誰にでもして欲しいものではなく、自己責任でのセキュリティ管理と最低限の団体生活のマナーの順守は不可欠である。

 単独で行動する日本人は珍しいようで、様々な人種から声をかけられた。2年前に知り合ったアメリカ人馬頭琴奏者は、「私は大王イカと呼ばれています」と達者な日本語で話しかけてきて、今回は「マイフレンド」を連発。今回知り合った中国人馬頭琴奏者は年齢が同じなので・・・「マイブラザー」となり、2年後にまた会おう・・・と英語で挨拶をして別れた。団体行動とホテルの個室に籠っていては得られない、旅の楽しみである。
2010年5月13日(木)
犬と猫の、どちらかと問われれば・・・

 晴れてはいるが、不安定な気圧の変化で・・・湿度29%。夕方から時折り小雨がちらつく。45分の早出で武蔵新城で内職、順調に推移して、3時過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング。19時以降の時間指定が1件だけで、時間に余裕が有り・・・不在持ち戻り1件のみ!という快挙達成。30分弱の残業で・・・内職終了。

 和泉多摩川駅のホームから見える寺の裏庭、黒猫が伸びたり縮んだり・・・ごろんごろんしたり。日溜まりが暑くなりすぎたのか?日陰に籠ったり・・・。犬に比べて、猫は勝手気ままで・・・自由だ。同じ場所に集ってはいるが、距離をとりあって・・・関わりは持たない。それぞれが好き勝手に、生きている。私も群れるのが好きでは無く、団体行動が苦手である。みんなが同じ方向を見ていたら、逆の方角のほうに興味がいってしまう。犬・猫のどちらに近いかと問われれば、私は猫なのかもしれない。
2010年5月12日(水)
意外な人と、モンゴル談議
,
 和泉多摩川は曇り空、武蔵新城は小雨で・・・湿度52%。午後からは晴れたが、夕方から突風が吹いて・・・肌寒い。「エドヤ」までライ麦パンの買出し、ラクベジの欠品継続中。1時間弱の早出で内職、順調に推移して4時過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング。18時以降の時間指定が大半で、だらだらと過ごす。7時に追加の荷物3個を受け取り、20時以降の時間指定が・・・不在。40分の残業で・・・内職終了。

 年末・年始の構内作業でお世話になった亀石氏、長い手足を活かしての華麗で素早い荷捌きは・・・驚愕に値する。巨大なパイプをコーナーで曲げる技を、伝授して頂いた。九州時代のボーイスカウトの関係で、モンゴルを訪れた事があるという。思わぬところで、モンゴル談議に花が咲いた。ウランバートル以外にはテレルジにしか言った事の無い私だが、そういえばテレルジの名所は「亀石」だったなあ。見てはいなのだけれど・・・。
2010年5月11日(火)
ささやかな幸せ

 朝から雨が降り続き・・・湿度52%、一時は小降りになったが・・・帰店時には大降り。小田急線はラッシュで本日も遅延、南武線に滑り込みセーフ。1時間弱の早出で、武蔵新城で内職。3時半過ぎにセンターで基幹ドライバーとドッキング、夜の時間指定もまばらで、8時半に戦闘エリア離脱。給油を済ませ、早めに帰れると思ったら・・・。携帯電話での電話アンケートがあり、1時間の残業で内職終了。

 店長・エネゴリ君上司・他、モンゴル土産のスモークチーズ好評。スーティ茶にしてもアルヒ(ウォッカ)にしても、美味しいという声を聞くことは無かった。モンゴル土産で、こんなに好評なのは・・・初めての経験。愛車のホンダ号復活。昨日乗ったダイハツよりも軽快で、40キロの速度コントロールがしやすい。代引きの事前連絡を入れたら、おじいちゃんが桃のジュースを用意して待っていてくれた。昼間不在だったお宅に灯りが付いていたので寄ったら、缶コーヒーを頂いた。感謝の言葉があるだけでも、ちょっと幸せな気分になれる。
2010年5月10日(月)
相変わらずの小トラブルが続く・・・

