2009年9月30日(水)
内モンゴルの惨状

 菜種梅雨か?小雨が降り続いて・・・湿度60%弱、鬱陶しい割に降水量には影響ないのだろうな。どぉ〜っと降って潔くあがる、草原の雨が羨ましい。外気温も上がらず、窓から肌寒い風が吹き込む。モンゴルで言う、「体に悪い風」のようだ。「エドヤ」まで買い出し後、帰宅して基礎練習。

 内モンゴルの惨状を、TVのレポートで見た。石炭の採掘技術が向上したオルドスでは、空前のビル建築ラッシュだそうだ。内モンゴルの首都フフホトに近いパオトウでは、全世界の半分以上のレアアースを供給するそうだ。ハイブリッドカーのバッテリー需要の為で、近隣では鉛中毒被害が拡大している。モンゴル民族は大地を掘ることを戒めてきたのだが、モンゴル国でも石炭の採掘が・・・加速している。「パオトウ」の惨状で、日本のエコカーは成り立っている。

 内モンゴルの草原のあちこちで、風力発電の為の風車を見かける。緑の草原の起伏の中で見る風車は、洗練された巨大な白鷺のオブジェのようで・・・それなりに美しく私の眼には映った。風の強いエリアなので効率的で、化石燃料を燃やすよりは良い選択だと思う。中国の主要燃料は未だに石炭で、都市部では・・・粉塵被害が絶えない。風力発電に熱心なのはアメリカ・中国等で、日本は先進国最低レベル。

 麻生政権の置き土産で、日本の家庭用風力発電が死にかけている。太陽光発電の普及の為に、太陽光発電で発生した電気を通常の倍額で買い取ることを決定した。この種の発電を導入した家庭の多くが、太陽光と風量発電を併用しているのだが、併用家庭には採用されない。倍額の条件を満たす為には、風力発電を辞めなければならない。「太陽光発電の拡大政策で、大勢に影響はないでしょう」と、しれっと言ってのけた若い女性官僚の顔が・・・瞼に焼きついた。
2009年9月29日(火)
バイオリズム?

 明け方から降り出した雨も・・・一時休憩状態、湿度50%強。昨日の寝不足で、何とも・・・眠たい。目覚める直前に、夢を見ていた。会社に勤め始めて出会った友人とその妹に、渋谷で会った。会社員時代の上司が加わって、何故か?フィリピンパブへ出掛けた。何とも不思議な赤ちゃんを、妹さんが連れていた。横尾忠則氏の影響で夢日記を、学生時代に書いたことがある。枕もとに紙と鉛筆を置き、目覚めた直後に書きとめると・・・3〜5つぐらいの夢が書き留められる。きまって情景は知っている場所だが、何とも奇天烈な状況が展開する。

 郵便局&コンビニで野暮用、再び小雨が降り出した。ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改&2号を持って、レッスン会場で練習開始。一昨日のテンションの高さは何処へいったのか?「万馬の轟」は低調。今日は駄目かな…と思うと、「イケルの故郷」は絶好調。52年も付き合っているのに、心と体のバランスがコントロールしきれない。ひげスペシャルの正妻弓で、2号を弾いてみる。概ね良好だが、弓自体の重さの違いか?跳ね弓に移動する時にタイムラグが発生する。慣れが・・・必要か?

 バトエルデネ師匠から、レッスンを受ける時間帯によって好不調があると・・・指摘された事がある。日暮れ時からが、好調な時間帯に突入する。雑多な音が充満している為か?日中は・・・苦手だ。馬頭琴の演奏によらず、アイデアを考えたり絵を描くのも・・・同様。絵は好きな時間に描けるが、演奏は依頼された時間に縛られる。ある程度のレベルは維持できるが、会心の演奏となると・・・。
2009年9月28日(月)
大洗の秋刀魚

 ネット検索をしているうちに・・・徹夜、内職関連へ電話連絡を試みるも・・・門前払い。鰯雲の隙間から時折り覗く陽射し、明日は雨か。秋と言うには蒸し暑く、湿った風が吹いたり止んだりで・・・湿度50%弱。郵便局で履歴書の発送、コンビニで支払い関連、狛江駅で内職の種本収集、市役所で健康保険証の住所変更&「馬頭琴の会」の団体再登録作業。市役所も・・・随分と気がきく対応になりました。

 向かいの自転車屋散策、電動アシスト自転車は10万円台。思わぬところから巷を賑わしている公道を走れない非合法電動自転車、2万円台からネット販売されている。保安部品を付けて合法販売するメーカーが、出てこないものか?駅ビルの本屋探訪、ブラブラと歩いて「ヤヒロ」で買出し。秋刀魚がようやく100円を割って88円!商店会長宅で、レッスン会場を予約して・・・帰宅。

 一休みしていたら・・・失神、復活して基礎練習。秋刀魚を筒切りにして焼いて、濃縮蕎麦汁に漬けこむ。生まれ育った大洗では、鰯の丸干しが日常風景だった。口から鰓に篠竹を通してミニ鯉のぼりのように干すのだが、「ほおどし」とは「頬を刺し通す」ことに由来しているのではなかろうか。一時・・・町中が秋刀魚だらけになる。冷凍庫はおろか電気冷蔵庫など無い時代だったから、丸のまま七輪で焼いて・・・醤油に漬け込む。温かいご飯の上に載せると、秋刀魚の油と醤油が染みて・・・旨い!醤油では少々しょっぱいので、濃縮蕎麦汁を使っている。
2009年9月27日(日)
チ・ボラグ先生の指技

 晴れたり曇ったりで湿度45%、夕方には怪しい黒雲が出てきたが・・・降らなかった。東京の9月の降雨量は前年比20%程度、他の地域でも似たり寄ったりのようだ。レッスン会場の予約がてら、内職の種本収集。帰宅してチ・ボラグ先生のCDを聴きながら、種本の検討会&ネット検索作業。

