2004年8月31日(火)
台風一過の快晴、でも・・・蒸し暑い!

 昨夜の悪行の祟り・・・這うようにリハビリへ。たった2日のマッサージ&運動ですが、随分肩の稼動範囲が広がった!今まで所要時間30分程度だったのが、45分以上かかるようになったので、もう少し早めに家を出ることにします。

 永瀬君からメール。ウランバートルでオノンバヤル氏から私を紹介されたが、見つけられなかった方・・・の情報でした。木の葉さんからメールで、「かえる友の会」の会合案内を頂く。9月26日(日)に、会合で「かえるの歌」を演奏することに。早速馬頭琴で「かえるの鳴き声」にチャレンジするも・・・これがなかなか難しい。何となく「ジョーズのテーマ」のイメージになってしまう・・・。昨日ハルオさんが難しい・・・と言った「猫踏んじゃった」、フラッシュアイデアで「弦をはじいて見れば・・・」を実践。なかなか面白いです。ついでに5度のチューニングで、「ノスタルジア」やら昨夜のバトエルデネ氏のイメージ+弦をはじく・・・練習。けっこう面白い組み合わせができます!

 夕食後、朝青龍の結婚式をテレビ鑑賞、訳のわからないイベントと知性の無いアナウンサーの合いの手にうんざり・・・して、練習を始める。師匠からの電話で、女性馬頭琴奏者が出ていたそうな・・・。

 うだうだと、飲みに行こうか・どうしようか・・・とやっていたら、世界バリバリバリュー「海外のリゾートで暮らす」が始まって・・・何となく鑑賞。虫の知らせ・・・とでも言うのでしょうか?バリ在住のブルースシンガー上田正樹の訪ねた先が、プリアタン村のマンダラ翁のお宅の夫婦!この二人、知っている!西友にいた20代後半、芸能山城組の担当をしていた関係で、山城組のバリ島合宿についていったことがあります。その時知り合ったのが、踊りの名手マンダラ翁の孫と桑山恭子さんでした。マンダラハウスと呼ばれるゲストハウスとレストランが併設されていました。

 孫は、日本に留学して土木関係の勉強がしたい・・・と言ってました。何故?と聞くと、バリは道路事情が悪く村々の交流が思うようにできないので、道や橋を作りたいのだ・・・と言っていたのが印象に残っています。彼女はたしか音大でパーカッションをやっていたような記憶があります。彼との結婚に迷いがあって、日本でも何度か相談にのったことがあります。そうか結婚したんですね・・・。

 バリ島・プリアタン村・プリカレラン(北の王宮)、馬頭琴を持って訪れてみたい場所の1つです。モンゴルとは違う、いかにも南国らしい・・・ゆったりとした時間が流れています。
2004年8月30日(月)
ビルグーンちゃんを救うコンサート

 けっこうな雨にもかかわらず夏休み明けの診察は、なんと2時間待ち!の大盛況。午後からリハビリへ出直し。肩を暖めた後、マッサージ&腕を上げる運動の指導を受ける。回復までは、やはり2〜3ヶ月必要とのこと。

 多摩センターで、ヴォーカルの「夢子」さん鑑賞。ヴォーカル&ピアノデュオ、録音の音源等も活用しています。涼やかな透き通った声・・・と思いきや、ハスキーヴォイスもあったりと、心地よいひと時でした。「奏屋」のバイオリニスト森元志乃さんが、王子同行で鑑賞中。ピアニストとは20年来の知り合いだそうです。

 モンゴルの大やけどをした幼女を救う馬頭琴&ピアノのチャリティコンサートを見に、市谷へ。入り口で、池谷君・木の葉さん&友人と待ち合わせ。受付で天馬の会の、あははさん・じゃじゃさん・光井さんがお手伝い中。読売新聞に紹介されたこともあってか、満員御礼!大盛況。パルコの前会長の山田氏&ご息女、モンゴル大使館の大束さん、馬頭琴仲間の比嘉さん・ガナさん・ハルオさん&彼女・・・にご挨拶。

 ビルグーンちゃんを救う会のアルタンツェツエグさんからご挨拶、華奢で清楚な美人の留学生でした。1部はモンゴルの伝承曲〜近代曲、2部は日本の曲・クラシック・西洋人の作曲したモンゴルをイメージした曲・・・といった構成。バトエルデネ氏、1部ではサイドスリットの入った赤のかぶり型(女性用には多いのですが、男性のものは初めて見ました)のデールを着用、2部はダークなタートルネック&スーツを着用。レギュラーの4度(F/B♭)と5度(E/B♭)、2本の馬頭琴を使用。5度は、1曲目とアンコール曲の他に、クラシックの2曲(夢の後に、アヴェ・マリア)にも使用。

 7:00過ぎにスタート、前半8曲、休憩、後半7曲、ビルグーンちゃん&お母さんの挨拶・モンゴル大使館の方の挨拶、アンコール1曲、終了9:20pmという、大変に聞き応えのあるコンサートでした。バトエルデネ氏について、気がついたことをいくつか。先日お会いした時に話されたように、音に合わせて足の位置を色々と変えています。チェロのように若干ネックを手前に引いていますね。右手は人差し指をけっこうフリーにしていました。左手人差し指で実音を押さえ、中指での打音も多用していました。

 ピアノとの息が合っていません。モンゴル・馬頭琴の曲には、楽譜には現わせない「間」やモンゴル族独特の「ドライブ感:リズム感」があります。「天馬」の伴奏も、アムラー師匠やモンゴルの少年ハンゴラ君に弾いてもらうと、大変気持ちよく音が乗るのですが、日本人の伴奏では上手くいきません。「ジャンジャカ・ジャンジャカ・ジャンジャカ・ジャンジャカ・・・」と「ジャージャカ・ジャージャカ・・・」の違いなんですが。今夏の草原合宿でブルグッド師匠から、「乗馬が上手くない馬頭琴奏者は、リズムが悪い・・・」というの発言がありました。このあたりが上手く表現できるピアニストに出会いたいものです。

 ところでビルグーンちゃん、火災で大火傷を負った幼児で、罹災当時モンゴル国の病院では生命の保証ができない状態だったそうですが、現在は大変元気で母親に向けられたマイクに興味津々・・・のご様子。両手指の先を欠損しているらしく、両手の白い手袋が痛々しい・・・。モンゴル大使館に滞在しているそうですが、治療費の総額は1,000万円に上るそうで、両親の月収は2万円。皆さん生きたお金を使いましょう。

 頂いたチラシの情報によると、第3回モンゴル音楽祭のオペラで、バトチョローン氏が馬頭琴を弾くらしい。天性のオルティンド歌手ノロブバンザトさんの没後、音楽監督・指揮者に専念していましたから、珍しい機会です。

 木の葉さん・ハルオさん&彼女・池谷君と、庄屋で生ビール2杯。台風の影響か、猛烈な風が吹いています。

 雨の降り出した和泉多摩川・喜作でアルコールの追加。酔鯨3杯で欠品+酔心1杯・・・は、ちと飲みすぎ。強烈に吹く風と大雨で、下半身ずぶ濡れで3:00過ぎに帰宅、爆睡。
2004年8月29日(日)
裏目裏目・・・の1日

 9:00に起床するも、ぼーっと過ごす。味噌ラーメンの美味しい季節になってきたかな?

 日裏さんのピアノ教室の発表会を見に、、小雨の泉の森会館へ。1:30pm開始だったのですが、予定の3時間は持ちこたえられそうになく、後半&ゲストのファゴットの演奏を聞こうと3:30pmごろ到着したら、終演後の記念写真撮影・・・。気を取り直して茶茶ヘ向かうも・・・お休み!帰り道のお稲荷さんにお参り、買い物をして帰宅。

 ウランバートルの「あづさや」さんから、紹介されたという方からメール。先日モンゴルから帰国したら、糸巻きが動かないのでどうしたら良いか?・・・という難問です。見れば簡単に判るのですが、初心者にメールで細かい状況を聞いても・・・。
単純に硬いのなら、100円ショップなどで売っている、缶詰の蓋を開けるゴムシートなどを巻きつけて、摩擦を強くしてやれば動くようになります。オノンバヤル氏の糸巻きは硬めですが、演奏する際に照明の熱などで緩んで戻ってしまう糸巻きよりは安心感がありますが、硬い・・・というだけでも初心者にはチューニングの障害ですね。

 多くの場合、糸巻きの軸に巻き込まれた弦によって、糸巻きを押さえ込んでいるのですが、ここの巻き数が多すぎて、回転を悪くしている場合もあります。適切な巻き数に調整してやればよいのですが、これも経験と感を必要とします。早く日本人仕様の馬頭琴が完成しないかな?
 
