2009年8月31日(月)
エレキ馬頭琴の映像を見て・・・

 小雨が降り続いて・・・湿度65%。内職関連の連絡業務後、履歴書の作成。郵便局まで出掛けたら、外はかなりの暴風。北風なので、部屋にいると全く感じられなかった。いつもの短パン・半袖のTシャツ姿では、寒いほど・・・大気が冷え切っている。内職の種本を収集後、「薬のセイジョー」で買出しをして帰宅。日付変更線の手前で、律儀な虫の声が聴こえだしたので・・・雨が上がったのだろう。

 動画サイト「ユーチューブ」で「馬頭琴」を検索したら、関西在住の岡本氏の製作したエレキ馬頭琴の演奏風景が見つかった。2006年のヘビメタ系のボディ形状をしたエレキ馬頭琴を、立って演奏している映像だ。立って演奏するスタイルは、昨年ウランバートルで行われた「第1回国際馬頭琴フェスティバル」に参加した、内モンゴルのダルマー氏率いる女性グループがそうだった。お借りして試してみたが、屈強な革のベルトに木製のブロックで通常の馬頭琴を固定していた。内モンゴル出身で日本在住の女性馬頭琴奏者イラナさんも、立って演奏するそうだ。

 西洋弦楽器に「サイレント」という分野があり、バイオリンやコントラバス等が製品化されている。家で練習する際の音問題の解決や、持ち運びの簡便さを狙ったり・・・というのが、当初の開発目的ではなかったか。それを新し物好きの演奏者が、「エレキ弦楽器」として色々なエフェクターを加味して発展させたのだと思う。

 馬頭琴のエレキ化にも、この2つの方向性があるだろう。1つ目は家で練習する際の音問題の解決策、2つ目は音の多様性の追求。1つ目の目的のためには、出来るだけ通常の馬頭琴との違和感を避けて、形状と重量などを考慮する必要がある。2つ目の場合は、自分が弾きやすければ何でも有り・・・という乱暴な考えで良いのだろう。こういう話は目的と使用環境を明確にしないと、単に楽器の伝統性を冒涜する・・・という話にすり替えられてしまう危険がある。
2009年8月30日(日)
自民党が・・・予想通りの歴史的大敗

 予報では夕方からだったが、接近しつつある台風の影響だろうか?朝から小雨が降ったり止んだりで・・・湿度55%。基礎練習後、シェイキング型ヴィブラートの練習。練習を積み重ねれば・・・指の関節が適度に緩んで、華麗なヴィブラートが出来るかも知れないが・・・。2種類のヴィブラートを使い分けるのは、私の実力では・・・難題。

 小雨の中を野暮用で外出、週明け恒例の内職の種本の収集後、「ヤヒロ」で買出しをして帰宅。自民党が予想通りの、歴史的大敗を喫した。主張に芯のある候補者が選ばれ、国民を舐めているとしか思えないような失言を繰り返した、自民党のお歴々が沈んだ。小泉政権が駆逐しきれなかった政治屋を駆除した点では、麻生首相の功績は大きい。

 民主党に政権が移る事になったが、多くは期待できないだろう。変わらない実態に国民が我慢しきれず、自民のばら撒く餌を恋しがるのも・・・時間の問題か。改めて各党のマニュフェストを眺めても、理想論はあっても・・・戦略が皆無。ほとんどのTV局がだらだらと選挙速報を垂れ流す中、課題を論じるテレビ東京の番組が光った。各党の代表者の感想を聞いたところで何も変わらず、TV局の無能ぶりにも・・・呆れる。

 日本の高齢化は・・・単に高齢者が多いというだけに留まらず、社会の構造全体が高齢者に偏っている・・・事でもある。高齢者の・高齢者による・高齢者の為の政治が大手を振ってまかり通り、少数派の若年層の意見は・・・届かない。多数派主義では、この国の構造の歪みは・・・直せない。
2009年8月29日(土)
2種類のヴィブラート

 真夏の陽射しも・・・午後から曇り出して、湿度40%弱。弦楽器専門誌「サラサーテ」の28号に、ヴィブラートが特集されている事を知る。渋谷の馴染みの弦楽器ショップに在庫の確認、2冊残っているそうなので・・・1冊を確保。7人目の死者が出た新型インフルエンザだが、渋谷も小田急線・井の頭線も・・・片鱗さえ伺えず。

 バイオリン属にも「シェイキング」「ローリング」2種類のヴィブラートがあって、「ドライで大きなホールで演奏することの多いアメリカの奏者はシェイキング」を、「石材などで出来た響きの良いホールで演奏することの多いヨーロッパの奏者はローリング」を選択することが多いそうだ。「シェイキング」の方が、大きなヴィブラートがかかると・・・書かれている。広いホールでは速いヴィブラートだと聴き取れない事もあり、ホールの音質によってヴィブラートの速度を変化させるそうです。

 内モンゴルの馬頭琴奏者は「シェイキング」を、モンゴル国の奏者は「ローリング」を選択しているのは・・・湿度の関係でしょうか?私は指が短く固い?為か「シェイキング」は上手く出来ず、主に「ローリング」を選択しています。固い指の関節で行う「シェイキング」は、音程を大きく外していまいます。どちらのタイプによらず・・・指を固くしてヴィブラートを行うと、指先が弦を押してしまい・・・「ウィンウィン」という耳障りなヴィブラートになってしまいます。
2009年8月28日(金)
馬頭琴と弓の相性

 残暑全開!強烈な陽射しと・・・時折り窓枠を叩く強風。湿度55%、弦の伸びが止まらず・・・太めの内弦のまま基礎練習。ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改での練習に、フェルナンブコ製の2号弓を使用中。気分転換に・・・本妻弓を使用、弓の選択にも個々の馬頭琴との相性があります。内モンゴルの馬頭琴には軽めの弓を、モンゴル国の馬頭琴には重めの弓を・・・一般的には選択します。

 弓が軽すぎると腕力で振り回してしまい、弓や手首の関節などの能力を生かす事を忘れてしまいます。弓自体の運動能力が高い+馬頭琴との相性が良い+奏者との相性が良い・・・と、3点がマッチした弓と出会えることは・・・奇跡です。稀に激しい演奏で折れたりすることもありますが、丁寧に修理しながら使えば・・・一生ものです。良い弓と出会えたら、大事にしてください。