 ボラグ先生の指技は素晴らしく、改めて・・・聴き惚れてしまった。特にハーモニクス奏法は、絶品である。私は常日頃から均一なボーイングを心掛けているが、ボラグ先生の場合は弓の切り返し時のアタックの強さが・・・味を醸し出している。この辺りに若い馬頭琴奏者には無い、境界線があるようだ。

 ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改&2号を持って、レッスン会場で練習。三線の松竹けんしろう君とご挨拶後、CDの音源を思い出しながら・・・練習開始。「どんしゃんぐーぐー」のハーモニクス部分にチャレンジするが、やはり・・・リズム感が合わない。「万馬の轟」が弾きたくなって、久しぶりにチャレンジ。気分よく弾けて、エンディング曲の変更もあり得るかもしれない。

 2号の正妻弓は古めの軽い弓だが、少々重さ不足が気になりだした。特に跳ね弓の時に、弦のテンションに負けているようだ。ひげスペシャルの2号弓で弾いてみると、なかなか感触が良い。ひげスペシャルの正妻弓を、次回は試してみたいと思う。ひげスペシャルの2号弓、そろそろ毛替えの時期が迫っている。とりあえず・・・洗ってみようかな?
2009年9月26日(土)
曲目の選択

 お彼岸を過ぎたのに、残暑の猛攻で・・・湿度40%。市役所に提出する、「馬頭琴の会」の名簿作成。未活動や消滅した団体が多いらしく、再登録して整理するそうだ。PCの中に入っていたデータは、トラブルで焼失してしまった。バックアップを取っておらず、迂闊にも・・・プリントアウトもしていない。年賀状やら名刺をひっくり返し、どうにか出来あがった。居役所のホームページから、申請用紙をプリントアウト。

 来週の商店街での演目を考えながら、練習開始。イントロとエンディングは・・・十八番とも言える好きな曲があり、この番付は当面揺らぎそうにもない。中盤の考え方は、古典民謡から現代曲・オルティンド・やはり・・・馬の曲・馬頭琴らしいハーモニクスの曲と、考え方は纏まっている。一番の悩みは、「日本の曲」である。小学校など子供中心なら迷わず「もののけ姫」を選択するが、商店街と言うのは・・・少々厄介で、その瞬間に誰がいるのか判らない。「馬頭琴らしく弾く」という観点でも、悩ましい作業である。
2009年9月25日(金)
目的別に、練習場所を選ぶ

 夏の陽射し復活、蒸し暑い湿度45%。ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改と2号を持って、レッスン会場で練習。この会場は三角形をしている事もあって、大変音の響きが良く・・・気持ちが高揚する。2段階ぐらい、上手くなったような錯覚を起こす。湯船に浸かりながら、歌う気分である。演奏会の直前練習にはうってつけで、自信を持って演奏会に挑める。

 逆のパターンは多摩川河岸、音が風に流され周囲に反響するものも一切なく、容赦なく生の音が剥き出しになる。音程の訓練には大変シビアな場所だが、あまりの下手さを実感し・・・嫌気がさす。何の目的で練習するか・・・で、練習する場所の選択も違ってきます。

 PCがサービスパックのインストール作業に入ってしまった為、「朝まで生TV」を鑑賞。鳩山首相の国連演説、概ね好評のようだ。キャラクターが出ているとも言えるが、感情の乏しさが気になった。温室効果ガス25%削減提案、実施には小泉政権以上の痛みを伴うが、どうせ米国と中国は追随しないだろうから・・・という読みでのはったりだとしたら、中々の大物政治家である。

 攻めるのが得意だった民主党、初めて責められて・・・たじたじ。「スタート直後だから、マニュフェストは曲げられない」という、ピンボケな論理で逃げ惑う。このままでは・・・マニュフェスト至上主義で、自滅の道を辿るだろう。多くの国民は・・・政権交代には期待したが、マニュフェストを妄信したわけではない。亀井地雷原も燻り出したし、ピッツバーグで始球式どころじゃないのでは?新首相。
2009年9月24日(木)
琵琶の櫻井亜木子さん

 秋晴れというには・・・少々蒸し暑い湿度45%。三木稔氏率いる「オーラJ」から、定期演奏会のお知らせ到着。新箏(にいごと:21絃箏)誕生40周年記念の、新箏協奏曲特集だそうだ。メンバーの中に、気になる名前を発見した。琵琶の櫻井亜木子さん、調べてみたら・・・やはり意中?の人でした。

 私は東京都が主催するヘブンアーティストの第一期28組に認定されましたが、ストリートライブ活動を行わないという理由で・・・数年後ライセンス剥奪となりました。ヘブンアーティスト認定者の大半が大道芸で、許可された活動場所もお呼びの掛る話も、音楽を奏でる場所としては好ましくなく・・・。老婆が財布の中の邪魔者を捨てるように、1円や5円玉を投げ銭するのにも・・・打ちのめされるし。パリのポンピドーセンターや地下鉄のプラットホーム、ロンドンのコベントガーデン等で体験したストリートパフォーマンスの環境とは・・・雲泥の差に、嫌気がさしたのでした。

 そんな環境の中で、薩摩琵琶と中南米の楽器:アルパの奏者が加わったことを知りました。どちらも女性で、琵琶の奏者なら流派の制約があるだろうし、アルパ(インディアンハープ)を持っての移動は重労働。このお二人とお話をしてみたいと、思ったことがありました。お二人とも、ストリート活動を続けてらっしゃるのでしょうか?意中の薩摩琵琶の奏者:櫻井亜木子さんの名前を、「オーラJ」のメンバーの中に見つけたのでした。

 缶類のゴミを捨てがてら、商店街を散歩。商店会長から来月の商店街での演奏の、開始時間と持ち時間を告げられる。明日から演奏用の練習に切り替え、30分の演目の検討をしましょう。「リトルマーメイド」で目に付いた、くるみ入りパンの購入。ナッツ類が好きで、宿泊を伴う旅行の際は・・・必ず柿の種の少量袋入りを持参する。登山家が常備する行動食や、戦国時代の雑兵の兵糧のようなものである。これさえあれば、空いた小腹から酒の肴まで・・・対応可能。基本はピーナツだが、濃厚なカシューナッツや、少々物足りないマカデミアナッツも・・・好物です。
2009年9月23日(水)
通常の馬頭琴の糸巻きを、ギア化する為の考察−3