 F1テレビ観戦、第一コーナーで佐藤琢磨選手、もらい事故でリタイア・・・。運不運のはっきり出るドライバーです。久しぶりにTV朝日のアニメーションを見る。相変わらず富岡聡の作品は、ドライブ感とともに、ちょっとグロなキャラクターと色彩感が抜群!きぐるみーずは、落ちのアイデア不足気味か。ぱんだまん、味は認めますがどうにも好きになれません。気が付いたら、アテネオリンピックの閉会式が始まってました。いよいよ2008年北京オリンピック、中国国家斉唱では、艶やかな衣装を身に着けた少数民族の姿がありました。私も、2008人で演奏する「万馬の轟き」に参加するのです!
2004年8月28日(土)
達郎君の送別会

 霧雨が降っています。早めに整形外科に行って、リハビリ前に診察。今までのリハビリは痛みを抑えるためのものでしたから、今後は固まった肩の関節を柔らかくするためのメニューに変えていただきました・・・が、代理の先生だったので、リハビリの先生のアドバイスで、再度先生の診察を受けることに・・・。

 和泉多摩川教室。2名欠席・出席2名+見学者1名。見学者持参の馬頭琴、2003年頃のエンフジャルガル工房の馬頭琴で、3月にセイヨーコポレーションで購入したとの事。倒れた魂柱の立て直し、2ミリほど長い魂柱に交換。弓は四角柱タイプで、毛が伸びきっていて張りの調整不能だったので調整しましたが、棒状で柔らかいため全く弓自体のテンションがありません。これは新しい弓を購入するしかありませんね。弦のよじれをとってやって終了。やたらに大きいぺらぺらのケースが付いていますが、楽器の保護の目的は全く果たしていませんね。「しゃがあ」のサイトで馬頭琴の音を聞いて、購入を決意したのだそうですが、手に負えず今回の見学になりました。

 村木さんが、オノンバヤル工房製の4歳の息子仕様の馬頭琴を持って登場。バックパッカーねじ馬8号をベースにして、ボディのカッタウェイ部分から下を切断、ネックも4/5サイズの長さ。馬頭は平型横向きで、エレキベースのペグを付けて子供でも楽々調弦可能!子供が使うものだから「愛着の持てる可愛らしさがあると・・・」と、付け加えたのですが、何ともユニークな表情の「馬頭」が付いています。アメリカンコミックスに出てくるような、ポップな笑った馬!確かに、日本人とは感性が違う・・・。この大きさだと村木さんのご子息、後3〜4年は弾けないだろうな。

 池谷君に、草原合宿で習った4曲の、ディテールの指導。村木さんに、音階と左手の形の指導。見学者に、楽器を扱う基本・持ち方・ボーイングの指導。

 夕食後、達郎君の送別会出席のため、ねじ馬バックパッカー8号を持って外苑前へ。外苑の三角の5階で、眺望抜群!師匠、万馬馬頭琴楽団の永瀬君・大江さんと合流。師匠に足利の高橋さん宛てのVTRを言付ける。達郎君の妹の修子ちゃん登場。左腕検診、来週鍼を打っていただくことに。外国人男性と日本女性が半々・・・といったメンバー構成。延々と続くDJプレイで、耳がガンガン・・・。間にチークタイムでも入れてくれれば少しは耳も休まるのですが、音楽家の耳には辛い我慢の時間が続く。送別に「子らくだの物語」演奏、師匠も「砂の記憶」演奏。32歳・1歳から日本在住のイスラエル人の方と歓談。音楽家で、音楽イベントのプロデュースもされているそうです。野獣?のように踊る女性陣を眺めながら、生ビール痛飲!いったい何杯飲んだのだろう・・・?淡々と業務を遂行する、お店の美少女鑑賞で誤魔化していた耳も、3:00には耐えられなくなって・・・タクシーで帰宅。
2004年8月27日(金)
ああ、糸巻きの調整は難しい・・・

 午後、曇天を幸いにベランダで、オナラト号のネックとボディの接合部の調整。ひたすら地道に、差し込んでみては板やすりで削って・・・を繰り返す作業。結局けっこうな大汗作業になってしまいました。

 続いて草原合宿前から預かっていた、モンゴル国の馬頭琴の糸巻き交換作業。オリジナルの糸巻きが凹んだ為に、滑って正調までチューニングが上げられなくなっていたので、新しい糸巻きに交換する作業です。旋盤を持ち出してベランダにセット。糸巻きをはずして確認すると、凹み具合はかなりのものでした。

 新しい糸巻きを合わせてみる。多くの場合、馬頭側の糸巻きを差し込む穴は、内弦と外弦は同じ大きさではありません。同様に糸巻きの太さも、規格品のように均一ではありません。糸巻きと穴とのマッチングをみて、できるだけ加工が少なくてすむ組み合わせを選びます。ノギスで穴の大きさを測って、糸巻きを旋盤で削っては穴のサイズに合うか現物合わせ・・・のひたすら繰り返しで、旋盤作業終了。続いて糸巻きに、弦を通す穴の位置を鉛筆でマーキングして、ボール盤で穴あけ。後は弦を張ってみて、上手くいっていることを祈るのみ。

 今回入手するなら、硬めの木(モンゴル国ではラワン系の木になります)の糸巻きを・・・と伝えてあったのですが、柔らかい木の糸巻きが到着。バトエルデネ氏は、馬頭と糸巻きの木材は同じものが良い・・・と言います。確かに同じ材質のほうが、湿度に対する反応も同じなので、本来なら扱いやすいのでしょう。滑り出したり凹んだら、馬頭琴工房に持ち込んで調整・交換すれば良いのですが・・・。簡単に調整・交換ができない日本の状況では、押し込む力で凹んでしまって滑り出す・・・というのは、厳しいものがあります。

 夕食後、草原合宿で撮影したVTRのダビング作業開始。弦を、糸巻きの軸に巻く巻き数を調整して、ちょうど良いテンションが出るようにして、正調まで上げていきます。どうも高音側の調子が今ひとつですね。慣れた男性だと楽に調整できるのですが、初心者の女性には厳しいかな?う〜〜〜〜ん、また旋盤作業かな?

 アテネ新体操テレビ観戦、村田選手のリボンの音楽、りんけんバンドオリジナルでした。プロポーションでは負けるので、日本らしいオリジナルで勝負・・・だとか。同じ土俵で勝負できないなら、やる意味あるのかな?男子レスリング、またまた不公平なジャッジで敗戦。シンクロナイズドスイミングの日本、琴に鍔迫り合いの音。日本オリジナルでは9.9点が限界でしょう・・・。対してソ連、音楽が途中で止まってやり直し・・・の悪条件の中、またまた10点満点!ご立派です。
2004年8月26日(木)
日本らしさ・・・は、日本の音楽を使うことか?

 ウランバートルの馬頭琴工房のオノンバヤル氏から紹介された・・・という、島根の方から馬頭琴に関する問い合わせ。自習できる馬頭琴の教則本がありませんか・・・という主旨が、横田さんの「はじめての馬頭琴」を紹介しましたが、まず難しいでしょうね。東京よりは近い、大阪の品川君を紹介してみたのですが・・・。

 30日のチケット関連のメールのやり取り少々。モンゴル行きの前に処分をお願いした釣り具類、今週中にネットオークションが終わるそうです。午後から銀行業務3件。

 夕方から、新宿のジャズスポットJへ、りかちゃんバンドのライブです。厚生年金会館のあたりも賑やかになってしまって・・・おのぼりさん状態。30分の休憩を挟んでの、1時間×3ステージ!ピアノ・ギター・ドラム・エレキベース・トロンボーンで1ステージ目、トロンボーンの柔らかいロングトーンは、良い感じです。2ステージ目、コントラバスに変わって・・・エレキベースよりもこの方が音の馴染みが良い。サックスが加わって、ホーンセクションにヴォーカルが負けてしまっている。イージーリスニングとしては聞きやすいのですが、相変わらず心に引っかからない歌・・・。2ステージ目のラストで、上野さんという女性ヴォーカリスト飛び入り参加。ソロで歌った「ルート66」で、バンドの音が変わった!スイング感がぜんぜん違う。ハイネケン1本+赤ワインハーフデキャンタ。

 12:30帰宅。アテネ新体操ボールゲーム鑑賞。日本選手が、吉田兄弟の三味線の音を使っていました。シンクロナイズドスイミングの監督と作曲者が、音楽制作の為の取材で阿波踊りを見ている番組を、午前中見ました。金メダルを獲得したソ連は、王道・直球ストレートで完璧な演技でした。日本人の馬頭琴奏者が、荒城の月を演奏するようなものか?
2004年8月25日(水)
久々の都会行き・・・

 午前中、フフホトから送った荷物が届く。セブンイレブンで、建設省関連のイベントへの出演希望のFAX送付。記載されたFAX番号が誤っていて、少々手間取る。三味線のような鳴り物がご要望だとか・・・。

 早めの昼食を取って、バトエルデネ氏のレッスンへ。それほど暑くは無いのですが、一汗かいて会場へ到着。私の他、2名在籍。ジャミヤン先生のグリーンブックや昨年モンゴル国で作られた楽譜集には無い曲を、選んで自宅に楽譜を送ってくれることに。速い曲とゆっくりな曲のどちらが良いか?と尋ねられたので、とりあえず速い曲をお願いしました。どんな曲が届くか、とても楽しみです。モンゴル国の楽曲のレパートリー、少ないですからね。バトエルデネ氏から、30日のチャリティコンサートのチケット購入。1号、相変わらず音が・・・、弦交換してみようかな?