 若干軽めの本妻弓と、少々重めの2号弓の比較。フェルナンブコ材を使用した、2号弓の方が跳ね弓の状況を見る限りでは・・・運動能力が高い。重めなので控えに回ってしましたが、しばらく使い続ける事にします。内モンゴルでオーダーした弓ですが、SARS騒ぎでなかなか材料が入手できなかった頃で・・・2年ぐらい待ちました。バイオリンの弓に使われるフェルナンブコ材に比べると比較的安い材が使われている・・・とは、国内屈指の弓製作者に見て頂いた時の分析。反りが戻ってしまったので、一度自分で修正しました。
2009年8月27日(木)
それぞれの馬頭琴に合った弦の太さ

 20℃前後と・・・今朝の最低気温は、この夏一番の低さだったそうだ。昨夏に比較して・・・35℃以上に上がることがほとんど無く、比較的過ごし易かった夏だと言える。湿度45%、交換した弦の伸びが止まらず・・・太めの内弦のまま基礎練習。夕方になると蝉の声が静まり、秋を告げる虫たちが鳴き出す。「ヤヒロ」まで買い出し、爽やかな風に・・・特売の味噌ラーメンを購入。

 弦が太いと当然弦のテンションが強く、押さえる指にも相応の筋力を要求します。指のトレーニング的には良い状況ですが、馬頭琴の音質の点では・・・適切でない場合があります。内弦が太すぎると、高音が綺麗に伸びません。闇雲に細くするのではなく、楽器にあった太さを模索することになります。弦の太さの選択は、指の筋力不足を補うものではなく、あくまで馬頭琴の音を最良にする為の手法です。弦が細くなれば音量が落ちるという、デメリットも発生します。

 単に指の筋力不足を補う手段として、調弦を下げて弦のテンションを緩める方がいますが、所詮筋力の無い指を他の方法で補っても・・・何も生み出しません。負荷のかからない練習では、前進することは無いのです。馬頭琴の練習は、スポーツをするようなものです。ある程度の負荷をかけて繰り返し練習する事によって、相対的に体の筋力がアップします。馬頭琴と言う楽器は他の楽器以上に、奏者に筋力トレーニングを要求します。
2009年8月26日(水)
弦交換‐2

 晴れたり曇ったりで・・・さほど気温が上がらず、湿度40%弱。昨日弦交換したウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改の、継続作業。放置していたのでは、弦の伸びは・・・止まりません。通常の「F/B♭」よりも半音ぐらい高く調弦して、下がってきたら再び半音あげる・・・という動作をひたすら繰り返します。新しい弦の伸びが止まったら、弦を取り付け直します。

 新たに張られた弦は、3〜5センチぐらい伸びています。このままでは木製・メタルペグにかかわらず、糸巻きに巻き込まれる弦の量が多すぎて・・・スムーズに回りません。伸びた分の弦を、外して巻き直します。再び弦が伸び切るまで、ひたすら調弦を繰り返します。おそらくこの伸縮している間が弦の生存期間で、伸びきって収縮しなくなったら・・・寿命だと思います。

 以前バイオリンの弦が振動している様子を、ハイスピードカメラで撮影した映像を見ました。弦は弓の摩擦によって、かなりの振幅で振動しています。弦の収縮が無くなると、弓による振幅も減少すると考えられます。徐々にこの状態になるので、弦の寿命の判断は難しいのですが、新しい弦に張り替えると・・・音の伸びや豊かさが感じられるはずです。長く音に接していれば、弦の寿命も判断できるようになります。馬頭琴の場合、おそらく4か月〜半年ぐらいだと思います。
2009年8月25日(火)
ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改の弦交換

 早朝のTV画面から、千葉県沖で地震が発生するという警報が流れた。初めて経験する地震警報、心待ちにするわけでは無いが・・・。数分間待ったが、何も起こらなかった。後で判ったことだが、実際の地震の21倍の数値が誤って観測されたという。更には施工業者の無届の改修が原因・・・との続報が流れた。地震観測機器を設置する場所の土地の状態でも、振動規模は随分と違ってしまうそうだ。週明け恒例の内職の種本の収集に向かうも・・・成果無し。

 帰宅して・・・ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改の弦交換作業。弦交換の際の注意は色々ありますが、まずは弦の絡みを徹底的に取り除くこと。縛った部分から音さで何度も手前にしごいて、弦の絡みを取ります。この段階でほぼ100%取り除くのが・・・ポイント。次に猫用の金属櫛を使って、女性が黒髪を解くが如く・・・手前から優しく梳ります。この段階で絡んでいたら、無理をせず・・・手前からやり直します。ここで力任せにすると、弦が縮れて絡み付き・・・再起不能に陥ります。

 弦を縛る際に、モンゴル人は弦の数本を用います。慣れればこれでも十分対応可能ですが、ちょっと力加減を失敗すると・・・簡単に切れます。縫製用の糸も、結構・・・簡単に切れます。お薦めなのは、デンタルフロスと言う歯の隙間を掃除する糸。丈夫で切れる事は無く、太めなので・・・扱いやすい!ロンドン在住のプリマドンナがバレーシューズの修理に使うというところからヒントを得て使い始めましたが、ドラッグストアで入手しやすく・・・安価です。

 弦が捻じれないように注意して馬頭の穴に弦を差し込み、糸巻きの軸に弦を巻き込みます。下駒とテイルピースの間に音さを差し込んで、弦を持ち上げて浮かせ・・・弦のテンションで絡みをとります。下駒から上駒までを音さでしごいて、絡んだ部分を上駒のところで持ち上げ・・・逃がします。弦を緩めに張った状態で作業すると、比較的簡単に出来ます。この作業は、通常のメンテナンスでも時々行います。

 下駒が傾斜して倒れないように注意しながら、ひたすら・・・弦が伸び止まるまで調弦を繰り返します。多少落ち着いてきたところで、弓の当たる部分に松脂を直接塗り込みます。この方法は弦を交換した時だけ行う作業で、常に行うと松脂過多で・・・じゃりじゃりとノイズを発生させます。チューニングの狂いに注意しつつ、基礎練習。新しい弦は、音の余韻が残って・・・気持ち良い!練習後も、ひたすら・・・弦の巻き上げ作業。
2009年8月24日(月)
ポジションマークのずれ
 