 晴れのち曇り一時小雨で蒸し暑く・・・湿度45%、1時間の早出で武蔵新城で内職。小田急線が遅延し、どうにか南武線に駆け込む。予想通り・・・愛車が無くなってしまい空いている車を使用するが、ブレーキランプの球切れ&ガソリンの給油。携帯電話は健在だったが、カスタマーサービスからの間違い電話に閉口&電池切れで・・・コンビニで充電池の購入。不在の連続に切れそうになる集中力を騙し騙し、4時半に一巡終了。多摩のセンターで追加荷物を積み込むが、18時・19時・20時以降の指定ばかりで・・・。55分の残業で内職終了。

 5月21日から3ヵ月の契約更新の書類を受け取ったが、噂では上がると言われていた時給等に変更が・・・無い。新しい安全靴(スニーカー)の配給を受けたが、今欲しいのは・・・半袖のポロシャツ。この蒸し暑さに長袖のポロシャツでは・・・蒸し風呂状態、1.4リッターのポカリスェットを飲み干す。明日からは、5℃程度冷え込む?らしい。ブルグッド師匠から電話、土曜日に自宅で行うBBQに誘われたが・・・出勤日。帰宅してレギュラー業務後、旅行中の馬頭琴日記の更新作業。
2010年5月9日(日)
馬頭琴関係のメールをくださるのなら・・・

 夏日が続き蒸し暑く・・・湿度35%。暖かかったとはいえウランバートルは日中6℃前後、半袖・短パンにサンダル姿で疑似夏バテ状態。東京23区の直下型地震が発生、何とも嫌な縦揺れでした。ゲストハウスに導入されたPC3台の内の2台が日本語に対応していたので、待ち時間等に迷惑メールの処理等が出来たので・・・通常の処理作業。駅で内職通勤の為の定期券を購入後、狛江まで買出し。

 本屋探索後「まぐろ人」の前を通過中たれの匂いに惹かれ、ついつい・・・穴子の押し寿司630円を購入。「三和」「ヤヒロ」で食品を、「薬のセイジョー」でポカリスゥエット関係を、「100円ショップ」で小型電卓を購入。旅行中に紛失した腕時計のベルトのピン状のパーツを入手すべく商店街の専門店に立ち寄るが、3〜4日預けて治るかどうか判らないと言うので・・・帰宅して対応策の検討。手持ちの時計のベルト類をチェックするが、どれもサイズが合わない。大きめのクリップの太さがちょうど合うので、挿入して両端を金槌で潰して抜けどめ対策。

 米国に住む友人から、日記が更新されていないので心配になって・・・というメール着信。ご心配をおかけしましたが、少々疲労は残っているものの・・・五体満足です。迷惑メールの中から、奇跡的に・・・馬頭琴関係のメールを救出。メールをくださる場合には、必ずタイトルの中に「馬頭琴」という言葉を入れてください。年齢・性別・音楽歴・馬頭琴を持っているならどちらの楽器か等を明記して頂けないと、的確なアドバイスが出来ません。明日からの内職関係の準備を済ませ、逃避していた旅行中の馬頭琴日記の転記作業に突中。
2010年5月8日(土)
15日目

 同行する美炎子さんを起こし、ゲストハウスのスタッフの車で空港に向かう。成田直行組と、北京経由組に分かれる。市川氏に昨夜届けられた馬頭琴を見ていただくが、人件費の差とは言え・・・この価格の10倍でも日本での製作は難しいと言う。モリンホールクラブのメンバーから、バイガルジャブ工房のハードケースを見せていただく。少々重めで、底にキャスターが付いているのだが・・・実用としては疑問。

 モリンホールクラブの主催者から、モンゴル国立馬頭琴交響楽団のチェロ奏者ボロルマーさんと琴奏者のムンフトグトホさんから託されたお土産を頂く。・バヤルサイハン君に、お土産のメンテナンスバッグを渡し忘れたことに気付いたが・・・手遅れ。バトエルデネ師匠とビールで乾杯、飛行機の中でもビールを飲んで・・・熟睡。順調に5時間のフライトで成田空港に到着、気温は21℃!バト師匠・モリンホールクラブ主催者・ゆう君とレストランの生ビールで乾杯、バト師匠に付き合って隣の蕎麦屋で焼酎ロックを飲み干す。