 数日前に鹿児島桜島で行われた、長渕剛のオールナイトコンサート。鹿児島空港の飛行機だけでは7万人を処理できず、博多からバスで8時間・熊本空港からバスで3時間・・・、大変だったそうです。昨日も最前列で見た方と、アドナインスで遭遇。本日もまたまた遭遇!身近に2人もいるなんて・・・。

 ジョナサンで生ビール1.5杯を飲みながら、情報交換。ウランバートルの馬頭琴製作者のバヤルサイハン君が、ヨーロッパから取り寄せた木材を使って、馬頭琴を制作したそうです。本家本元のチャレンジを歓迎します。あははさんから電話、30日に会いましょう。

 渋谷に出て、西武で出汁の買い物。あまりの人の多さに挫折して、焼きトン屋に逃げ込み、生ビール1杯+なかだれ・三千盛欠品の為、濃い目の日本酒1杯。池谷君から電話、30日のコンサート行けるそうなので、明日チケットの手配をしましょう。下北沢で混雑の為、電車2本(急行・各駅停車)をやり過ごす。平日の9:20pm、無理も無いか・・・。馬頭琴には過酷な時間帯でした。
2004年8月24日(火)
多摩センターも夏枯れ?状態・・・

 午前中リハーサル。本日のプログラムを、全曲通して練習。久々の演奏なので、忘れ物の無いようにj準備。師匠から電話、車のバッテリーが上がってしまったそうです。6月中旬から乗ってないのだから、無理も無いか。30日のチャリティコンサートのチケットの手配、モンゴル大使館の大塚さんからメールを頂く。モンゴル国の全身やけどを負った少女を救う為のコンサートで、バトエルデネ氏が馬頭琴演奏を行います。

 多摩センターへ出発、電車がらがら、運動部の女子中・高校生の団体が少々。登戸から多摩センターまで直行の「多摩急行」があるんですね。これだと、新百合ヶ丘の最悪な階段事情がとても楽になります。

 スカイラーク ガーデンズも、夏枯れ状態・・・。草原合宿の話をメインに・・・と思ってプログラムを組んでいたのですが。1曲目は「ウジムチンの歌」ではなく、もっとインパクトの強い曲で強制的?に振り向かせたほうが正解!大抵の場合、数人は熱心な観客がいるのですが、皆無。淡々と進行してしまいます。おまけに喉がガラガラで、自分自身も話に身が入らない・・・。時間調整のため、3曲追加して、練習さながらに、演奏終了。救いは、柔らかい弓がとても良い感触!気持ちが弓に乗っていく感じがします。久々の演奏で、足の付け根が疲れた・・・。

 夕食後、アテネ野球準決勝オーストラリア戦テレビ鑑賞。松坂投手脱13三振と奮闘するも打線が見殺し、1:0で敗退。アテネ女子バレー、中国にストレート負け!中国の監督の細やかな采配が、効果を発揮しています。

 アドナインスへ。エルビン・ジョーンズがブルースギターを弾いている!何とも言えないタイミングで、到底コピーのできない味!マスターにフェンダー系のギターを薦める・・・。ギブソンのセミアコより、弾き手の意思がはっきり伝わると思いますよ。生ビール+ジンWロック3杯・・・で1:30頃帰宅、爆睡!
2004年8月23日(月)
処暑とはいえ、肌寒い1日です

 数日前の猛暑が信じられないような1日。明日から復活するらしい・・・しなくてもよいのに。太平洋高気圧が強いのでしょうか?台風が北西方向(九州の西側)を通過して、日本海を列島に沿って北東に進むパターンが目立ちます。沖縄はかなりの風雨でしょう。米軍のヘリが落ちたり・・・、久ちゃん元気でやっているかな?

 オナラト号の調整開始。ノギスで測りながら板やすりで接着した黒檀板を、削っては現物合わせの繰り返し。すっきり収まったにもかかわらず、まだガタつきが気になる・・・。原因は下側の接合部のがたでした。再び黒檀板の貼り付け作業。夕方もう一方を接着して、本日の作業終了。

 明日の演奏の、曲目決定を兼ねた練習。モンゴルの話が多めになるとして、1時間で10曲といったところでしょう。今回草原で習い覚えた「ウジムチンの歌」「娘を嫁に送り出す歌」初演!金色のデールもデビュー!久々に弾いた1号、音に張りが無い・・・、2号は絶好調。松脂のせいかな?チェロ用の松脂、梅雨時はどうも良くありませんでしたから、夏も・・・?1号と新しい弓の相性・・・はやっぱり駄目で、今まで通り重めの弓を使うことにします。

 子連れ狼を鑑賞しながら、明日のプログラム制作。あれこれやっているうちに、11曲に落ち着きました。続いて印刷業務。師匠から電話、チケットの都合で本日帰国したそうです。

 アテネ女子レスリング観戦、なかなか良い解説。伊調姉妹、八戸の出身なんですね。千春選手、何ともすっきりしないジャッジで・・・。吉田選手は別格!日頃修練を積んだ得意技で攻め切る・・・迷いのない強さです。
2004年8月22日(日)
笠井さん、TVで発見!

 芸大・パルコで先輩だった笠井さんが、お昼前のTV朝日の番組で紹介されていました。絵画教室・絵画入門書の紹介などもあって・・・。髭を蓄えて、穏やかな顔をしておりました。元気で何よりです。「パルコの宣伝部長を辞めて・・・」って、次の人生がそれなりのレベルに達するまでは、「パルコブランド」が付きまとうのでしょうね。

 オナラト号のネックの接合部の修理開始。最初にノギスで計測、以下のデータでした。

              前部   後部   左側   右側   単位:ミリメートル
      ネック側  19.6  19.2  30.3  30.4
      ボディ側  20.7  20.5  30.8  30.5
      誤  差   1.1   1.3   0.5   0.1

 左右の隙間が大きいので、黒檀板を削って、まず片側をタイトボンドで貼り付けてクランプで固定。夕方もう一方を接着して固定し、1日乾燥させてから、明日現物あわせで微調整を行います。ついつい急ぎたくなるのですが、落ち着いてじっくりやるのが、コツです。

 「アポロ13号」鑑賞。どんな状況でも、前向きな姿勢と発想力が不可欠です。続いて女子ソフトボール準決勝対オーストラリア戦テレビ観戦。相変わらずぼこぼこ打ち上げてしまって・・・当然の結果。それにしても酷い解説だ。女子マラソン、厳しいコースで好成績!ハンマー投げを続けて鑑賞。かなりメンタルな世界だな・・・。
 
 馬頭琴教室の見学希望者からメール。モンゴル国の馬頭琴のようですが、どんな方ですかね?
2004年8月21日(土)
芥川賞も夏枯れ状態・・・

 運動会日和・・・といった、爽やかな青空です!明日から1週間の夏休みに入る整形外科は、超満杯状態。左上腕の痛みが随分無くなった!帰宅して鏡で確認すると、外側の筋肉が右腕に比べてこぶし1つ分無くなっている・・・。

 午後から、白い巨塔を見ながら、オナラト号の分解掃除。糸巻きに雑音防止の為の、赤い糸が巻きつけてあります。ネックとボディの付け根に、ガタがあります。薄板を貼って調整してやらねばなりません。今年購入した弦の点検がてら、1組づつ絡みを解いて、ファスナー付きのビニール袋に入れて保管します。ビニール袋が足りないですね。草原でだいぶ埃がついたので、新しい弦のテストを兼ねて、2号の弦の交換作業。ちょっと細目で、長さも短目かも・・・。

 夕食後、練習。だらだらと休憩中に失神。日付変更線を過ぎて復活?僕らの音楽「堂本剛」、押尾コータローやら綾戸智恵やら出てくるけれど、何かぴんと来ない。けっこう、歌上手なんですが・・・。