 シルバーウィーク停滞継続中、晴れたり曇ったりで・・・湿度40%強。「ヤヒロ」まで買い出し、レジの会計スペースで商品を袋詰めし始める私の前の老人男性。「すいませんねえ」と言うぐらいだから、それほど呆けてはいないのだろう。レジのお嬢さんも困り顔、「迷惑だよ」と伝えるが・・・意に介さない。自転車でちんたら走る老人の背中を眺めながら、走る凶器の行く末を慮る。

 トウフシンバヤル氏のCDを聴きながら、6号の馬頭裏と糸巻きの穴の部分を眺める。ギア化での馬頭琴本体への切削加工は、出来るだけ最小限にしたい。あまりに大がかりな作業なら、ウガンダへ旅立った生徒の馬頭琴のように、ギア付きのネックに交換してしまったほうが手っ取り早い。加工が大掛かりなれば、切削精度が要求されるので作業自体は楽しい面もあるが、あまりに効率が悪くなる。

 糸巻きの穴の幅だけ、切断するアイデアが浮かんだ。ギアのシャフトを通す為に、最低でも片側の糸巻きの穴の上部を切断しなければならない。穴の上部12〜13ミリ幅の切断であれば、切断面の処理も容易だ。シャフトの太さは11ミリ、現状の糸巻きの穴の径は11ミリ強〜13ミリ弱。元の状態に戻す事も、比較的容易に行える。どうにか・・・作業続行の目途がついた。
2009年9月22日(火)
通常の糸巻きを、ギア化する為の考察−2

 シルバーウィークで停滞中、曇り空で・・・湿度45%。消費したい時間ではなく、浪費しなければならない時間が、生活の大半を占めている。鳩山新首相が国連で、温室効果ガス25%削減を宣言してしまった。意気込みは買うが、景気を好転させつつ、高速道路の無料化を進めつつ、原発反対を掲げつつ・・・どうやって実現するのだろうか?民主党のマニュフェストのベースは自民党の政策批判をまとめたものであって、信念に基づいた総合性のあるものではない。八ツ場ダム工事の一方的な中止宣言など、根拠の薄い所から火の手が上がり始めている。

 以前用意しておいた木片を卓上万力に挟み、鉋・平面板に張り付けた布やすり等を駆使して削り始めた。6号(トラベラーモデル)の弦&テイルピースを外して、馬頭裏の溝と現物合わせ。想定位置に納まるように調整して、出来あがった木片と国産エレキベースのペグを見比べる。必要な穴の径が14ミリ、木片の表側が16.7ミリ、裏側が15.4ミリ・・・。穴を開けられない事は無いが、現実的な数値ではない。馬頭裏の穴の幅に比較的余裕のある、ウランバヤル工房製の馬頭琴での数値である。生産量の多いバイガルジャブ工房製では、幅が狭く・・・この方法は適用できない。

 すっぽり馬頭裏に納めるものなので、左右から木螺子で固定してやれば・・・強度的には大丈夫な気もする。この方法だと、糸巻き1つに対して1ヵ所1センチ程度を切るだけで済む。他の方法としては、馬頭の幅いっぱいに合わせた木片を嵌め込む・・・というもの。強度は確実に上がるが、木片を嵌め込む穴を正確に開けなければならないし・・・。木片が馬頭の左右に出ることになり、再塗装もしなければならない。
2009年9月21日(月)
五嶋龍氏のボーイング

 怪しげな曇り空、湿度50%。休日1,000円効果で、あちらこちらの高速道路が渋滞中。民主党は渋滞の影響の少ない地域の高速道路から無料化を始めるらしいが、東名・中央・関越・常磐道といった東京の動脈の無料化は・・・出来るのだろうか?長距離移動を諦めたドライバーが増えたが、東京周辺の高速道路は・・・以前にも増して長時間の渋滞が続いている。

 私の神経も、渋滞モードに入ってしまったらしい。人間何らかのモチベーション・目標が無いと、停滞してしまう。基礎練習に次いで、先日見たバイオリニスト五嶋龍氏のボーイングを真似てみる。野外ステージでの「ツゴイネルワイゼン」の演奏だったが、糸的だったのだろうが・・・大変奔放な弓の使い方が印象的だった。真似は出来ない事は無いのだが、何の為に必要か?という部分が解決しないと・・・技術は技術で終わってしまう。

 怪しげな風が舞う中、内職の種本収集に向かうも・・・シルバーウィーク中。「エドヤ」で「ソントン」のピーナツバターを購入するも、滑らか過ぎ・上品すぎて・・・口に合わない。米国製「スキッピー」の粒ピーナツ入りの方が、ピーナツの味がストレートにして・・・好きだ。子供のころに好きだったコッペパンに塗られたピーナツバターは、どんな代物であったか?小さい頃はピーナツ味噌も好きで、口の中で我慢して噛まずに味噌を舐め、綺麗になった?ピーナツをガリっとやるのが至福の瞬間でした。アーモンドやマカデミアナッツの入ったチョコレートで、今でも時々やってしまう。
2009年9月20日(日)
あああ・・・シルバーウィーク

 朝から好天、湿度40%弱。内職本の収集に出掛けるも・・・シルバーウィークで休刊?世田谷通りで求人の張り紙を見つけるも・・・女性対象だそうだ。祭礼の撤収に追われる商店会長とご挨拶、帰宅して・・・気を取り直して基礎練習。

 ストックしてあった国産のエレキベース用のペグを探し始めて、前回の中断原因を思い出した。手持ちのペグでは、向きが・・・合わなかったのだ。エレキベースのペグには左列と右列用の2種類があり、対称形である。通常のウランバヤル・メタルペグ仕様では、左右用が一対で使われている。今回の改造に使いたいのは・・・多分左列用(レギュラー仕様)2個で、手持ちのペグは多分右列用である。馬頭裏の現状の溝や糸巻きの穴の位置を活かすには、新たにペグを入手しなければならない。