 リムジンバスで新宿まで移動し小田急線で帰宅、とりあえず・・・小休止。日付変更線間際で猛烈に刺身が食べたくなって、スモークチーズを手土産に狛江の「酔うへい」まで遠出。鰤の刺身を注文、お隣から欠品した鰹の刺身の差し入れ。生ビール+あやかし福助2杯、ご機嫌で・・・沈没。
2010年5月7日(金)
14日目

 晴れてはいるが、身を切るような冷たい風。7時半に朝食、多少米の質は落ちたが・・・美味しいおかゆ健在!8時半に出発し、10時半にゲストハウスに帰宅。市川氏・万馬馬頭琴アンサンブルの女性コンサートマスターの美炎子さん・後藤君と、「ワールドカフェ」で昼食、ラム丼で丼全メニューを制覇!心配していたラム丼も想像以上に美味しく、1番は蕎麦屋の味のカレー丼で最下位は肉の堅い牛丼でした。

 ナラントールザハでお土産の買出し、後藤君推奨のスモークチーズを購入。細長いチーズを三つ編みにしてスモークした物で、1本4,500トゥグルグ前後。かなり塩気&スモークがきついが、酒の肴には良さそうだ。ウランバヤル氏のショップの前で待っていると、ハマーH3に乗った氏が登場!工房に移動し見学会、彼の仕事ぶりを見て・・・市川氏も丁寧な仕事を好評価。プレゼントしてくれるはずの新型?弓は、良い弓の毛が無いので後日、後藤君に託してくれる事になった。

 ウランバヤル氏に送ってもらい、ゲストハウスのオーナーのトゥルー氏としゃぶしゃぶで会食。彼とは2003年にウランバートルを訪れた時からの付き合いで、息子のホンゴル君は13歳の小柄な少年でした。彼らとの長い付き合いもあって、ホテルに滞在するよりもホンゴルゲストハウスの方が我が家に居るような感覚。場所も街の中心に有ってとても便利で、ほとんどの所に徒歩で移動可能です。

 帰宅して荷物のパッケージングを済ませ、同室のよしこさんと歓談。進駐軍オリジナルメンバーと、どこぞへ出掛けると言う。同行すると「マルコポーロ」というイタリアンレストランの奥の、ストリップバーでした。入場料8,000トゥグルグにビール4ドル強、赤いレスリングタイツを着用した3人の組み体操は、華麗と言うよりは・・・相撲取りの力技。よしこさんによると、以前はロシア系の美女がいたらしい。

 帰宅してウランバヤル氏が届けてくれた馬頭琴を確認、赤系のニスの塗られた、柔らかい音の楽器です。受け取ってくれた成田ご夫妻が、私のオーダーだから良い楽器なのだろうと羨ましがるが、彼は馬頭琴に関してはとても誠実で誇りを持っています。ホテル3日間の宿泊費が、ゲストハウス3日分の宿泊代とこの馬頭琴1本の金額です。成田ご夫妻・よしこさんとご挨拶後、インターネットで出発の4時まで時間潰し。
2010年5月6日(木)
13日目

 這うように起床し、トゥシンホテルに向かう。大型バスで1時間半ほどで、テレルジの司馬遼太郎氏の「草原の記」に出てくるツェベクマさんの娘さんの経営するツーリストキャンプに到着。バトバヤル先生の音階練習のレッスン、何の事は無い・・・私が基礎練習に使用している2年前に入手した彼の書いた音階練習の本の1ページ目でした。続いてバトチョローン先生のオルティンドのレッスン、PCで清書された楽譜を頂きましたが・・・オルティンドの記譜はなかなか難しい。

 ホルホグ(焼いた石で作る羊の蒸し焼き)メインの昼食後、出発前の先生方のゲルでアルヒタイム。ご機嫌なバイガルジャブ氏が来訪、市川氏が「100年もつ楽器を作ってください」と・・・伝えたそうだ。各自が三々五々馬頭琴の練習を開始、先ほど習ったオルティンドの間違った部分が気になって・・・意見。馬頭琴の練習で最も難しい点がレッスン内容の再現という項目で、通常の記譜では・・・再現が難しい。自分だけに判れば良いと言う記譜方法を編み出すことが、馬頭琴上達の為の必須です。