 本日も真夏日・・・と思っていたら、突然ゲリラ豪雨?の襲来。間もなく止んだが、大気の状態が不安定なのだろう。再び暗雲が立ち込めて、雷鳴と暴風を伴う豪雨。四方八方が見渡せるモンゴルの草原の雷は・・・辺り一面を煌煌と照らし、恐怖を超越した美しさがある。シリンゴル草原の万馬馬頭琴アンサンブルの合宿所には、露天風呂がある。雷を眺めながら湯船に浸かったが、尻から焚きつけられ頭から冷水を浴びせられて、落雷の恐怖との対峙は・・・辛いだけだった。

 内職関連の電話連絡をするも・・・不毛、気を取り直して基礎練習。馬頭琴のポジションマークが、微妙にずれてきた。チューナーを使用して音程のずれをチェックしながら耳の訓練を続けていると、こんな事にも気付きます。上下の駒の高さを変更した時は無論、交換した弦の太さによっても・・・ポジションマークの位置が変わります。フレットが無い馬頭琴ではポジションマークはあくまで目安なのですが、それでも・・・ずれは気になります。そろそろ弦の交換時期なので、弦を張り替えてポジションマークを打ち直さねば・・・。
2009年8月23日(日)
電気自動車と馬頭琴

 晴れたり曇ったりの湿度35%、取り敢えず・・・基礎練習。週明け恒例の内職の種本の収集がてら、近所のスーパーでがマンネリの為・・・狛江の「サミット」まで歩いて買い出し。右ふくらはぎの肉離れを起こした患部の状態、かなり改善して硬直した部分が少なくなり・・・ほとんど歩行には影響が無くなった。部屋でじっとしていると・・・何故か?右太もも外側の筋肉が、突然2・3度ピクピクと痙攣する。

 ハイブリッド車に続いて、電気自動車が脚光を浴びている。スバル・三菱が販売を開始し、日産・ホンダが来年発売開始予定だ。現在の化石燃料を燃やす自動車の代替えとして開発が進んでいるが、シティコミューターとして割り切れば、充電環境の整備やバッテリー交換によって・・・威力を発揮する。電気自動車固有の特性を考えた時、驚くような真価を発揮するようになるだろう。

 現在の自動車は、あらゆる部分が軸によって結ばれている。エンジンをモーターに置き換えた時、この軸が不要になる。スイッチや接点・フレキシブルなチューブによって、軸を通して伝達するという呪縛から解き放たれる。自動車の形状はしているが、今までの自動車の常識から逸脱した新しい乗り物が誕生する。トヨタが中部空港に納入した、1人乗りのコミューター「アイリアル」が良い例だ。

 昨年ウランバートルで開催された国際馬頭琴フェスティバルの講演会でパネラーを務めたが、全体の原稿量の調整で予告なしにカットされた部分があった。電気自動車に関わる部分で、事務局としては馬頭琴とは無縁と判断したのだろうが、何あろう・・・一番伝えたかった事だったのだ。「馬頭琴らしい・・・」という呪縛から解き放たれた、「新しい馬頭琴の生まれる環境」を提案したかったから。
2009年8月22日(土)
東京大学と富士通が開発したマスク
 
 真夏日全開・・・湿度40%。昨日購入した弱音器「ピアニッシモ」の継続テスト、程よく減衰されながらも・・・低音部の鳴りの良さは病みつきになるが、高音部の物足りなさに慣れるには・・・もう少し時間が必要だ。日が暮れて・・・遠方より花火の音、多摩川河畔のサイクリング道路まで出掛けて・・・しばし二子玉川の花火を鑑賞。

 昨日出掛けた渋谷も小田急線・井の頭線車内も、新型インフルエンザ=マスクとは無縁の状態だった。外出時に持ち歩くディパックには、取りあえずマスクを1枚入れてはあるのだが・・・。モンゴル行の時やキャンプなどの際に、薬やあれこれ用意するのだが・・・自分で使用することは滅多にない。それでも念の為に、「薬のセイジョー」でマスクの物色。東京大学と富士通研究所が共同開発したという、光触媒チタンアパタイト採用の、持ち運び&保存に便利なチャック付き袋のマスクを購入。

 「スーホの白い馬」が教材として取り上げられる時期が1〜2月の為、この時期に演奏で小学校を訪れる機会が多い。例年インフルエンザの状況を見ながら、体力的に自信のないシーズンには・・・インフルエンザの予防接種をする。平均すると1〜2クラスは、インフルエンザで学級閉鎖されている。人が集う処は、あらゆる病原菌の品評会のような場所でもある。
2009年8月21日(金)
弱音器「ピアニッシモ」

 晴れたり曇ったり・・・だが、順調に?気温は上昇中。湿度35%の・・・恩恵は薄い。渋谷で野暮用後、馴染みの弦楽器ショップ探訪。常々お世話になっている担当者にご挨拶、クリップ型のチューナーの新作を発見!不思議な事に気が付いた。ヤマハとKORG製共に、まったく同じ形の中国製なのに・・・値段が違う。2,940円と4,660円の価格差を追求すると、布製ケースと大きめの標準クリップに加えて小型のクリップが付属している。

 以前のものより表示部が自由に動いて見やすくなったが、回転部分が少々・・・心許ない気もする。クリップ型のチューナーを演奏会で使用することはほとんど無いが、練習の際に下駒にセットして使用すれば、視線をあちこち動かさずにすむので・・・便利かもしれない。この場合小さなクリップの方が、安定がよさそうだ。クリップタイプのチューナーは初心者には向かないので、大きめの「クロマチック」タイプをお勧めします。

 プリマ製の「ピアニッシモ」という弱音器を購入、帰宅して・・・テスト開始。ゴムチューブに磁石4つを詰め込んだ、材料さえ入手すれば・・・自分でも作れそうな構造。磁石の位置を調整して、ウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改の下駒に装着する。磁力はかなり強力だが、馬頭琴の弦の圧力は強大なので、さほど神経質にならなくても・・・駒が倒れる心配はなさそうだ。

 愛用の生産中止になった「Sordina・SOUND BRAKER」チェロ用は低音部を重点に除去するもので、全体にツンツンした音になります。「ピアニッシモ」は高音部を除去する印象で、小さい音なりに柔らかさを保っています。3オクターブ目の音階練習を始めると少々ストレスを感じますが・・・合格点!「SOUND BRAKER」が下駒の上部に大きく突起してしまうのに対して、コンパクトに収まっている点でも・・・下駒を倒す心配がありません。

