宗派:真言宗醍醐派 本尊:坐像准胝観世音菩薩 開基:聖宝理源大師
准胝堂 縁起
◆醍醐寺の創建
貞観16年(874)、聖宝。理源大師は上醍醐山上で地主横尾明神(よこおみょうじん)の示現によって霊泉(醍醐水)を得た。そして小さな堂宇を建立し、准胝(じゅんてい)観音像・如意輪観音像を安置したのに始まる。
◆醍醐天皇と醍醐寺
醍醐天皇の御願によって、延喜7年(907)に薬師堂が建立され、また五大堂が落成されて上醍醐の伽藍が完成した。
ひきつづいて下醍醐の地に伽藍の建立が計画され、延長4年(926)に釈迦堂が建立され、ついで天暦5年(951)に五重塔が落成し、下伽藍の完成をみた。
◆平安末期の醍醐寺
醍醐寺は、政治の中心にあった人達との交渉も深く、例えば藤原一族に代わって大きい権力を持っていた権門源俊房(けんもんみなもとのとしふさ)の系統(醍醐源氏)の人が座主(ざす)として幾代も続いた。
そして座主勝覚(しょうかく 俊房の息子)の時代に山上・山下共に伽藍がことごとく整備され、永久3年(1115)に三宝院が建立され醍醐寺発展の基礎が確立された。
◆後醍醐天皇と足利尊氏
南北朝時代には醍醐寺内部において、後醍醐天皇と弘真(文観僧正)、足利尊氏(あしかがたかうじ)と賢俊の交渉などがあって、二派にわかれて対立した状態が続いた。その当時の政治的緊張を示す資料がいくつか残されている。
醍醐寺入口(下醍醐) 清浄水場(途中に有) 木造理源大師像(重文)
女人堂
女人堂の前には手水場があり、五体の仏像が安置されている。その傍に「御千度石」と刻まれた小さな石碑が建っている。この石碑と女人堂の間を千回往復すると、山上まで上り上醍醐寺に参拝したのと同じ功徳があるといわれていた。
中間点の滝(下 図)
境内案内 山上寺務所
清龍宮拝殿(国宝) 醍醐水
鐘楼 薬師堂(国宝) 如意輪堂(重文)
五大堂 開山堂(重文)
五大堂内には重要文化財に指定されている木造五大明王像(不動明王、後三世夜叉明王、軍茶里夜叉明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)が祀られており、自由に拝観できる
近隣の見所 醍醐寺(下醍醐)
アクセス 関連サイト(上醍醐寺) 慈悲の道(法話・行事)
場所………〒601-1383
京都府京都市伏見区醍醐醍醐山1
電話………075-571-0029
交通………京阪三条駅またはJR山科駅から地下鉄東西線で醍醐下車、准胝堂まで徒歩約1時間。京阪山科駅または京阪六地蔵駅からバスで醍醐三宝院下車、准胝堂まで徒歩約1時間。
車の場合…国道1号の山科東野から外環状線を南下し、醍醐高畑で左折、旧奈良街道へ出て左折するとすぐ三宝院前。
駐車場……有(下醍醐に約150台)
拝観時間…8:30〜17:00
(下醍醐の閉門)
納経時間…拝観時間に同じ
バリヤーフリー状況
車椅子の方は無理です醍醐寺でお参り下さい
景観・見所
古都京都の文化財の一部として世界遺産に登録されている。
伏見区東方に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な境内をもつ寺院である。
豊臣秀吉による「醍醐の花見」の行われた地としても知られる。