 ビール・焼酎&ウォッカで夕食。陽が暮れて、曇り空から適度な星空が覗く。時折り雲が晴れると、息苦しくなるような星の天井が出現する。モンゴル留学経験者で今回も縁の下の力持ちをしてくれたゆう君の誕生会を、モンゴルタイム・日本タイムの2回実施。空気はけっこう冷え切っていて、ストーブに入れられた石炭が心地よい。昨年は・・・雪がちらついた。
2010年5月5日(水)
12日目

 11時からの芸術センターホールでのリハーサルに、よれよれ状態で向かう。モンゴル国立馬頭琴交響楽団をバックに、日本人2名+おぼっちゃま君の3人で「心のゴビ」を演奏する。交響楽団の音に合わせるだけなら難しいことではないのだが、3人の馬頭琴を合わせるのは・・・結構難しい。中間の早い部分のカウントが楽譜よりも微妙に長く、速い部分のテンポが遅く・・・一苦労。

 リハーサル終了後に、ジャンツァンノロブ氏から難問が出された。日本の着物を着て欲しい、無ければ・・・西洋人の服装でステージに立って欲しいと言う。事前に判っていれば自前のタキシードを着ることも、紋付き袴だってレンタルすることは可能なのだが・・・。近所のゴワンズで昼食を取るが、解決策が見つからず・・・食事が喉を通らない。体型の似ているモンゴルの知人を思い浮かべるが・・・該当者ゼロ。ここ数日行動を共にしている、市川氏が浮かんだ。

 市川氏にお願いして、ジャケット&パンツ・ワイシャツにネクタイをお借りする。自慢ではないが、私の体型は特殊である。首が42cmと太く、肩幅が広く、腕が76cmと・・・短い。スーツ類とワイシャツは、すべてオーダー品で無いと・・・殿中でござる状態になってしまう。はたして・・・ウエストが緩めなのを除けば、ほとんどオーダーメイドのような出来!モリンホールクラブのメンバーに黒い靴を借りて、生まれて初めて・・・ネクタイにジャケット姿でステージに立つことになった。

 ステージに上がると目の前に、旧知の中国国立野馬馬頭琴楽団のコンサートマスターのオナラト氏が座っており、目で挨拶をする。馬頭琴交響楽団のメンバーは大半が飲み仲間、馬頭琴四重奏のメンバーに琴奏者のムンフトグトホさん、2番目の馬頭琴の師匠の「アジナイホール」のボルトバータル師匠も復帰している。素晴らしい音を出す仲間に囲まれて、とても気持ちよく演奏することが出来ました。

 大統領が来るかもしれないというので、デールで正装して・・・エンディングパーティに出席。ボルトバータル師匠・馬頭琴四重奏のメンバー・ムンフトグトホさんに、とても楽しい演奏であった事を報告する。ジャンツァンノロブ氏&娘さんとご挨拶、6月25日に東京へ行くのでまた会おう・・・と告げられる。
 
 帰宅したらブルグッド師匠&美炎子さん・徹ちゃんに拉致されて、野馬馬頭琴楽団の滞在する駅近くのホテルに向かう。オナラトさんの部屋でビールを飲みながら、あれこれ話が弾む。同行している若者の事を尋ねると、馬頭琴製作者のウリジ氏の息子さんだそうだ。2006年に自宅を訪ねた事が有り、徹ちゃんとスーティ茶をご馳走になったが・・・覚えていてくれた。帰宅して・・・2時半就寝。
2010年5月4日(火)
11日目

 10時から馬頭琴製作者コンクールの行われる、フィルハーモニーホールに向かう。29本の馬頭琴が出品され、幕を下ろしたステージの中からマイクで拾われた音を聴くのだが、生音で聴きたかった。結果は・・・1・3位がバイガルジャブ工房、2位がドントゴビからの参加者。最近のモンゴル国の馬頭琴は、従来のオルティンドの音のモンゴルトーンと、流行のクラシック音楽を再現する為の高音の出やすいビオラトーンに大別されるが、今回の受賞3本は・・・いずれもモンゴルトーン。

 審査員がブルグッドバートル氏やアマルバヤル氏・馬頭琴交響楽団のメンバーで、これがシンソク君やジグジルドルジ君だったら・・・違った結果が出たかもしれない。4年後にはどういう評価基準となるのか?楽しみである。これだけの技術力を持つバイガルジャブ工房だが、ショップに並んでいる馬頭琴は・・・実にお粗末である。市川氏も私もウンザリするほど彼の工房の馬頭琴を修理した経験が有り、誠意ある楽器作りを切望する。