 標準小売価格で3,990円、ネットでも3,200円前後で販売されています。磁石の位置を調整すれば、モンゴル国・内モンゴルの馬頭琴共に対応します。現在入手可能で手のかからない弱音器としては、馬頭琴用としてベストでしょう。重さの違った強力な磁石を用意できれば、もっと音の減衰力を大きく出来るかも知れません。
2009年8月20日(木)
馬頭琴用の弱音器

 夏空全開、ヒートアイランド現象なのか?25℃以下に下がらない熱帯夜が続く。湿度50%と安定?してはいるが、爽やかさとは・・・縁遠い。「サラサーテ」の「練習環境改善計画」の中に、バイオリン用の消音器が特集されていました。内モンゴル製の馬頭琴専用の弱音器がありますが、あまり効果は無く・・・解放弦は特にほとんどそのままの音量。落としたり圧力がかかると、木製の為に・・・簡単に割れます。

 愛用している「Sordina」の「SOUND BRAKER」チェロ用は大変消音効果が高くお薦めですが、何故か?生産中止で入手不可能のようです。足は2本で、内モンゴル製の馬頭琴なら問題なく、モンゴル国製の馬頭琴の場合はセンターをずらす事で装着可能です。

 バイオリン用の物を流用するには、少々やっかいな問題があります。馬頭琴の駒のサイズはビオラと同程度の大きさですが、決定的な違いは・・・弦の本数。バイオリン用は3〜5本の足が弦の間に差し込まれるようにデザインされていて、2本弦の馬頭琴では・・・足が弦に当たってしまいます。切削の簡単なゴム製では重量が足りず、金属製は重労働を強いられる割りには・・・フィット感がよくありません。

 ほとんどが駒の上から差し込むタイプなのですが、気になる弱音器を発見!弦とボディの間の駒を強力な磁石で巻くという、プリマ製の「ピアニッシモ」という製品。かなり強い磁力の為に、脱着の際に要注意だそうですが・・・。

 「ヤヒロ」まで買い出し、1個100円を割る・・・大きさが不揃い&青いトマトを発見した。世に言う、規格外の野菜のようだ。好物の卵とトマトの炒め物には、完熟したトマトが必要な訳でもなく・・・購入。曲がって太さの不均一なキュウリは漬物などには不具合も少ないだろうが、冷やし中華の添え物にするには・・・少々包丁のテクニックが必要になる。醤油の中に細く切った出汁昆布を加え、乱切りにしたキュウリを漬け込んだ浅漬け?は、老舗料亭の料理長のコラムからの拝借物だが・・・なかなか旨い。
2009年8月19日(水)
「サラサーテ」に馬頭琴登場

 曇り空、湿度55%。基礎練習後、狛江まで野暮用。駅ビルの本屋で内職の種本の収集、弦楽器専門誌「サラサーテ」を発見!あらまあ・・・馬頭琴が紹介されている。日が落ちて・・・強めの風が心地良く、ぶらぶらと散策しながら帰宅。

 「サラサーテ」の「民族楽器大伽藍」で、馬頭琴が紹介された。民俗音楽研究家のわかばやしただひろ氏の、世界の弓奏楽器を紹介した連載である。チ・ボラグ先生のCDと、バトオチル氏が紹介されている。モンゴル国・内モンゴルの馬頭琴が比較されているが、次回はその他の馬頭琴と奏法に触れるそうだ。バトオチル氏の写真の下に、少々引っかかる記述があった。

 「馬頭琴の名にあるように「馬を象った」糸倉の先端が有名ですが、モンゴル族にとっては、その下の竜のような彫刻の方が重要な意味を持っています」・・・という文章が載っていた。私がモンゴル人から聞いた話を総合すると、緑色に塗られた馬はお釈迦様が乗る馬を表わしていて、馬が化け物=竜を従えている・・・という説だ。化け物は異民族を表わしており、見た事は無いが・・・異民族の占領下では化け物に従えられた馬の楽器があったという。う〜ん、誰に聞いたらすっきりするだろう?
2009年8月18日(火)
秋の足音

 夏の陽射し、無風状態で湿度45%。いくつかの内職関係に電話連絡を試みるも・・・不毛。気分転換に基礎練習後、内職の種本の収集作業。「ヤヒロ」&「エドヤ」で買い出し、相変わらず・・・人の気配の薄い商店街。お盆を過ぎて虫の声が聞こえ始め、秋の気配が忍び寄る。

 国内で2人目の、新型インフルエンザの犠牲者がでた。神戸の70代の男性で、基礎疾患があったそうだ。猛烈なスピードで、新型インフルエンザが蔓延し始めているそうだ。通常のインフルエンザは真夏に流行することは無いそうで、夏休みが終了すると学校を媒介として一挙に新型インフルエンザが拡大する可能性が高い。新型用のワクチンは培養速度が遅く、ほとんど出来ていないという。

 特効薬とされるタミフルに対しても、耐性の在るウイルスが世界各地で発見され始めている。不穏な心を掻き乱すような、京都の川からタミフルが検出された・・・というニュース報道。日本は世界最大のタミフル消費国で、体外に排出されたタミフルが下水処理施設で浄化されずに流れ出た。鳥インフルエンザのウイルスを持った野鳥がこの水を飲むと、タミフル耐性のウイルスに変容するという。
2009年8月17日(月)
国内初の、新型インフルエンザによる死者

 真夏の陽射し、湿度30%だが・・・風が無い。新型インフルエンザの初の国内死亡者が、沖縄で確認された。57歳の慢性腎不全の男性で、感染経路は不明・・・だそうだ。芸能界の薬物汚染に終始するマスコミ報道だが、新型インフルエンザは・・・確実に浸透しているという。沖縄に転勤した久しい久ちゃん、大丈夫だろうか?基礎練習後、内職の種本収集。夕方になって、博多で震度3の地震発生。

 法政大学での、学生運動のドキュメントを見る。どうやら・・・外部の革命を呼び掛ける団体が、学生を扇動したようだ。熱に浮かされた不平分子のアジテーションを、冷やかに見つめる学生。70年代後半の私の大学にも、外部の団体が入り込んできた。学生運動に興味は無かったが、自由な校風を芸術に無関係な輩に壊されたくは無く、60年代から絶えていた学生大会の議長を・・・請われて務めた。当時訪れた法政大学のキャンバスには、至る所に投石用の石や火炎瓶用の空き瓶が集められ、芸大のキャンバスとは異質の様相を呈していた。

 幸福の科学が選挙に出馬するらしく、郵便ポストにビラが投入されていた。私の知人の中にも、何人かの古くからの会員がいる。猛烈な時代から万民平等の時代へと移り、目的を失ったものが拠り所を求めて・・・集うのだろう。政治は万民の為に行うべき物で、狭義の会員の幸福を叶える為のものではない。学生運動やカルト教団への入信・子供を放置してのパチンコも、所詮時間を持て余した輩の戯れにしか・・・見えない。
2009年8月16日(日)
「ヘルレン河の眺め」の真相?