 深夜散歩、喜作で生ビール+酔鯨2杯。芥川賞「モブ・ノリオ:介護入門」を読む・・・が。石原新太郎以下選評のとおり、夏枯れ状態。フラストレーションと自己顕示欲だけでは・・・何も始まらない。1970年生まれ、もうそんな年じゃないだろうし、彼に芥川賞をあげて・・・何を期待するというのだろう?井筒監督が酷評したマイケル・ムーアの「華氏911」も・・・。選評者の中に、山田詠美発見!好きな作家です。私は、映像が想像できない文章が好きではない・・・な。石原新太郎の「特攻とイスラム殉教者の違い」、面白く読めました。

 3:30帰宅。たまたまNHK「ようこそ!わが家へ」、結婚20年の夫婦の秘密?・・・を見る。今だに一緒に風呂に入って、1時間も話をするそうだ・・・。メイクアップアーティストとモデルだそうですが・・・絶句。生活を人に見せる事に主点を置く、ある種露出狂の世界・・・、お〜やだやだ。韓国映画を見るが、何か空回りしている・・・。
2004年8月20日(金)
本日も、猛暑なり・・・


 湿度は少ない・・・ようですが、やはり暑い!リハビリへ、本日も満員也。最近左上腕の痛みが少し減って、本当に少しだけですが稼動範囲が広がったような気がします。このまま快方に向かうと良いのですが。それでも、肩の関節の稼動範囲が恐ろしく狭くなっていて、ぷー先生の話では筋肉も落ちてしまっているそうなので、右手のように動くようになるのは何時の事になるのやら・・・。

 昼食時、母親が「冬のソナタ」に嵌った・・・という告白。そういえば先日、嵌って涙する爺ちゃんのドキュメントをやっていたっけ・・・。日記の修正加筆→練習→雑用・・・のローテーション。師匠から国際電話。予定通り明日帰国です。

 夕食後、オナラトさんから譲っていただいた馬頭琴の下駒のチューニング。何枚か作ってあったビオラの、固めの駒を付けて試奏してみましたが、ぴんとこない。柔らかいビオラの駒を作って試してみると良い感じ。ふと思いついて、3号に付いていたオリジナル下駒でテスト、高さ的にも音質的にもジャストフィット!後日、細くなってしまった弦を張り替えて、魂柱の位置調整にチャレンジしましょう。

 付いていた弓のお掃除、中級クラスの弓ですね。毛換えはフフホトで済ませました。本体の汚れをアルコールで落として、コンパウンドで艶を出して、毛箱のがたつきを調整して終了。皮も巻き換えしましょう。

 2日連続休肝日にして、アテネ女子サッカー・アメリカ戦観戦。後半開始早々1点返して1:1・・・と、良い感じだったんですが、14分明らかなジャッジミス!(オフサイド)で敗戦。あんな判定だと選手はやる気なくなります。続いてソフトボール中国戦、上野投手の力投も基本の出来ていないバッティングでは、メダルには到底おぼつかない・・・。中国映画「山の郵便配達」鑑賞。美しい映像・淡々としたテンポ・練れたせりふ・・・、良い映画!でした。

2004年8月19日(木)
あああ、今日も暑い・・・

 東京都ヘブンアーティスト事務局から頻繁に仕事の案内が来るが、ほとんどがイベントを盛り上げるためのパフォーマーの募集ばかり・・・。そろそろ来週の演目&旅の話の組み立てを始めないと・・・。

 マンション自体が体温より暑い!熱風吹きすさぶ中、リハビリへ。帰りに8〜9月のレッスン場の手続き、本屋で芥川賞特集号・なんば走りの本を購入。お昼はカレーうどんだな。

 昼食後銀行業務1件。和泉多摩川は、もともと閑散とした街なんですが、暑さの為かいつもに勝って人通りまばら・・・。その後の買い物を、暑忘れて帰宅。昨日同様、練習→日記書き→練習・・・のローテーション。柔らかめの弓、なかなか良い感じ。それにしても暑い!帰国時2キロオーバーだった体重が、1キロオーバーに減少。

 夕方、池谷君が草原合宿の時に貸したバッグの返却に。まだ体調不完全だそうで、見かけによらず・・・。

 夕食後も、練習→日記書き→練習・・・のローテーション。日付変更線を過ぎて、草原合宿日記、完了!次は写真をどう処理するか・・・だな。ビデオのダビングもしなくては・・・。3週間ぶりの休肝日。
2004年8月18日(水)
猛暑復活・・・

 暑い・・・というか、このべたつく湿度がモンゴル帰りの体には辛い・・・。今年は北京でも驚くほど涼しかったのに。

 2年弱待った待望の新弓に慣れる練習開始、柔らかめの弓から使い始めます。跳ね弓は確かにこの方がやり易いし、細かいニュアンスが出しやすい!頑張るぞ・・・と思いつつ、長い時間の練習ができない。30分ほどで汗達磨になり、休み休みの練習になってしまいます。

 熱風の中、リハビリへ。来週病院が夏休みのためか混雑気味。冷やし中華の材料を買って帰宅。

 午後から、練習→日記書き→練習・・・のローテーション。夕方、達郎君から電話。達郎君は師匠の友人で、お母さんはボラグ先生のファン、妹の修子ちゃんは鍼灸の先生で、2年前のフフホト合宿時に、一緒にご飯を食べた仲です。9月2日に留学でハンガリーへの出発が決まり、28日に送別会をするとの事、参加します!

 サッカーアルゼンチン戦テレビ観戦。サントスの顔全体から汗が噴出しています・・・暑いんだろうなあ。相変わらず得点力の無さ・集中力の無さを露呈した試合展開。

 夏休み明けの喜作で、生ビール+酔鯨2杯。北島選手が平泳ぎ2つ目の金メダル獲得、女子柔道も順調。対して球技は全般に弱い・・・。団体競技がダメなのは、農耕民族の宿命なんでしょうか?
2004年8月17日(火)
涼しいと言うのだけれど・・・

 日本は多湿なんですね。気温はモンゴルと同じくらいなんですが、じっとりと皮膚の表面を湿気が覆う感覚です。合宿中の早起き癖で、7:30起床。からっぽの冷蔵庫からわかめを探し出して、久々の味噌汁づくり。

 掲示板のチェック&業務連絡少々。テレビでは、体操王国復活のニュース花盛り!エイズのCMが目立ちます、やっと危機感が芽生えだした?日本のテレビは、他国同士の試合も放送しているんですねえ。中国では、中国選手の良い場面のみ放送していましたから、日本の結果はほとんど判りませんでした。7日のアジアカップ中国戦の時に、北京では反日トラブルがあった・・・らしいけれど、北京は乗り換えだけだったので、何も感じませんでしたけど。


 購入した弓と、毛換えをお願いした2本の弓のチェック。オナラトさんから譲っていただいた馬頭琴のチェック、下駒が随分と低い!私の小さな手でも低すぎます。近々下駒づくりとネックのペーパー掛け・弦の交換が必要です。

 小雨がぱらつきだした中、リハビリへ。日焼けした顔を見て「海へでも行っていたんですか?」という質問から、モンゴルの話をするも、やはり皆さんぴんと来ないらしい。大量の買い物とともに帰宅。

 昼食後、HPの7月の日記を過去の日記に入れ替えて・・・、相変わらずけっこうな時間を消費。モンゴル滞在記を書き始めましたので、是非ご覧ください。練習少々後、車に乗って銀行業務へ。

 缶ビール1本半&夕食後、小雨&雷の中
アドナインスへご挨拶。内田さん・大介さん・伊藤さん・いなさん・こえち君在籍。PAを担当するいなさんから、25日の演奏に褒めの言葉、ありがとうございます。生ビール+ジンWロック2.5杯。帰り道なか卯でついついビーフカレーを・・・、モンゴルでは食べられないものですから。2:00ごろ帰宅、爆睡。 
2004年8月16日(月)
17日目

 5:30起床、荷物をまとめて6:30出発。ジュンジュン&友人のVWパサート2台&1ボックスカーで10分でフフホト空港到着。以前高速道路大工事中は、がたがた・迂回路&大渋滞で1時間ぐらいかかっていました。それにしてもジュンジュンのパサート、ナンバープレートがありませんでした。

 フフホト空港を定時に出発して、北京へ。中国国際航空だと、丸いパンにハムを挟んだものが出るのですが、海南航空はお茶と空豆のから揚げスナックのみでした。8:10北京空港到着、9:00到着の別便の二人をピックアップして、地下のホテルを探すも見つからず休憩室へ、20元/1j時間/一人・・・。後で判りましたが、ホテルはカフェテリアの逆側でした。大人数の場合にはホテルを借りたほうがきっと安かったですね。

 中国式カフェテリアで広東風オイスターソース味の焼きそば&ボーズの朝食。煙草を吸う場所が無く、喫茶店へ。コーヒー35元!一番安いホットミルクで18元。20元の紅茶を頼み、雑誌「城市」鑑賞。車・ファッション・インテリア・飲食など、おしゃれな記事満載!ナイキやアディダスの特集もあります。小説「性趣小姐・女人需要自我安慰」を発見するも、漢字ばかりで・・・。きっとエロティックな小説なんだろうな?