 馴染みのネットショップのサイトで確認すると・・・シルバーウィーク中、ネットショップは在庫を持っておらず・・・注文生産では無いがメーカーに発注しなければならない。結構時間がかかりそうなので、渋谷の楽器店に電話確認するも・・・在庫無しとのつれない返事。久々に出たやる気は、かくも簡単に萎えてゆくのだった。
2009年9月19日(土)
通常の糸巻きを、ギア化する為の考察

 台風は・・・はるか南岸を移動、晴れたり曇ったりで湿度45%。誕生直後にもかかわらず、鳩山政権への非難が聞こえ始めた。政権交代には賛成だが、マニュフェストには賛同できない・・・という国民が大多数。マニュフェスト達成の為のごり押しが、非難の元凶。鳩山内閣の閣僚からも不協和音が聞こえるが、亀井静香が放置された地雷、社民党が不発の手りゅう弾といったところか。秋の祭りシーズン、商店街にも祭礼の太鼓の音が鳴り響いている。セブンイレブンで入金作業、半袖のTシャツと短パンでは・・・肌寒い。カーディガンやジャケットを羽織った女性の姿が、目に付くようになった。着れば暑苦しくなるので、この季節は苦手である。

 モンゴル国製の馬頭琴の通常の糸巻きを、出来るだけ簡単にギア化したいと・・・前々から考えていた。糸巻きの取っ手を抜いて、既成の穴からギアの取っ手を出したい。ギアのシャフトを通す為に、1ヵ所切らなければならないが、ギアを固定した木片を馬頭裏側の溝に差し込み、左右から螺子で固定してやれば・・・可能だ。文字で書くと簡単なのだが、調整やら切削加工が面倒なので・・・未着手だった。

 随分前に、木片は入手済み。ボール盤で木片に穴を開けて、国産メーカーのエレキベース用の糸巻きを固定する。事前に糸巻きの摘みを、円形状に切削加工しておく必要がある。馬頭裏の取っ手側の淵を切って、糸巻きの取っ手が通るようにする。木片の幅を削って調整し、馬頭裏の溝の既成の穴の位置と糸巻きの取っ手のセンターが合うように嵌め込む。馬頭の左右から8本の螺子で、木片を固定する。既成の糸巻きの取っ手のテーパーの付いた部分を切り取り、削って丸くした摘みの直径に合わせて穴を開ける。エポキシ系の接着剤で、取っ手とギアを固定する。切り取った淵の木片を接着して終了・・・という段取りなのだが。
2009年9月18日(金)
脳の神秘

 鉛色の空、湿度50%弱。基礎練習をしながら、ネックの具合を確認。平らな3面と1つの曲面で構成されたネック、3つの平面の角の面取りをするかどうか・・・思案中。黒壇は滑りが良いので、このままでも・・・不都合は感じられない。「エドヤ」まで買い出し、ここ数日・・・食べたいと思っていたセロリの見切り品を発見。台風の影響は無いらしいが、霧雨状の雨が降り始めた。

 DNA側から見た人体は、遺伝子伝達の為の乗り物・・・という説が一世を風靡した。昨日見た脳の神秘も、なかなか興味深いものだった。海の漂流者、最初は豊富に入手可能な魚肉を食べている。蛋白質以外ほとんど魚肉には含まれておらず、人体を維持することは出来ない。やがて・・・食べ飽きた事もあってか、ビタミン類の豊富な眼や内臓・皮といった部分に食欲が移っていくのは・・・実は脳からの生命維持の為の指令だそうだ。洞窟へ落下した人間は、水以外には食料を得られない。脳は生命維持に不可欠なメカニズム以外の代謝機能を最小限に落とし、体に蓄えた脂肪や筋肉を少しづつ消費しながら生命を維持し続ける。

 先日・・・片側の脳の大半を失った中国の若者を見たが、スカスカな脳からは信じられない回復ぶりで・・・名門大学に復学。完全ではないが残った脳が、失った脳を補完していた。脳には人間に進化する前の恐竜時代の凶暴な記憶が残っており、何らかのきっかけでその狂暴さが目覚める事があるという。凶暴な記憶をコントロールする為に、学んで理性を強化することが必要なのだそうだ。1週間ぐらい同じ物を食べ続け、飽きて?次の食べ物に興味が移る・・・という食習慣がある。最近食べたくなったピーナツバターとセロリは、脳からの信号なのだろうか?
2009年9月17日(木)
ネックの丸みを変える−6

 台風が近づいているが・・・晴天、少々風の強い湿度35%。基礎練習をしながら、ネックの裏側と側面の調整作業。ネックと親指の関係は、外弦を押さえる場合と内弦を押さえる場合の2つのポジションがあります。内弦の押さえ易さを重点に、今回の改造を始めました。ネックの裏側を指板とほぼ平行に加工すると、内弦の押さえ易さはかなり容易になります。

 ただ・・・このままでは、外弦を押さえる時に具合が良くありません。狭いネックの裏側の幅の中で、妥協点を探ることになります。「スクレイパー」と言う鉄片に刃を付けた工具が欲しいところですが、手持ちの切り出しで擦るように削っては確認する作業を・・・繰り返します。内モンゴルの工房では「スクレイパー」の代わりに、ガラス片を使っていて・・・驚かされました。バイオリンなどの仕上げ作業でも使いますが、これで作業を行わないと・・・塗装の乗りが悪くなるそうです。

 弦が伸び切ったようなので、伸びて余った糸巻きのポストの弦の巻き直し。これをしないと糸巻きいっぱいに弦が巻き付くため、糸巻きがスムーズに回らなくなります。音叉を使って弦を挟んで扱き、弦の絡みや捻じれをとってやります。弦が絡んでいると、音量が無く・・・音が伸びません。弦を作る場合にも重要な作業ですが、出来あがった弦を交換する場合でも、大事なチェックポイントです。弦全体を捻じって装着している例を、結構見ます。
2009年9月16日(水)
ネックの丸みを変える−5

