長等山 園城寺(三井寺)(ながらさん おんじょうじ(みいでら))
宗派:天台寺門宗総本山 本尊:如意輪観世音菩薩 開基:大友与多王
大門(仁王門)(重文) 縁起
園城寺は古くから日本四箇大寺の一つに数えられています。園城寺の歴史をひもとくと、天智・弘文・天武天皇の勅願により、弘文天皇の皇子・大友多王が田園城邑を投じて建立され、天武天皇より「園城(おんじょう)」の勅額を賜わり、「長等山園城寺」と称したのにはじまります。俗に「三井寺」と呼ばれるのは、天智・天武・持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井(みい)の寺」の厳儀・三部潅頂の法水に用いられたことに由来します。
長い歴史の上で、当寺は再三の兵火にあい焼失しましたが、豊臣氏や徳川氏の尽力で再興され、現在も国宝・重要文化財・名園など貴重な寺宝を数多く伝えています。
門に安置されている金剛力士像は運慶の作といわれる
金 堂(国宝) 光浄院客殿(国宝)
食堂(釈迦堂)(重文)
園城寺は国宝・重文の宝庫と言われてます詳細仕様は下記を参照願います
境内案内
鐘楼(三井の晩鐘)(重文) 閼伽井(あかい)屋(重文) 閼伽井の水
左甚五郎龍の彫刻
三井寺の名称が生まれた霊泉閼伽井(あかい)屋の正面に有りますむかしこの龍が夜な夜な琵琶湖に出て暴れたために、困った甚五郎が目玉に五寸釘を打ち込み静めたと伝えられています。今もこの龍は、静かに閼伽井の正面で三井寺を見守っています。
霊鐘堂(弁慶の引き摺り鐘)(県重文)
奈良時代の作とされるこの梵鐘は、むかし俵藤太秀郷が三上山の百足退治のお礼に竜宮から持ち帰った鐘を三井寺に寄進したと伝えています。その後山門(延暦寺)との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみると”イノー・イノー”(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺に帰りたいのか!」と怒って鐘を谷底へ投げ捨ててしまったのです。その時のものと思われる傷痕や破目などが残っています。
一切経蔵(重文) 八角輪蔵(重文)
経蔵内には「八角輪蔵」が置かれている。輪蔵というのは、まわる書架と言う意味で、
一切経を納めた図書館といえる。この輪蔵の形状は珍しいといわれている
三重塔(重文) 大師堂(重文) 唐院潅頂堂(重文)
勧学院客殿(国宝) 微妙寺 毘沙門堂(重文)
村雲橋
智証大師がこの橋を渡っているとき、中国の青龍寺が焼けているのを感知したので、大師が閼伽井の水を撒くと橋の下から村雲が湧き上がり、中国の方向へ飛んでいったという。翌年には青龍寺から鎮火のお礼が来たという伝説がある
智証大師
弘仁五年(814)讃岐国に生まれました。母は弘法大師の姪に当たります。比叡山での十二年籠山修行中、大師一生の信仰を決定づける黄不動尊を感得されました。これこそ今日も秘仏として伝わる国宝・黄不動尊です。
観音堂(県重文) 水観寺(県重文) 護法善神堂(重文)
近隣の見所
アクセス 関連サイト(園城寺) 慈悲の道(法話・行事)
場所………〒520-0036
滋賀県大津市園城寺町246
電話………077-522-2238(代)
/札所直通077-524-2416
交通………JR大津駅 又はJR西大津駅下車
京阪バス三井寺下車
京阪電車三井寺駅下車徒歩10分
駐車場……有(有料)(大型バス30台
乗用車350台)
拝観時間…8:00〜17:00
納経時間…8:00〜17:00
バリヤーフリー状況
駐車場より車椅子の入場可能
一部階段があり参拝できない
所ありトイレは4箇所あるが
障害者用ではない
景観・見所
滋賀県大津市、琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地を有しています。
また、湖国近江の名勝、近江八景の一つ「三井の晩鐘」でも知られています。
三井寺の桜はおよそ一千余本。
四月はじめソメイヨシノや山桜が広大な境内を淡いピンク色に染める。
四季折々、長等の山並みが錦秋に染まる季節、夕映えの深い木立のなかから
堂塔が茜さすころ、三井寺の秋は、ことのほか、美しい。