 1:00pmにチェックインカウンターへ。別便の大江さんと別れて搭乗手続き。今回は財布の小銭に反応してボディチェック。永瀬くんは今回もポケットティッシュが反応している・・・。水はお咎めなしでした。中国東方航空、定時に出発。やたらと人参の多い機内食。成田上空で少々大きなゆれ後、定時着。アロハパーキングのマイルロバス経由愛車で、永瀬くん・池谷君を送って10:00pmごろ帰宅。

 大量の迷惑メールを処理して、喜作で泡の出る生ビールを・・・と出かけるも、夏休み中。駅前の炭屋五兵衛で、生ビール+浦霞2合に焼き鳥、ついつい茶そばも食べてしまって・・・。帰宅して体重チェック、合宿前よりも2キロオーバー!
2004年8月15日(日)
16日目

 朝から雨で寒いらしいが、予定通りの二日酔い・・・で午前中は寝て暮らす。女性陣は買い物&博物館へ。記憶喪失・・・とはいえ習慣か?永瀬くんが忘れたと思っていた時計・メモ帳・ボールペン、しっかり私のベストに入っていました。

 2:00pmごろ永瀬くんと食事へ。小型犬と散歩している人が目立ちます。チワワやパグ・・・、昨年は見かけなかった光景。大型犬の飼育は禁止なんだそうです。近くの店で羊スープ&卵チャーハンを頼むが、スープというよりも、細切り肉の山盛りに汁が少々・・・といったものでした。永瀬くんの野菜&卵スープは正解だったものの、ひき肉入りのお好み焼きを想定していたものは、山盛り2皿の何んだろ?の炒め物でした!

 中国銀行で両替、隣はケンタッキーフライドチキン。そういえばマクドナルドも出来ていたなあ。伊泰ホテルのカフェでコーヒータイム。ここも2年前に6週間ほとんど毎朝、ご飯を食べていました。ちょうど日本のポップスのテレビ放送がある時間帯で、あやや・藤本美貴と毎朝デート・・・。見覚えのある、可愛いウエイトレス発見!帰宅して・・・ごろごろ。

 全衆徳(北京ダックで有名なチェーン店)で、7:00pmから全員で食事。今日は師匠の結婚記念日!おめでとうございます。途中、毛換えの弓を届けていただきました。デールは10:30pm過ぎに出来上がるらしい。

 帰宅してテレビでオリンピック鑑賞。中国選手の出場する試合以外の放送が無い!中国選手の良い場面は何度もリプレィする!中国が負けたであろうソフトボールの試合の結末は放送されない!

 11:30ごろ師匠がデールを持って帰宅、早速ファッションショー!なかなかの良い出来で、演奏するのが楽しみです!
着ている写真が欲しいそうなので、帰国したら写真を撮りましょう。ノルマンディ上陸作戦(最長的1日)テレビ鑑賞。若いジョン・ウェイン、ショーン・コネリーが流暢な中国語を話しています・・・。
2004年8月14日(土)
15日目

 朝のうち曇り、23度。アテネオリンピック開会式をテレビ鑑賞。なかなかシュールな光景です。演じる人間には結構ハードな要求でしょうね。女性陣は、大召(ダージャオ:お寺)参り。内蒙古テレビのニュースで、12日の演奏を見ている私の映像を確認。

 永瀬くんと、ザンさんの工房へ弦の購入へ。ジュンジュンの同級生のタクシーにお願いしたものの、とてもわかり難い旧市街なのでどうするのかな?と思っていたら、近くで場所を知っているお爺ちゃんを乗せて道案内に!こういう手があったのですね。ザンさんの工房、隣に移転していました。

 イスラムラーメン屋で、ちょっと辛いラーメン&ケチャップ味の焼きうどんの昼食。チンゲルさんと電話連絡、7:00pmに食事?することに。布和さんの馬頭琴ショップ訪問。黒檀製の毛箱・弓・ソフトケース・チェンバイラーさん(野馬馬頭琴楽団のメンバーで、いずちゃんの先生)のCD・・・を購入。

 いずちゃんの案内でサインを貰いに、チェンバイラーさんの馬頭琴学校訪問。30人ぐらいが発表会の初練習日だそうで、エレピに合わせて「回想曲」「昇る太陽」「万馬の轟き」などを練習中。昨年の草原合宿で一緒だった、オナラトさんの弟子のチョロモン君と再会。帰宅して小休止。

 割引券を持ってサウナへ。伊泰ホテル前で、チンゲルさん・ナルソー君・サイハンニャさんと合流。タクシーでチンゲルさんのマンションの近くのモンゴル料理屋へ。食事というよりも、初っ端からフフホトの地白酒で乾杯ラッシュ!途中で内蒙古歌舞団の次中音馬頭琴奏者が加わって、いっそうエスカレート!4人による馬頭琴演奏。お返しに「子らくだの物語」「宴の歌」をぐるぐる状態で演奏。サイハンニャさんの馬頭琴をお借りしましたが、下駒から10センチぐらいにしか、松脂が付いていません!まったく弓が上ずっていない!見事なもんです。

 チンゲルさんの豪華で広いマンションに移動したあたりから記憶喪失・・・。チンゲルさんに送ってもらって、閉まっていた表門を開けて貰って・・・、どうやら2:00ごろ帰宅したらしい。
2004年8月13日(金)
14日目

 デールを作る店に行きがてら、お粥・ボーズ&麺の店で朝食。デールの店が転居先不明、伊泰ホテルに行って帰りのフフホト→北京の航空券を購入依頼。専務の寧さんと再会。ホテル恒例のブラジルフェアのバーベキュー三昧&生ビールの昼食。ホテルのフロントに寧さんへのお土産のパイプ煙草の葉を言付ける。

 デール店の転居先判明したので、急行。たくさんある見本の写真の中に、白塗り?のジリムトさんが、モデルをしていました。布の在庫は多くはありませんが、良い模様の生地が揃えてあります。480元(特急料金50元込み)で、金色のデールをオーダー。競馬場近くの弓屋に行って、2年弱待ったフェルナンブコ製の弓2本の受け取り・普通の弓の購入・2本の毛換えを依頼。池谷君の馬頭琴の裏板の剥がれの修理。ネックに指板を膠で貼る作業中だったので、膠を流し込んでクランプで10分ぐらい挟んで終了。湿度が低いので、膠の乾燥が速いのかな?

 伊泰ホテルで、航空券の受け取り&両替を依頼するも、担当者不在で断られる・・・今日3回目。結局中国銀行へ行く。愛想は無いけれど、年中無休・平日6:30pっまで・休日6:00pまで・・・はご立派!

 帰宅して、北京→成田のリコンファーム。電話繋がるも(中国東方航空の北京オフィス:なかなか繋がらない)英語で話し出したら、いきなり切られた・・・。再度大江さんに中国語でチャレンジしてもらって、どうにか終了。チンゲルさんに電話すると、今日は包頭でお仕事だそうです。

 皆さん元気が無く、結局永瀬くんと2人で、日本料理「千代川」探検。ここは前も日本料理屋で、浴衣を着たお嬢さんがウエイトレスをしていました。定食が20元ぐらいで、ご飯・味噌汁・冷奴・茶碗蒸し・漬物が付きます。豚カツ定食を頼んだら鶏の薄い細切りのカツがでてきたり、親子丼ではいきなり鉄板で鶏肉をバターソティしたものが丼の上に乗ってきたり・・・と、毎回わくわくしたものです。

 今回は日本語歴2年の怪しい着物風のお嬢さんでした。ビール(こちらのビールは泡が出にくいところを更に泡が出ないように静かに注ぐ)3本・焼き鳥・冷奴(日本の豆腐)・肉豆腐(現地の豆腐)・チンジャオロースー・オムライス(塩味がしない)・おにぎり(ジャポニカ米・おかか&のり・梅干入り)・・・。お土産におにぎり5個を包んでもらって、二人で100元はリーズナブルでしょう。

 裏手の「良子全国チェーン・フフホト支店」で足浴&マッサージ、78元。30分の薬草足浴の後、10代の女の子(ジーンズにVネックの半袖体操着)がリズミカルに音を鳴らしながら、マッサージというよりも・・・表現不能を1時間。利いているのかいないのかも不明。12:00帰宅。

 オナラトさんから電話があり、内蒙古テレビで「国際馬頭琴芸術節」の放送があって、その中で観客の私が写ったそうです。後で見られるかな?1:40からのアテネオリンピックの開会式を見ようと思いつつ・・・爆酔。
2004年8月12日(木)
13日目

 5:30起床、ジーニンで降りてサイハンタラー(素晴らしい草原)に帰るオナラトさんを、永瀬くんと見送る為です。「早い弓の練習をしなさい。そうすれば良い奏者になれるだろう。また会いましょう。」・・・とのオナラトさんのお言葉。中国中が水没している感じで、寒い!

