宗派:粉河観音宗総本山 本尊:千手千眼観世音菩薩 開基:大伴孔子古
大門(重文) 縁起
奈良時代末、宝亀元年(770)、大伴孔子古が現在の本堂の場所に草庵を結び、千手観世音菩薩を本尊として粉河寺は創建された。
鎌倉時代には七堂伽藍が整い隆盛をきわめたが、天正13年(1585)、開創以来もっとも受難の年を迎えた。即ち豊臣秀吉は、天下統一の望みを達成するため、紀州攻めを敢行し、当寺より約10粁西にある新義真言宗の総本山 根来寺を中心に一帯は火の海と化し、粉河寺も全山焼失した。
従って、現在の諸堂は大小20有余数えられるが、何れも江戸時代の再建である。就中江戸中期の代表的な寺院建築物であり、西国に三十三所の中では最も大きい本堂を初め、千手堂・大門・中門の4棟は重要文化財に指定されている。
又、本堂前の左右の崖地に築造された粉河寺庭園は、桃山時代の枯山水の庭園で上田宗箇の作庭と云われ、名勝に指定されている。
草創のゆかりとなっている粉河寺縁起絵巻(国宝)を有する粉河寺は、壮大な寺観がもたらす歴史の重味と共に、観音信仰の寺として、いつまでも参詣の人々に安らぎを与え続けることであろう。
庭園全景(国名勝)
境内案内
本堂(重文) 童男堂(県重文)
不動堂 念仏堂 太子堂
中門(重文) 牧水の歌碑 芭蕉句碑
地蔵堂 丈六堂 千手堂(重文)
近隣の見所 紀ノ川市観光案内 粉河寺絵巻(国宝)
アクセス 関連サイト(粉河寺) 慈悲の道(法話・行事)
場所………〒649-6531
和歌山県紀ノ川市粉河町粉河2787
電話………0736-73-4830・3255
交通………JR和歌山線 粉河駅下車
商店街徒歩15分
駐車場……有(100台)
拝観時間…8:00〜17:00
納経時間…8:00〜17:00
バリヤーフリー状況
障害者用トイレは有りませんが洋式です
車椅子での参拝は可能です
景観・見所
和歌山県の北部を流れる紀の川に沿い、和歌山市と高野山とのほぼ中間に位置する。
最寄駅のJR和歌山線粉河駅から大門まで門前町を形成し、約800mの道程である。
約35000坪の広大な境内地、200mに及ぶ石畳の参道、
大小20有余の宝塔伽藍、名勝指定の粉河寺庭園等が織り成すたたずまいは壮観である。