 真夏日・・・継続中。湿度30%で馬頭琴の練習には快適だが、無風状態で・・・エアコンに頼り切る生活。「窓の蝿」の新しい弓の切り返し、前半はほぼ・・・覚えられました。後半で1ヵ所、何とも・・・ぎこちない部分があります。「ジャミヤンブック」の「ヘルレン河の眺め」の楽譜と、バトエルデネ師匠のCDから採譜した楽譜を見ながら、ダンザンドルジ・トウフシンバヤル氏のCDを聴く。この違いは感性的な問題なのか?是非とも歌で聴いてみたい。

 「文芸春秋」の、民主党のマニュフェストやら・・・あれこれを読む。鳩山代表の凶状やら予算の裏付けの無さを知ると、民主党にも多くは望めそうにない。内職の種本収集を兼ねて、「ヤヒロ」まで買い出し。湿度は低いが、少々・・・息苦しい生暖かい大気。深夜を過ぎて、博多で震度3の地震発生。

 韓国各紙が15日、日本統治時代の韓国人労働者の日本での未払い賃金について、日本に返還要求はできないとの韓国政府の公式見解を伝えた・・・そうだ。韓国では元慰安婦や戦没者、徴用労働者など多くの関連団体や個人がいまなお、日本に対し各種の補償を要求している。1965年の日韓国交正常化の際に日本政府から受け取った「対日請求権資金」で、補償問題がすべて終わっている事を・・・ようやく韓国政府が認めた。
2009年8月15日(土)
ジャミヤン先生の「グリーンブック」

 夏雲が多いが陽射し全開、湿度35%。本日も・・・忍耐生活、気分転換に基礎練習。人の気配の薄い商店街を抜けて、セブンイレブンで支払い関係。空気が乾いている為か?息苦しさは感じられない。夜7時を過ぎて、川崎方面から不毛な連絡電話着信。う〜ん・・・。

 ジャミヤン先生のサインの入った通称「グリーンブック」で、「窓の蝿」の弓使いを確認する。1978年にモンゴル国で刊行された、ジャミヤン先生によって書かれた近代馬頭琴の教則本。当時のシャガイ弓(非調整式の弓)を、5本の指で鷲掴みする形の図版が挿入されている。現在この形で弓を持って演奏するのは、私の知る限りでは・・・馬頭琴歌舞団のバツサイハン氏のみである。

 肝心の「窓の蝿」の弓使い、ブルグッド師匠から習ったものとは・・・短い音符の処理に違いがある。ゆっくりと何度も繰り返して、覚え直すしかない。バトエルデネ師匠が言っていた「ジャミヤン先生独特の弓使い」とは、この楽譜に記譜されたものなのだろうか?真相は・・・そのうちに判るかもしれないし、判らないかもしれない。
2009年8月14日(金)
芥川賞受賞「終の住処」

 朝から真夏日全開、湿度40%。先日の結果待ち&次の面接の連絡待ち、待つことは・・・苦手である。渋滞も大嫌いで、同じ時間なら遠回りでも走っている方を選択するし、大事な仕事でもなければ・・・渋滞の可能性のある場所には近づかない。東名上り車線が開通せず、帰省ラッシュにUターンラッシュが加わって・・・惨憺たる状況。高速道路無料が実現したら、悪意の無い気晴らしの為のドライブによって更なる渋滞と膨大な二酸化炭素が放出されるだろう。いつもの・・・基礎練習。

 イライラ気分を抑えるべく、文芸春秋の芥川賞受賞作「終の住処」を読み始める。三井物産総務課に所属する作者による、とあるサラリーマンの入社・結婚・浮気・出産・海外駐在・・・という半生記。一般的なサラリーマンなら誰もが経験し妄想する世界を、巧みな筆遣いで書き連ねてある。2007年から3人の女性作家が続き、少なからず違和感のあった芥川賞だった。巧みな筆致ではあったが、何か・・・骨のようなものを感じない。かつて私の置かれていた状況?に、テーマが近すぎたからだろうか。
2009年8月13日(木)
四川大地震の義捐金の行方

 8時前に八丈島沖で震度5弱の地震が発生、群発地震の可能性は低いそうだが・・・。各地で頻発する地震は、不穏な気分に陥れる。朝から夏空全開、ひたすら・・・蒸し暑い。とりあえず・・・基礎練習。低温サウナのような大気、酸欠の金魚のような気分を味わいながら「ヤヒロ」まで買い出し。歌い手の相曽晴日さんと、久しぶりにご挨拶。お盆休みの多い商店街、「薬のセイジョー」で買出しを済ませて帰宅。朝方の地震の為か?中途半端な時間に目覚める事が多く、何となく・・・眠気がとれない。

 廃村状態になった・・・と伝えられている四川大地震、中国政府の発表によると国内外から1兆600億円の義捐金が集まったそうだが、資金不足で現地で活動する団体はほとんど壊滅状態。精華大学NGO研究所が義捐金の行方を調査したところ、8割が政府の臨時収入となったそうだ。日本にも宗教家の姿をした寄付金詐欺や義捐金詐欺団体という職種が存在しているが、被災国政府が行っているとなると・・・迂闊な善意は盗人を肥やすだけ。
2009年8月12日(水)
ウイグルの母の手記

 お盆に向けて、神棚?の準備。本来なら先祖の霊を迎える為に、玄関先で藁を燃やす迎え火を焚くのですが、マンション住まいではそれもかなわず・・・線香を焚いて代用。第2東名の機材を投入しての突貫工事が続くが、新たな損傷が見つかり・・・東名の開通が遅れる模様。物流関係が、大混乱しているらしい。朝から真夏の陽射し、湿度60%。1時間ほど、基礎練習。