 陽射し満開で湿度40%弱、九州では湿度15%だそうだ。ネックに装着したクランプの撤去作業に着手、クランプ固定用の自作木製治具が1個壊れていた。接着状況を確認するが、問題は無さそうだ。貼り付けた黒壇板とネックの段差を、丸底鉋で慎重に削る。凸面の工具に荒目の布やすりを貼って整形、中目の布やすりに変えて・・・更に整形。演奏のイメージで左手を当てて見て、違和感がない事を確かめる。

 ネック後端の丸くなった部分と黒壇板の隙間に、やすりで削った黒壇の粉とフランクリン社・タイトボンドを練り合わせて作ったパテを、パレットナイフで擦り込む。乾燥するまで・・・作業中断、しばし近隣の散策。帰宅して・・・凸面の工具に荒目の布やすりを貼って、刷り込んだパテを削る。硬化して痩せて凹んだ部分に、パテを作って擦り込む。再び・・・乾燥待ち。凸面の工具に中目の布やすりを張り付けて整形、ぽつぽつ状態になった穴にパテを充填。布やすりを巻いた指先で、最終整形作業。左手の平で撫でまわし、最終チェック。

 テイルピース&弦を張って試奏開始、左親指の安定度が高まりました。裏側から側面の角度には少々再考の余地はありそうですが、しばし使ってみてからの作業とします。基礎練習を始めるも弦の伸びが止まらず、数分間隔の調弦を要求される。ポジションマークを打っていないが、何とかこなせるのは・・・毎日の練習の賜物であろう。待ち人、今日も・・・来らず。
2009年9月15日(火)
ネックの丸みを変える−4

 湿った曇り空、気温も上がらず・・・湿度50%強。待つことは苦手なのだが、明日まで・・・待ち時間が続く。基礎練習後「ヤヒロ」まで買い出しに出るも、半袖のTシャツと短パンでは・・・肌寒い。新型インフルエンザで、沖縄の既往症の無い妙齢の女性が亡くなった。昨日の南武線車内では微塵も感じられなかったが、漠然とパンデミックの恐怖が迫っている。日付変更線付近で雨到来、湿った冷気が窓から忍び込む。

 ネックに貼り付ける、指板側を削るかどうか・・・迷っている。ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改のネックに、荒削りの終了した黒壇板をあてて熟考するも・・・結論は出ない。考えていても埒が明きそうにもなく、先に進むことにする。ネックと黒壇板の接着面を平板に貼った荒目の布やすりで擦り、接着材の馴染みを良くする。凹んだ部分は、布やすりを指で操作して作業する。この作業を怠ると、次の切削作業中に・・・パカっと剥がれます。

 フランクリン社・タイトボンドを黒壇板に塗り、固定する為にクランプを使う。先日作った補助器具を使用して順調かと思われたが、案の定・・・1個が壊れた。8本のクランプで固定し、クランプの重さで倒れたりネックが捻じれたりしないように安置場所に気を使う。はみ出した接着剤を、濡らした布きれで清掃。タイトボンドは硬化すると木と同等の固さになり切削は容易だが、面倒はなるべく後に残したくない。接着剤が乾燥するまで・・・放置。
2009年9月14日(月)
ネックの丸みを変える−3

 秋晴れ・・・というには蒸し暑いが湿度40%、野暮用で南武線に乗る。溝の口からバスに揺られ、30分弱で野暮用終了。多摩川沿いのサイクリングロードを歩いて二子新地まで移動、ブルーシートの大型ハウスが目に付くが・・・この陽射しでは暑かろう。およそ35分・・・毎日歩くには厳しい距離。帰宅して、携帯電話を忘れた事に気が付いた。チ・ボラグ音楽事務所の丸山社長からメッセージ着信、毎年恒例の来年1月の大和市の小学校からの演奏依頼でした。

 ネックに接着してからの黒壇板の整形作業は、なるべく少なくしたい。黒壇板を万力に挟んで、指板側の凸面に合わせて平鉋で削る。現物合わせで確認して、ネック側の凹面を丸底鉋で削る。指板側の厚みを削るべきか・・・迷っている。このままでもハーモニクスの演奏に、支障は無いようだ。デリケートに考えると、多少重心が上方に移動する。削るのなら接着前に済ませてしまいたいが、削った面の始末を考えると・・・迷ってしまう。

 新型インフルエンザが、思わぬところで影響している。血液センターで、血液が不足し始めたそうだ。猛威を奮っているエリアでは、外出を控える為か献血をする人が激減。4日以内に使用しなければならない規定の血小板は、使用期限を延長して対応している。協力したいのだが、私は英国への渡航経験があり、献血出来ない対象者に・・・いつの間にかなっていた。
2009年9月13日(日)
剥離していた左手の爪が・・・

 陽射し回復、湿度45%。週明け恒例の内職本の収集後、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。ネットで情報収集をして電話連絡、これまた恒例の履歴書作成作業。気分転換に基礎練習後、再びネット検索作業再開。長時間PCのモニターを眺めていたら、目が疲れて・・・いつの間にやら沈没。

 馬頭琴を弾き始めてから・・・長い間、縦溝状に剥離していた左手の人差し指の爪の表面が、治っている事に気が付いた。剥がれていた部分には、やすりで削ったような段差が残ってはいるが・・・遠目には判らない。やすりで削ったり透明なマニュキアで保護しても治らなかったものが、何故回復したのか・・・皆目見当がつかない。毎日最低1時間は練習を続けているし、何か?原因が取り除かれたのだろうか・・・。
2009年9月12日(土)
素材に合った工具