 ベジタリアンカフェのチャーハンでランチ、成田ご夫妻・市川氏にも好評でした。車でトプシントゥル氏の工房に向かう。この車の運転手は日本に住んでいた事が有り、流暢な日本語でアジナイホールを知っているか?という。私の馬頭琴の先生だと伝えると、友人なのだと・・・大層喜んでくれた。以前は芸術大学の傍のマンションにあったトプシントゥル氏の工房が、街外れのゲル地区に移転。時折り不気味な・・・野犬の遠吠えが聞え、とても1人では行きたくは無い場所。

 市川氏に真面目に馬頭琴を製作するモンゴルの工房を紹介したかったのだが、市川氏も彼の仕事ぶりが気に行ったようだ。彼の馬頭琴の特徴はセットネックになっているところで、ウランバヤル氏によれば・・・通しネックで無いと馬頭琴では無いと言う。確かに楽器の変遷の中に通しネックの楽器の流れがあって、二胡や胡弓・三味線類がその流れをくんではいるのだが・・・。

 私も以前から流用を考えていたチェロの調弦用のアジャスターだが、弦の端の処理方法を思い付かず・・・放っておいた。結び瘤を作ったのでは大き過ぎて、アジャスターのスペースに治まらない。トプシントゥル氏が、その処理に成功していた。ギターやバイオリンの弦の端のように、鉄線を巻いて金属の輪っかで固定してある。工業用ミシンぐらいの大きさの、足踏みで鉄線を巻く機械が工房に鎮座していた。最も・・・糸巻き自体をギア化するほうが、はるかに手っとり早い方法なのだが、伝統的な弦楽器という観点で考えると・・・抵抗が有るのだろう。

 トゥシンホテルで待ち合わせ、馬頭琴四重奏のメンバー&演奏会&CD製作でお世話になった琴奏者のムンフトグトホさん等と、ホテル裏手のレストランで会食会。ウォッカをシュウェップスで割るのが、最近のお洒落なウォッカの飲み方のようだ。バトエルデネ師匠にウォッカの一気飲みを強要されて、べロンベロンで・・・帰宅。
2010年5月3日(月)
10日目

 6時半に起床、シャワーを浴びていつもの朝食。肌寒い曇り空、衣装&馬頭琴を持ってフィルハーモニーホールへ向かう。ホールでのリハーサル予定が、急遽入った外国人客演指揮者のオーケストラのリハーサルの為に・・・使えず。ロビーでの音出しも禁止され、馬頭琴交響楽団のリハーサル室で待機。合間に・・・2人のピアニストと1回づつのリハーサル、「心のゴビ」のピアニストとは息が合ってきたが・・・「シレーの湖」は少々心もとない。

 本日20分・4曲の演奏予定なのだが、正午になっても・・・出演時間が判らない。1時に開演時間が早まり、モリンホールクラブの後の出番と決まったのだが・・・オーケストラのリハーサルが終わらない。1時に中止令が出て、荷物をまとめてロビーに出たところで・・・リハーサルが終わった。急遽2時からの演奏会開催が決まり、切れてしまった集中力を繋ぎとめるのに難儀する。「メロディ〜思慕〜」・「ヘルレン河」のソロに続いて、ピアノの伴奏で「シレーの湖」・「心のゴビ」を演奏。「シレーの湖」のテンポのずれ以外は、持てる力は出し切れました。

 「心のゴビ」の演奏中に、この曲の作曲者のジャンツァンノロブ氏が入ってきたのでビビったと・・・ピアニストが話してくれた。私には「マイブラザー」と気さくに声を掛けてくれるが、モンゴル作曲界の首領とも言える方なので・・・無理も無い話である。着替えて会場で他の演奏者を聴こうとロビーに出たら、ジャンツァンノロブ氏と出くわした。力強い握手後、明後日のエンディングセレモニーで「心のゴビ」を馬頭琴交響楽団と一緒に演奏しなさい・・・と英語で伝えられた。ピアニストに報告すると、とても喜んでくれた。