 野暮用で、東扇島へ向かう。川崎まで45分、駅からバスで20分。途中の石油化学系のコンビナート群は、パイプで出来あがった近未来的な構造物が多い。千葉・上総湊のしゃくり鯛釣りに向かう時は夜明け前で、怪しげな照明が不可思議な映像を醸し出す場所。約束の時間よりも40分も早着するも、周囲にはトラックターミナルしか見当たらず・・・。更に予定時間よりも遅れて担当者登場、8℃・1℃に保たれた作業場を案内されて・・・解放。

 移動中に芥川賞受賞作を読むべく文芸春秋を開いて、「ウイグルの母」世界ウイグル会議主席ラビア・カーディル氏の手記が目にとまった。新疆ウイグル自治区で起こった、ウイグル人と漢民族の衝突に関する見解である。中国政府が情報統制を行い漢民族側の情報しか伝わらない中、貴重なウイグル族からの情報。「新疆」とは中国政府から見た「新しい土地」を意味する呼称で、モンゴル高原から移り住んだ9世紀頃からウイグル族は「東トルキスタン=トルコ人の土地」と呼んでいる。ここにはモンゴル人も住んでいて、2001年に内モンゴル自治区の首都フフホトで行われた馬頭琴合宿の際に、指導して頂いたスーホ先生がいる。

 ヤマハの金管楽器工場の製作風景をBGVに、迷惑メールの処理等。細かな整形や穴を開ける作業は機械で行うが、切り出した真鍮板を曲げて溶接し荒整形していく工程は・・・手作業。穴を塞ぐパーツを本体に溶接するのも、すべて手作業。部分的に圧力や熱を加えた場合には、全体を熱して・・・楽器全体の硬度を均一にする。楽器製作と言うよりも、鍛金や鍛冶屋の世界である。
2009年8月11日(火)
弓が勝手に動き出した・・・

 5時ごろ地震で大揺れ、震源地は前回同様の駿河湾沖。大規模な東海地震となるプレート移動とは違うと発表されたが、東名高速の路肩が崩れるなど・・・結構な被害が出た模様。お盆を控えての東名高速の不通は、例年の3倍と言う交通渋滞にさらに拍車をかけるだろうなあ・・・。午前中は大荒れという予報を裏切って、朝から夏日という展開。台風が大きく、逸れたようだ。内職関係の業務連絡後、履歴書の作成。一般夜間勤務用と運転関係の、2種類を作成。

 気分転換に、基礎練習。最近・・・弓が勝手に動いている感覚がある。無用な力で弓を押さえ込まないように、気を付けて練習しているのだが、今までとは違った弾み方をしている。滑らかなボーイングの為には、抑え込みたい衝動にも駆られるのだが・・・。何か掴めるかも?しれない。そういう感触を何度も体験しつつ、五体投地のような状態が継続中・・・。

 「ヤヒロ」まで買い出し、何故か?焼きそばが数週間に渡って安売り中。本日は更に下がって、3食128円!季節柄・・・冷やし中華が欲しいところなのですが。お通夜らしく、喪服の老人を見かける。裏門の猫たちは、何処ぞへ避難した模様。「キャロンドゥル」から、歌舞伎町に進出した猫のドキュメント映像の観賞会のお知らせメール着信。どうも・・・見たような気がする。
2009年8月10日(月)
うじきつよし君の葛藤

 未明から降り続く大雨、時折り・・・バケツの底が抜けたという表現がぴったりの土砂降り。午後になって、真夏の陽射し復活。台風の接近に伴い、再び大荒れになるらしい。サウナのような大気の中を、週明け恒例内職のネタ本の収集巡回を始めるも・・・お盆休みらしく成果無し。

 今は俳優のうじきつよし君が、戦車部隊に所属していた父親のアジアでの移動ルートを・・・父親と巡るという番組を見る。彼が「子供バンド」で1000本ライブ達成に向けて活動していた時期に知り合い、演奏の依頼や楽器車を貸したりしました。マーシャルから歯切れの良い音を響かせ、エネルギッシュな演奏をするバンドでした。2000本ライブを達成した1988年、燃え尽きて?・・・解散。

 昨夏のベトナム行では父親が収監されていた島等を訪ねたが、父親との関係が最悪の状態となってしまった。話したがらない・変われない職業軍人の父親の意識と、うじき君の理想論が空回りしていた。今回のカンボジア行は父親が言いだして実現したが、相変わらず・・・すれ違う会話。父親が動けなくなるまでアジアの戦地を訪ねる旅は続くのだろうが、うじき君の葛藤は・・・解決するのだろうか?
2009年8月9日(日)
馬頭琴を練習する環境があるか、冷静に考えてください

 真夏の陽射し、湿度55%。先日履歴書を送った会社からの、不毛な電話で起床。本日のミーティング用のウランバヤル・メタルペグ仕様・ひげスペシャル・改、2号&ジャミヤンモデルの点検。3本とも、そろそろ弦の替え時・・・。とりあえず音階練習。

 唐突にゲリラ豪雨、関東全域で大雨洪水警報が出ているようだ。3本の馬頭琴を持って、駅でミーティング相手と合流。う〜ん、初対面で素足にサンダルは・・・。レッスン会場で、馬頭琴に関する話あれこれ。各種学校の生徒で、ギターを弾いている。動画サイトやCDで聴いて、馬頭琴に興味を持ったそうです。生の馬頭琴の音を聴くのは、本日が初めてだそうです。モンゴルに行って惚れ込んだ・・・という熱病にかかった患者よりも、純粋に音楽的に馬頭琴に興味を持った方のほうが・・・過去の体験から上達します。

 半年ぐらいは、まともに音が出ません。弾いて楽しくなるには、最低でも2年ぐらいはかかるでしょう。毎日地道にトレーニングを続けて・・・の話です。毎日練習する時間がとれるか、練習する場所があるのか。じっくり・・・考えてください。続かない方の為に、良い馬頭琴を譲りたくありません。良い楽器を眠らせてしまったら、楽器が可哀そうです。習得の難しさでは群を抜く楽器ですが、一生の伴侶にするには・・・最適な楽器です。

 ミーティングの最中に地震発生、かなりの時間続いた横揺れ。駿河湾沖で発生した東京で震度4、本州全体が震えたような広域に渡る強めの地震でした。接近中の熱帯低気圧が台風9号に変身、海から湿った風を吹き込んでいる。兵庫では、大規模な水害が発生した模様・・・。
2009年8月8日(土)
空飛ぶゴキブリ