 8:00過ぎにフフホト到着。晴れていて暖かく、ふるさとに戻ったような?ほっとした気分。ジリムトさん&ジュンジュンがお出迎え。ジリムトさんの1ボックスで、師匠のマンションに到着、朝食。4つ星の伊泰ホテルの並びのサウナで入浴・サウナ&足マッサージを受けて、魚料理の美味しい店で昼食+ビール少々。ここには親切で美しいお姉さんが入り口に居て、2年前随分お世話になりました。

 国際馬頭琴芸術節のイベント「チョールの講演会」を見に、内蒙古呼和馬頭琴芸術考修学院へ。中国国立野馬馬頭琴楽団のチンゲルさん、ブヘナンさん、内蒙古歌舞団のナルソー君、馬頭琴製作者の布和さん・段さん・・・に会う。日本在住の馬頭琴奏者センジャー君とも再会。おやまあ、師匠→私→センジャーと、先生を点々とする初老の方とも再会・・・。2:30pmから段さんの開会宣言でスタート。布林氏の長〜〜〜〜〜いお話の後、チョールのデモンストレーション。演奏者というよりも研究者ですね。次いで若者2名の馬頭琴演奏、テクニックはあるけれど心が足りない・・・。変な?西洋人のおっさんが、チャイナドレスの通訳を介して熱心に質問をしています。

 6:00pmごろ、5つ星の内モンゴルホテルのバーベキューガーデンに、到着。7:00pmから国際馬頭琴芸術節の演奏会スタート。10〜12日まで、同じ演目のようです。野馬馬頭琴楽団のイエルダさん、リポーさんと再会。日本人の馬頭琴演奏は2組。センジャー君の生徒3人組の「竹田の子守唄」・・・、リポーさんの生徒(女性が2名ほど、浴衣で演奏していました)による超スローな「万馬の轟き」・・・等。う〜〜〜〜〜ん、これが日本人の馬頭琴のレベルだと思われるのは心外だなあ。野馬馬頭琴楽団のチンバイラーさんの息子による「運命」、中々良かったです。内蒙古歌舞団は、モンゴル国の曲(アジナイホールもCDに入れています)と「ハンガリアン舞曲」、あまり評判良くありませんでしたね。ラストの馬頭琴・ほーミー&ロックバンド、アイデアは面白いのですが、精度がねえ・・・。

 いつものしゃぶしゃぶ屋で苦瓜印ビール。続々と師匠の友人が到着するも、今宵白酒はご遠慮。熱心な外人のおっさんから師匠が頂いたCDを見てびっくり!ジョージ・ウインストン(ウィンダムヒルレーベルのピアニスト)だって。そういえば昨夏、ウランバートルのカフェで師匠のCD「藍」を掛けてもらった時、西洋人のご夫婦が「この音はウィンダムヒルレーベルに合うから、持ち込んでみなさい・・・」てな事を言っていました。もしかしてもしかすると・・・。12:30帰宅。
2004年8月11日(水)
12日目

 早朝練習に出かけた池谷君、あまりに多くの人から話しかけられて練習にならず、ホテルのロビーで指の練習だけした・・・との事。9:00にゲル状の部屋で朝食。

 外は肌寒い。10:00にザハ(自由市場)見学出発・・・って、ビルの裏手の、昨年デール(モンゴルの民族衣装)を作った商店街でした。今年はデールを着て、昼間から酒を飲んだり、将棋のようなゲームをしている男衆が目立ちます。モンゴルブフ大会の余韻のようです。モンゴル国の皮ベルトなんかもあります。モンゴル国の力士が、ブフ大会に来たついでに物を預けたり、売ったりしているそうです。女性陣は熱心にデール用布地やお土産のお買い物。

 3輪バイク荷台付きに3人で同乗、ホテルに戻って麺&チャーハンの昼食。雨が降り出した・・・。

 3:00pmにチェックアウトして、行程約2時間のシリンホトへ、タクシー4台で出発。ひげ号のタクシーは、スピードメーターが壊れている・・・いやな予感。途中で道路冠水、いやな予感的中!シリンホトの街が洪水状態!トラック・バス・一般車・バイク・自転車・人・・・の全部が、いっせいに水の少ない場所に集中してパニック状態。永瀬号が水没しかけて喘いでいる。ブルグッド師匠、リアシートの足元に湧き出た水を雑巾で外に絞り出している。ひげ号も足元水没・フロントガラスの合わせ目から雨漏り・・・。ブルグッド号、エンスト&水没。まるでキャメルトロフィー(煙草メーカーのキャメルが主催する、道無きジャングルをランドローバーで走破するゲーム)状態。この洪水、下水が無いのが原因だそうです。

 どうにか4時間弱で、駅に到着。白酒・肴の茹で肉・カップラーメン(牛肉麺)などを買い込んで、高級待合室?で休憩。我々の席は、1室4名のエアコン付き寝台コンパートメント(最高級)なのです。8:00pm過ぎに夜行列車出発、師匠・オナラトさん・バイムントさん・私の部屋で宴会が始まるも、胃痛でダウン。11:00pmに就寝、ついに下痢が始まった・・・。普段ウォシュレットに慣れたお尻が擦り切れるのも、時間の問題ですね。あああ・・・憂鬱。
2004年8月10日(火)
11日目

 合宿最終日、朝から霧が流れていて・・・外気温20度と肌寒い。永瀬君・花ぼうに早朝指導をしていたら、オナラトさんからゲルに呼ばれてレッスン開始。昨日のボーズのから揚げ他・・・で朝食。

 「万馬の轟き」「ウジムチンの歌」「ドルムナスティ」「娘を嫁に送り出す歌」の最終チェック。今晩は西ウジムチンのホテルで大宴会?なので、軽く麺の昼食。

 オナラトさんがガラス片で、馬頭琴のネックを削り始めた。さて何用だろう?

 片付け・荷造りをして、3:00pmに4台のタクシー&荷物運び用ジープ、バイムントさんのナンバー・フロント部分無し車(たぶん元タクシー)の、6台で移動を開始するも、草地をスリップして登れない。しばらくの間押す羽目に・・・、これなら歩いたほうが楽だ〜。草原を抜けて、幹線道路を時速80キロで走行。ひげ号は、珍しい白色&リアウイング付き・豪華内装・・・。バイムント号が遅れる・・・ので待っていると、煙を吐きながら走っている!途中、土が盛り上げてあって、何故か通行止め。草原の間のガタボコの道?を迂回。5:00pmごろ無事に、豪華ウジムチンホテルに到着。

 7月末に行われた、2,048人によるモンゴルブフ(相撲)大会の時は相当混雑していたそうだが、今日はほとんど貸切り状態。窓が閉めてあって暑い!エアコンを探すも・・・無い?窓を開けたら爽やかな風が吹き抜けた。温水&水の蛇口はあるが、お湯が出ない・・・ので水シャワー。

 7:00pm宴会開始。3つの円卓に、バイムントさんの一族・友人関係・我々で約30人。苦瓜印生ビールで乾杯。馬頭琴&歌手2人による歓迎のセレモニー、白酒ではなくアルコール度数の低い、ココナツの味のする酒でした。お礼に「ウジムチンの歌」馬頭琴演奏、やっぱりというか「万馬の轟き」も演奏。向かい側でオナラトさんが、指揮者よろしく箸を振って応援してくれている。とても気分の良い演奏でした。

 長兄の娘に、師匠・オナラトさんから馬頭琴のプレゼント。お嬢ちゃん小さいけれど12歳だそうで、来年からオナラトさんについて馬頭琴を始めるのだそうです。それでネックを細く削っていたのか・・・。

 バイムントさんのお父さんと、バイムントさんへのお礼の乾杯で、生ビール大ジョッキ2杯を飲み干す。長兄との乾杯でまた1杯、ジョンジョンとも1杯・・・で、お腹が蛙状態。いったい何杯飲んだんだろう?
2004年8月9日(月)
10日目

 花ぼうと、約束の早朝練習。午前中「万馬の轟き」、新メンバーなんと2日で!完走。いずちゃんはチェンバイラー先生から1時間、正味15分ぐらいで習ったそうな・・・。初めて馬頭琴を習う1曲目が「万馬の轟き」というのもあったそうな・・・絶句。

 オナラトさんと風呂焚き開始。泉の水はとても体が温まります。ここでの入浴パターンは、お昼にパンツを履いたまま入浴、外の洗い場で石鹸で体を洗って、タオルで拭いてそのまま日光浴・・・、濡れたパンツを干して完了。闇に紛れて女性陣が夜入浴するので、このパターンになりました。露天風呂で星空鑑賞の場合は、女性陣の後からとなります。

 昼食。小川へ皆で散歩後、昼寝。午後はオナラトさんから「ウジムチンの歌」「ドルムナスティ」「娘を嫁に送り出す歌」のレッスン。疲れた〜。新メンバーは夕食まで練習続行!