 予報通りの未明からの雨、湿度55%。黒壇板の上下端を凹面の円形に削りたくなって、手持ちの工具箱を掻き回す。「NT ドレッサー」という赤い柄の金属サメ肌状の丸型やすりが、黒壇を削るには・・・相性が良い。残念なことに手持ちの物は細&中、できれば・・・もう少し太い物が欲しい。

 雨上がり、成城の「東宝日曜大工センター」まで遠出。半袖のTシャツでは肌寒い外気温、1枚羽織れば蒸し暑いし・・・苦手な気候。目指すものは見つからず、バスで渋谷まで出ようかとも思ったが、念の為に電話で在庫確認をすると・・・撃沈。意気消沈して帰宅、気を取り直して基礎練習。虫の声が消えて、強めの雨が到来。再び鳴き始めた虫の声と、風邪をひきそうな冷たい外気が窓から流れ込む。

 手持無沙汰な秋の夜長、「NT ドレッサー」をネット検索。どうやら・・・手持ちの2本以外、欲しい工具はラインナップされていない。気分転換に中型サイズの半円やすりを駆使して、黒壇板の切削作業。どうにか・・・上下端の整形完了。ある程度の整形を済ませておかないと、接着後だと・・・かなりの困難が待ち受けそうだ。厚み&ネックの反りに合わせた調整を、平鉋でやらねばならないなあ。
2009年9月11日(金)
ネックの丸みを変える−2

 夏の名残りの陽射し・・・湿度40%、明日は雨が降るようだ。取り敢えず基礎練習、跳ね弓の出来が日々違う。微妙に弓のテンションをコントロールしながら、様子を観察する。普段は弓の弦(つる)をコントロールする右手の薬指強化の為に、弦(つる)のテンションを緩めにしているのだが、調整螺子の加減で丁度良いテンションが判ったようだ。試奏してもう少し・・・と言う時に調整螺子を回すと、す〜っと回って・・・止まる場所がある。

 ネックの丸みを変える為の作業。ネックの上下に付けられた緩やかに膨らんだカーブが、思いのほか黒壇板との密着を妨げている。ネックの上下の膨らみの影響を受けず、かつ・・・親指の当たる部分との妥協点を探るべく、数ミリづつ切ってはネックに当ててみる作業を繰り返す。どうやら・・・妥協点が見つかった。作業続行の目途が立ち・・・安心したら、黒壇板の上下端のデザインが気になりだした。

 8年前の今日、近所のバーで1杯引っかけ・・・帰宅してTVを付けて間もなく、衝撃的な映像が映し出された。最初は映画のプロモーションかと思ったが・・・そうではなく、米国で起こった悲劇であった。あれから航空機内への荷物の持ち込みが制限され、不便になったが・・・安全を考慮すると致し方ない。ただ・・・馬頭琴のネックや弓までも凶器の類に含めるのは、いささか言いがかりというものであろう。バイオリンの弓はOKで、馬頭琴は駄目というのはねえ・・・ANAさん。おまけに糸巻きを破損したにも関わらず、知らぬ存ぜぬ補償期間は過ぎてますの一点張りで謝罪無しとは・・・。
2009年9月10日(木)
ネックの丸みを変える−1

 昼間は未練がましい夏の陽射しも、陽が傾くと・・・諦めの良い秋の様相。湿度35%、取りあえず基礎練習。ネックにクランプを取り付ける為の治具作り、ストックしてあった30年近く前の油絵用の木枠を流用。すっかり乾燥していて、切削は容易。ネックの横に沿わせて、滑りを留める為に指板に引っかける構造にデザイン。現物合わせで加工後、ネックに取り付けてクランプをセットしてみると・・・木目に沿ってあっさり割れた。木目を180°変更して再テスト、テスト中に割れて・・・10個作って残ったのは8個。

 「ヤヒロ」まで買い出し後、黒壇板の整形作業開始。現物合わせで、黒壇板の上下端の形を整形する。ボディ接合部付近で広がるネックの形状に合わせて、黒壇板の接着面を底の丸いミニ鉋を用いて削り始めるが、難作業の為に・・・黒壇板の選択を後悔し始める。黒壇は硬くて脆く、気を抜くと・・・エッジが欠けてしまう。意気消沈、本日の作業はここまで。接着してからの整形も、困難を極めるだろうなあ・・・。

 イラクやアフガニスタンで実用化された、米軍の無人戦闘機の現状を昨夜見た。機体は戦地上空を飛ぶが、パイロットは担当時間ごとに自宅からラスベガス郊外の空軍基地へ出勤する。機体から送られる映像を見ながら、パイロットが遠隔操作する。高度3,000メートルからの映像は鮮明で、地上で寝袋に入った人間の頭の位置まで特定できる。オバマ政権がスティルス戦闘機の廃止を決めたが、もっと省コストでパイロットの人命を保証する新兵器が実用化されたからに他ならない。
2009年9月9日(水)
ネックの丸みを整形する為の考察−2

 薄鉛色の空、窓から涼やかな風が忍び込む。代々木公園駅を出て、「セイヨーコーポレーション」の前を通過、30分ほど野暮用。「東急ハンズ」でネックの形状を変える為の素材の吟味、目的の黒壇板は・・・厚さ5ミリ×45センチしかない。60センチの長さの物はアガチス・チーク・ほお材などで、少々柔らかすぎる。楓の銘木を見つけたので、板材を探すが・・・。結局45センチの黒壇板を購入、長さが足りなかったら・・・繋ぐのに苦労しそうだ。雨雲が出始めたが・・・どうやら無事に帰宅。

 湿度50%強、取りあえず・・・基礎練習。購入した黒壇板と、ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改を見比べる。左手の親指の当たる部分は、45センチの長さで充分カバーできることが判明し・・・安堵。サッカー・A代表・対ガーナ戦をBGVに、作業続行。馬頭琴のネックの断面は三角形なので、クランプが掛るかどうか・・・テスト。どうにか掛りはしたが、接着材を塗ると・・・滑って固定不能だろう。おそらく使用するクランプの本数は7本ぐらい、三角の固定パーツを作らねばならない。成り行きで削られたネック、上端から下端まで平では無く・・・かなり強引な圧着をしなければならないだろう。ネックの接着面を平らに削るという方法も無いわけではないが、労力と精度を考えると・・・現実的ではない。