 蒸し暑い真夏日、湿度50%。定例の、音階練習。「ヤヒロ」で買出し、お寺の裏門の門柱の上を定席にしている猫に、鮪の中落ちを一切れ進呈。食が足りているのか?用心深いのか、立ち去るまで・・・中落ちと私を交互に見比べている。「エドヤ」&「薬のセイジョー」で買出しをして帰宅。

 随分久しぶりに、空を飛ぶゴキブリを見た。高校を卒業して東京で一人暮らしを始めた頃、共同炊事場の裸電球の周囲を飛ぶ黒い10センチぐらいの塊を見つけた。カブトムシかと思ったのだが、壁にとまった姿を見て驚いた。初めて空を飛ぶゴキブリを見た。予備校仲間と溜まり場にしていたロック喫茶の壁には、小さなチャバネゴキブリが大所帯で住んでいた。東京はゴキブリの多い街だと、素直に思った。
2009年8月8日(土)
バイオリンの発音状態を、視覚的に鑑賞・・・
 
 真夏の陽射し、台風並みの風が吹いているが・・・湿って蒸し暑い。昨日の築地での野暮用、不毛の電話連絡。気分転換に、音階練習。昨日検索しておいた次の候補へ電話連絡後、指示された新規履歴書の作成作業。夏空が何時の間にやら曇り出したら、遠雷の音が聞こえだした。

 地上に降りたら、西の空が暗い。傘を取りに戻るのも億劫なので、そのまま・・・商店会長宅でミーティング会場の確保。駅前のポストに履歴書を投函後、リロ書房で本を眺めていたら・・・土砂降り。買い物バッグを頭にかぶり、行水気分で・・・帰宅。関東広域で、大雨洪水警報が出されたようだ。

 バイオリンの発音状態を、視覚的に再現した番組を見る。小さなボディ全体から、周囲に音を発生している状態が見える。ボディ内に内視鏡を入れた映像は、丁寧な内部の仕上げとぴったりと合った魂柱の上下が見える。高速度撮影で捉えた弦は、1秒間に物凄い回数振動し、また・・・左右の振れも大きい。ゴマ粒をボディに載せると、弦の振動で弾む状況が良く見える。
2009年8月6日(木)
トウフシンバヤル氏の「ヘルレン河の流れ」
 
 先日の横浜での野暮用、不毛の通知到着。気を取り直して、築地へ向かう。小田急線・千代田線・日比谷線と乗り継いで、45分ほどで到着。湿った曇り空だが、外気温急上昇中。野暮用を済ませ、千代田線が地上に出たら・・・怪しい曇り空。「ヤヒロ」で買出し後、ミーティング会場の確保を試みるが・・・夜の部しか空いていない。先方へ、スケジュール確認のメール送信。

 数年前の光が丘ハワリンバヤルでお会いした、ダンザンドルジ・トウフシンバヤル氏のCD「モンゴルからの風3・遊牧民のこころ」を、移動中に鑑賞。野趣たっぷりの、「ヘルレン河の流れ」や「黄色いラクダ」が聴けます。「ヘルレン河の流れ」をオルティンドの歌で、是非聴いてみたいものです。イメージを基に、練習開始。

 ここ数日放送されているアジアにおける日本軍の惨憺たる状況をBGVに、内職のネット検索。忘れてしまいたい・話したくない・・・という、壮絶な内容が吐露される。民間兵と軍人将校の戦争に対する意識の差を、改めて知った。酸素の残り少なくなる回天の中で、出撃命令を待つ兵士。銃弾も食料も無く・・・敵を避けての深夜行軍、自決した兵も多数いたようだが、我が身に置き換えると・・・耐えられるだろうか?
2009年8月6日(木)
馬頭琴を始める為の心構え

 夏空全開、流行の?室内熱中症予防に・・・朝からエアコンのスイッチオン。明日の面接の為の履歴書作成、新パターンの書式の為、あちこち調整をしながら・・・完遂。宅急便の出入りが多く、どたばたしている。気分転換に音階練習、湿度40%だが・・・暑い!

 馬頭琴教室の見学希望者からメール着信、随分前にメールを頂きましたが・・・その後音信不通。PCトラブルが原因だったそうです。馬頭琴に興味を持ったそうなので、近々会ってお話しましょう。馬頭琴習得の為の心構えを、お伝えします。学生だそうですから、自覚すれば・・・社会人よりも練習時間が確保できますね。練習量の確保と、効率的な練習方法が・・・ポイントです。私は良いコーチだと思いますが、走るのはあなたです。あなたが走らねば、コーチに出来る事は無いのです。

 馬頭琴の上達に不可欠なのは、特に左手の指の筋力をアップさせるための日々のトレーニングです。いい加減な練習を断続的に行っても、この筋力はアップしません。フルマラソンを走り切る為の、日々のトレーニングをイメージしてください。一度筋力が付いてしまえば、多少さぼっても・・・維持できます。断続的な練習を何年積み重ねても、スタートラインを行ったり来たり・・・するだけです。弓のボーイングも重要で、トレーニングを積み重ねても・・・最低4〜5年は必要でしょう。馬頭琴はかなり特殊な楽器ですが、トレーニングの状態を如実に表現する・・・正直な楽器でもあります。
2009年8月4日(火)
真夏の雲・・・到来

 湿った曇り空、港未来線・日本大通駅まで遠征。小田急線・南部線・東急線と乗り換えて、1時間弱で到達。見たことのある駅だと思ったら、駅併設の横浜ユーラシア文化館へ来た事がありました。30分ほどで野暮用が済み、陽射しの回復した暑さの中を海まで散策。大桟橋の歩道や周囲の造作は板張り、なかなか情緒豊かですが・・・雨が降ったら滑らないのか?心配。海と呼ぶには溜池のようで、生まれ育った大洗や熱海などとは隔世の感あり。

 帰路の駅で、ついつい・・・崎陽軒の焼売を購入。餃子と違い、焼売と言うのは・・・話題になりませんね。美味しい焼売は色々ありますが、青森産のホタテを使った崎陽軒の焼売、独特の懐かしさがあります。それにしても・・・「焼売」が「衆枚」という変換、NECのPCに替えてから誤変換が確実に増えています。「狛江」が「固前」になったり・・・して、読み替えをするのは脳トレには良いのかも知れませんが・・・正直イライラします。

 和泉多摩川の空にも異変、昨日までの雲とは違う・・・明らかな夏雲到来。夏はこうでなけりゃ!と思う反面、じっとり汗をかいてくると・・・微妙。帰宅して音階練習、エアコンを付けていても・・・じっとりと汗がTシャツをへばり付かせます。キャベツの葉の上に載せて蒸して、崎陽軒の焼売で豪華な?晩餐。添え物のキャベツの甘さが・・・格別!