 ボーズ(肉まんのようなもの:中身は羊のミンチとセロリの2種類)と、トマト&卵スープの夕食。食後も練習。

 初日には皆無だった「蠅」が、いつの間にやらたくさん出現。「窓の蠅」ではなく「ゲル(モンゴル語で家)の蠅」ですな。草原の蠅達にとっても、人間の生活臭というのは魅力的なんでしょうね。不思議なことに食堂にはたくさん居るのに、トイレの紙かごには皆無です。草原の蠅は、人間にとまったりして、うっとおしい・・・という感じですが、汚さを感じません。「窓の蠅」の美しい旋律が理解できたような・・・?

 窓の外では、風がごうごうと唸っています。ビール適量・・・と思っていたらバイムントさんの登場で、乾杯・・・。彼は1958年生まれ、オナラトさんと同じ年齢ですが、まあお酒の強いこと!昨夜、花ぼうが体験した怪談「カンテラの花子さん」現象を師匠が再現、しばし皆で大爆笑!押し込むと消えるタイプのカンテラなんですが、押し込んで消えた・・・と思ったらまた点灯する・・・という現象が何度も繰り返すのです。
2004年8月8日(日)
9日目

 目が覚めたら朝食の時間・・・、二日酔いというかまだ酔っ払い状態。9:00に出発する高橋さん・ぷー先生・高木さんを見送る。これから約3時間車に乗る絶不調のジリムトさんに、ソルマック(二日酔い用のドリンク)をプレゼント。

 午前中、昨夜到着したメンバー4人を中心に、「万馬の轟き」の練習。私はまだぐるぐる状態でした。昼食後外で昼寝・・・爽やかな風が二日酔いの体に心地良く当たって・・・。午後から永瀬君・池谷君に「万馬の轟き」自主練指導。夕方、オナラトさんから「ウジムチンの歌」「窓の蠅」の指導を受ける。夕食後も新メンバーの為に、復習1時間。

 オナラトさんの馬頭琴を譲っていただく。2003年10月製造の布和さん作で、モンゴル国シェープのネック付き(私の愛器の中の、ボラグ先生から譲っていただいた5号と同じ)です。このネックはチューニングの感度がとても良いのですが、いずちゃんの話では、単にデザインが気に入って布和さんは作っているようです。

 永瀬君に依頼した「電池式のカンテラ」とても有効です。この青い光には蛾も寄ってこないし・・・。広大な草原の中、発電機の電球にしても、ろうそくの明かりにしても、電池式のライトにしても・・・蛾達にとってはとても魅力的なんでしょうね。あっという間に大群が押し寄せてきます。ちなみに携帯ライトは、単3電池2本(この電池は大抵の場所で入手可能)のマグライトを非常用に、普通は超小型のLEDライトを帽子にクリップしています。これだと両手が空いているので便利です。ボタン電池ですが、消費電力が少ないしケースに予備の電池が収納できます。ぷー先生の使っていた、発電式ライトも便利ですね。本体についているレバーをギコギコしてやると、自分で発電します。

 しばしビールを飲みつつ、星座鑑賞。星を見に行った池谷君が帰ってこない・・・。時々確かめて3:00ごろ、これで居なかったら捜索に行こうか・・・と思ったところ、寝ているのを発見して一安心。銀マットを敷いて星空を見ているうちに寝てしまったらしい。話題に事欠かない奴だねえ。
2004年8月7日(土)
8日目

 本日も快晴!6:30から早朝練習。裏山のヤギの遊牧民のところへ白馬が1頭来訪。いつものメニューに、昨日買出しのパン・ウルム(柔らかい?チーズというか、湯葉のような昔日本では醍醐といわれたものだと思います)が加わる。

 午前中、ジリムトさんによる「万馬の轟き」復習。途中で、白馬による乗馬大会が始まる。途中前の山で遊牧中の黒馬も加わって、乗馬大会盛況!この馬のリズムが重要なのだそうです。乗馬の下手な馬頭琴奏者は、馬頭琴も下手なんだそうな・・・。午後露天風呂、黒雲が湧き出して風がすーっと冷たくなり、裏山から雷が来訪・・・と思ったら、いきなり雨が降り出した。仲良しの2匹の子山羊も、あわてて家路を急ぎます。牛は何事も無いような顔で草を食み、山羊はひたすらじっとしています。

 午後からオナラトさんに、ホルチン地方の「娘を嫁に送り出す歌」を習う。小休止で白樺林から薪用の倒木拾い。また雷。子供たちと焚き火で、干した羊の脂身を針金に刺してBBQ、バイムントさんから同じもののから揚げの差し入れ。皆さん茹でても焼いても「脂身」が好きですね!またまた雷・・・とは、変わりやすい山の天気です。

 大きな虹が出た!しかも二重の輪になって、更に前の山の手前側から。虹の生え際を初めて見ました!フフホト(内モンゴル自治区の首都)から、ジョンジョン&お嬢さん来訪。永瀬君・池谷君・そんちゃん・花ぼうが中々到着しない・・・。バイムントさんが捜索に行って、シリンホトから4時間近くかかってやっと到着。どうやら運転手が道(といっても草原の草の上)に迷ったらしい。一時は本当に車の中で夜明かしを考えたそうです。

 新規到着組と、明日帰る高橋さん・ぷー先生・高木さん・ジリムトさんの歓迎会&送別会で、宴会は深夜に及ぶ。ジリムトさん待望の日本酒は、北京空港で何故か没収されたとの事、池谷君のバッグに入っていた1本を皆で分け合う。池谷君ほどなく白酒初体験でダウン、トイレで寝ていました。
2004年8月6日(金)
7日目

 快晴!早朝ゲルで、オナラトさんから「ウジムチンの歌」のレッスン。午前中「万馬の轟き」復習。汁うどん&チャーハンの昼食後、オナラトさん達と露天風呂&洗濯。

 公安が昨夜の事情聴取に来て、終了後警官の前で「ウジムチンの歌」「万馬の轟き」初演!その後オナラトさんから「ドルムナスティ:4歳の銀色の馬」を習う。感情の趣くままに演奏しなさい・・・という難曲。この味を学びたくて、毎年草原に来るのです。

 前の家の黒子豚が、合宿所のそばまで来訪。犬もついて来るので、番犬の役割をしているのだな・・・と思っていたら、大間違い!マチュリ(師匠の長男)が駆け寄ると、犬は驚いて一目散に帰宅。黒子豚も犬の後から慌てて続く・・・。状況を知らない人が見ると、まるで黒子豚が犬を追いかけているような、ギャグのような光景でした。

 外で夕食。うめん:そばのようなもの&肉スープ・野菜スープ、昨日の一夜干しの魚のから揚げ超美味!ビール+白酒が進む事。オナラトさん&毎朝お湯を沸かしてくれるおじさんによる原型の「ガダメーリン」を聞く。満天の星空、銀マットを敷いて寝転んで、最高潮のオナラトさんの馬頭琴&おじさんのオルティンドをBGMに・・・というこの上ない贅沢な星天鑑賞で、緩やかな時が過ぎてゆきます。
2004年8月5日(木)
6日目

 本日も快晴!風も穏やか。スーティ茶・粟・サワークリーム?バター・硬いチーズ・油条類・粟のおかゆ・味の無いまたは黒砂糖の蜜を挟んだお好み焼き?月餅・ホットミルク・ゆで卵・時々パン・・・というのが、朝の定番メニューです。

 午前中のレッスンで「万馬の轟き」完走!弾き方はマスター出来ました。あとは練習あるのみ。

 昼食後、向かい側の山の頂のオボ(石を積み上げた神様の宿る場所、または境界線)まで、登山すること約30分。絶景かな〜ってところで、360度見渡せます。昨年行った事のある30キロ先の湖まで見渡せます。

 下山後、オナラトさんから「ガダメーリン」復習。「ウジムチン ノットキン バーラー:ウジムチン(このあたりの地名)のふるさとの歌」を習う。

 師匠たちが湖から、両手に回りきらないほどの大鍋一杯の魚(5センチぐらいのフナ?)を買ってきて、処理開始。うろこ・頭・内臓を落として、塩を振ってから揚げにするようです。オナラトさん&子供たちが、針金に刺した魚を焚き火にかざしています。来年はBBQ用の金串をお土産にしよう!子供たちから塩焼き・バイムントさんにから揚げの魚を頂いて、これでビールがあったら最高・・・と思っていたら、騒動が始まった!