 ガーナ戦4:3で勝ちはしたが、相変わらずの五里霧中。後半の選手交代が功を奏したが、もっと早く停滞したムードを変えるべきだった。前半からキーパーの不用意な飛び出しが気になったが、やはり・・・という多失点。楢崎選手の復帰が待たれるが、控え選手をレベルアップさせる知恵が無いと・・・。勝っても喜べないという状況から脱却した試合を、何より見せて欲しいと願う。
2009年9月8日(火)
馬頭琴四重奏の楽譜集

 台風の接近で雨の予報だったが、逸れたようで・・・蒸し暑い快晴。下北沢で野暮用、30分ほどで終了。石丸電気だったビルが建て直され、お洒落なファッションビルのような無印良品に変貌していた。駅前の本屋を探索後、「オオゼキ」で格安の新米千葉産こしひかりを購入して帰宅。

 湿度40%、取り敢えず・・・基礎練習。明日の為に、履歴書の作成。先日水戸の老舗「くめ納豆」が倒産したが、納豆業界に異変?以前は4パック単位で売られていた納豆が、最近は3パックのものしか見られなくなった。何故だろう?大豆のほとんどを輸入に頼っているので、原価が上がったか・・・どこかでトラブルが発生したか、単に価格競争が収まったのか・・・。

 移動の電車内で、先日入手した「馬頭琴四重奏」の楽譜集を眺める。馬頭琴3本とイヒホール(大きな楽器=馬頭コントラバス)の合奏譜を中心に、ヨーチン・ヤタグを加えた楽譜が少々。演奏者が写真で紹介されていて、モンゴル国立馬頭琴交響楽団の歴代コンサートマスターの、ブルグッドバートル・トプシンサイハン・アマルバヤル氏によるゴージャスなカルテットも載っている。自分と同じ演奏レベルの奏者が3人揃わないと、この楽譜集の使い道は・・・なさそうだ。息が合うか?という、根本的な課題もあるし・・・。
2009年9月7日(月)
ネックの丸みを整形する為の考察

 残暑の陽射し全開、湿度40%弱。ようやく・・・食欲が回復、週明け恒例の内職関連の電話連絡。内モンゴルから帰国したブルグッド師匠から電話着信、フフホトは相変わらずのビル建築ラッシュに沸いているらしい。ストックの無くなった履歴書&証明写真撮影の為に駅まで外出、内職本を収集して帰宅。手慣れた?履歴書の作成。

 とりあえず・・・基礎練習、このところ出来るだけ右手の弓に掛ける力を抜いて練習しているのだが、弓が暴れてコントロール不能の状態に陥っている。想像以上に勝手気ままに動くようになった弓を、どうやって意思どおりにコントロールできるようにするか・・・正念場。このままだと、壊れたままで・・・ひたすら惨状。

 左手親指の座りを良くする為に、ネックを改修すべく・・・観察。加工に手間暇がかかり、丁寧な仕上げをしないと目立ちはするが、滑りと肌触りの良さ・強度を考慮すると・・・黒壇材が良いのだろう。およそ50センチの長さが必要だが、手持ちの黒壇板材は30センチ。3ミリ厚を2枚貼り合わせれば、求める丸さは確保できそうだ。明後日渋谷で野暮用があるので、その時に購入しよう。 
2009年9月6日(日)
ネックの整形された馬頭琴

 眩しい陽射しの中を、ヘろへろになって・・・朝帰り。時折り起こる胃壁の痙攣が、水分すら受け付けない惨状。枕を抱えて、ひたすら・・・耐える。夕方になって内職本の収集作業、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。食欲とは・・・無縁の状態。

 昨日バトエルデネ師匠が使用した馬頭琴、90年代初期のサインが鉛筆で裏板に書き込まれていました。興味深かったのは、ネックの両サイドに新たな木材が貼り付けられていたことです。強度不足だったのか、それとも・・・ネックの形状を変えたかったのか?私のウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改も、少々細めのネックです。左手の親指を安定した状態でネックに付けたいので、ネックの断面形状を変えたいと思っていました。内モンゴル製の馬頭琴のネックは太めですが、その中でも2号は更に太めのネックが付いています。

 モンゴル国の馬頭琴は、柔らかな木材が用いられるわりには細く整形された物が多く、弦のテンションに負けて曲がってしまうものが時折り見られます。内モンゴルで修理を依頼すると、軽症の場合は黒壇の指板を張り付けて補強します。重症の場合には、黒壇材をネックに差し込み・・・エレキギターのトラスロッド的な役割をするように補修をします。
2009年9月5日(土)
バトエルデネ師匠の演奏会

 初秋の陽射し、湿度40%。基礎練習を済ませ、念の為にメンテナンスバッグを持って市ヶ谷へ向かう。会場入り口で、札幌モリンホールクラブのメンバーと再会。馬頭琴・チェロ・ピアノのアンサンブルのリハーサル中、音量のバランス調整のアドバイス。東京賢治の学校の先生方、大阪モリンホールクラブ・万馬馬頭琴アンサンブルのメンバー、那須高原から上京した馬頭琴奏者アマルバヤル氏とご挨拶。

 アンコール曲を入れて7曲1時間30分、休憩なしの演奏会。アナウンスが無かった為か?携帯電話が鳴ったり、カメラのシャッター音が・・・耳障り。ジャンツァンノロヴ氏の御子息ダミー君の馬頭琴&チェロ曲の初演でしたが、当人は結婚式の為にモンゴルに帰国中との事で・・・おめでとうございます。馬頭琴とピアノの三部作、水を差すので途中で調弦を行わない・・・という試み。馬頭琴最大の弱点は変わりやすい調弦で、開放弦を使わなければ・・・ある程度は対応可能です。