 前回はモンゴル国の馬頭琴界の首領ともいうべきバトチョローン氏が、「果てしなき草原」を評価してくれて・・・エンディングセレモニーで日本人初のオルティンドを演奏した。今回は作曲者が評価してくれて、馬頭琴交響楽団をバックに演奏すると言うプレゼントを頂いた。中途半端だった馬頭琴コンクールの成り立ちを払拭する、何とも嬉しい評価である。モンゴル国でこれ以上の評価は無く、さて・・・次なる目標をどうしたらよいか?悩む。

 馬頭琴製作者コンクールにエントリーした日本人バイオリン製作者、市川氏の部屋を訪ね出品する馬頭琴の試奏。音のバランスの良い、端正で美しい作りの馬頭琴でした。バスでブラウハウスに移動、馬頭琴コンクール2位のジグジドルジ君の演奏を堪能。表情の乏しいつるりとした卵型の白い顔から、時折り目がきらきらと輝く・・・ミュータントのような風貌。一昨年のシンソク君に続き、次世代を担う馬頭琴奏者が誕生した。 
2010年5月2日(日)
9日目

 6時半に這うように起床、アルコールが残っており・・・。時間にルーズな昨夜到着した新人たちを、草原の羊を追う牧童犬のようになりながら・・・フィルハーモニーホールを目指す。モリンホールクラブと万馬馬頭琴アンサンブルのリハーサルの合間に、「シレーの湖」を新たなピアニストと1回だけ合わせる。演奏に入るタイミングと、中間部の早くなる部分のテンポの確認のみ。他の演奏者に合わせて中間部がかなり遅くなっており、本番で忘れて無ければ良いが・・・。

 馬頭琴展覧会のオープニングセレモニー出席後、芸術センターホールでオープニングセレモニーのリハーサル。スケジュールが2時間繰り上がり、慌ただしく・・・昼食。昨夜到着組をテーブルに座らせ、テーブルが空くのを待っていられないので・・・テイクアウトしたボーズ&ホーショルを男3人外で食べる。会場入り口で、中国国立野馬馬頭琴楽団のコンサートマスターのオナラト氏・ジリムト氏と再会。ジャミヤン杯馬頭琴コンクールのプロの部の優勝者で「イケルの故郷」の作曲者のプレブフー氏の息子、テムジン君の演奏に聴き惚れる。

 セレモニー終了後、バスでブラウハウスに移動。旧知のバツサイハン氏&ブルグッドバートル氏の演奏予定だったが、プログラム変更。ムングン君&デルゲルマーさんの演奏会を鑑賞。デルゲルマーさんはスレンダーな美人で、モンゴル国立馬頭琴交響楽団の馬頭琴奏者。田舎育ちだそうで、見事なイケルの演奏を披露してくれました。生ビール2杯、帰宅して万馬の宴会を辞して・・・12時就寝。
2010年5月1日(土)
8日目

 進駐軍が4時ごろ御帰宅、目が覚めてしまい・・・二度寝。横浜から昨夜到着した青年と話しながら・・・いつもの朝食メニュー。ゴールデンウィークを利用してのモンゴル旅行をしている彼が、馬頭琴をまったく知らないのに・・・驚かされてしまった。本日も穏やかな晴れだが、風が強くなり出し・・・気圧がぐんぐん下降している。進駐軍が1時ごろまで居座り・・・練習が出来ないので、NHKの上海万博の番組鑑賞で時間潰し。

 「ワールドカフェ」の親子丼で昼食、卵とじでは無く・・・卵が割り入れて煮てあった以外は合格点!帰宅して基礎練習を30分。部屋で本格的に練習を・・・と思った矢先、進駐軍と入れ替わりに日本人1組が来訪。ゲストハウスの子息で馬頭琴奏者のホンゴル君と、馬頭琴動画の観賞。「万馬の轟き」を若手馬頭琴奏者が、西洋人のオーケストラをバックに熱演!とても面白いアレンジでした。

 東京からの到着者を待って夕食をと思っていたが、大幅に飛行機が遅れているらしく・・・カップヌードルで飢えをしのぐ。後藤君が登場してビールで乾杯の練習、4時間遅れて・・・万馬馬頭琴アンサンブルのメンバー到着。強風の為に、飛行機が飛ばなかったそうだ。韓国経由の大阪・札幌メンバーも遅れて到着、ブルグッド師匠を座頭に宴会開始。冷蔵庫のビールが残り1本になったところでお開き、2時半に就寝。