 就職して間もない頃、月に2日程度しか休めませんでした。貴重な休みに愛車1号で頻繁に通ったのが、港の見える丘公園でした。下北沢を出発して246号から環8を経由、第三京浜を快調に飛ばして三ツ沢で降りて、海岸沿いを進めば・・・山下公園。港の見える丘公園の外人墓地近くのレストランで、お茶を飲むのが貴重な休日の過ごし方でした。今のミナトミライ地区とは別世界の、ノスタルジックな空間でした。

 もう少し休みが取れるようになった頃に通った、お気に入りの場所が葉山。早朝のデニーズで朝食を済ませ、御用邸先端の小磯や鮫島で素潜りに興じたり、森戸神社の傍のスチュワーデスのお姉さんの経営する喫茶店でお茶を飲んだり・・・。改装前の葉山マリーナやラ・マーレ・ド・チャヤ、逗子・佐島・シ―ボニアマリーナを筆頭に、逗子・葉山辺りのレストランは大半を体験しました。
2009年8月3日(月)
デッサンの先生が教えてくれたこと

 雨が上がり、予報通り・・・陽射し回復。業務連絡の電話をいくつか、面接場所の地図&行き方の検索。,履歴書&写真のストックが無くなった為、商店街へ出撃。前回も購入した文房具店で履歴書を探すも、同じメーカーの製品が見つからず・・・。パターンが違うとあちこちの調整が面倒なので、同じ物が欲しかったのですが・・・。

 履歴書に添付する写真の撮影の為に、ファミリーマートまで遠征。何とも影の薄い顔がモニターに表示されたのですが、こんなものかと・・・そのまま続行。魂の抜けたようなコントラストの薄い写真でしたが、裁断しやすいように写真の周囲に目盛りが付いていました。写真撮影後、内職の種本の収集作業。帰宅して、明日の為の履歴書作成。始めと終わりが同じ筆調になるよう、我慢に我慢を重ねて・・・落着。

 気分転換に練習。フラット2つ「ファ」から始まる音階に、途中からフラットが1つ・2つと増える変則パターンにも・・・耳が馴染んできました。3連符をピアノとフォルテで交互に弾くパターンにも、随分慣れてきました。スラーで繋げた全音符2つ、ピアノから徐々に大きくしていって真中でフォルテにして徐々に小さくしてピアノで終わるパターンは・・・相変わらずの苦戦。

 高校時代にデッサンを習っていた現代美術の先生は、度重なる私の質問の答としてこんな事をおっしゃいました。毎日毎日デッサンを描いて、描きあがった作品を床から積み重ねて背丈に届くようになったら、今の疑問の答は自ずと判る・・・と。何事によらず日々の訓練の積み重ねと時間の経過が、ほとんどの障壁を解決してくれます。亀のような歩みでも、時間が経過すれば・・・前進します。
2009年8月2日(日)
モンゴルの林には・・・蝉がいない

 小雨が降ったり止んだり・・・で、湿度60%、雨が止むと律儀な蝉たちが・・・鳴き出す。モンゴルの草原にも白樺に似たダケカンバらしき林があったりしますが、何故か?違和感があります。静かなのだ・・・と言う事に気付き耳を澄ましますが、日本の夏の風物詩「蝉の声」が全く聴こえません。真冬になるとマイナス30〜40℃まで冷え込むモンゴルの草原、土の中で7年間も我慢できないのでしょうか?モンゴルの夏の草原では、蛙やマダラカマドウマに似たバッタ・蝶や蛾等が見られます。

 基礎練習後、雨の合間を縫って・・・週明け恒例内職の種本の収集。「エドヤ」で買出しを済ませたら・・・小雨再来。女子ゴルフ・全英オープンの宮里藍選手の活躍をBGVに、ネットで内職収集。健闘空しく・・・3位フィニッシュ、出産直後の地元出身の優勝者が・・・強すぎた。ダブルボギーのダメージを引き摺らない強い精神力は、どうやって培われたのでしょうか?一時は日本の3選手がベスト10で競う好ゲーム、日本の女性は強い・・・。
2009年8月1日(土)
チューナー「ヤマハTD100」のテスト

 真夏の陽射し、湿度45%。愛用のチューナー「ヤマハTD100」、弱音器を使っている為か?反応が遅いので、コンタクトマイクを付けて・・・テスト。
引っ越しの際に発掘した吸盤式のコンタクトマイクをボディに装着して、昨年春にウランバートルで入手した馬頭琴の為の音階練習の教則本の練習。安定して音を拾うようになり一件落着、ただし・・・吸盤が度々外れる。馬頭琴のボディ震動は、ギターの比ではないらしい。クリップ式のマイクの方が、お薦めです。

 教則本の指示速度は「四分音符=40」だが、「40」に設定すると・・・とてもスローなボーイングになってしまってかなり辛い。「63」に設定すると、四分音符1つが1秒になります。これぐらいのスピードで練習するのが、一般的でしょう。最初はゆっくりとしたテンポで練習し、慣れたら徐々に早くしていきます。「八分音符=40」ぐらいで、正しい音符の長さを保って練習します。いい加減なテンポではなく、メトロノームを使って精度の高い練習をしましょう。

 月初恒例、ホームページの更新作業。いつも通りの作業を行って、馬頭琴日記に8月のページを追加。テストしてみると・・・表示されない。う〜ん、何度か試すが改善しない。諦めて・・・6月に更新しなかった部分の修正作業、結局タイトルを「5・6月の日記」にして・・・暫時落着。表示されない「8月の日記」何度か執拗に繰り返したら・・・何故か?表示されました。

 不安定な天気、いつの間にやら曇り出した。どうやら小雨が降った模様。気温が上がらず過ごしやすいのは良いが、天候不順で野菜が生育不足で収穫できず価格が上昇するのが・・・怖い。ネットで検索作業あれこれ、未明になって・・・雨が降り出した。