 六本木のワインハウスへ移動、モリンホールクラブ結成5周年パーティを兼ねた打ち上げ会。シャンパン・赤ワイン・チンギスハーンウォッカ・・・と杯を重ね、市ヶ谷へ戻って・・・二次会。強い酒の影響で、胃壁が痙攣し始めた・・・。
2009年9月4日(金)
自然樹液を使わない、コントラバス夏用松脂

 初秋の陽射し、湿度45%。秋を告げるように1匹のつくつく法師が、鳴いたり休んだりを・・・繰り返している。基礎練習後、「ヤヒロ」まで買い出し。何故か?ピーナツバターが食べたくなった。窓下を通過する車のロードノイズが変化、雨が降り出したらしい。

 ヤマハ取り扱っている松脂の中に、興味ある物を発見!「コントラバス夏用・冬用」である。製作者老齢の為に生産終了となった、ドイつの「リーベンツェラー」という松脂を使用していたことがある。弦の掴まえ方は抜群だが、丸い形が何時の間にやら溶けて・・・四角い箱の形に変貌した。コントラバス用の松脂は大変柔らかく、夏場は冷蔵庫で管理するらしい。「リーベンツェラー」はスイスの製作者が同じ製法で復活させ、「ラリカ ゴールド」というブランドで再販され始めました。参考価格4,725円とは・・・かなりの値上がり。

 件の松脂、「クラリティ」というメーカーの製品。松脂アレルギーと言う症状があるそうで、自然樹液を使わず炭化水素を使用した合成松脂。松脂アレルギーではありませんが、近々テストしてみたいと思います。バイオリンからコントラバス冬用まで4種類がラインナップ、定価2,100円。「スペクトラム」というシリーズはバイオリン・ビオラ用ですが、パープル・グリーン・ブルー・レッド・ピンクと・・・カラフルです。
2009年9月3日(木)
正しい音程

 朝のうちは陽射しもあったのだが、午後になって曇り出した。モリンホールクラブの主催者からメール連絡あれこれ、バトエルデネ師匠の演奏会が明後日だったことを思い出した。モリンホールクラブが活動を始めて5周年との事、おめでとうございます。内職関連のメール着信、本部・店舗と電話連絡もするも・・・埒が明かず。消息不明の店長からの電話で・・・沈没。

 狛江の本屋まで買い出し、弦楽器専門誌「サラサーテ」の「音程の秘密」特集号を購入。弓を擦ることで弦がどのように運動するのか、図解で示されている。想像もしなかった不思議な波形を描いて、弦は音を出していました。さらっと読んだところでは、「正しい音程の習得方法に王道は無く、地道な日々のトレーニングしかない」・・・というのが結論のようです。
2009年9月2日(水)
湿度

 湿った曇り空、気温が25℃まで上がらず9月下旬並みで・・・湿度50%。ある程度伸びた弦の馬頭琴で練習を始めると、太股の体温と振動で調弦が上がってくるのだが・・・今日は下がってしまう。「ヤヒロ」&「エドヤ」まで買い出し、茸類は安定しているがトマトが高騰・・・。日照不足の影響が、野菜の値段に色濃く反映する。深夜になって「ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる」をBGVに、内職のネット応募。高温多湿の森林地帯で裸同然で自給自足するヤマノミ族、まあ・・・何と雨の多いことか。馬頭琴も私も、湿気は苦手である。チェロとピアノの単純なフレーズの挿入曲が、憂鬱な気分を更に盛り上げる。

 モンゴルの草原で過ごしていると、思わぬところで乾燥を実感する。女性の方は顔の皮膚の突っ張りを感じるそうだが、私は鼻の奥でコチコチに固まった鼻くそで乾燥を知る。鼻をかんでも出てこず、無理に穿ろうとすれば・・・流血の恐怖がちらつく。街に降りて銭湯で寛ぐと、弛んだ鼻くそが勢いよく飛び出す。年間を通じて湿度20〜30%の草原、夕立が降っても乾いた大地には・・・お湿り程度。それでも雨の恩恵は計り知れず、乾涸びた大地から一夜にして緑が溢れ出す。

 政権を奪取した民主党に、米国からの攻撃が始まった。防衛音痴の小沢前代表の発言や鳩山党首の論文を引用して、米国のマスコミやホワイトハウスのスポークスマンが一斉に非難。今までは自民党の弱みを突いて、実現不可能な美味しい反対論を展開していれば良かったが、今後そうはいかない。核武装を着々と進める隣国がある以上、自前で核を持つか米国の核の傘下に隠れるしか・・・選択の余地は無い。清濁を飲み込める度量が無いと、鳩山首相の前途も・・・危うい。
2009年9月1日(火)
ヴィオラの弦の押さえ方

 「台風の翌日は乞食の洗濯日・・・」とは亡き父親の言だが、昨年は裏切られること・・・しばしば。本日は・・・絵に描いたような好天、湿度45%。弦楽器専門誌「サラサーテ」のヴィオラの奏法解説の中に、興味深い記述を見つけた。「指を立てて押さえると、弦に当たる指の面積が少なくなるので、音質が固くて線が細く、音程が変わりやすい」「指の腹を弦に当てれば、ほとんど確実に音程を当てられ、音が柔らかくなります」

 「音階練習も大事で、バッハの無伴奏チェロ曲を練習すると音程の勉強にもなるし、弓の使い方も学べる・・・」そうです。少々考えながら馬頭琴の練習、人差し指&中指は指の正面で弦を押さえるのが望ましく、指の角で押さえると・・・音程が不安定で変な音が出ます。

 月初恒例、ホームページの更新作業。「ドクター・ハウス」という洋物TVドラマのテーマ曲の、「ド・ドソ・シ♭・ド」という単純なリフの繰り返しが・・・耳に残る。秘密の渦巻く病院を舞台にしたドラマで、たった3つの音が・・・不安な気持ちをより一層掻き立てる。洋物のTVドラマのテーマ曲には、なかなか秀逸な物が多い。和物の2時間ドラマの効果音的な音楽にも、時々はっとさせられる物がある。