 裏山にジープが上ってきたと思ったら、師匠・オナラトさん・ジリムトさん・バイムントさん・・・が駆け上っていって・・・。お兄さんが巻き割り用の斧を持っていって、フロントタイヤをパンクさせて・・・。バイムントさんの奥さんが上がっていって、いつの間にか3輪トラック5台ぐらいが集まってきて、ちょっとしたイベント状態!オナラトさんがビールを取りに来て・・・どうやら終了。3輪車も転がるように草原を駆け下りて行きます。近くの工場長が酔っ払った勢いで羊を盗みに来て、師匠たちと揉みあいになった・・・といった事のようです。

 夜中にバイムントさんが、から揚げの魚を2度揚げしてくれて、それをつまみにビール+白酒で爆睡。
2004年8月4日(水)
5日目

 快晴、暖かな日差しで目覚める。風も穏やか。高橋さんが馬頭琴の練習をしていると、牛の群れが極至近距離にまで寄ってきて、興味深げに眺めています。そういえばハルオさんが、公園で馬頭琴の練習をしていると、散歩中の犬が寄ってくる・・・と言ってたっけ。馬頭琴には動物を呼ぶ力があるようです。午前中「万馬の轟き」2/3終了。

 昼食は白樺の林の中でピクニック気分、銀マットが大活躍!いろいろな花が咲いています。近々アップしますのでお楽しみに。

 午後は定番の昼寝。こちらでは日差しが強いので、3:00pmまで昼寝をするのが一般的です。街の商店などもお休みになるし、銀行なども2:00pm過ぎまで閉まっていたりもします。

 水洗トイレが詰まった・・・という会話が。モンゴルに限らず、中国・香港のトイレは水流が弱く使用済みの紙は、備え付けのかごに入れます。あの立派な北京空港でも同様です。2001年の「1,000人の馬頭琴演奏」の為の練習合宿の時もそうしていたら、日本人の○○○は臭いから流しても良い・・・というお許しが出ましたっけ。確かに臭い・・・と感じることは無いですね。食べ物の違いなんですかねえ。

 夕方、オナラトさんの「ガダメーリン」の演奏を見学。3年前に教わった時とは、随分小指の装飾音の入れ方が変わっていました。ジリムトさんから「ドゥレイマ」を習う。ぜひともマスターしたい1曲です。

 汁うどんの夕食後、ろうそくの炎の中、3先生の馬頭琴合奏開始!バイムントさんの奥さん・毎朝お湯を沸かしてくれるおじさんの歌が加わって、12:00ごろまでコンサートは続く。ビール+白酒。
2004年8月3日(火)
4日目

 午前中一杯雨、室温18度と寒い。午前中のレッスンで「万馬の轟き」半分が終了。昼食後昼寝。午後から晴れたけれど、風が強く気温が上がりません。午後もジリムトさんから「万馬の轟き」のレッスン。

 皆はきのこ取り、高価なきのこが取れたそうです。平茸に似た感じかな?バターソティか焼いて醤油をちょっと垂らすと美味しそうなんですが、こちらでは保存の為か干してしまいます。

 私は洗濯。ここの水道は、裏山の高台の泉から湧き出る水をパイプで引いてきて、高低さを利用して出しています。その為水流の強さに少々弱点があります。トイレも水洗ですが、大きい○○○が出ると少々心配になります。そんな時は洗面器に水を汲んで、流してやればOKです。バリ島で学んだ知恵です。

 自主練習でジリムト・オナラト両氏から、跳ね弓の重点指導をしていただけたので、ヒントは掴めました。弓を跳ねさせてはいけないのです。力を抜いて静かに優しく弾いてやると、弓が自分の弾力で跳ねだすのです。もう少し柔らかい弓が欲しいです。フフホトで2年間待った弓が出来上がっているそうなので、楽しみです。

 夕食後ご近所のご一行様来訪。発電機の調子が悪く電圧が安定せず、携帯電話の充電器が壊れて、電球が破裂して・・・結局ろうそく生活。それでも宴会は山場で、ビール+白酒痛飲!2:00ごろ就寝。隣に寝ているのはバイムントさんの息子かな?とても顔が似ています。
2004年8月2日(月)
3日目

 曇り、外気温20度。昨年の草原に比べてここはとても暖かいですね、昨年は朝10度以下でしたから。スーティ茶&粟・バター・サワークリーム・干したチーズ・油条のようなもの・粟のおかゆ・月餅・漬物数種で朝食。

 裏山には、山羊の放牧をする牧民&犬がビバーク中。表の山には羊の放牧をする牧民&黒馬がビバーク中。前の家には牛・犬・黒子豚・2匹の仲良し子山羊が放し飼いにされています。

 9:00からジリムトさんによる、馬頭琴曲としては最高峰に位置する「万馬の轟き」のレッスン開始。

 ご飯&きゅうり・白菜・トマトと卵の炒め物等で昼食。昼寝。午後から晴れて24度。3:00pmから「回想曲」のレッスン。オルティンド(ゆったりとした拍子の無い旋律)から始まり、緩やかな中盤、そして鬼門の後半の早いフレーズ。跳ね弓の練習を2年前からやっていますが、いまだに上手くいきません。師匠からは「まるで棒のような弓だ」って言われるし、もっと柔らかい弓が欲しい!

 ぷー先生が風呂焚き当番。火をつけるのも日本人にとっては楽しみなのですが、ここでは生活の一部です。ペットボトルの箱などのダンボールの上に小枝・太い木の順番に重ねて、ガソリン少々を振りかけて着火します。白樺の皮は大変火付きが良いのですが、木自体は火持ちが悪く、あっというまに灰になってしまうので、頻繁な木の補充が必要です。

 夕方から雷&集中豪雨!発電機が使えず、ろうそく生活。この雨は結局朝まで続く。露天風呂にチャレンジするも、下は熱湯・上は集中豪雨状態、しかも強烈な雷の為数分で挫折。ビール+白酒適飲。高橋さんによると、ここは標高1,600メートルぐらい。簡単なソーラーシステムを導入すれば、夜の電源は賄えるそうです。屋根の上に、透明または黒いビニールホースを這わせれば、温水シャワーも実現可能ですね。
2004年8月1日(日)
2日目

 快晴!スーテイ茶(塩味のミルクティ)&油条の朝食後、9:30マイクロバスでシリンホトを出発。11:30西ウジムチン着。水・露天風呂用のサンダル等を購入し、合宿地に向かう。蛇の住む丘を過ぎて北へ30分ほど幹線道路を行ったところで、トラックの横転事故現場に遭遇、約30分の立ち往生。幹線道路を外れて30分ほど草原を走って、合宿地の手前に到着。

 ここからは登り、川を渡るアップダウンがある為、馬頭琴・手荷物を持って10数分のハイキング。土地を提供してくれているバイムント氏がお出迎え、昨年もお世話になりました。万馬馬頭琴楽団一番乗り!で到着。4LDKかな?練習場所兼食堂、2段ベッドが3つ入った部屋が2つ、オンドル1部屋、ストック倉庫1部屋。キッチン・洋式水洗トイレ・シャワー2つ&洗面所、五右衛門型露天風呂付き!建物の前にはゲル(円形の移動式住居)が4つ。外に洗面台2つ、白樺の林の中にも水洗トイレが2つ。想像以上に豪勢な合宿所!

 この合宿所のすばらしい点は、背景の山の上に泉が湧き出していて水が豊富なのと、背景を白樺の林に囲まれているので、薪が豊富なことです。モンゴルの草原では水は大変貴重品で、大抵離れた井戸まで毎朝子供たちが汲みに行ったりしていますし、木を見ることはほとんどありません。多くは家畜の糞を乾かして燃料にしています。

 ただ今の外気温30度。お菓子&スーテイ茶の後、春餅(ひき肉の餡を入れたお好み焼き)の昼食。ぷー先生は露天風呂の点火開始。部屋割り・荷物を片付けて、馬頭琴の練習を開始するも、羊に空を見せる(解体)・・・が始まり、練習終了。これは歓迎の式典でもあります。一滴の血も大地に流れることは無く、眠るように他界させる様は、見事です。子供たちもお手伝いをしています。モンゴルでは羊の解体ができないと、一人前の男ではないそうです。

 お世話をしてくださる方々は、バイムントさん・奥さん・長兄・長兄の娘・次兄・おじさん・・・といったところ。

 露天風呂堪能後、夕食。まずは塩茹でした羊を堪能!ビール(室温)・白酒(ストレートで飲みます)・ジリムトさんにプレゼントした赤ワイン・北海道の地酒・・・痛飲!8:00pmごろから発電機が稼動して電気が付いて、深夜まで宴は続くのでした。