現在に残る仏教語              

仏教語(その1)33語

読み方

漢字

現在の意味

仏教語の意味

しゃかりき

釈迦力

同右

わきめもふらず物事の望むさま

あきらめる

諦める

しかたがないと断念する。明らかに見極める

真理・さとり

いちれん
たくしょう

一連托生

運命を共にする

極楽浄土に往生して皆が同じ蓮の上に生まれ変わる

がんばる

頑張る

耐え忍んで努力する

我を張る(戒めの言葉)

おっくう

億劫

面倒くさい
気がすすまない

四十里四方の城を芥子の実で満たし三年毎に一粒取り出す長い時間

ないしょ

内緒

おおやけにしない

「内証」と書き心の内の悟り

おおげさ

大袈裟

オーバに振舞う

僧侶の袈裟が大きく見えるさま

かくご

覚悟

心に決める観念する

迷いを去り道理を悟る

こんりんざい

金輪際

どこまでもない

大地と水の層の接する最下底の意味

あいきょう

愛嬌

可愛らしい

愛し敬うお姿

めっそう

滅相

とんでもない

一切の存在を滅しさせ、その原因

むねん

無念

悔しい・残念

無我の境地でとらわれない

みじん

微塵

微細なもの

肉眼で見える最小のもの

あんしん

安心

心やすらかなさま

信仰を実践すること

こんき

根気

辛抱強く続ける

悟りを得る素質や能力を言う

せちがらい

世知辛い

世渡りが難しい

知恵・世渡りをしていく才覚を言う

かんにん

堪忍

耐え忍ぶ

許すと言う心

ほうべん

方便

目的を達する手段

真実の教えに誘う仮の手段

かんねん

観念

覚悟した

目を閉じ心を静める・念じること

ぶっちょおづら

仏頂面

無愛想ふくれつら

仏頂尊を略したものでおこったような表情

おだぶつ

お陀仏

亡くなる。駄目になる

南無阿弥陀仏が略された言葉

まだら

曼陀羅

いろいろの色の混り

仏教画に由来する

ごしょう

後生

折り入った頼み事

来世・来世の安楽

しゅっせ

出世

地位や名声を得る

迷いの俗世を離れ仏道修行に生きる

いんが

因果

原因と結果

総ての事柄がさまざまな要因で生る

とにかく

兎に角

いずれにせよ

亀毛兎角から現実にないものを言う

りやく

利益

もうけ

他のために何かをする

ばか

馬鹿莫迦

利口でないもの

迷いや邪行を起こす根本的煩悩

ふしぎ

不思議

おもわない出来事

十の六十四乗を表す単位の略称

うろ

有漏

うろうろする

煩悩が漏れ出ているさま

ゆうずう

融通

臨機応変に処理する

全てものがお互いに影響している

こけ

虚仮

ばかにされる

本当でないこと内面・外面の違い

めいわく

迷惑

やっかいで困る

この世の真理を誤ってとらえる

仏教語(その2)33語

読み方

漢字

現在の意味

仏教語の意味

うちょうてん

有頂天

物事に熱中・得意の絶頂

欲界・色界・無色界の内最高位置を言う

じょうひん
げひん

上品
下品

人の態度や性格、物の質や出来のよしあし

極楽浄土の優劣で下品下生から上品上生まで九つの段階がある

ゆだん

油断

注意を怠るな

灯明の火を灯すこと

いちだいじ

一大事

重大な事容易ならない事

お釈迦さまがこの世に出現された目的

おしゃか

お釈迦

失敗をした

阿弥陀さまとお釈迦さまを間違え鋳造した

りせい

理性

真偽・善悪の識別能力

りしょうと読み不変の真理の事

だいごみ

醍醐味

本当のおもしろさ

如来の最上の教法

がき

餓鬼

子供や相手のののしる

飢えと渇きに苦しむ姿

りちぎ

律儀

義理堅い融通が利かない

身心を抑制すると戒律の事

ひがん

悲願

悲壮な願い

仏の大慈悲心による願い

がまん

我慢

辛抱する耐え忍ぶ

慢心・高慢・うぬぼれを言う

あんばい

塩梅

ほどあい・良し悪し

静寂の第一声・正しい音階を出すため

せつな

刹那

瞬間。短い時間

時間の最小単位で指を1回弾く間1/65

たいくつ

退屈

気力を失う

修行をおろそかににし精進努力を失う

みょうり

冥利

自然と得られる恩恵

仏から与えられる恵み・恩恵を言う

しゃば

娑婆

自由な世界

この世(苦しみを耐える世界)

いんねん

因縁

いいがかり・無理な理屈

世の中の事柄が生じる原因

あんらく

安楽

満ち足りた平和

安楽国(極楽浄土)が語源

びみょう

微妙

何とも言い表しようが無

みみょうと読み幽玄素晴らしい事

いしん
でんしん

以心
伝心

言葉に出さないで心が通じあうこと

文字や経論によらず師匠から弟子へと直接法で伝える事

むがく

無学

学問や知識が無い事

学問の究極を極めた事

まっき

末期

最後・終わり

人生の終わりを意味する

むい

無為

自然にまかせ作り事せず

生滅変遷しない絶対常住の真実

しゅらば

修羅場

激しいやりとりの場面

常に争いが絶えない修羅道を言う

ふんべつ

分別

善悪や道理を理性的に区別してわきまえる

物事を言葉や概念でとらえて区別いない絶対智をいいます

まじない

魔事無

神秘的な呪い

悪魔の所作・障害や災難の無い

そうごう

相好

顔をほころばせる

三十二相八十種好の特徴を言う

ぶぎょう

奉行

人を指揮して事を行う

仏の教え奉じてそれを実践する人

ぜったい

絶対

どういった場合でも必ず

でつだいと読み他との比較対立を絶する

せんたく

選択

えらび取ること

せんじゃくと読み善を選び悪を捨てる

とうき

投機

価格の変動の差額を得る

心の働きが等しくなる

ふしん

普請

労役に従事してもらう

普く請う協力依頼の労役

りゅうつう

流通

広く通用する

るづうと読み教えが伝わり広まること